高級レストラン"また行きたい"偏差値【2026年最新版】

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  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

そば処 あさぎ華麗(はなれ)/久茂地(那覇市)

私の知る限り沖縄で、いや日本で最も隠れ家な飲食店は「そば処 あさぎ華麗(はなれ)」。ビルの隙間というか駐車場の境界線というか、これは道なのかという所を通り抜けて向かう必要があります。那覇のデカ盛りグルメのパイオニア「くりすたる」の裏手と言えばわかりやすいでしょうか(わかりにくい)。
ビルの狭間に佇む古民家。建築基準法や消防法、各種の条例をクリアできているのかと不安になる立地です。大型の家具や家電を買った場合はどうやって搬入するんだろう。とは言え国際通りからのアクセスは悪くなく、ゆいレールの美栄橋駅や県庁前駅から歩いても5-6分です。
他方、店内は上手にリノベされておりイマドキの和カフェのようなインテリア。コの字型のカウンターに10席ほどが配置されています。きちんとした身なりの女将さんの存在が、割烹料理店のような高級な雰囲気を感じさせます。
私は限定の「てびちそば」を注文。ジューシーに小鉢もついて1,600円。那覇のど真ん中でこれだけしっかりとした食事を摂ってこの支払金額は悪くないディールです。
主題のてびち。このてびちは凄いですねえ、まるでジュゴンや潜水艦のような風貌であり、この日、世界で最もてびちを食べた人類は私ではないかと思わせるほどのボリューム感です。箸を当てた瞬間に骨からスルリと外れるほど柔らかく炊き上げられており、豚足特有の雑味は全く感じられません。プルプルのコラーゲン感が堪らなくエモい。まさに飲む美容液とも言える気品ある味わいです。
ところで店内中央にシャンデリアのように生ハムが吊ってあるのですが、なんとその出汁がスープに用いられているそう。ベースは豚骨と鰹節でありつつ、生ハム由来の熟成された塩味と芳醇な香りが、従来の沖縄そばにはない洋風の奥行きと華やかさを与えています。澄んでいながらも驚くほど旨味が強いスープです。
セットで提供されるこのジューシーはパラリと解けるような完璧な炊き加減。豚の脂の旨味が米一粒一粒をコーティングしており、薄味ながらも深みがあり、先のスープと合わせて食べるに最適の米料理と言えるでしょう。
この日の小鉢は人参しりしりに大根の細切りを煮たもの。そば屋のオマケの枠を逸脱したクオリティであり、おばんざいを主体とした飲み屋も併せてオープンしてもらいたいくらいです。お口直しに胡瓜とトマトの甘酢漬けが添えられるのも洒落てるなあ。
連れは「骨ソーキそば」を注文。そばと骨ソーキが別皿で提供されます。ちなみに麺は中太の縮れ生麺。一度冷水で締めているのか、ツルツルとした滑らかな喉越しと押し返すような力強いコシが感じられます。一般的な沖縄そばの麺にありがちなボソボソ感は無く、洗練されたうどんや冷麺のような心地よい舌触りを楽しむことができます。
別皿で提供される「骨ソーキ」は程よく焦げが付いており、バーベキューで感じるような火力の美点を楽しみます。沖縄そばのトッピングというよりはそれ単体で成立する肉料理。ビールが欲しくなる力強さです。
立地の怪しさに怯まず進んだ先には、丁寧な仕事と静かな空間が待っていました。伝統的な沖縄そばの枠組みを守りつつ、生ハム出汁や生麺の食感で現代的なエッセンスを加えるバランス感覚は、まさに隠れ家と呼ぶに相応しい。那覇で少し趣向を変えた沖縄そばを楽しみたい場合は是非どうぞ。

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ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

La Gloire (ラグロワ)/赤坂

2024年12月にオープンした「La Gloire (ラグロワ)」。東京では久しぶりのゴリゴリのグランメゾンであり、店名はフランス語で「栄光」や「誉れ」を意味します。場所は赤坂・溜池山王で、以前は「シュマン(Chemins)」というレストランがあった場所です。
店内はシェフズテーブル的なカウンター席が4席に、ダイニングにテーブル席が配置されています(写真は一休公式ページより)。内装はカッコイイのですが照明が意味わかんないぐらい暗く、神泉の「ダム・ジャンヌ(dame‐Jeanne)」に匹敵するほど暗闇に包まれています。暗すぎて闇鍋している気分であり、せっかく色とりどりの料理やスイーツが並ぶのに勿体ないなあ。

