ミシュラン星付きレストランを300軒食べ歩いた結論

お邪魔したミシュラン星付きレストランの数が300に達しました。

記念事業的に全記事1,300本を見直し、「★★★(感動的)」「★★(季節ごとに行きたい)」「★(記憶に残る)」の3つの観点で整理しました。

「高級レストラン"また行きたい"偏差値」と整合が取れていない部分もありますが、「また行きたい」感情と、「感動的」「季節ごとに行きたい」「記憶に残る」感情は別物なんだなと、あまり深く考えないで頂ければ幸いです。

最終更新:2019年3月1日

高級レストラン"また行きたい"偏差値

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 客単価1万円以上 or ミシュラン星獲得
  • 主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の格付けではありません。
70 エクアトゥール ガストロノミー ジョエル・ロブション 

麻布十番グルメまとめ

  • 金額は1人あたりの食事代+サービス+税。酒は除く。
  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 に色分け。
  • ★はオススメ。取り消し線は閉店。
【ディナー】
<10,000円~>
★ALLIE ★嘉YOSHI グリグリ  エレネスク ル クラヴィエール 有栖川 HAL PINOT ブルガズアダ エルブランシュ Chez TAKA ボン・ピナール  
ピアットスズキ ケ パッキア   
富麗華
★かどわき ★天本 ★てんぷら前平 ★ふくだ ★あらいかわ 哲庵 よこ田 畑中 たきや 幸村 秦野よしき 尾崎幸隆 東郷 おざき 割烹喜作 六覺燈 麻布六角   
★epoque+ azabu

<5,000~9,999円>
★カラペティ・バトゥバ! ★喃喃 ★ラリューン ★麻布れとろ ★RRR ★ルエ ヴェル ロール イグレック モワルーズ スペード ポトローズ マルシェデジュウバン クラフトワインエヌ ビストロコティディアン
★カーザヴィニタリア ★アルヴェアーレ ★プリンチピオ ★ペリーニアダージオ ラセン アルティジャーノリック ヴィノヒラタ イル・マニフィコ 
★火鍋三田 ★ナポレオンフィッシュ ブルズ コソットsp 石頭楼 飄香
★嶋家 ちかっぱ博多 すぎ乃 旬菜本多 あそこ はじめ いぐち 中目黒いぐち上ル 鶏繁 りゅうの介 あら喜 あみ城 KAPPO R 佐田十郎 瀬尾
★鉄板バンビーナ ★ワカヌイ ワカヌイラムキュイジーヌジューバン ウルトラチョップ インティライミ Chef's Table  旬熟成 TERRA ヒツジサンライズ アパッペマヤジフ   

【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

【3/24(日)まで!】十番のおばちゃんからハシゴ酒

十番を歩いていると手作り感満載の興味深いチラシを発見。公式ウェブサイトを見てみると、十番きってのスピリチュアル・スポット「十番のおばちゃん」が基点となってグルメイベントを開催するとのこと。参加すれば1杯目は390円均一、または自慢の一品とセットで1,000円という大変お得なシステムです。3/20(水)~24(日)の5日間限定なのでご注意を。


■十番のおばちゃん/麻布十番
https://www.takemachelin.com/2016/12/blog-post_3.html
前売り券も当日券も同じチケット料だったので、当日の夕方にお邪魔しました。
参加店が記されたマップを頂き、ひとりあたり500円の代金を支払ってリストバンドを購入。十番の街へと繰り出します。


■Gyoza Bar Chaozu(ギョウザバーチャオズ)
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13231526/
1軒目は2月にオープンしたばかりのコチラ。ドラゴンボール世代には堪らないコンセプトならびに店名です。
カウンター席がいくつかにテーブルが数卓。トータルでは15席ほどのコンパクトなお店。餃子屋とは思えないほど小綺麗な空間です。「当店では現金の取り扱いを行っておりません。クレジットカード、QR決済、電子マネーでのお支払いをお願い致します」と時代の最先端。
1,000円でカヴァ(スペインのスパークリングワイン)と餃子のセットを注文。まずはシュワシュワで喉を潤しつつ、、、
餃子がやってきました。博多調のある小さめ一口サイズ。焼き目がハッキリと付いており香ばしい。具には下味がしっかりとついており、タレを付けずともそのままでOK。パクパクと後を引く美味しさでついおかわりしたくなります。


