イマドキ/西麻布

連絡が途絶えていたモデルちゃんとひょんなことから復活。非モテども、これがザオリクだ。
業界人(?)らしく個室の店に予約を入れる彼女。「うーん、お店を選ぶ基準はどうしても『個室』『店が芸能人に慣れている(いちいち騒がない)』『深夜営業』になっちゃうよね」
で、どうなの?ラウンジの仕事は?肌理の細かい生ビールで喉を潤しながら私は尋ねる。「飲みすぎて体調崩しちゃってさ。もうお酒なんて見たくもないわ。あ、シャンパーニュ、グラスでおかわりお願いします」
「あの後すぐにラウンジは辞めちゃってさ、今は銀座のクラブで働いている」後ろめたさが混入した表情を向ける彼女。また水商売か。私はこれみよがしに溜息をついてみせる。「でもね、銀座デビューしてすぐに『係』になるのって、すごいことなのよ?普通はヘルプからなんだから」
係?係って何だよそれ。掃除当番とか日直とかそっち系?「うーん、銀座には独特のルールがあるんだよね。そのへんのキャバクラはピン芸人たちの個人戦なんだけど、銀座のクラブは団体プレーのチーム戦なの。で、そのチームのキャプテンが『係』ってイメージかな。わかる?」全然わからない。

「『係』はそのチームの売り上げに責任を負っていて、歩合制の要素が強い。ヘルプの女の子は日給制が多いかな。例えばあなたが銀座のお店に行くでしょ?すると『係』が割り当てられるわけ。で、その『係』のチームが一丸となってあなたを楽しませるの」ふうん、でも、その『係』そのものが僕のタイプじゃなかったらどうするわけ?
「どうしようもないわね。『係』は永久指名制だから、あなたがその店に行き続ける限り、あなたの担当はその『係』なの。嫌ならお店を変えることね」聞けば聞くほど凄いシステムです。ただ、狭い店内で前の『係』がいたりすると互いに気まずい思いをするので、仕方のないルールなのかもしれません。ジェラシーは緑の目をした怪物なのだ。

「もちろん『係』だからといってずっとあなたの相手をしてるわけじゃないのよ。ヘルプのホステスが何人かいるから、その中で好きなタイプの女の子と飲んでいればいいわけ。連絡先を聞いてもいいし、口説いてもいい。ただ、ヘルプの女の子はいくら売り上げても日給は変わらなくて、その売り上げはチーム全体すなわち『係』のものになるってわけ。極端な話、あたしは出勤しなくても、ヘルプの女の子たちが売り上げてくれれば、あたしはお給料が貰えちゃうの」
なんだかマルチ商法みたいだなあ。で、キミがやりたかったことってそんなことなんだっけ?ひょいと花火を放り込んでみると、途端に眉間に皺を寄せる彼女。目つきが変わるとはこのことである。

「何よ、久しぶりに会ったらまた説教?あたしの人生を応援しようって気は無いの?」応援?応援ねえ。キミのゴールが銀座にあるなら応援するけど、キミのゴールはそこなんだっけ?20代は短いぞ。放っておいても関心が向いて、自然とお金や時間を使ってきたことに取り組むべきなんじゃないの?
「うるさい。そんなことあんたに言われなくても、あたしが一番よく分かってる」彼女の頬を一粒の涙がつたう。さすがの演技力だねえ。映画に何本も出ているだけのことはあるよ。でもね、泣いて解決する問題なんてひとつもないんだよ、ひとつもね。

「どうして久しぶりに会うってのに、説教ばっかりするのかなあ」それは、僕がキミの可能性を信じているからだよ。人を信じないで傷つくぐらいなら、信じて傷ついたほうがいいじゃないか。


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2019年ベストホテル&レストラン


本年もご愛読ありがとうございました。毎年恒例、年末の総仕上げとして、ベストホテルとベストレストランを3つづつ挙げることとしましょう。

【ホテル第3位】
ジ・アッタテラス クラブタワーズ(The Atta Terrace Club Towers)/沖縄
https://www.takemachelin.com/2019/12/atta-terrace-club-towers.html
ゲストは全て30代以上であり子連れはおらず、また、外国人客についてもマナーのしっかりした方ばかりで総じて品の良いリゾートでした。特に何をするでもないホテルですが、この上質な空間はのんびり過ごすに最適。個人的にツボなリゾートでした。


