ペリペリチキン フォレストマーケットライカム本店(PERI PERI CHICKEN)

沖縄の新たなソウルフードを創造すべく2020年に沖縄市で旗揚げした「ペリペリチキン フォレストマーケットライカム本店(PERI PERI CHICKEN)」。現在は県内最大規模の商業集積地「イオンモール沖縄ライカム」に隣接する小さなモールに移転しています。
店内は明るく開放感があり、イマドキのファストフードっぽい誂えです。カウンター席とテーブル席があり、たまたまかもしれませんが、我々を除くゲストの全員が外国人(米軍関係者?)でした。フードデリバリーからの注文も活発で、ひっきりなしにドライバーが出入りしています。
オリオンの小瓶は450円。酒屋で買っても300円程のブツなので、外食でこの価格設定は良心的。ビールがお好きであれば、ソフトドリンクよりも断然こっち。
店名を冠した「ペリペリチキン」。「ペリペリ」とは、スワヒリ語で唐辛子を意味する言葉であり、起源はポルトガルで、かつての植民地であったモザンビークなどアフリカの国々で発展したそうです。南アフリカ発祥のレストランチェーン「Nando's」などによって世界的に普及し、今や国際的なフードトレンドとなっている料理です。とは言え単なるローストチキンであり、普通に美味しくはあるものの特に目新しさはありません。なんせ沖縄はローストチキンの先進県なのだ。
こちらも看板料理の「チキンオーバーライス」。ニューヨークの屋台飯として知られるB級グルメをペリペリチキンを用いてアレンジしています。思いのほか辛味が強く、大胆な国際的フレーバーに惜しみないボリュームが印象的。Mサイズでもライスは1合分ぐらいありそうな気がします。
「チキンブリトー」は外国人ゲストから最も人気が高いメニュー だそうで、なるほど日本におけるヘナチョコサイズのブリトーとは一線を画す海外規格です。
恐らく先の「チキンオーバーライス」をレタスと共にトルティーヤで巻いたものであり、ちょっと味が重複してしまいました。であれば「あいもりカレー」や「バターチキンカレー」などのカレー系メニューにすれば良かったなと後悔。ただしこれは私の下調べ不足であり、私に非があります。
以上でお会計は3千円強。気絶しそうなほど満腹で、この日の私はきっと世界で一番米と鶏肉を食べた漢でしょう。沖縄では既にローストチキンがソウルフード化しているので「新たな沖縄のソウルフード」と呼ぶには図々しい気がしますが、既に県民に受け入れられている味覚という意味で、成功もまた間違いないと確信しています。今後も沖縄を中心に多店舗展開を構想しているようなので、今後が楽しみです。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。