■OSTERIA dieci(オステリア ディエチ)
https://www.takemachelin.com/2016/12/dhiechi.html
2軒目はイタリアン。以前にも訪れたことがあり、リーズナブルな価格で本格的なイタリア料理が楽しめたという記憶が濃厚。
イベントメニューは「自家製ラグーのニョッキ」。ミートソースもニョッキも自家製と、飲み物とワインがセットで1,000円とは信じがたいクオリティです。
ミートソースがワインとも良く合う。ちなみに当店は十番では珍しく店内もペットOKという、徳川綱吉のような気概のあるお店です。たまたま同席した隣のチワワがずっと私に話しかけてきて可愛かった。


■豚タツ(ぶたたつ)
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13034295/
芋洗坂の下腹部。六本木ツタヤはもうすぐそこの立地の「豚しゃぶダイニング」。
家庭的な雰囲気の店内。カウンターがいくつかにボックスシートがいくつかの小体なお店です。
こちらも1,000円のセットを注文。飲み物はビールをチョイス。
自慢のグルメは「冷しゃぶ 」。野菜で嵩を増すことは無く、豚肉オンリーでかなりのボリューム感です。しっかりと火を通しているのにも関わらず、ふんわりと柔らかい食感が残っており、濃いめの味付けと相俟って、個人的にかなりツボなオツマミでした。


■バルレストランテ ミヤカワ (BARU-RESTAURANTE MIYAKAWA) 
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13001223/
この店はようわからん。イベントに参加しといて予約で満席ってどういうこっちゃ。受け入れる気が無いなら最初から参加しなきゃいいのに。でも字が凄くキレイなのが羨ましい。


■十一(TOPPIN)
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13201660/
カラペティ・バトゥバ!」などが入居するグルメビルの一画。1,000円のイベントに参加するとは思えないしっかりとした誂えの鉄板焼き屋。
イベント限定の飲み物ということはなく、日本酒を除いて何をオーダーしても良いという太っ腹。私はアメリカン・レモネード(レモネードに赤ワインをフロートさせるカクテル)、連れはモヒートを注文。これ普段だと1杯1,000円しますからね。
自慢のグルメは「A5和牛 肉寿司 〜3貫食べ比べ〜」。飲み物とセットで1,000円というのは奇跡の価格設定であり、肉そのものは大変美味しいのですが、シャリがちょっとボンヤリした味わいでした。


■Tomi Jaz(トミジャズ)
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13204252/ 
〆にジャズバーを訪れました。行き慣れていないだけに背筋が伸びる思いですが、お店の方々の感じが良く、緊張感が解けていく。
自慢のグルメはローストビーフにシーザーサラダ。イベントメシというわけでは決してなく、きちんと美味しいツマミで驚きました。
合わせるお酒はスモーキーな赤ワイン。先のローストビーフと合わせて1,000円というコスパの良さはガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!?

十番は割高な飲食店が多く、座って飲んでちょっとつまむと秒で5,000円を突破することが殆どであることを考えると、何とも費用対効果の良いイベントでした。もちろん1,000円程度では各店の本気の実力を味わえるわけではないかもしれませんが、自分の肌に合った雰囲気を掴むには最適な企画です

土日祝は15:00~オープンしているお店もあり、昼飲みのサク飲みにもちょうどいい。公式ウェブサイトをご覧になって、アタリを付けて行きましょう。


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東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。