【ホテル第2位】
ザ ヒラマツ ホテルズ&リゾーツ 宜野座/沖縄
https://www.takemachelin.com/2019/08/hiramatuhotel.html
沖縄本島の超高級ホテルと言えば、「百名伽藍」「オリエンタルヒルズ」「リッツカールトン」などが挙げられますが、それぞれ細かなケチの付け所があり帯に短し襷に長し(「百名伽藍」はプールが無い、「オリエンタルヒルズ」はビーチが無い、「リッツカールトン」は客室数が多く騒がしい)。しかしながら当館は欠点が何一つなくおよそ不満を覚えることが1秒もありませんでした。

そういった無謬性はおよそミスというものに無縁の「レストランひらまつ」のサービスレベルに由来するものなのでしょう。自信をもって人に勧められるリゾートです。


【ホテル第1位】
ハレクラニ沖縄(Halekulani Okinawa)
https://www.takemachelin.com/2019/12/halekulani-okinawa.html
開業して間もない時期での滞在であったため、オペレーションが落ち着いていないか不安でしたが杞憂に終わりました。ハードとソフトの両面が素晴らしく、客層に至ってはブセナテラスの上位30パーセントのゲストに絞ったかのような品の良さ。もちろんこれはオフシーズンに訪れた結果であって、7~8月のピーク時訪問であると少しは荒れることでしょう。しかしそれはどのホテルについても同じことが言えるので、つまり何が言いたいのかというと、覚悟していたよりも全く見事なホテルであり、オススメです。


【レストラン第3位】
アサヒナガストロノーム(ASAHINA Gastronome)/日本橋
https://www.takemachelin.com/2019/02/asahina-gastronome.html
朝比奈悟シェフはシャトーレストラン ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション (恵比寿の1F、ミシュラン2ツ星)の料理長を長く務め、2018年の10月に満を持して独立。そこらのフランス料理店とは格が違います。このお店は本物です。かなり食べて1万円というのも信じがたい。ふたりで食べて泡を1本、炭酸水を1本飲んで4万円でお釣りがきました。なにそれヤバい最高じゃん。


【レストラン第2位】
すし宮川/円山公園(札幌)
https://www.takemachelin.com/2019/09/miyakawa.html
人生でトップクラスに旨い鮨でした。北海道の鮨屋はシャリにネタをのせただけの海鮮おにぎり的なお店が多いですが、当店は実に繊細に、これでもかというほど手の込んだ仕事をしています。しかも料理だけなら料理だけなら1.6万円という奇跡の価格設定。連れと共にかなり飲んだのに、ひとり2.2万円に落ち着きました。これは札幌を訪れるたびにお邪魔したいお店。予約は大変ですが、その価値は充分にあり。オススメです。


【レストラン第1位】
エクアトゥール(l'equateur)/麻布十番
https://www.takemachelin.com/2019/03/lequateur.html
またかよ、と思われるかもしれませんが、またです。私は基本的に前衛的な料理は好まないのですが当店は別格。意欲的な挑戦はさておき、純粋に美味しい。芸術性を追求する料理店は純文学的で大して美味しくないことが多いですが、当店は直木賞。エンターテインメント性に溢れつつ、ズバリ美味しい。フランス料理というよりもエクアトゥール料理。究極のうまいもの屋。次元が違う。


それでは来年も変わらずお付き合いして頂ければ幸いです。それではみなさん酔いお年をお迎えください。Bon appétit !

