ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

鶏そば屋いしぐふー/港川(浦添市)

大人気そば専門店「鶏そば屋いしぐふー」。私はホテルからuberで行先を指定して向かったのですが、運ちゃんが「行先は『いしぐふー』ですか!港川の!僕も!しょっちゅう行きます!いやもう本当によく行きます!」と興奮気味に語りかけてきてくれたので、やはり人気のようです。
普段、1時間待ちは当たり前のお店なのですが、我々がお邪魔した際はすんなりとご案内頂けました。満席の場合は待ち順列として記帳し電話番号を伝えておくと、空きが出たら連絡を貰えるようです。このあたりは港川ステイツサイドタウンという観光地でもあるので、とりあえず記帳して周辺をブラブラ散歩できるので、行列のストレスはそれほど感じないでしょう。
店内は外人住宅そのもので、こんなに明るく開放的な沖縄そば屋は珍しいかもしれません。厨房に面したカウンターの他、奥にはテーブル席もあり、電話で予約をすれば個室の利用も可能のようです。
沖縄そば専門店ではありますが、サイドメニューの餃子も名物です。水餃子を焼いたような生地の厚さが特長的で、もちもちムチムチとした歯ごたえが心地よい。中身のジューシーな餡も後を引く美味しさです。
スペシャリテの「特選鶏そば」。いしぐふー系列で唯一「やんばるハーブ鶏」を用いたそばであり、じっくり煮込んで作られるスープは乳白色で、あっさりしていながらも深いコクと優しい旨みが感じられます。伝統的な沖縄そばの豚骨や鰹節ベースのスープとは一線を画す独特の味わいです。麺もコシがありツルっとした食感で、スープとの相性が抜群です。
お肉はムネ肉のしっとりした部分と炙ったモモ肉の2種類。特に炙ったモモ肉は醤油ベースの甘辛ダレで味付けしつつ提供直前にバーナーで炙っており、香ばしいかおりが鼻を抜け、さらに食欲をそそります。
こちらは季節限定(?)の黒マー油フレーバー。焦がしニンニクの暴力的な味わいにノックアウト。ただ、間違いなく美味しくはあるのですが、当店の美点である繊細な鶏出汁の風味は押し切られているかもしれません。恐らくは再訪者向けのメニューなのでしょう。
こちらも名物の親子丼。やはり「やんばる地鶏」の肉ならびに卵を用いており、甘めの醤油ベースの出汁でとじて万人受けする味覚です。濃いオレンジ色の黄身が映え、シンプルながら食欲をそそるビジュアルです。
こちらは「鶏あぶり丼」。味は良いのですが、肉の切れっ端感があり、どうにもビジュが良くありません。同じ丼ものを注文するのであれば、親子丼のほうが心証が良いような気がしました。
uberの運ちゃんが太鼓判を押す通り、素晴らしいそば屋さんでした。行列は当たり前の人気店でありながら、そのストレスを感じさせない仕組みも良いですね。外国人ゲストが多いためかクレカなどキャッシュレス決済に対応しているのも便利。港川ステイツサイドタウンへの観光の際は是非どうぞ。

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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

ベッカライ ブラウベルグ(Backerei Blau Berg)/白金高輪

港区が「みな得ポイント還元キャンペーン」という、意味不明にお得なpaypayキャンペーンを開催中。先日の「馳走 麹屋(ちそう こうじや)」に引き続き、この日も20%還元の対象店舗である「ベッカライ ブラウベルグ(Backerei Blau Berg)」にお邪魔してきました。
白金商店街にある人気のパン屋さん「ベッカライ ブラウベルグ(Backerei Blau Berg)」。白金高輪駅のA4出口から歩いて5-6分。店名はドイツ語で「パン屋 青い山」を意味し、オーナーは青山さんという方だそうです。
こぢんまりとした店構えで、ガラス窓からのぞく工房がいかにも楽しそうなのですが、目を瞠るのはパンのラインナップ。成城石井も顔負けの少量多品種な品揃えであり、種類が多すぎて困惑するレベルです。
主力はもちろんドイツパンなのですが、それだけでなく日常使いのパンから惣菜パン、菓子パンまで幅広い品揃えで、近隣住民のニーズに対応していることが伺えます。私は惣菜系の派手なパンを3つ買い、お会計は1,800円程と中々の支払金額です。
アボカドとツナのタルティーヌ。このパンひとつで500円近くするのかあ、と思いきや、なるほどそれに見合った美味しさです。ベストな状態で熟れたアボカドがたっぷりと盛りつけられ、その下にも質の高いツナがギッチリと敷き詰められています。思いのほかジューシーで一気に貪り食いました。
こちらは「カスクルートサンド フレッシュトマトとモッツァレラ」。硬めのパンにカプレーゼをぶっこんだ代物で、チーズの価格などを考えれば悪くない費用対効果です。トマトの汁がダラっとなるので、買ってすぐに食べる向きかもしれません。
続いて「カスクルートサンド パストラミビーフ」。スパイシーで香ばしく、ほのかにスモーキーなパストラミビーフとガッチリとした歯応えのパンが良く合います。具材はもちろんのこと、ベースとなるパンが美味しいですね。噛みしめるほどに穀物の旨味が滲み出て来るタイプで、プレーンなタイプも食べたくなってきました。
美味しかった。購入した瞬間は「パン3つで1,800円弱か~」と膝から崩れそうになったのですが、なるほどこれは値段に見合った味覚であり、ヘタな洋風のランチプレートを食べるよりも余程満足度が高いでしょう。「ル・グルニエ・ア・パン(Le Grenier a Pain)」に近い食後感がある。

