鉄板焼 朝日(あさひ)/名護(沖縄)

名護市役所のすぐ近く、ここのところメキメキと頭角を現しつつある「幸ちゃんそば」のすぐ近くにある「鉄板焼 朝日(あさひ)」。このあたりの飲み屋でないレストランとしては珍しく夜のみの営業です。
ご夫婦(?)で切り盛りされており鉄板は2台のみ。30分ごとに1組づつ細かく予約を取るというトヨタも真っ青の工程管理をやってのけています。

徳田政樹シェフはご存じ「ステーキハウス朝日レストラン」創業者のご子息。かの店で磨いた腕をもとに2017年3月に当店を開業しました。
私は運転があるのでオリオンのノンアルコールを注文。この出来が中々良くって、内地のメジャーなメゾンのそれよりも自然な味覚に感じました。
お肉にはセットとしてスープ・サラダ・ライスが付きます。スープにはチョイチョイ肉が加わっており、さすがはステーキ文化圏と頷かざるを得ない瞬間でした。
サラダはステーキハウスの付け合わせと同等です。ドレッシングがたっぷりで、これだけで1杯酒が飲めてしまいそうな勢いです。
本題に入りましょう。我々はシャトーブリアンのヒレ200グラムと中落ち300グラムを注文し、それぞれ半分づつ分けてお出しして頂きました。まずは味見にと、それぞれの部位をチョコっと食べ比べることができるのが楽しい。
まずは焼き野菜。シンプルな料理ですが程よく焦げがつき実に香ばしい。お肉料理の付け合わせとして最高のポジションです。
まずは中落ち。この日の中落ちの仕入れは大変素晴らしかったそうで、シャトーブリアンのヒレに迫る肉質の良さです。俺はライオンか、と、錯覚しそうなほど肉々しい味わいでありながら、雑味などは少しも無く、食べたその場で自分の血肉となりそうな一体感です。
こちらが本命のシャトーブリアンのヒレ。なるほど清澄な味わいであり、先の中落ちがグラドルであればコチラは女優のようなテイストに感じられます。一点の曇りもない綺麗な味わいであり、巷間に流布する脂ギトギトの自称和牛料理というのは一体何だったんだろう。
追加料金で白ごはんをガーリックライスに変更してもらいました。二郎のニンニクマシマシもかくやというニンニクの量であり、このあと運転した車をバレーパーキングに預けるのを躊躇わせる香りです。肉の脂をエキスをたっぷり吸った米のひと粒ひと粒全てを堪能しました。
〆にたっぷりの野菜炒め。春キャベツ全開の季節であり野菜の甘味と歯ごたえを丸ごと楽しみます。この、肉から始まって徐々に野菜というスタイルは福岡の水炊きを彷彿とさせます。

以上を食べ(肉はひとりあたり250グラムだ)、1杯だけノンアルコールビールを飲んで、お会計はひとりあたり5千円。そんな馬鹿な。東京の座っただけで3万円は当たり前の鉄板焼き業界を折檻したくなるほどの費用対効果の良さです。

また、冒頭に「30分ごとに1組づつ細かく予約を取るというトヨタも真っ青の工程管理」と記しましたが、本当に着席からごちそうさままでの所要時間は30分でした。この圧倒的スピード感と確かな旨さ・ボリュームは、金沢の「ビーフステーキ専門店 ひよこ」に比肩する満足度の高さ。肉料理業界のジャック・ウェルチが名護にも。北部のリゾート地に滞在する際に、夜にひっそりとホテルを抜け出して当店を訪れましょう。心の底からオススメです。

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