昨年の結果はコチラ⇒ https://www.takemachelin.com/2018/12/20188.html


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神保町 黒須/神保町

2016年オープンと比較的新しいお店ながら神保町のラーメン屋でトップに君臨。食べログは3.91(2019年11月)で百名店にも選出。店主はTBSテレビ「有吉ジャポン」の「成り上がりジャポンラーメン編」に出演していたそうです。
平日の12:30頃に訪れたのですが、店外で10人近くの待ち行列。しかしながら回転は速く、10分もすれば店内に座ることができました。
この日のラーメンは「醤油蕎麦」「煮干蕎麦」「塩蕎麦」の定番メニューに加え、限定の
「広島県産牡蠣の塩蕎麦」「イベリコ豚の焼豚煮干蕎麦」「広島県産牡蠣の和え玉」がラインナップ。

行列中に食券を渡し、見切り発車で調理に取り掛かるため、着席後に待つ時間は短い。私のオーダーは「煮干蕎麦」に焼豚をトッピングしてもらいました。
スープが旨い。煮干の旨味が強烈ながら、えぐみや苦みなどは一切なく、高級割烹で出される料理のようです。白眉はメンマ。細く長く柔らかくやんごとない味わいであり、ここまで美味しいメンマを出す店は中々ありません。

チャーシューは薄くスライスされた低温調理タイプであり、試みとしては悪くないのですが、やや臭みが感じられ、大量に食べるには重く感じました。「特製:焼豚2枚、鶏チャーシュー2枚、味玉1個」にすれば良かったかなあ。
麺は細いながらもコシがしっかりと感じられるタイプ。しかしながら太麺原理主義の私としてはやや食感に物足りなさが感じられました。丼が変わった形状であり、麺の量が思いのほか多いです。
ワンタンは別皿での提供。オシャレなプレゼンテーションはありますがマッハで冷えていくので、すぐにラーメン丼に移設したほうが良いでしょう。内部はショウガのきいた鶏肉でしょうか。150円という価格を考えれば悪くない味わいです。
300円の「広島県産牡蠣の和え玉」も注文。牡蠣の風味が凝縮されており間違いなく美味しいのですが、トータルとして麺摂取量が極大化するため若干飽きがきます。それでも300円の追加料金でこの味覚を楽しむことができるのは大層お得と言えるでしょう。店内のほぼ全員が注文していました。
トータルでは1,650円とラーメン屋としてはかなりの金額になってしまいましたが、高級和食店で合間に出されたとしても何の遜色もない美味なる1杯でした。ラーメンを食べに行くと思えば高いですが、日本料理を食べに行くと思えば悪くない費用対効果でしょう。


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2019年レストラン備忘録

毎年恒例、個別記事にすることなくお蔵入りとなったお店につき、一挙掲載。

■Royal Garden Cafe/青山一丁目
神宮外苑いちょう並木の入り口、シェイクシャックのすぐ近く。青山一丁目あたりは意外にカフェが少なく(スタバが閉店してもうた)難民になりがちですが、当店は割に大箱なので、混んでいても少し待てば入れます。コーヒーは500円を超える強気の価格設定ながら、クラフトビールは700円と弱気。実は飲み屋として使うのもアリかもしれません。


■デビルクラフト(Devil Craft)/浜松町
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/13158858/
浜松町のはずれにあるクラフトビアバー。シカゴ風のピザが名物ですが、この日は週末の昼下がりに飲み物だけでの利用です。時間帯によっては「ハッピーホッピーアワー」としして、ビール全品が100円引き。日中は空いているので喫茶店代わりに重宝します。


■スワンレイクパブエド(SWANLAKE Pub Edo)/三田
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13194636/
散歩中に発見したパブ。新潟県賀野市にある五十嵐邸(越後豪農)でビール造りをおこなう「瓢湖屋敷の杜ブルワリー」の直営店であり、ビールのブランド名「スワンレイク」がそのまま店名となっています。なんと土曜日は終日ハッピーアワーであり、きちんとしたクラフトビール1パイントが600円で飲めます。この価格設定は世界最安値ではなかろうか。


■ザ・ハープ(THE HARP)/中野
中野のハイコスパ小料理屋「ゆきみさけ」の帰りに立ち寄ったお店。チャージやサービス料が無いのが心臓に宜しい。タップビールは8種あり、いずれも1パイント1,000円程度です。
個人的にはフライドポテトが結構好み。大ぶりにカットされ、じっくりガリっと揚げられます。適度に空いており居心地が良く、中野の夜の喫茶店として使い勝手が良いです。


