高級レストラン"また行きたい"偏差値【2026年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

安田食堂(やすだしょくどう)/麻布十番

秋元康がプロデュースしたアイドルグループ「ラストアイドル」の主要メンバーとして活動していたマダム安田愛里がオープンした「安田食堂(やすだしょくどう)」。どこぞのスポンサーが出資した安易な企画モノではなく、実業家であるお父様と共に、地元・小田原のネットワークを駆使して開業した真面目な飲食店のようです。
ちなみに私は元ラスアイメンバーを中心に結成された「高嶺のなでしこ」の現場に、タイミングが合えば足を運ぶようにしており(次回は5月6日の東京国際フォーラムだ)、そんな背景もあって勝手に親近感を抱いてお邪魔することにしました。
平日の遅いランチであったためかゲストは私のみ。アイドルが1on1で接客してくれる状況には流石に緊張します。私がイケメンだからかファンサも丁寧。ここは「会いに行ける」どころか、手料理を振る舞ってくれ、心地よいおしゃべりまで楽しめる場所なのです。
ランチは「特選真あじ干物御膳」か「生姜焼き御膳」の2択。いずれも3千円を超える強気の価格設定ですが、コンカフェで同等の食事を摂ることを考えれば、むしろ安上がりと言えるかもしれません。なお、夜はアラカルト中心の居酒屋的な業態になるようです。
御膳に含まれるサラダ。生野菜はシャキシャキと鮮度良く質が高い。ドレッシングは自家製で、野菜の摺り下ろしをベースにしたような、とろりと濃厚で深みのある味わいが印象的。オイルのしつこさを感じさせない軽やかな後味で、これはサラダ単体で山盛り食べたくなる勢いです。
主役の「特選真あじ干物」は、彼女が幼少期から親しんでいる小田原の味を特別に卸してもらっているとのこと。なるほど干物の概念を覆す瑞々しさが特長的で、箸を入れた瞬間に溢れ出す上質な脂には、酸化を感じさせない澄んだ旨味があり、身はふっくらとジューシー。青魚の濃密な味わいが巧みに凝縮されています。卓上の固形燃料で自分好みに焼き進めるスタイルも楽しいです。
お椀は具沢山の豚汁。銘柄豚である「和豚もちぶた」を用いているそうで、きめ細かく柔らかな肉質から溶け出した脂が出汁に甘みと力強い旨味を溶け込ませており、奥深いコクが感じられます。根菜を中心とした具材はそれぞれの食感を残しながらも出汁を芯まで吸い込んでおり、食べ応えもバッチリです。
ご飯は50円の追加料金で「十六黒米」として頂きました。全体として黒米由来のモチモチとした食感でありつつ所々にプチプチとした雑穀特有の歯ごたえが感じられます。滋味あふれる味わいであり、噛むほどに素材の風味が広がっていきます。
小鉢も気合が入っており、こちらは茄子と豚肉の炒め物でしょうか。トロトロになるまで火を通した茄子が豚肉から出た旨味たっぷりの脂をスポンジのように吸い込み、甘辛い調味と共にゴハンが進むのなんのって。脇役と位置付けるには惜しい、主役を張れる存在感のあるひと品です。
こちらの小鉢は玉子焼きにきんぴらごぼう。これぞ日本の定食という丁寧な作り込みで、家庭的な温もりに溢れています。玉子焼きは甘めの仕上がりで、おそらく上質な卵を使っているはず。スーパーで1パック600円の鶏卵を日常的に買う私が言うのですから間違いありません。
思いのほか、いや、期待を遥かに上回る美味しさでした。元芸能人の企画モノということは決してなく、きちんとしたホテルの和朝食に勝るとも劣らないクオリティであり、少なくとも1泊10万円超の「セント レジス ホテル 大阪」の朝食より断然こちらの方が好みです。ランチの定食が3千円強という価格設定は賛否あるかもしれませんが、立地や食材の質を考えれば私は妥当に感じました。

アイドルのセカンドキャリアとして、これほど真摯な取り組みは素晴らしい。この調子でソムリエ呼称資格でも取得すれば、ワイン界隈で天下取れそうな気がします。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

本家 亀そば わかさ店(ほんけ かめそば)/若狭(那覇市)

