割烹 常/南城市(沖縄)

南城市役所から車で5分ほどの場所にある「割烹 常」。1978年創業と歴史は長く、現在は2代目の大将がお店を切り盛りしています。もちろん駐車場完備。「割烹」と銘打ってはいますが、実際には気軽な居酒屋。ビーサンでもOK。
開店と同時にお邪魔しましたが、その後も続々と地元客が訪れます。念のため予約をしてから訪れましょう。カウンターやテーブル、座敷、掘りごたつ席とバリエーション豊か。本気を出せば50人以上入るのではあるまいか。
私は運転があるのでノンアルコールビールを。400円と安くハンドルキーパーに優しい。提供されるグラスが毎回異なり、たまにビッグなジョッキで来ると当たりです。
最初に一気に注文を入れてたのですが、提供順序はバラバラです。いきなり揚げ物「イカゲソからあげ」。海鮮が自慢のお店だけあって、魚介の揚げ物も中々のもの。衣に下味がしっかりとついておりノンアルコールビールが進みます。
お刺身は2~3人前で2千円強。南方系の魚が多くバラエティ豊かであり量もたっぷり。当店は刺身や寿司がダントツ高い値付けですが、金額に恥じない立派なクオリティならびに量です。お米大好き人間は寿司でどうぞ。
島らっきょうの浅漬け。肉厚でシャクシャクとセロリのように食べ応えがあり美味。沖縄の美点である。
ゴーヤチャンプルーはゴーヤ多め。スパムではなくシーチキンなのはちょっとサゲ。あの、暴力的な塩気を湛えたポークが好きなのです。
海鮮サラダは刺身がモリモリで大迫力。このまま丼に移植して海鮮丼へも以降できそう。野菜そのものはキャベツ主体であり、もうちょっと味濃い系の野菜が欲しかったかも。
フィニッシュは「ソーキガーリック焼き」。ピータールーガーもかくやというボリューム感であり、いくら骨があるとは言え、この迫力で1,200円というのは大変お値打ち。ガーリックというよりもたっぷりの黒コショウが印象的。ふたりでヒイヒイ言いながら食べきったので、グループで注文すると良いかもしれません。
かなり満腹になるまで食べてひとりあたり3千円強。今回は酒抜きですが、どれだけ暴飲暴食したとしても、ひとり5千円を超えることは中々ないのではないか。地元の方に人気がある理由が良くわかりました。南城市で気楽な居酒屋を求める場合に是非どうぞ。

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トラットリア・築地パラディーゾ(Paradiso)/築地

築地場外のすげえ奥というチャレンジングな場所に位置する「トラットリア・築地パラディーゾ(Paradiso)」。南イタリア料理を主体としたお店であり、アマルフィ的なレストランです。
食べログ百名店入りした大人気店ですが、平日ランチタイムであっても予約でき、また、当日記帳して順番が来たら電話してくれる仕組みもあるので、待ち時間は築地の街をブラブラ楽しむことができます。
ランチはパスタやリゾットにサラダが付いて1,200円と安い。モノに拠っては追加料金を要しますが、それでもこの価格帯でこのクオリティを楽しめるのであればリーズナブルと言えるでしょう。
ランチに付随するサラダ。平たいお皿にワサっと盛られる大容量サイズであり、ランチタイムのオマケとしてはかなりのボリュームです。お野菜の質はそれなりといったところですが、まあ、千円かそこらのランチという意味では充分です。
フォカッチャはほんのりチーズ味。パスタのソースを拭って食べるのに活躍してくれます。
私はスペシャリテの「本日入荷した新鮮な貝類とチェリートマトのペスカトーラ」を選択。追加料金500円の数量限定品で、大盛プラス200円です。うひょー、物凄まじい量の貝貝貝!シジミ、アサリ、ハマグリ、ムールな二枚貝オールスターズが山盛りとはこういうことだとその存在を主張しており、それぞれの貝に合わせて白ワインを楽しみたくなります。
支払金額は1,900円。しかしながらこれは追加料金やらなんやらの結果であり、デフォルトな注文であれば1,200円というのは奇跡の価格設定。洋風居酒屋ともいうべきざっかけない雰囲気なので、決めのデートというよりは気の置けない友人とワイワイ楽しみに行くと良いでしょう。次回は姉妹店である「築地トゥットベーネ 」にお邪魔したいと思います。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。

日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。

前田食堂/大宜味村(沖縄)