■立飲みビールボーイ/中目黒
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13227110/
中目黒駅徒歩数分にある立ち飲みのクラフトビアバー。常時10以上のタップが取りそろえられており、パイントで1,000円を切る価格帯から始まります。チャート上に銘柄ごとの味わいがプロットされており、味のイメージもし易い。立ち飲みにしてはツマミがしっかりしてて好印象。近所にあれば相当通ってしまいそうなお店です。


■山本商店/恵比寿
JR恵比寿駅から徒歩10分の角打ち。入って右は酒屋ゾーン、左奥は角打ちカウンター席です。タバコを吸う方は店外のテラス席へ。と、分煙されているはずなのですが、お店全体はタバコ臭い。ワインもそれなりに取りそろえられているのですが、この匂いの中では説得力がありません。

生ビール290円、レモンサワー160円などオーダー制メニューもあるのですが、弁当を立ち食いでモグモグしながら生ビールを注ぐのはいかがなものか。安いだけの店であり、これなら家で飲んだほうがくつろげるなあ。


■FRUIT COCKTAIL BAR O・TWO (オーツー)/幡ケ谷
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13212160/
バーボンとフルーツカクテルのバー。カジュアルな雰囲気でテレビも設置されており、気軽にお邪魔できるお店です。それでもフルーツカクテルの味わいは本物であり、価格は900円~と、都内でも屈指の手軽さ。近所にあれば立ち寄りたくなるでしょう。


■建築BAR/下北沢
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13111151/
下北沢をブラついていると軒先に掲げられた「中高年バー」という看板。物珍しさから突入すると、店内における説明書きには「建築バー」とあり、本業は建築や不動産のマスターがノリで始めたバーのようです。

静かな店内。独特の雰囲気に流行のカクテルやハイボール、バーとしてはカジュアルな価格帯と不思議なお店。山椒や胡椒のきいたカクテルが面白かった。


■ステーションカフェ バーゼル(STATION CAFE BASEL)/立川
https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132901/13198741/
立川駅の北改札というマニアックな出口を出てすぐにあるカフェレストラン。オシャレなツタヤ的な内装で雰囲気は良いのですが、なぜかガラガラに空いています。19時までであれば常時ハッピーアワー開催中であり0次会に最適。クラフトビールが豊富。立川駅での待ち合わせ場所はここに決まりです。


■祥龍房/東新宿
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13146364/
新宿イーストサイドスクエアに入居する中華料理店。チェーン店であるはずなのに、ネット上に何も情報が無いのが特徴的。ランチはボリューム満点で700~1,200円とこの立地では良心的。ただし味は中くらいであり、喫煙OKなため店内がタバコ臭いのが玉に瑕。美食というよりはカロリーを補給するつもりで訪れましょう。


■(La Fabbrica Della Pasta) Quel /本郷三丁目
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13188275/
手打ちパスタ推しのイタリアン(画像は食べログ公式ページより)。前菜は総じて魅力的。パスタは日本人にとって珍しい手打ちパスタが8種類近くあり、全種類制覇を目指したくなる旨さがあります。他方、メイン料理は値段の割に中くらいの味わい。たっぷりとパスタを楽しみに行きましょう。


■小肥羊(しゃおふぇいやん)/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13162054/
薬膳火鍋が主力の中華料理店。ランチは典型的な中華料理定食を提供しています。「点心を蒸し器に入れるのを忘れていました」「ゴハンが無くなったので、チャーハンでもいいですか?」のように、かなりユルいオペレーションです。広い心でお邪魔しましょう。


■鍛冶屋 文蔵/品川
港南口を出て右のビル群の端、品川グランパサージュの地下1Fの大箱焼鳥屋(写真は食べログ公式ページより)。ぐるなびでクーポンを配布する系の居酒屋なので大きな期待はできませんが、意外にリーズナブルで結構イケます。オススメは「鶏ももの文蔵焼き」。18種の香辛料をブレンドした、タンドリーチキンと麻婆豆腐の中間のような味わいであり、悶絶するほど辛いのですが後を引く旨さ。


