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印度カリー きんもち/西新宿

西新宿のカレー店「きんもち」。開店時間の10分ほど前から行列ができ始め、13時過ぎには売り切れ仕舞いという大人気っぷり。食べログでは百名店に選出されています。最寄駅は初台で、駅から歩いて7-8分といったところ。初台駅から新宿方面に向かい、西参道口の交差点を左折して十二社通りを100mほど進んだ場所に位置します。
店内はカウンターのみで10席ほどの小さな造り。カウンターはコの字型になっており、左側はお弁当(テイクアウト)待ちの列、右側は店内飲食の列と分かれています。券売機で食券を購入してから入店し、スタッフに手渡す際に辛さを「0(普通)〜10(辛口)〜20(激辛)」に1ミリ単位で指定します。
私は「えびカレー」にトッピングの「野菜セット」「チーズ」「ゆでたまご」を追加し、合計で1,300円ぐらいだったっけな。ココイチで自由に食べれば2千円近くすることを考えれば実に良心的な価格設定でです。
カレーはいわゆる「日式インドカレー」でしょうか。インド料理のスパイス調合技法をベースに持ちながらも、日本の米食文化や出汁文化に即した味覚構造に再構築されています。小麦粉や油分が極力抑えられており、重たさを排除したサラリとした質感。それでいて動物系のコクに魚介の節系の旨味が重なり、スパイスも立っていて重層的な味覚です。
ライスはターメリックライスでしょうか。派手な香りづけというより、カレーの複雑なスパイス感を邪魔しない、あくまで名脇役としての立ち位置。少し固めに炊き上げられており、サラリとしたルーと共にスパイシーなお茶漬けのように楽しみます。量もたっぷりで、デフォルトで一般のお店の大盛以上はありそうです。
美味しかった。豪華で唯一無二の絶品!という方向性ではなく、出汁感がしみじみと旨く、身体の隅々までスパイスがほっこり行き渡る系のカレーです。冒頭に「行列」と記しましたが、オペレーションが効率的で回転も良いので、それほど待ちにビビる必要はありません。暑い日にササっと出汁の旨味とスパイス補給にどうぞ。

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すぱいす暮らし/学芸大学

学芸大学のスパイス料理専門店「すぱいす暮らし」。駅から歩いて5分ほどの路地裏にあり、食べログでは百名店に選出されています。個人経営のアートギャラリーのような外観で、まさかカレーを出しているお店とは思えないほどシャレオッティです。
店内はバーのような落ち着いた雰囲気で、カウンター席のみの、奥に細長い造りになっています。ゲストは皆、常連のような様子で、週末に手作りのスパイスカレーを作っていそうな、余裕のある生活を送る限界独身女性が多く、皆どこか似たような雰囲気をまとっていました。恐らくドーナツのことをドーナッツと呼ぶタイプである。
ドリンクはビールもワインも千円以下に抑えられており、日本酒の用意もあるのが印象的。ただ、オペレーションはグダグダですねえ。「カレー子ちゃん」と称する店主はお喋り好きなのか、常連と話してばっかで手が全然動いていない。段取りも悪く、きちんとしたレストランで働いた経験が無いように見受けられました。
塩豚サラダ。思っていたよりも全然ヤサイが少なくさげぽよです。豚肉そのものは豚肉の旨味が凝縮されており、酒のアテとしては悪くないのですが、サラダを期待していた私としてはコレジャナイ感で心が満たされました。
ラムシガー。ラムの粗挽き肉にスパイス調合を施し、春巻きの皮で葉巻状に巻いたもの。パリッとした食感の後にラムの旨味とスパイスの風味が迫って来、どこかマサラドーサを思わせる味覚です。もちろん美味しいのですが、これで1,200円は高杉に感じました。
自慢のカレーは「ポークヴィンダルー」をチョイス。味噌汁とセットで1,800円と強気の価格設定です。何故かお味噌汁が付いて来るのですが、これが豆の粒感を残したスタイルで、味噌汁としてかなり美味しかった。
「ポークヴィンダルー」は南インド・ゴア地方発祥の伝統的なカレーであり、酸味の効いたシャバシャバなスタイルです。食べ進めるうちに発汗作用が促進されるほどのパンチのある辛さが特長的。やや苦味が感じられるので、好みが別れる味覚かもしれません。私は渋谷の「ポークビンダルー食べる副大統領」のほうが口に合うし、なんせ安い。
ライスは色んなお米や雑穀がブレンドされておりパラパラとした口当たり。このライスの傍らに添えられているのは細かく刻まれたぬか漬けのようで、乳酸発酵がもたらす酸味と塩気が記憶に残りました。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は6千円を超えました。味そのものは悪くないのですが、流石に高杉晋作です。作業の段取りも悪く素人感があり、目黒の伝説のタイ料理店「みもっと」での辛い記憶を惹起させます。なんともハイヤーセルフな飲食店でした。