県内に複数店舗を展開する「本家亀そば」チェーンのひとつであり、「本家 亀そば 浦西店」から若狭へ移転オープンした「本家 亀そば わかさ店(ほんけ かめそば)」。ゆいレール旭橋駅から歩くと15分近くを要し、すぐ近くの「亀かめそば」と店名が似ており、また麺も同じ亀浜製麺所のものを用いている為ややこしいのですが、特に資本関係などは無いようです。ちなみにいずれのお店も美味しいです。
店内は5-6席のカウンターに2名掛けのテーブル席が1つだけ。気楽な沖縄そば屋さんそのものの造りであり、ひとりでもフラッと入りやすい雰囲気です。沖縄のそば屋としては珍しく各種キャッシュレスに対応していました。
私は950円の「肉野菜そば」を注文。「じゅーしー」は250円。ちなみに沖縄そばやじゅーしーの他、ギョーザや海鮮丼に加え、丼単品メニューも用意されていました。純粋な沖縄そば屋というよりは定食屋に近い方向性かもしれません。
注文を受けてから中華鍋で一気に炒め上げる肉野菜炒め。シャキシャキとした食感を残したキャベツが甘く、そのエキスも上手くスープに溶け出しており、通常の沖縄そばよりもパンチの効いた味わいです。肉は軟骨ソーキと三枚肉。甘辛い醤油ベースでしっかりと煮込まれており、豚肉の濃密な旨味と脂の甘味を楽しみます。
麺は沖縄そば通の間で人気の「亀浜製麺所」謹製。一般的な沖縄そばよりも少し細めであり、エッジの効いたスクエアな形状が印象的。程よくコシが強く、啜り心地が良いのが特長的。

スープはアグー豚の骨をじっくりと炊き上げているそうで、肉と野菜のエキスも加わり厚みのある味わい。まろやかで臭みのない上品な脂の甘みが口いっぱいに広がり、その後をカツオ出汁の華やかな香りが追いかけてきます。
「じゅーしー」もアグーのエキスを用いて炊き込んでいるそうで、そばのスープとの相性は抜群。豚肉、ひじき、人参などの具材が細かく刻まれており、お米のひと粒ひと粒にまで豚出汁と醤油の旨味がしっかりと染み込んでいます。量もたっぷりだ。
以上を食べて合計1,200円。麺も米も一般的な沖縄そば店よりもボリュームがあり、すっかり糖質中毒です。売り切れ仕舞いであるものの朝の10:30から通しで営業しており使い勝手良し。波の上宮や波の上ビーチといった名所も近くにあるので、観光ついでに立ち寄るのも良いでしょう。

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ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

ももたま菜(ももたまな)/小禄(那覇市)

