高級レストラン"また行きたい"偏差値【2025年最新版】

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  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

うどん 讃香(さんか)/三田

三田は慶応仲通り商店街の建築会館レストラン街に入居する「うどん 讃香(さんか)」。もともとは「饂飩四國(うどんしこく)田町店」という名のうどん屋さんでしたが、その跡を引き継ぐ形で居抜きで利用されています。
大きな窓からの採光が良く、カフェのようなレイアウトの店内。お外に面したカウンターに7-8席とテーブルがいくつか用意されており、昼はうどん専門店、夜は居酒屋として営業しているようです。私はオープンと同時に訪れたので並びゼロですが、ピークタイムは行列が生じます。
私は「冷やし肉ぶっかけ」を注文。820円のところ、プラス50円で中盛(1.5玉)でお願いしました。プラス100円だと大盛(2玉)と、大食漢に優しい価格設定です。
このうどんは凄いですねえ。コシが強いを通り越して硬いであり、弾力以前にそもそも嚙み切れません。あまりにも存在感のある歯ごたえなので、1本1本丁寧に食べ進める必要があります。何なら餅でも食べているような錯覚に陥ります。
「鶏天」や「半熟たまご天」をトッピングするのですが、このあたりは印象に残らず。そういえばトッピングの肉も記憶には残りませんでした。当店ではプレーンなうどんを大盛で注文するのが勝ちパターンなのかもしれません。
いずれにせよ、男性的で迫力のあるうどんでした。「饂飩店よこやま」のような弾力がありつつフンワリとした口当たりのうどんとは対極に位置する歯ごたえであり、ストロング系の食感です。好みは分かれるかもしれませんが、麺カタメ原理主義者の私にとっては心に残るランチでした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

串六×九(くしろっく)/栄町(那覇)

安里の有名居酒屋「全色 本店 (フルカラー)」の2階にオープンした「串六×九(くしろっく)」。経営は同じなのか予約の電話はフルカラーに繋がりますが、驚かずに堂々と「クシロックの予約です!」と宣言しましょう。
1階のフルカラーを抜けて階段を登ると串六×九。カウンター7-8席にテーブル席がいくつかの小さなお店であり、場面で飛び込みでも入れるそうですが肉の在庫に限りがあるとのことで、やはり予約で訪れるのが安心です。
生ビールはプレミアムモルツの香るエールで600円ぐらいだったかな。量はたっぷり注ぎ方もバッチリで思わず笑みが零れます。また、沖縄の焼鳥としては珍しく日本酒も充実していました。
前菜に「薩摩地鶏のたたき」。肉質がしっかりとしており、噛むほどに深いコクと旨味が広がります。ニンニクの風味もきいており、食欲に点火する旨さです。
さっそく本番が始まります。まずはモモ。しっかりとした肉質で、肉は伊達鶏を起用しているそう。カットも大きくムシャムシャと食べる歓びを刺激します。
お口直し用の鬼おろし。事前にチョロっとタレがかかっており、これだけで立派なひと品です。
レバー。こちらも特大サイズであり、独特の風味とねっとりとした食感が特長的。大きさが大きさなだけに独特の風味が強調されるので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
手羽先。骨が抜いてあり食べやすいやつ。皮はパリパリ肉はジューシーでコラーゲンたっぷり。何と言っても骨がないので食べやすい。手を汚すことなく気軽にパクパク食べ進めることができます。
シイタケ。きのこ特有の旨味と香りが魅力的で、仕上げにグラナパダーノを削りかけるのが当店流。焼鳥屋の中で異彩を放つ存在感。
せせり。鶏の首周りの肉であり、引き締まっていて弾力があります。ホースラディッシュを添えて脂っこさを中和。さっぱりとした後味を演出します。
だきみ。クソデカサイズを途中で包丁で切れ目を入れて焼き上げるという面白い試み。肉のさっぱりとした味わいと、皮のパリパリとした食感を同時に楽しむことができ、このコントラストが堪らない。
砂肝。コリコリとした食感で、脂身が少なく、淡白な味わいです。山わさびも添えられており、爽やかな辛味が砂肝の旨味を引き立てます。
ねぎま。定番中の定番であり、香ばしく焼かれたネギは甘みが増して、肉の旨味を引き立てます。まさに焼鳥の王道と言える味わいであり、万人受けする味覚です。
ささみ。柔らかくシットリとした口当たりで、淡白な味わい。トッピングにグラデーションがあり、色んな味付けを楽しむことができました。
〆の炭水化物に紫蘇を用いたジェノベーゼ風のパスタ。生ハムも添えており、紫蘇の爽やかな香りと生ハムの塩気がマッチします。ただ、普通に美味しいのですが、ここは普通に鶏出汁のお茶漬けとか親子丼とかで充分だったかもしれません。人の欲望は尽きない。
以上を食べて結構飲んで、お会計はひとりあたり7千円ほど。伊達鶏を用いたクソデカサイズの焼鳥を腹いっぱい食べてこの支払金額は栄町の奇跡と呼べるかもしれません。ワサビなどはチューブであり、また、提供するテンポは遅めなど課題はありますが、それらを補って余りある費用対効果の良さがある。要するに見事だ。やっぱり焼鳥はこれぐらいの価格帯がいちばん幸せを感じるなあ。

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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
素人にとっては単に串が刺さった鶏肉程度にしか思えない料理「焼鳥」につき、その専門的技術を体系的に記しています。各名店のノウハウについても記されており、なるほどお店側はこんなことを考えているのかという気づきにもなります。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