■せせらぎを聴きながら/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13027121/
品川駅港南口出てすぐ、緊急の大規模宴会にも対応できる大箱です(写真は公式ウェブサイトより)。食事や飲み物は相場よりもやや高めなのですが、この手の飲食店の割には割に美味しく、店員がイケメン美女揃いなので、全体としてそう悪くありません。店内に段差が多く水たまりも配置されているので転倒者続出なのでご注意を。


■魚魯魚魯(ぎょろぎょろ)/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13027694/
品川インターシティの隅にある隠れた居酒屋(写真は公式ウェブサイトより)。立地のせいか、ランチのピーク時であっても大行列ということはありません。テーブル席はパーティションで区切られ、このあたりの飲食店としては比較的のんびりできます。

注文は宇和島鯛めし。悪くはないのですが、1,500円という中々の価格の割に鯛の量が少なく物足りない。総摂取カロリーとしては相当に低いので、ダイエット中の男子かプレーンな女子の食欲ぐらいでちょうど良いでしょう。


■築地すし好/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13055202/
品川グランパサージュ(港南口のビル群)地下にあるカジュアルな鮨屋(写真は食べログ公式ページより)。夜はそれなりの高さとなるお店ですが、ランチは900円台の丼ものから始まります。

我々は最高値の「おまかせ」を注文。トロ、エビ、ウニ、イクラ、カニなどの高級食材が並び、トータルで15貫ほどもあって結構おなかが膨れます。この食材で3,000円というのはリーズナブル。


■杏梨/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13143143/
品川インターシティ S&R棟 4Fの中華(写真は食べログ公式ページより)。70席以上ある広い店内。窓が広くグリーンの配置が心地よいです。ランチの坦々麺は1,000円を超えるオフィス街価格。スープは中くらいであるものの、麺が独特の太麺であり食べ応えがあります。日替わりの定食のオカズの量も多く、食べ応えのあるランチです。


■THE DAD BOD(ザ ダッドボッド)/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13051762/
Wビルという、ソニーの隣のややこしいアプローチで入る建物の2F(写真は公式食べログページより)。パーティプランにすれば墨田川ブルーイングのクラフトビールが飲み放題になります。これは大変にお買い得。食事も前菜はおかわりOKと太っ腹。ステーキなどもリーズナブル。宴会が前提のお店であり個人客はやや居心地が悪いかも。宴会で是非どうぞ。


■モンド・バー(MONDE BAR)/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13009931/
銀座8丁目の老舗「モンドバー」の直営店(写真は公式ウェブサイトより)。品川アトレ内であり電車が近いのは良いことですが、土地柄かオーセンティックバーとしては客層が悪い。ビールを飲みながら手を叩いてゲラゲラと騒ぐオッサン多数。銀座のそれとは全く別のお店としてお邪魔しましょう。そんなに高くないのが唯一の救いです。


■この路/北品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131405/13087824/
北品川駅改札出てすぐのレトロな喫茶店。この手の喫茶店にしては珍しく全面禁煙。「和渦 TOKYO(わか)」での食後にお茶でもしようと立ち寄ったのですが、「お昼時は食事してもらわないと困るのよねぇ~、まあ、いいわ」と女主人。この地で50年以上営業し続けているだけあって貫禄抜群。彼女がルールであり、ルールとは彼女であるお店でした。


■イマドキ/西麻布
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13026280/
西麻布の交差点から徒歩数分のモツ鍋屋。深夜まで営業しており個室も多く、夜遊び感が強いです。しかしながらモツ鍋を始めとした食事はいずれも美味しく、値段もそれほど高くない。予約も取りやすいので、使い勝手の良いお店です。


■乃が美/麻布十番
1日1万本、食パンだけで月商10億円というパン業界での風雲児です。麻布十番においても連日行列の超人気店ですが、電話予約すれば並ばずに買えますこれ豆な。
お味は1斤400円という意味では美味しい。一般的な食パンよりも水分量が多く、生地の肌理が細かく、ミルキーな味わいです。レストランで出てくるミルクパン的な味わいに近い。普通に美味しいですが、並ぶほどではありません。電話予約してどうぞ。