二郎系沖縄そば」として有名な「前田食堂」。沖縄北部のやんばると呼ばれる地域、大宜味村という、ライトな観光客にとってはなかなか足が向かないエリアに位置します。1972年に創業の老舗であり、50年ちかくもの間、この地域でのガテン系にカロリーを提供してきた名店です。
トータルでは30席ほどであり、その半分が座敷、もう半分がテーブル席です。我々は土曜日の開店直後に訪れたため待ち時間ナシで入れましたが、退店時には数名の待ち行列が生じていました。
さっそく本題に入りましょう。看板メニューの「牛肉そば」。外観からは麺を確認することはできず、その代わりに山のような、というか山のモヤシ炒めがてんこ盛り。なのですが、丼のサイズはラーメンやそばにしては小さく、リンガーハットの野菜増しちゃんぽんを同じ器に盛り付けたらこれぐらいになるんとちゃうかという疑念はある。
シャキっとした食感のモヤシにガシガシと噛み応えのある牛肉、圧倒的なコショウの量。スパイシーを通り越して暴力的ですらありわかりやすく美味しい。麺は広く太く厚く、沖縄そばとしてはパワフルな部類でしょう。スープはモヤシ炒めから流れ出るコショウ風味が強すぎるため、本来はどんな味だったか不明。
連れは「牛肉おかず」を注文。渋いチョイスである。先の麺とベクトルは同じと思いきや、こちらはニンニク風味。「牛肉そば」にせよ「牛肉おかず」にせよ、わかりやすい調味が芸風。一見の方はビジュアル麺を含め、まずは「牛肉そば」を注文するのが良いでしょう。
わざわざ当店で食事をするために那覇から、という感じではありませんが、飲食不毛の地であるやんばるエリアに観光に出かけるのであれば是非立ち寄りたいところ。目の前の海はどこまでも広く青いので、この地域の観光名所のひとつとして捉えて訪れましょう。

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カーサレストラン(Casa Restaurant)/県庁前(那覇)

国際通りから北へ数本の路地にある「カーサレストラン(Casa Restaurant)」。もともとは「Casa Trunq(カーサトランク)」というカジュアルな洋食店だったのですが、イノベーティブ系のレストランへと業態変更です。
スタイリッシュな店内。テーブル席がいくつかにカウンター席と今風な誂えです。テーブルクロスを張っているわけではなく、割にカジュアルでもあります。
1皿づつの料理に合わせたペアリングは4千円と絶対額は安いのですが、量が清貧と呼ぶべきミリリットルであり、何だか悲しくなりました。杯数こそは多いものの、トータルでは6杯取りのグラスを2杯ほどしか飲んでいないような感覚です。
アミューズはオリーブをセモリナ粉で包んで揚げて、人参のピュレを添えます。見た目通りの味わいです。
「與座菜園」と、ちょっとフリーハンドでは漢字で書けない一皿。種々のハーブの味が濃く美味。中に組み込まれた鶏肉もクリアな味わいです。
ひよこ豆のスープ。生姜とローズマリーの風味がきいて味は悪くないのですが、なんせ量が少ない。古宇利島「6(シス)」の100皿ぐらいあるアミューズのうちの1つにも満たない食べ応えです。
久米島産の車海老。やはり味は良いのですが、食事の量もワインの量も共に儚い。
自家製のフォカッチャは結構美味しい。オイルたっぷりジューシーで、下手をすると料理そのものよりも食べ応えがあるかもしれません。
フォアグラにイチゴをトッピングしたもの。これはコッテリとした料理なので、これぐらいのミニモニサイズでちょうど良い。イチゴの味が濃く、イチゴパフェで食べてみたいなと思わせる存在感でした。
パスタは真鱈の白子にタラバガニ。タラバガニの印象は薄く、代わりに白子の風味が大迫力。パスタ料理というよりも、白子料理と呼ぶに相応しい霊感です。
新鮮なブリに薄く衣をつけてザっと揚げました。生から中温度帯へとのグラデーションが心地良く、キョーイチの美味しさです。量もそれまでに比べるとしっかりとしており、これこれ、これですよとようやく頷いた瞬間です。
メインは石垣牛。素材は悪くないのですが、薄いスライスで食べ応えが無く、量が小さいがため温度も下がっており、今中のカーブのようににスススとテンションが下がります。まあ、9千円のコース料理なので、あまり求めすぎても贅沢なのかなあ。
ということで、味そのものは悪くないのですが、食べ応え飲みごたえが乏しいディナーでした。それでもひとありあたり1.3万円ということを考えると、あまり飲めない小食の方にとっては満足のいく設計かもしれません。

