中國菜Yoshi/前島(那覇)

とまりん近く、アクアチッタ那覇の裏手にある「中國菜Yoshi」。現在の業態になってからのネット上の情報は少ないですが、沖縄のフーディー達が一目置くホットな中国料理店です。私は何のコネもなく電話で凸って予約したのですが、事情聴取に近い形で色々と尋問され、クセの強い店だなあとドキドキしながら訪問しました。
店内は中国の食堂といった雰囲気で、7-8人程で満席というサイズ感。先に「現在の業態になってから」と記しましたが、以前は千円台のランチなどもやっていたようですが、現在は客単価2万円を超える高級路線へとシフトしています。
とは言え飲み物の価格設定は良心的で、タイガーの樽生は980円であり、赤星の中瓶は600円とお値打ち。中国料理なので紹興酒はもちろんですが、ワインのラインナップも充実していました。
さっそく上海ガニ。高貴な紹興酒と白酒にジックリと漬け込み、とろりとした質感を楽しみます。これはもう文句なしに先頭打者ホームランであり、酒好きには堪らない味覚。タレ(?)そのものにもアルコールがたっぷり残っており、酒で酒を飲むという背徳に満ちた味覚です。
続いて点心盛り合わせ。そのへんの中華料理店の冷凍モノとは一線を画す味わいであり、それぞれひと口サイズであるものの、料理として完成した味覚です。肉団子みたいなやつが超旨い。
お魚料理はアカハタ。フランス料理で言うところのヴァプールっぽい調理で、魚の質感を綺麗に保ちつつ味わいの良さを引き出します。パクチーやネギなどの香味野菜も良く合う。
アカハタのアラを使ったスープも併せて用意してくれます。余計な調味はなく魚の旨味を上手に引き出したエレガントな逸品。意外に可食部が多いのも嬉しい。
チンゲン菜とスティックセニョールを炒めます。ソースは中国料理を代表する発酵食品「腐乳」をベースとしており、シンプルな炒め物と思いきや複雑で奥行きのある味わい。
ミルクパン(?)も用意してくれたので、残ったソースを余すところなく楽しみます。
焼き物にもバリエーションがあって、オコゲにのったカリカリの皮や梅のソースを付けたものなど多様な味覚を愉しみます。外皮がカリカリとしており、肉料理なのにパクパクとスピーディーに食べ進めることができる悪魔的な料理です。
麻婆豆腐も一般的なそれとはひと味違ってて、どっしりとボディが感じられるソースに厚ぼったい豆腐、タピオカ粉を纏った白子が添えられます。深みがあって、重みがある。これはもう麻婆豆腐というよりは別の料理と表現した方が良いかもしれません。
〆の土鍋ごはん。上海ガニとフカヒレという貴族的な組み合わせであり、世の問題の全てを解決する旨さがあります。ゴハンはジャスミンライスであり、その香りの高さがソースの強さに全く負けていません。
デザートはカスタードまんなのですが、卵黄濃度が非常に高く実にリッチな味わいです。コースとは別で追加料金が発生しますが、1つ200円かそこらなので迷わず注文しましょう。

以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり2万円強といったところ。沖縄の夕食としては非常に高価ですが、そのクオリティは東京の超有名店に勝るとも劣らずなので、結果として大変お値打ちに感じました。

冒頭の事情聴取もゲストに心から満足してもらう為の情報収集でしょうから、予約の際に面倒がらず、何が食べたいかなどの相談をじっくりすると良いでしょう。

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