■寛永堂/麻布十番
老舗の和菓子屋さんです。看板商品は店名が冠された寛永傳。しっとりと柔らかい生地の中に白あんがたっぷり詰まっています。品の良い甘さで美味しい。その他にもいわゆる和菓子屋さんの和菓子がラインナップとして並びます。自分向けというよりは贈り物に適したお店かもしれません。


■ショコラティエ川路/本所吾妻橋
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13207895/
川路さとみシェフはフランスでの修業経験があり、ゆえに日本人であることを意識し、お茶やゴマ、柚子や甘麹など日本の素材を多用し、日本の伝統模様をあしらいます。

が、とにかく砂糖の甘味が強いですね。カカオ70%のビタータイプでもなぜここまで甘くなるのかと不思議に思えるほどです。京都の「ベルアメール」と芸風が丸かぶりですが、ベルアメールに比べると値段はかなり高い。和テイストでこねくり回す前に、カカオ本来の美味しさを追及して欲しいなあ。


■マジドゥショコラ(MAGIE DU CHOCOLAT)/自由が丘
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13202801/
カカオ生産者と距離が近いショコラティエ。今回はチョコレートサンドである「マジドカカオ(Magie de cacao)」を頂きました。2種の食感に上品の甘さ、カカオの香りが楽しめる大人の味わい。次回はプレーンなショコラを楽しんでみようと思います。


■有機茶生どら Dolala(どぅらら)/自由が丘
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13228721/
茶道の家元(?)が展開するどら焼き屋。茶道の教えに習いゴミを出さないことを目指し、作り置きを一切せず、オーダーを受けてからひとつひとつ包み始めます。小麦粉・卵・牛乳不使用であり、使うもの全てに有機がつくんじゃないかという徹底ぶり。ハチミツを除けば完全にヴィーガンとなるのではなかろうか。

生地が特長的。モチモチとした食感で水分量が多く、後を引く美味しさ。クリームも実にプレーンな味わいで、何個でもパクパクいけそう。小麦粉なしであの食感はどう実現しているのじゃろう。


■デニッシュバー/明治神宮前
デニッシュ、すなわちデンマークやその周辺のスカンジナビア諸国に源を発するパンをスティック状に仕上げたお店。包み紙も食べやすい仕様となっているのですが、その味覚は本格派。サクサクとした食感にバターの濃い風味はまさにデニッシュといった味わいです。
シュークランチといって、中にカスタードクリームを詰めてシュークリーム風にしたデニッシュも堂に入った美味しさ。200円前後でこの完成度は凄いぞ。


■COMME PARIS(コムパリ)/田園調布
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131704/13126177/
プレゼンテーションが印象的なコムパリのお菓子。フランスの伝統的な焼き菓子がコンパクトにまとまっており手土産に最適です。調味は薄く小麦とバターの風味を全面に押し出す芸風であり、パクパクと軽やかに食べ進めることができます。


■パティスリーパダクシオン /池袋
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13230673/
西池袋の小さなケーキ屋。主力はカヌレであり、本場と違わぬサイズ感は圧巻。味わいはシンプルながら素材の風味がダイレクトに伝わってくる芸風であり素直に美味しい。ここまで本格的なカヌレはちょっとない。オススメです。


■西洋菓子 しろたえ/赤坂
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13002850/
1日500個売れるレアチーズケーキ。デンマーク製のクリームチーズとレモン、砂糖のみで作るらしく、その価格は奇跡の260円。有名パティスリーの500円近くするチーズケーキと比べても遜色なく、ちょっと信じられない費用対効果です。濃厚ながら甘すぎず、チーズを強く感じる逸品。赤坂を訪れた際には必ず立ち寄りましょう。


■和楽紅屋(わらくべにや)/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13040433/
パティシエ辻口博啓が展開する和のテイストを織り込んだスイーツ店。何でも彼は石川県七尾市の和菓子屋「紅屋」の三代目であり、「和楽紅屋」として東京で復活させたのがコチラ。和三盆などを用いた上品で優しい甘味が主体であり、サクサクと軽やかに食べ進めることができます。