ヌーヴェル・エポック(Nouvelle Epoque)/虎ノ門

2019年にリニューアル・リブランドして開業した「The Okura Tokyo」。メインダイニングも「ラ・ベル・エポック」から「ヌーヴェル・エポック」へと転生し、オークラグループのフランス料理文化を牽引します。

ちなみにオークラはアメリカ大使館に隣接しており米国の要人御用達。オークラとアメリカ大使館は地下通路でつながっているという都市伝説まであります。
オフホワイトを基調とした店内(以上、写真は食べログ公式ページより)。我々は夜にお邪魔しましたが、ランチタイムであれば明るく大きな窓から庭園を望むことができるそう。床はフカフカの絨毯張りで格式を感じさせます。
ワインはお食事とのペアリングでお願いしました。始まりのシャンパーニュはロゼと、日本のフランス料理店としては珍しい試みで、繊細な淡いピンク色と赤い実の香りに胸を打たれます。グラスが上等なのも良いですね。また、ソムリエールのワインに対する愛情もしっかりと伝わって来ました。
併せてちょっとしたツマミも供されます。確かタコやセロリを詰め込んだものだったはずですが、給仕が行為ではなく物体そのものを「アペリティフ(食前酒)」と説明しており、いやそれはちゃうやろという思いが脳内を支配していたので、味覚に集中することができませんでした。
気を取り直して始まりのお愉しみ。左はトリッパと白インゲン、右はイカとカズノコ(?)におぼろ昆布。いずれもフランス料理としては面白い取り合わせであり、店名通りの感性があります。
スペシャリテの牡丹海老。わおー!これは美しい!フランドル派の静物画のように鮮やかで豊かな色彩を帯び、構図も複雑かつ緻密。エビやキャビアの美味しさは当然として、脇を固めるウニのフランやクリーム、甲殻類のジュレが実質的な美味しさ。これはキュン4してしまう。
パンも絶品。素朴な仕様であるもののしみじみと旨く、上質なバターと共にこれだけで無限に食べれてしまいます。後にやってきた昆布を練り込んだものも旨味がきいて素晴らしかった。
フォワグラのポワレにはブドウのソースを用いており、ややもするとクドくなりがちな料理を軽やかな味覚に仕上げています。キンカンの濃密な酸味が名脇役。
メインは魚か肉かの選択制で、連れは「とらふぐのラッケとトリュフ香るリゾット 旬のきのこと軽やかな赤ワインソース」をチョイス。私は口にしていませんが、魚料理として相当にハイレベルだったらしく、かなりマウンティングされてビッグサンダーマウンティングです。
私はエゾジカをオーダー。王道中の王道の味わいであり、カシスの風味がきいたソース・ポワヴラードも見事な仕上がり。貝型の大きなパスタの中にはシヴェ(赤ワインの煮込み)がたっぷりと詰まっており、主役のローストを食ってしまうほどの存在感がありました。
デザートは焼きリンゴのコンポートとのことですが、こんなに洒落た焼きリンゴは見たことがありません。パッションペッパーの風味も現代的で、これぞ高級フレンチの美点とも言うべき締めくくりです。
小菓子のレベルも非常に高い。ワゴンサービスでバクバク食べるのも嬉しいですが、こういった一点集中突破型のスタイルも真正面から向き合えて良いですね。
以上を食べ、ワインのペアリングも付け、水やら何やらでお会計はひとりあたり5-6万円といったところ。ラグジュアリーホテルのメインダイニングなので流石に値は張りますが、それに見合った食体験と言えるでしょう。

料理だけでなく、空間設計からサービス、パンのひとかけらに至るまで一切の手抜きが無いのが素晴らしいですね。オークラの総合力、チームとしての仕事ぶりに感服した夜でした。

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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

Mayabi Restaurant(マヤビレストラン)/前島(那覇)

那覇市前島にある「Mayabi Restaurant(マヤビレストラン)」。たまたま前を通りかかったものの、ネット上に情報が殆どなかったため、凸することにしました。軒先に「MOMO」なる表記があったので、恐らくはネパール料理店でしょう。
居酒屋の居抜きなのか、あまりネパール料理店らしくない内装。私を除きスタッフ・ゲストの全員が外国人であり、日本語話者はいないため、ちょっとした海外旅行気分です。スタッフとゲストがお喋りしているので、那覇におけるネパール人(?)たちの憩いの場なのかもしれません。
カレーが主力のようだったので、別途サラダを注文しました。内容物の殆どはキャベツの千切りであり、コンビニのサラダと大差ない味覚なのですが、500円ですし、まあこんなもんかというお気持ちです。
私はマトンのビリヤニを注文。1,100円です。事前に確認しない私が悪いのですが、個別に注文したサラダのミニサイズがオマケで付随していました。トンカツ屋以外でこんなにキャベツの千切りを食べることはそうないでしょう。
主題のマトンビリヤニ。思いのほかスパイスが強く、体中の毛穴という毛穴から汗が噴き出してきます。長い粒のお米がスパイスの風味を吸い付け後を引く美味しさ。肉もゴロゴロ入ってて、ビールが欲しくなります。
こちらはライタでしょうか。ヨーグルトというか、フレッシュチーズというか、爽やかな酸味がスパイスの辛味を中和します。もうちょっと量が欲しかったかな。
以上を食べて1,600円。そこそこ美味しいのですが、それほど量は多くなく、値段の割には物足りない気がしました。サラダを個別注文せずにダブルカレーを選んでいれば、また印象は違ったかもしれません。お疲れさまでした。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。