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咖喱遊戯(カレーゆうぎ)/首里(那覇市)

首里の小さなスパイスカレー専門店「咖喱遊戯(かれーゆうぎ、Game of Curry)」。ゆいレール首里駅から歩いて5分ほど、首里城公園に向かう途中にあります。
カウンター5席のみの狭小店舗。席数が少ないので、並ぶかどうかはタイミング次第でしょう。料理につき、定番メニューはなく月1〜2回程度でカレーが変わるローテーション制のようです。沖縄県産の食材を積極的に使用するのが良いですね。
私はその日のカレー3種全てが盛り込まれた「3種類がけ」を注文。1,800円です。これに大盛で180円で、半熟スパイス玉子120円を加えて合計で2,100円と、中々のお値段です。それにしても華やかな盛り付け。センスあるなあ。
日向夏チキン。ベースにはココナッツミルクのまろやかさとヨーグルトの軽やかな酸味を掛け合わせており、そこに日向夏の爽やかな酸味と香りが加わります。チキンはホロホロと柔らかく煮込まれており、辛さを抑えた上品でオシャレな仕上がりです。
とうもろこしポークキーマ。沖縄が誇るブランド豚「きびまるもち豚」の力強い旨味と、県産スイートコーンの弾けるような甘みが融合したキーマカレーです。特有の上質な脂の甘みがスパイスの芳醇な香りと混ざり合い、ガツンとした食べ応えを生んでいます。そこに加わる新鮮なコーンのプチプチとした食感がアクセントとなり、噛むほどに自然な糖味が肉のコクを引き立てます。
茄子とパニールのラジママサラ。赤いんげん豆(ラジマ)のホクホクとした質感と、自家製カッテージチーズ(パニール)の淡白ながらもコクのある味わいが楽しめる、滋味深いカレーです。豆の旨味が溶け出した濃厚なソースが、素揚げされた茄子のとろけるような甘みをしっかりと受け止めます。パニールはキュッとした独特の食感があり、スパイシーなソースの中でマイルドな休息地点のような役割を果たします。肉を使わずとも、豆のタンパク質な満足感と野菜の旨味が凝縮されており、大地の恵みをダイレクトに感じられる仕上がりです。
ゴハンはインド米と日本米をブレンドしているそうで、程よくパラリとしてソースの水分を程よく吸収します。追加トッピングの「半熟スパイス玉子」はスパイス液に漬け込んでいるのか、単なるトッピングの域を超えた存在感を放ちます。
インド風(?)の副菜もたっぷり。野菜をふんだんに使っており、酸味・甘味・苦味と色んな味がする。単体で食べれば素材の輪郭が際立ち、カレーと混ぜ合わせると一口ごとに味が複雑に変化します。
美味しかった。合計額は2,100円と中々の支払金額ですが、上質な素材、味覚のバリエーション、しっかりとしたボリュームを考えれば妥当な価格設定でしょう。スパイスカレー専門店ながら刺激が強すぎずマイルドな味わいなのもいいですね。スパイスとは辛いだけなく複雑で奥深いことを再認識させてくれたカレーでした。

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ダウン タウン ビーズ (Down Town B's)/六本木