■ALZE(アルゼ)/六本木
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13157290/
平日夜にホームパーティを開催する運びとなり、手抜きすることを決断。メインはアルゼにアウトソースすることにしました。当店はローストチキンを間断なく焼き続けているため、およそ待ち時間とは縁がありません。UberEatsで注文して30分もしないうちに宅配。

味は王道中の王道。奇をてらった調味はなく、実にベーシックなローストチキンです。適度に水分を保持しておりジューシーな食感。つけあわせのローストポテトも地味に旨い。映える鶏丸一羽を3,000円かそこらで買えるのは良いディール。ちょっとした手土産にも良いかもしれません。


■鳥勇(とりゆう)/武蔵小山
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13008361/
武蔵小山界隈では有名な焼鳥屋。目黒線の広告は鳥勇だらけです。この日はテイクアウトでの利用だったのですが、少し冷めても街の焼鳥屋としては抜群の美味しさ。1万円以上を要する気取った焼鳥屋と遜色ない味わいです。
個人的にはレバーがお気に入り。特大にカットされた肝臓をひとくちでムシャムシャ。臭みなどは全くなく、極上の酒のツマミ。今度は店内で焼きたてを楽しみたいな。


■炙りま専科/武蔵小山
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13121002/
2次会で利用。奥の座敷でのんびりとくつろぐ雰囲気は親戚の家に遊びに来た気分。「運だめしハイボール」としてサイコロを振って無料になったり半額になったり倍量になったりする遊びがあるのですが、店員(かわいい)の態度が恐ろしく塩対応。そんなに愛想が悪いならこんな企画やめれば良いのに、と胸の中で毒づきながら何度目かのサイコロを振ると「無料」の目が出る。その際に店員が見せた「お、無料ですね」の奇跡の笑顔がどうにも忘れられません。ツンデレとはまさにこのことである。


■ラ・トリプレッタ(La TRIPLETTA)/武蔵小山
こちらもテイクアウトでの利用。ミシュランガイドにビブグルマンとして掲載される実力店。店名に冠した「TRIPLETTA」は、イタリア語で「ハットトリック」を意味します。太田オーナーは「サルヴァトーレ」で働いた後ナポリに渡り、帰国後は南青山ナプレで腕を振るった後、独立。
私は「Cicinielli(チチニエッリ)」がお気に入り。パンチのあるトマトソースにたっぷりのニンニクにシラス。チーズたっぷり系のピッツァとはまた違った楽しさのある逸品です。


■しゃち/武蔵小山
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13019818/
武蔵小山駅徒歩5分にある居酒屋。この日は二次会でお邪魔したので酒しか飲めませんでしたが、雰囲気は地域密着型でおにまる的というか何というか、好きなテイストのお店でした。日本酒125ml600円、料理は数百円と親しみやすい。次回はガッツリ食べメインでお邪魔したいと思います。


■ガルツ(Garutsu Cidre & Wine)/武蔵小山
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13178513/
武蔵小山駅すぐの飲み屋が連なる路地にあるワインバー。立ち飲みで、しかもシードル推しという変わった業態です。ワインはどれも1,000円前後と良心的。ガッツリ飲み食いするというよりは、ご近所さんが大人のスタバ的におしゃべりするのが良いでしょう。


■黒之助(くろのすけ)/武蔵小山
武蔵小山駅から徒歩5分ほどの飲み屋。生ビールが300円台と格安。ただしお通しは弁当の隅にあるようなサラダパスタ(?)であり、飲食店としての矜持を感じません。あくまで酒を飲む店と割り切って訪れましょう。


オペレッタ(operetta )/東京駅
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13115015/
東京駅は八重洲北口、丸の内トラストタワーの2階にある大バコのイタリアン(写真は公式ウェブサイトより)。「サラベス(Sarabeth’s)」のちょうど裏あたりです。パーティを前提とした大きなお店であり(着席で144席)、この立地でこのスペースの確保は珍しい。宴会料理としてはまずまずであり、オペレーションも悪くない。結婚式2次会などの候補のひとつでしょう。