なんやかんやでフランス語のブツしか買わなかったので、次回は本格的なドイツパンを中心に、甘い系も試してみようっと。

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御所 岩さき(いわさき)/丸太町(京都)

ミシュラン1ツ星の「御所 岩さき(いわさき)」。以前は烏丸御池あたりに店を構えていましたが、2021年に御所南に移転リニューアルオープン。食べログではブロンズメダルや百名店にも選出されてきた実績があります。
カウンターに6-7席に、テーブルが1卓の小さなお店(写真は食べログ公式ページより)。とは言えこの席数をワンオペでこなすと知り、今夜は遅くなるなと覚悟を決めたのですが、その心配は全くの杞憂。恐るべき段取り力でテンポよく仕事を捌く凄腕の名人です。
飲み物メニューに金額が一切書かれていないので背筋が伸びましたが、終わってみれば日本酒は1合で千円を切っているのではないかと心配になるほどの支払金額でした。酒で儲けようとせず料理で勝負するお店は大好きです。
出会って4秒でカニが登場します。カニの肉はもちろんカニ味噌や酢漬け、ジュレなど多彩な味覚も添えられます。のっけから日本酒コースであり、最初にお願いしたビールが全く進まず嬉しい悲鳴をあげました。
続いてカラスミ餅がやってきました。カラスミは自家製で気前の良いクソデカサイズ。やはり全く日本酒であり、一体、店主は酒飲みに違いない。
酒のツマミが次々に登場します。エビの旨味やネットリとしたイカ、ウニの甘みに日本酒が捗る捗る。こういった局面でサーモンが出てくるのも挑戦的で楽しい。
お造りはグジに雲子、バイ貝。こちらはグジ(甘鯛)がべらぼうに旨いですね。身は柔らかく、とろけるような食感がありながらも、適度な弾力も持ち合わせています。ほんのりとした甘みと奥深い旨味が日本酒の進捗を後押しします。
お椀の主役はかぶら。瑞々しくほんのりとした甘みが特長的で、かぶらそのものはもちろん液状化したスープからも上品で優しい甘さが伝わってきます。菜種のほろ苦さもアクセントとなってとても良い。
焼きガニ。冒頭のカニとは方向性の異なる味覚であり、焼くことでカニの殻が香ばしくなり、カニの旨味を凝縮して楽しむことができます。日本酒が進むのなんのって。
イクラの飯蒸し。シンプルな料理ですが、それだけにイクラの美味しさを最大限に引き出しています。丼にレンゲでバチャバチャぶちこむスタイルとは一線を画す気高さが感じられる。
鴨は目の前のお鍋で調理して下さいます。鍋から立ち上るお出汁の香りが食欲をそそる。鴨肉はフワリと柔らかく、フランス料理で食べるそれとは全く異なる作風です。これは是非とも欧米の方々に召し上がって頂き、感想を聞きたいところです。
〆のお食事は白ごはん。お供のお漬物や明太子などの脇役陣も抜け目のない美味しさで、あとひと口もうひと口と食べ進める手が止まりません。
おつゆも味噌のフレーバーだけでなく、お出汁のボディがしっかりと感じられ、これが日本の味覚だよなあとしみじみ感じ入った締めくくりでした。
水菓子はイチゴと洋ナシ。イチゴは特大サイズで遠くのゲストのザクっという咀嚼音が聞こえるほど。洋ナシは一般的にイメージされるものに比べると果肉が柔らかく、滑らかな口当たりが心に残りました。
こちらは葛切りに見えますがそうではなく、緑茶を用いたお餅(?)とのこと。なるほど緑茶のほろ苦さが感じられ、黒蜜の特有の濃厚なコクによく合います。

以上を食べ、結構飲んでお会計はひとりあたり2万円台半ばといったところ。冒頭述べた通り酒代は恐らくそれほど高くなく、それでいて酒が進む料理が多いという矛盾に満ちたユートピア。料理は素材に実直で、奇をてらわず旨いものを真っすぐに提供してくれます。この日は炭水化物が多めでお腹もポンポンや。

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mellow. (メロウ)/池尻大橋

ナカメっぽい人に大人気の「mellow. (メロウ)」。池尻大橋駅と中目黒駅の間に位置し、いずれの駅からも歩いて15分ほど。目黒川近くにあるものの、目的を持って訪れない限りはまず目にすることのないビルに入居します。
店内はコンクリート打ちっぱなしと木のインテリアを組み合わせた空間で、ナカメっぽい雰囲気です。所々にお花も飾られているのがかわちい。ゲストは30代中心で、カジュアルなデートや女子会などで大活躍。
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牡蠣のオーブン焼き3種盛り。当店は牡蠣を用いた料理に力を入れているそうで、宮城県産の「新昌」というブランドのものを用いています。左から「生ハムと燻り漬け焼き」「香草パン粉焼き」「燻製オイルとゴルゴンゾーラ」で、いずれも悪くないのですが、ちょっと味が多すぎるような気もしました。シンプルな調味を好む場合は冷製の「ポン酢ジュレ」などを選ぶと良いでしょう。
牛スジ煮込みとマッシュポテトの重ね焼き。トロトロの牛スジとクリーミーなポテトが程よく絡みます。たっぷりのチーズは程よく焦げており、その香ばしいかおりが食欲を刺激します。量もたっぷりだ。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計は1万円ほど。このあたりの洒落たレストランとしては良心的な価格設定であり、分かり易い味付けの料理も素直に美味しい。スタッフの愛想もよく、料理の提供もテンポ良く、飲食店のオペレーションとして実にハイレベル。前日にお邪魔した店が壊滅的な運用だったので、よりいっそう心に残りました。

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