ビストロ オザミ(bistro aux amis)/銀座

都内にカジュアルなフランス料理店を複数展開するオザミワールド。新譜はGINZA SIX(ギンザシックス)の6階でのオープンです。このあたり「オザミ」と冠したお店がたくさんあるので、店舗を間違えないように気を付けましょう。私は間違えました。
まさにビストロという風情の店内。赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスが郷愁を誘い、真っ赤な壁や大胆な絵などが印象的(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
グラスのカヴァで乾杯。平日ランチ限定のコースメニュー、すなわち、前菜+メイン+デザート+カフェ+パンで2,500円のセットを注文。
数量限定の「ほうれん草とベーコンのキッシュ サラダ添え」。付け合わせのサラダは西洋タンポポを用いており珍しくはあるのですが味は中くらい。キッシュそのものは美味。糸を引くほどチーズがたっぷりと入っており、逞しいホウレンソウの味覚と相俟って本日一番のお皿でした。
パンの美味しさは中々のものです。パリっとした外皮にジュワっとした内側の小麦の風味。ランチで2千円かそこらの店としては最高レベルの美味しさでした。
メインはハンバーグをチョイス。正統的なフランス料理店ではあまり見かけない料理ではありますが、当店は日本の伝統洋食にも力を入れているそうな。つなぎ無しの100%ビーフは成人男性のゲンコツほどの大きさであり、250~300グラムはあるのではなかろうか。
肉質は値段相応といったところでしょうか。肉だけで食べ手を無力化させるかというとそうではなく、じっとりとソテーされたキノコ、これが野菜かと思わせるほど甘味を湛えたキャベツ、フォンドヴォーのソースなど、作り手の総合力をもって美味しいと感じさせる一皿でした。
デザートはとちおとめのアイス、ブンタンのジュレ、チーズケーキです。チーズケーキがしっとりとした舌ざわりでチーズの風味も強く美味しかった。
コーヒーも結構おいしい。ごちそうさまでした。

家賃が高くなりがちな銀座の商業ビルにて、これだけの料理を2,500円で提供できるのは素晴らしいですね。人にめちゃんこオススメするかというとそうではありませんが、フラっと入って外すことない佳店です。お友達とのカジュアルな食事にどうぞ。


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ポム・ダダン(pomme d'Adam)/丸の内

丸の内界隈のカフェかどこかで独りでいた際に、隣のテーブルの客が「ついに行きましたよ!丸の内ホテルのローストビーフ食べ放題!いやぁ、旨かったぁ!」と興奮しながら話していたので秒で予約。
丸の内ホテルのメインダイニング「ポム・ダダン(pomme d'Adam)」。発音が言語に忠実ですね。直訳すれば「アダムのリンゴ」ですが、どう転じたのか、最終的には「のどぼとけ」を意味するフランス語らしいです。

ぜんぜん関係ない話で恐縮ですが、昔、妙につっかかってくる自称料理上手の女がいて、彼女の前で私が「アーモンドパウダー」と発言した際、瞬で「それ!正式には!アーモンド・プードルだから!(ドヤ」と突っ込まれたことがあります。面倒なのでその場では言い返しませんでしたが、私は英語で言っただけで別段間違いではなく、むしろフランス語なら「プードル・ダマンド(poudre d'amand)」なんじゃないかなあと、未だに根に持っています。
閑話休題。スパークリングワインで乾杯。オーストラリアのスタンプです。ワインに罪は無いのですが、酒屋で1,000円を切るような泡をこのクラスのレストランで出すのはちょっとどうなのでしょうか。

「男が収入と元カノの話を始めたら要注意ね」本当に頭にきた、という顔で彼女は熱っぽく語る。
前菜。おせち料理のような色合いのテリーヌはニンジン・カリフラワー・エンドウマメ。悪くはないのですが、もっと素材の食感を残した料理のほうが私は好き。色合いもアガりません。
パンは普通のバゲットです。この後、ローストビーフ食べ放題祭りが控えているので1つに留めます。

