久茂地の大人気居酒屋「まさら」の系列で、泊にある「いなり屋ゴン」の2号店として誕生した「いなり屋 ゴン 松尾店」。泊の店舗は沖縄そばにアイスクリームとパーラー的な位置づけですが、当店はガッツリとした飲み屋です。牧志公設市場の裏手、「呉屋天ぷら屋」のお隣です。
店内は逆L字のカウンターが6席に、テーブル席がいくつか。外席もありますがアーケードがあるので雨風は防げます。夕方の早い時間から営業しているので、0次会として利用できて便利です。
アルコールは一般論としては高くないのですが、公設市場周辺相場としては高めに感じました。日本酒など1合千円をゆうに超え、なかなか強気の価格設定です。
シマアジ。こちらはびっくりするほど美味しいですねえ。上品な脂のりと締まった白身が特長的で、アジ科ならではのしっかりとした旨みがじわじわと押し寄せてきます。きちんとした割烹料理店で食べるお造りと遜色ないクオリティです。
タコ。こちらは身が引き締まっており、力強い旨みを持っています。コリッとした弾力と海の塩気をまとった深い甘みが心を打つ。こりゃ盛り合わせでお願いすれば良かったかな。
レンコンと春菊と塩麹豚の山椒サラダ。シャキシャキと心地よい歯ざわりのレンコン、ほろ苦くも清涼感のある春菊、そして塩麹でじっくりと漬け込まれた豚肉が一体となり、それぞれの個性が引き立て合っています。塩麹の働きで豚肉はしっとりと柔らかく仕上がり、発酵由来のまろやかな旨みが全体を包み込みます。調味が強く、サラダというよりも酒のアテのようなひと品です。
焼き物はサバをお願いしました。皮目はパリッと香ばしく、適度な焦げ目から立ち上る炭の香りが食欲を強く刺激します。一方で身の内側はふっくらと水分を保ち、噛むほどに滲み出る脂と旨みが心地よい。
〆にいなり寿司。沖縄スタイルの薄色三角形と大きく異なる仕様であり、まず油揚げがフワフワでジューシーな仕上がりです。オープンスタイルの巻き方で適度に空気を含ませており、口当たりが実に軽やか。ただ、1粒280円というのはちょっと高いと思う。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は7-8千円といったところ。松尾・牧志エリアはセンベロに代表される超低価格居酒屋の過密地域ですが、当店はそのレッドオーシャンに参入せず、中高価格帯で勝負しているのが興味深い。ランチの定食も充実しているようなので、次回はお昼にお邪魔したいと思います。
関連記事寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。