六本木の北インド料理店「ダウン タウン ビーズ (Down Town B's)」。六本木一丁目駅から歩いて5分ほど、なだれ坂沿いに位置します。緑色の小屋というヘンテコな外観のため、すぐに見つけることができるでしょう。
店内はゲストもスタッフも皆インド人であり、異国情緒に満ちています。テーブルが3-4卓の小さなお店。その代わり(?)にテイクアウトチャネルの最大化を図っており、近隣の勤め人らしき人々がジャンジャン持ち帰りしていきます。
ランチセットには飲み物もつき、私はアイスチャイを注文。日本人向けに砂糖抜きで提供してくれるので、お茶本来の深みを楽しむことができました。
サラダはサラダというよりキャベツですね。ドレッシングの量はごくわずかであり、キャベツの味のみを純粋に楽しむことができます。青虫の気持ちがよくわかりました。
私はお店イチオシの「ビリヤニ」を注文。お好きなカレーに先のドリンクとサラダが付いて1,250円です。照明が東南アジアの野外クラブのように緑色のビカビカだったので、お料理も緑色を基調とした色合いとなっております。
ビリヤニ。スパイスの芳醇な香りとパラパラとしたお米の食感が調和しており、華やかな風味と重層的な旨味が楽しめます。ただ辛いだけでなくお米本来の甘みがベースにあるため、パンチはありながらもクセがなく、するすると食べ進められる味わいです。鶏肉もたっぷりだ。
カレーは「B'sバターチキン」をチョイス。トマトの爽やかな酸味をベースに、たっぷりの乳脂肪が用いられており、辛さは控えめ、濃厚でリッチな味わい。こちらも鶏肉は豊富なのですが、鶏肉にサっと火を通しただけのブツであり、ややパンチに欠けるのが残念。「マトンカレー」を選んだほうが面白かったかなあ。
以上のセットが1,250円。六本木のど真ん中でこの質と量のインド料理を食べてこの支払金額はリーズナブル。ちなみに根津や松戸にも支店があるようで、やや方向性を変えているようなのでそちらも試してみたい。ちなみにお手洗いは店外にあり、ちょっと躊躇するスタイルなので、他所で済ませてから訪れると良いでしょう。

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あんじんもこ/赤嶺(那覇市)

小麦・卵・バナナ不使用のグルテンフリー&アレルギー対応のカレー専門店「あんじんもこ」。店名は「あんじん(安心)」+「もこ(店主のニックネーム)」であり、店主のお子さんが重度の食物アレルギーを持っていたことをきっかけに、アレルギーを持つ子供たちが家族と同じテーブルで、同じ料理を安心して食べられる環境を作りたいという切実な想いから活動を開始したそうです。場所はゆいレールの赤嶺駅から歩いて5分ほど。駐車場もあるっぽい。
店内は清潔感があり広々とした空間。カウンター席やテーブル席に加えソファ席などもあって居心地よし。また、キッズスペースもあって、子連れに優しい環境です。他方、店主がプロレス好きという一面もあり、店内にはレスラーのポスターや写真が多数飾られており、筋骨隆々のモノノフたちがゲストを睨めつける様は独特な雰囲気を醸し出しています。
この日は3種類のカレーが用意されており、せっかくなので全部食べてしまおうと2種盛りカレー+チキンカレーでお願いしました。前者が1,480円で後者が980円。180円の追加料金で大盛も可能とのことですが、写真の通りデフォでも中々の盛り付けなので、普通の食欲の方はオーダーそのままで充分でしょう。
こちらは「vegan 野菜カレー」。動物性食材を一切使用せず、野菜とスパイス、そして昆布やシイタケなどの植物性出汁を用いて旨味を表現しています。程よい赤みと酸味はトマトでしょうか、心身ともに整うような清涼感が感じられる軽やかな味覚です。スパイス由来の苦みも程よく感じられ、重層的な味わいです。
こちらは「焦がしチーズキーマカレー」。肉はあると言えど脂っこさは抑えられており、スパイスのパワーで肉の旨味を引き出しています。チーズはバーナーで丁寧に炙ることで熱を持たせ、ナッツのような芳醇な香りとコクをプラスしています。
こちらは「チキンカレー」。このお店の看板とも言えるメニューであり、スパイスの香りはしっかりと立ってはいますが、辛味は殆ど感じられません。クミンやコリアンダーが爽やかに香りますが、刺激としての辛味ではなく、あくまで風味として喉を通るため暑苦しさも皆無です。
サラダもたっぷりと添えられており、また、ビッグサイズの唐揚げがトッピングされるのも嬉しい。ライスはターメリックライスでしょうか。日本の白米らしいもっちり感は残しつつも、少し硬めに炊き上げられています。視覚的な彩りも良いですね。
店主の切実な想いから始まった場所ですが、決して堅苦しい雰囲気はなく、純粋にカレーの美味しさを楽しむことができました。当店は全く違いますが、それにしてもコッチ系のお店は妙に説教臭いことが多いのはどうしてだろう。

ちなみに店主のお子さんたちは柔術・キックボクシング・修斗などの格闘技界で活躍しているそうで、兄弟喧嘩になったら大変だ。

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