「成り行きでヘンなジジイと食事することになったわけ。もうずっとお金の話をしてるの。持ってる会社が何億で売れただの、何千万の車に乗ってるだの。そんな自慢を私にして何になるってわけ?お金なんて体力みたいなものでしょ?一定量を超えれば使いみちなんてない」確かに彼女の発言は正鵠を射ており、お金はあるに越したことはないけれど、あんまりあっても仕方のないものでもある。
ホワイトアスパラガスのスープ。これは基本に忠実で美味しいですね。元気いっぱいの春の風味が感じられるベーシックな美味しさです。

「あたしがお金に興味ないってわかったら、次の話題は女。モデルと付き合ってただの、CAと付き合ってただの、あたしはモデルでもCAでもないんだから、そんなこと吹き込んで何をどうしたいのか意味不明」

恐らく彼は「オレはすげえイケてる男なのに、世の中の女はその魅力に気づいていない!不当な扱いを受けている!本当はもっとモテてもいいはずだ!」と考えており、そのモテた証拠として象徴的な事案を示しているつもりなのでしょう。インセルの典型である。
お目当てのローストビーフ食べ放題。最初に選択したソースは柚子ソース。肉からは水分が飛んでおり肉汁も乏しくジューシーさに欠けます。付け合わせのジャガイモやキノコは及第点。柚子ソースはさっぱりとした口当たりで私は好き。
続くソースはハラペーニョソース。ピリピリと辛味が強く、フランス料理店としては珍しい調味です。柚子ソースよりも水分含有量が少ないため、より肉のパサつきが気になりました。なお、おかわりからは付け合わせがナッシングなのでご注意を。

「その次は『オレってまだまだ若いでしょ?若くみられるんだよねえ』って若作りアピール。バカですわ。モノホンの若者は『オレってまだまだ若いでしょ?』なんて言うわけないでしょうが」彼女の語気が荒くなる。確かに年齢と健康の話を始める方は大体ご年配の方ですね。もちろん私も行く道ではあるので笑ってはいられない。
こちらはグレイビーソース。肉汁を中心に半日以上じっくりと煮込んで作成したものらしいのですが、どうにもボンヤリとした味わいで決め手に欠けます。この後、口直しに柚子ソースを食べ、都合4皿、ノーマネーでフィニッシュです。

「もう二度と関わりたくないと思ってさ。好きなタイプ聞かれたけど、全部逆の方向に答えといた。てゆうかあんた、食べすぎよ」最近こういったモテない金持ちの話をよく聞くなあ。やはり人生の醍醐味は金銭で測れない部分が大半。年収1億円の人が年収2億円になったところで、幸福度はさして変わらないものなのだ。
コーヒーも一般的な味わいでした。うーん、東京駅目の前という立地で、3,600円食べ放題という意味ではこんなもんでしょうか。もうちょっと主題のローストビーフが美味しくあって欲しかった。これならスーパーナニワヤのそれのほうが倍以上に旨く、安い。ローリーズとまでは言いませんが、きちんとしたホテルなんだから、せめてローストビーフ大野よりは美味しくあって欲しいところでした。


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テストキッチンエイチ(TEST KITCHEN H)/表参道

2018年4月、骨董通りの脇道に突如オープンした宇宙船のような大箱レストラン「テストキッチンエイチ」。表参道「リストランテ・ヒロ」でおなじみ山田宏巳シェフの新店です。敷地は260坪もあり、柱が1本もない大空間のある建物を新築。
ラグジュアリーホテルのダイニングのような店内。ウェイティングスペースは大きくバーカウンターもあり、フルオープンキッチン。客席には厨房の様子が中継されており、「料理の鉄人」のような臨場感あふれる誂えです。個室もあればダイニングも100席と使い勝手は無限大。
私の愛読書によると、「最近は、狭くて高くて予約の取れない店ばかりだからね、それなら、うちはその真逆。安くて広くて予約無しでも行ける店にしようと。100席あるからね、当日、ふらっと食べに来ても大丈夫!」とは御年65のシェフの談。そのバイタリティにはただただ脱帽です。
飲み物はちょっと良くわからない仕組みですね。ボトルワインは5,000円程度から始まり上は6~7万円のものも。グラスワインの種類が少なく、特に赤のグラスなんて1,000円のアリアニコ(めっちゃ濃い好みが分かれるワイン)と2,000円の高級志向のものしかありません。しかもその2,000円のグラスワインはボトルだと17,000円と謎の価格設定。ワインに対して不信感しか感じられないので、生ビールで乾杯です。
5,800円のコースを注文。好きな前菜・パスタ・メインをひとつづつ取るというプリフィクススタイル。前菜にはお店から推されていた「チーズスープ」を注文したのですが、どこがスープやねん。期待を良い意味で大幅に裏切るプレゼンテーション。これらのハムは毎日作る自家製のものであり、シェフ自らテーブルに訪れ食材や食べ方について指南してくれます。