新東記 CLARKE QUAY 大手町/大手町
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13195467/
シンガポール政府観光局認定、恵比寿「新東記」の姉妹店。ランチは980円~と立地の割に安価。ただし量が少なく一般的な成人男性だと物足りなく感じるかもしれません。追加料金でスープをラクサ等に変えることができるので、チョイ足しで臨みましょう。


GREEN BROTHERS(グリーンブラザーズ)/大手町
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13206024/
西麻布「グルマンディーズ」のシェフが監修するサラダ専門店。ですが、通の私はカフェとして利用します。お隣の喫茶店はビジネスマンで常に満席ですが、当店は食事をする店との印象が強いのか、カフェ使いする人は少なくとても快適。大きなテーブルにコンセントも配備され居心地良し。ノリで注文したアイスコリアンダーラテは不味かった。もちろんその味覚は予見できたことでもあり、注文者の私にも責任はあります。


■をどり/大手町
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13195411/
焼鳥ならびに炙り炭焼きの専門店。ランチは鶏肉中心の料理を提供。唐揚げ定食的なものを注文すると、唐揚げが12個もついてきました。プラス100円でもう4個追加することができます。味もサイズもからあげクンほどのものですが、この立地で1,000円を切るのであれば及第点。お腹いっぱい唐揚げな気分の際にどうぞ。


■SHARI THE TOKYO SUSHI BAR/銀座
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13121794/
並木通りのざきょびる8階にある和食ダイニング(写真は食べログ公式ページより)。料理とオペレーションはファミレスと大差ありませんが、この立地で飲み放題をつけて5,500円というのはお値打ち。食事というよりはワイワイとおしゃべり飲みするつもりで訪れましょう。


Brooklyn Parlor(ブルックリンパーラー)/心斎橋(大阪)
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27078382/
ブルーノートが関与するカフェ。私は夕食までの繋ぎ、0次会で利用しました。ハコは広いのですがファミレス的な記帳台があり、断続的に待ちが生じています。
座ってみればテーブルをゆったり使わせてくれる(1人客には2人がけ、2人客には4人テーブル)ので、居心地は大変良かった。お昼どきお茶どきが一番混み、夜は意外に空いているので、まさかの2次会使いもアリかもしれません。


BARACCA (バラッカ)/千日前(大阪)
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270202/27079675/
3次会での利用。千日前周辺を散歩していると呼び込まれました。カールスバーグが450円という格安店ですが、それほど客層は悪くなく、店員の察しも良い。それほど飲み食いしなくてものんびりさせてくれるので、大人の夜カフェ使いに最適です。


■スーパーラウンジ(Super Lounge)/新千歳空港
https://tabelog.com/hokkaido/A0107/A010701/1008945/
新千歳空港は動線が良く使い勝手抜群で大好きな空港のうちのひとつです。時間ができれば4階のスーパー銭湯、パソコンを広げたければココ「スーパーラウンジ(Super Lounge)」で決まり。いわゆるカード会社の共用ラウンジですが、エアライン系のラウンジに比べると子連れが少なく居心地も良いという逆転現象が生じています。アルコールは有料。滑走路を一望できる窓際席がお気に入り。


■サントリージガーバー・サッポロ(SUNTORY JIGGER BAR SAPPORO)/札幌 
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010103/1058171/
狸小路のアーケードに面したサントリー系のバー。良い立地なのにドリンクは600円代〜と安く、チャージも不要です。飲み放題プランもあり、お友達とのんびり語り合うには打ってつけのお店。


■バール エ ターヴォラ カルダ ラ・ジョストラ(La Giostra)/西8丁目(札幌)
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010103/1039198/
狸小路のアーケードの外れにある、小さな飲み屋が集積した建物の一画。店の雰囲気や料理のセンスは悪くないのですが、値付けに一貫性が無くちょっとびっくりするようなお会計になります。例えば酒は400円台から始まるのに、写真のカプレーゼは1,800円もしました。雑な飲み会ではなく、しっかりと食事を楽しみに行く心構えで臨みましょう。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。