鳴海陽人シェフは「ピエールガニェール」や「エメ・ヴィベール」、「フィリップミル東京」等で経験を積み、シャンパーニュの「シャトー・レ・クレイエール」で腕を磨いたのち、神楽坂「フロレゾン」で1ツ星を獲得。当店では開業に合わせてシェフに就任したようです。
ワインはパっとしないですねえ。リストは分厚いのですがどうにも表面的なラインナップであり、いずれも外資系ラグジュアリーホテルぐらいに値付けが高い。何とか値ごろなワインを探し出して注文しても欠品ばっかしで不動産屋の釣り広告みたいである。時間の無駄なので、在庫が無いものをリストに載せるのは本当にやめて欲しいです。
アミューズは非常に手が込んでいますねえ。帆立貝のムースからマッシュルームのサンドイッチ、パルメザンチーズのチュイルにブーダンノワールまで味覚も多様であり、今後の展開に期待で胸を膨らませます。
こちらは揚げ立てのコロッケで、中には百合根と牛テールが詰まっています。ホクホクとした百合根の優しい甘みとじっくり煮込まれた牛テールの重厚な旨味が融合し、もうこれだけでお腹いっぱい食べてしまいたいほどです。
スペシャリテの甘海老のタルタル。ねっとりとした濃厚な甘海老を細かくタルタルにすることで、舌に絡みつくような官能的な食感を引き出しています。その上に散らされた根菜には視覚的な華やかさががるのに照明が暗すぎるのが悔やまれます。
パンは2種類用意されており、いずれもフレンチレストランで食べるには最高峰の美味しさ。なのですが、ほんのチョロっとしたサイズを2切れ用意されるだけだったので、帰りにつけ麺食べて帰る勢いです。
パテ・アン・クルート。蝦夷鹿・鴨・ホロホロ鳥という三種の異なる野禽・家禽を用いて構築しています。味わいの骨格となるのは、蝦夷鹿の力強く赤身の濃い旨味、鴨の芳醇な脂の甘み、そしてホロホロ鳥の繊細ながらも独特な滋味。パイ生地の仕上がりも上々で、思わず目を閉じて上を見上げてしまうほどの旨さです。
モリーユ茸とリードヴォー。独特の網目状の傘の中には色んな美味しさが詰まっており、また、土台を支えるリードヴォーのミルキーでとろけるような食感と柔らかなコクも堪りません。白眉はソースヴァンジョーヌであり、クルミやスパイスを思わせる独特の酸化熟成香と力強い酸味がモリーユ茸の香りやリードヴォーの脂分と共鳴します。
お魚料理は金目鯛。ポワレすることで皮目はパリッと香ばしく、身はしっとりと上品な脂を蓄えた状態で仕上げられています。下に敷かれているのは浅利の旨味を凝縮したブイヨンであり、春キャベツやフキノトウと合わせて春の息吹を楽しみます。それにしても暗い。誕生日ケーキでも出て来るのかと思いきや、ずっと暗いままである。
メインはエゾジカのシンタマ。ジビエでありながら実に肌理が細かく、しっとりと柔らかな質感に驚かされます。野性味がありながらも決して重すぎず、赤身肉の純粋な美味しさを堪能できる逸品です。しかしながら暗すぎて滅。もっと光を!
お口直しに抹茶のグラニテなのですが、エルファバみたいな色合いで不気味です。これ、厨房は明るいライトで照らしながら作っているから気づいて無くて、まさかダイニングでこんなになってるって知らないんだろうなあ。客として店に行く1日の気づきは店側として働く1年の努力に匹敵するのだ。
デザートは濃厚で力強いチョコにブラッドオレンジを合わせます。添えられたアイスからはローズマリーの風味が感じられ、エレガントで記憶に残る余韻を届けてくれます。ちなみにこの写真は夜景モードで撮りました。
お茶菓子も実に手が込んでおり、いずれも大変美味しい。スイーツだけ切り出して専門店を始められる勢いです。パティシエールは日本屈指の腕前で、せっかくこんなにかわちいモノを作っているのに暗闇で食べられるとは実に気の毒です。
以上を食べ、何とか安価なワインをセレクトしましたが、それでもお会計はひとりあたり4万円台半ば。ドリンクが高すぎて滅。また、値段だけでなく店中に小さな違和感が沢山あって、それらが積み重なって何だかなあというお気持ちです。

神楽坂「フロレゾン」のほうが断然良かったなあ。あそこはオーナーがソムリエで、ワインやフランス料理文化に対する愛情がたっぷりと感じられたのですが、こっちは何だかビジネスライクで色々と表面的。もちろん料理は文句なしに美味しいので、明るく安価なランチタイムに訪れ、「水でいいです」で通すのがベストソリューションかもしれません。お疲れさまでした。

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琉球麺屋かりゆしそば/久米(那覇市)