向こうが透けて見えるほど薄くスライスされたハムたちは、舌にのせると雑味無くスっと溶けていくような印象。ハムに隠れた野菜たちも高品質であり、並のOLであればこの一皿とパンだけで満腹になるであろう。
パンは標準的なものですが、前後の味の濃いスープやソースを拭うにはこれぐらいがちょうど良い。

ところで当店はコンセプトや雰囲気、内装、料理などは良いのですが、課題は接客ですね。ファミレスのバイトに毛が生えた程度の寄せ集め集団であり全てがチグハグ。「パンお持ちしましょうか?」とそっちから聞いてきたくせに持って来るのを忘れてしまう等の凡ミスを繰り返す一方で、妙に高いコースへの誘導や飲み物の売り込みには熱心。きちんとしたスタッフから愛想よく言われればこちらも気持ちよく応じますが、全く心の入っていないスタイリッシュなだけの君たちに色々言われても全く響きませんよ。もっとプロ意識を持って働いて欲しいです。
パスタは「レモンクリームスパゲッティ」をチョイス。具材などは何もなく、実力が問われるシンプルな1皿。なのですが、味は徹底的に凡庸でした。私は前日のランチで腰が抜ける程旨いパスタを1,250円で食べたばかりなので、さすがに色々と考えてしまいます。私に限らず他の仲間も全員が首を傾げていたので、サービスに加え、パスタ料理も課題なのかもしれません。
メインは「もち豚皮付きバラ肉のカリカリ焼き」をオーダー。これはびっくりするほど美味しい料理ですねえ。見た目こそは脂がゴッソリと見え隠れしますが、その品質は上々であり、思いがけずスイスイと食べ勧めることができます。カリカリの皮目の部分は一番のごちそうであり、マスタードを用いた濃いソースも中々のもの。ホワイトアスパラガスは決して添え物ではなく食べ応えのある逸品。ありとあらゆる設備(薪焼きの窯まで!)を備えた厨房は伊達ではありません。
一番安いコースに少しだけ飲んで、税サを含めるとお会計は1万円と少し。およよ、思っていたよりも高くつきました。1万円を超えるのであれば味も量もサービスも、もう少し色々と期待したくなるのが人情というもの。
山田宏巳シェフというスーパースターを、恰好の良い舞台設備の最前線に送り込むというコンセプトは意義深くはあるのですが、さて、シンプルに飲食店と捉えた場合、心から拍手できない自分がいます(写真は公式ウェブサイトより)。便利で使い勝手は良くそこそこ美味しいけれど、思ったよりも高くつくし、サービスに心がこもっていない。これから良くなっていくのかな。貸し切りパーティとかで使ったら楽しいんだろうな。


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近くのお店(表参道)
表参道ヒルズ(安藤忠雄)、トッズ表参道ビル(伊東豊雄)、コーチ表参道(OMA)、根津美術館(隈研吾)、ディオール表参道(SANAA)など、表参道の名建築34作品についての解説。第一線で活躍中の建築家が現代建築のエッセンスを平易な言葉で素人向けにレクチャーしてくれます。

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