また、今回はワインペアリング4千円でしたが、シャンパーニュのフリーフローであれば5千円だったので、そっちにすれば良かったなと後悔。食事の量も、もっと大盛りサイズ(もちろん追加料金で)なコースという選択肢があれば、だいぶ印象が違うような気がしました。

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ラルジャン(L'ARGENT)/銀座

銀座駅直結GINZAPLACEの7階に開業した「ラルジャン(L'ARGENT)」。親日フランス料理人「THIERRY MARX」の跡地であり、かなりシックにスタイリッシュにリニューアルした印象。資本は医療系のウェルメディカルグループが担っているそうで、病院などで用いられる空気清浄システムが取り入れられているそうです。
加藤順一シェフは「タテル・ヨシノ」「オテル・ド・ヨシノ」を経て渡仏。かの「アストランス」で肉部門を任され、また、かなり早い段階でデンマークに目を付け数年を過ごし、帰国後に御成門「スブリム(Sublime)」のシェフに就任。そして今般、西麻布「Crony(クローニー)」のムッシュ小澤一貴とタッグを組んで銀の街へと船出です。
アミューズはアオリイカに国産キャビアにライム(?)の皮に何だったけなあ。この小さな世界にこれでもかというほどの食材を詰め込んでおり、シェフの気合や矜持が感じられる幕開けです。
京都の七谷鶏という価値あるチキンをパテにし、マッシュルーム風味のクッキー(?)で挟み込みました。先のあまりにも難解なアミューズから一転、実にシンプルで一歩引いた味覚。おシャンパーニュに良く合います。
フレッシュなクロダイは生のままで。しかしながらホワイトアスパラガスと共にミルフィーユ状に仕立て上げ、白イチゴのピクルスもアクセントに置くなど恐ろしく手が込んでいます。一見は企画モノですがしっかりと美味しい。合わせるサンセールも見事であった。
パンがちょっと変わっていて、お菓子の型に入れて焼くライ麦主体のものであり、なるほどパンというよりもお菓子とパンの中間に位置する新たなる存在。自家製フレッシュバターと発酵バターをたっぷりつけて、不思議と赤ワインに良く合いました。
発酵マッシュルームのスープは「スブリム(Sublime)」時代からの定番。ただし個人的にマッシュルームを生のまま食べるのは好みではないので私の口には合いませんでした。しかしながら合わせた長熟ボルドーのスーボワなニュアンスがマッシュルームの風味にぴったしカンカンであり、マッシュルーム好きには堪らない一皿かもしれません。
舌平目にオマールのムースにパイ生地に後なんだっけなあ?とにかくベクトルの異なる材料が混ぜこぜになっているのですが、ポリリズムよろしく不思議とひとつのゴールへと向かい、収斂し、完璧な料理へと仕上がっています。絶品。額に入れて飾っておきたいレベルです。
メインのお肉料理は七谷鴨。序盤はチキンでしたが今回は鴨です。これまでのややこしい料理からは一転、どストレートな料理であり、肉の味わいもソースの方向性も単純明快。周囲を取り囲む付け合わせたちもシンプルな調理および調味であり、がーんと胃袋を打ち鳴らす迫力がありました。量もたっぷり。
デザート1皿目はヨモギ主体。日本の慣れた食材がふんわりと味蕾を包み込み、和菓子のようにほっとする味わいです。
こちらは薔薇を主軸においたデザートなのですが、それほど薔薇薔薇した風味は無く、それよりも「Ode(オード)」から持ってきたようなテイストが気になりイマイチ集中できませんでした。
小菓子はたっぷりでいずれも手が込んでおり、これだけで立派なアフタヌーンティーの完成です。何回転もして客を追い出すようなことはしないので、ギャルであればトークが1時間は持つミニャルディーズでしょう。
ハーブティーで〆てごちそうさまでした。以上を食べ、割に飲んでもお会計はひとりあたり1.5万円を切りました。なんと尊い費用対効果でしょう。しばらくの間は銀座に足を向けて寝ることはできかねます。公式にはランチのワインペアリングは3杯で5,500円だそうですが、少ない量で種類を重ねるなど自由度も高く、良い意味でソムリエが適当にやってくれるので、酒飲みは必ずワインペアリングをお願いしましょう。
料理についても「スブリム(Sublime)」とはまるで異なり、北欧色が薄れフランス料理に戻ってきた印象があり、素材感とオリジナリティが高まり唯一無二といって良いレベルに達しています。今度は夜に来てみようっと。食後にあのテラスから銀座の夜景を愛でつつ告るといいと思うよ。

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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。