那覇市久米、ガルバやコンカフェ、スナック等が集中するエリアに派手派手に組み込まれた「琉球麺屋かりゆしそば」。お隣の無料案内所もビカビカです。沖縄そば店はランチタイムのみの営業が多いですが、当店は逆張りの夜のみ営業。酔客をターゲットにする気マンマンの営業形態が清々しいです。
店内は思いのほか広く、カウンター席を中心とした部屋に加え、グループ客向けのテーブル席の部屋も用意されています。この客席数を外国人スタッフひとりで回しており、経営者の肝が据わってます。
私は「軟骨ソーキそば」を注文。大中小サイズがあり、私は950円の中サイズでお願いしました。スープはかなり白濁しており豚骨ラーメンに近い印象。それでも脂分が過剰にならないような配慮はなされており、外観よりもあっさりとした飲み口です。また、やはり飲酒後のゲストをターゲットとしているのか、塩分はかなり強く感じました。
主役の軟骨ソーキ。思いのほか大きなサイズが3ピースもやってきました。いずれもコラーゲン質がゼリー状になるまで煮込まれており、ちゅるちゅるきゅるきゅるぷーるぷるとした独特の食感。
麺は「照喜名製麺所」謹製。手揉みによって生み出される強いちぢれと力強い弾力が印象的。表面は滑らかでありながらちぢれ部分がスープをしっかりとキャッチし、口に運んだ際の不規則なウェーブが躍動感を演出します。「中」でも他店の「大」レベルの量があるので、飲みの〆であれば「小」で充分でしょう。
ビカビカの案内所の隣で外国人スタッフがワンオペで切り盛りする店ながら、思いのほか、いや、かなり美味しかった。歓楽街にある酔客向けの適当なそば屋と思いきや、スープも麺も本格派。軟骨ソーキに至ってはビールも注文しちゃおうかなと思わせる完成度。夜遅くまで営業しており便利。使える沖縄そば屋です。

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酒楽座 山三(やまさん)/難波

大阪で日本酒を楽しみたい際に必ず名前が挙がるのがミナミの「酒楽座 山三(やまさん)」。店主自ら日本各地の酒蔵を巡り、推しの日本酒を適正価格でジャンジャン出すという気持ちの良いお店です。私が見た限り「いまいける?」「ちょっと待って」みたいなゲストばかりだったので、予約はできないのかもしれません。場所は新歌舞伎座の近くであり、各線なんば駅からアクセス至便。
店内はカウンター席のみでBGMは無くシュッとした雰囲気。おひとりさまが多く、静かにお酒と向き合う大人のための酒場という空気です。

自家製のイカの塩辛はイカ本来の甘味とフレッシュな肝のコクが主役。適度に弾力がありつつ、噛むほどに濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。柚子の爽やかな香りとわずかな苦味もいいですね。
若ごぼう胡麻和え。シャキシャキとした小気味よい食感が最大の魅力であり、独特の力強い土の香りと仄かな苦味が春の息吹を感じさせます。たっぷりと合わされる胡麻が香ばしさとまろやかな脂分をプラスし、素朴ながらもリッチな味わいに。
酢ガキ。牡蠣の濃厚なエキスをたっぷりの大根おろしが優しく受け止め、酢のキリッとした酸味で後味を爽やかに。瑞々しく透明感のある旨味を楽しむことができました。
看板料理の「おから」。思いのほか具沢山なひと品で、ひと口ごとに異なる食感と風味の発見があります。それらすべての旨味を吸い込んだ「おから」のシットリ感も心地よく、パサつきを感じさせない丁寧な炊き上がり。「おから」そのものの優しい大豆の甘みに、多彩な具材から出た複雑な旨味が溶け込んだ、滋味深い味わいです。
あじたたき。鮮度の良いアジ特有の清々しい脂の乗りとピンと角の立った身の弾力が印象的。たっぷりの生姜とネギの刺激が青魚らしい力強い旨味を最大限に引き出し、冷酒を口に含めば魚の脂が心地よく溶け出し、豊かな余韻へと繋がります。
サゴシの塩焼き。いわゆるサワラの幼魚であり、成魚よりも身質が柔らかく、淡白で上品な味わいが特長的。表面をパリッと焼き上げることで皮目の香ばしさが強調され、中のふっくらとした身の甘みが際立ちます。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり6千円ほど。冒頭記した通り日本酒が大変充実しており、それに寄り添うツマミのラインナップも素晴らしい。オッチャン・オバチャンのアットホームで温かい雰囲気も居心地よく、一方で、インフルエンサーやインバウンドに一切媚びない姿勢も実にクール。こういうお店が中長期的には最も成功するのかもしれません。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。