ヴォラーレ オステリア (Volare osteria)/久米(那覇)

泉崎から久米に移転した「ヴォラーレ オステリア (Volare osteria)」。ローマ出身のシェフが手掛けるイタリア料理店であり、沖縄在住のイタリア人さえもが本場の味を求めてこの店を訪れます。私の推しのトンカツ屋「豚々ジャッキー」の1階です。
店内は思いのほか広く、立食パーティーでは最大100名まで対応可能とのこと。肩肘張らないカジュアルな雰囲気で、カウンター席にテーブル席、個室の用意もあるとのことでした。ちなみにシェフは沖縄の大学で語学教師としても活躍したこともあるそうで、日本語ペラペラです。
アルコールは高くなく、ボトルワインは4千円台から始まります。途中でビールを挟んだのですが、定番のモレッティではなく全く知らない銘柄で、麦の風味がつよつよで面白かった。
前菜の盛り合わせ。レバーパテやキッシュ、ピクルスなど酒のツマミが盛りだくさん。いずれも軽い口当たりでワインとの相性も良く、これから始まる食事への期待感を高めてくれます。
旬の野菜サラダ。なのですが、これはちょっと旬って感じじゃないですね。その辺のスーパーで買ってきたような野菜のクオリティであり、パっとしませんでした。
一転、ポルチーニクリームのショートパスタはバリ旨いですね。ソースにはポルチーニ特有の芳醇な香りと旨味が凝縮されており、口に入れた瞬間にその豊かな風味が鼻に抜けていきます。クリームのまろやかなコクがポルチーニの力強い味わいを優しく包み込み、濃厚でありながらもしつこさを感じさせません。また、パスタの断面がハート型でかわちいです。
本場のラザニア。幾層にも重ねられたパスタ生地に、じっくり煮込まれたミートソースとクリーミーなベシャメルソースがたっぷりと絡み合います。表面はこんがりと焼き上げられ、香ばしいチーズの香りが食欲をそそります。
欲張りミックスグリル。この日のお肉は島豚にブラックアンガスビーフ、ソーセージ、チキンのローストでした。特にソーセージが良いですね。ハーブとスパイスが効いており、ピリッとした辛さがアクセントになりワインが進みます。
以上を2人でシェアしてお会計はひとりあたり1.2万円強。これはかなりしっかり飲み食いした結果であり、普通の飲食量であれば7-8千円に落ち着くことでしょう。シェフも合間合間にテーブルまで遊び来てくれ、とてもよく気遣ってくれて楽しい。グループで訪れ、ワイワイやるに最適のお店です。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。