奥武山公園駅からすぐの場所にある「ももたま菜(ももたまな)」。空港に割と近いからか航空関係者の利用が多く、その評判も上々とのことでお邪魔しました。ちなみに私はいつも「松本ももな」と空目してしまいます。
ご夫婦で営んでいるアットホームで温かみのあるお店。靴を脱いで上がるので、友人の家にお邪魔している既視感があります。カウンター席に加えテーブル席がいくつかに加え、店舗の奥には半個室状のスペースがあり、お子様連れに優しい。
ゲストの殆ど全員が注文する「ちょい呑みセット」。ドリンク1杯とすぐ出るツマミが2品付いて1,200円です。泡盛が充実しているのはもちろんのこと、サワー類には沖縄県産のフルーツを用い、ハードリカーには沖縄のクラフトジンを用意するなど酒のラインナップが渋い。日本各地の銘酒も用意されており、店主は絶対に酒飲みだと思う。
「ちょい呑みセット」のツマミの選択肢は豊富。豆腐ようにクリームチーズの味噌漬け、ワタガラス豆腐(カツオの内臓の塩辛を島豆腐に乗せたもの)など、やはり酒飲みらしいブツが並びます。
こちらは「にが菜の白和え。沖縄の伝統的な薬草野菜であるにが菜(ンジャナ)の強い苦味を、滑らかな島豆腐の白和えが優しく包み込みます。口の中をリセットしてくれる清涼感があり、お酒の合間に挟むことで次のひと口がさらに美味しくなります。
ベジタマロール。海苔で数種類の彩り豊かな野菜と玉子焼きがぎっしりと巻き込んでおり、お味噌を付けて頂きます。一般的なサラダに比肩する野菜量であり実にヘルシー。
パクチーとセーイカのゆず胡椒あえ。パクチーは糸満産だそうで、その力強い香りと肉厚でねっとりとしたセーイカの甘みにマッチします。全体をピリッと引き締めるゆず胡椒の刺激も心地よく、沖縄のボタニカルを用いたクラフトジンに良く合う。
看板メニューの「てびちの唐揚げ」。これは下茹でし煮込んだ上で揚げているのでしょうか、外側がカリッと香ばしく、内側はコラーゲンが溢れ出すほどプルプルでジューシーな仕上がり。濃いめのタレも酒を呼ぶ旨さであり、こちらは泡盛ロック案件です。
ぐじちゃんピーマンと豚バラのにんにく炒め。これは八重瀬町具志頭(ぐしちゃん)産という意味でしょうか、肉厚で甘いピーマンが印象的に炒め物。フルーツのような甘みが感じられ、そのジューシーな口当たりと豚肉の濃厚な旨味がよく合います。普通に白ゴハンで定食化したい勢いです。
よもぎ焼きそば。当店の名詞とも言えるひと品であり、沖縄の伝統食材であるフーチバー(よもぎ)を練り込んだ麺を主役に据えています。運ばれてきた瞬間からフーチバー特有の爽やかで野性味のある香りが鼻をくすぐり、麺はモチモチとした食感で、具材の旨味をしっかり吸いながらもフーチバーのほろ苦さが全体をさっぱりとまとめ上げています。脂っこくなりがちな焼きそばを、和のハーブの力で上品なひと皿に変えており、飲んだ後の締めとしても胃に優しく収まります。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり5千円程度。費用対効果はもちろんのこと、那覇中心部の均質化された沖縄料理に飽き飽きした勢にとってオリジナリティを感じさせる当店の料理は強く心に残りました。やはり運営の顔が見える店はいいな。CAたちに人気なのも納得です。「てびちの唐揚げ」と「よもぎ焼きそば」は必ず注文しましょう。必ずです。

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横浜家系ラーメン 竹むら家(たけむらや)/目黒

目黒駅から白金方面へと延びる通り沿いの「横浜家系ラーメン 竹むら家(たけむらや)」。かつてミシュランのビブグルマンにも選出された名店「麺や維新」の跡地という、ラーメン愛好家にとっては象徴的な場所に位置しており、権之助坂の「中華そば 竹むら」の系列店のようです。    
店内は奥に長細く、途中でテトリスみたいにジグザグになってます。真っ赤なカウンターはこれぞ家系といった温度を盛り上げてくれますね。基本的には入店後すぐの券売機で食券を購入するのですが、PayPayで支払う場合はそのまま席に着いて口頭で注文します。
入口近くにはお水の他にジャスミン茶やルイボスティーが無料で提供されています。また、また、卓上にはニンニク、豆板醤、生姜、胡麻などの家系では定番の調味料やキュウリの漬物も用意されています。
私は「特上ラーメン」を注文。1,350円です。家系ではおなじみで、味の濃さ・麺の硬さ・油の量をカスタマイズ可能であり、私はコイメのカタメでお願いしました。スープは大型の圧力釜を使用して短時間で一気に炊き上げているようで、高圧・高温で骨の髄まで旨味を叩き出すため、非常にクリーミーでとろみの強い、ポタージュのような質感。豚骨の野性味あふれるコクが前面に出つつも、醤油ダレ(カエシ)のキレがしっかりと後味を引き締めるバランスです。味付け玉子は黄身がとろりとした絶妙な半熟加減で仕上がっていました。
麺は家系界隈で高い信頼を得ている「菅野製麺所」謹製の中太ストレート麺。低加水気味の設計でありながら、茹で上がりにはモチモチとした弾力が生まれており、家系ラーメンの王道を行く味わいと言えるでしょう。
他方、煮豚(?)は本当に煮たのかと疑わしく感じるほどキンキンに冷えており全然美味しくありません。白い脂もカッチカチに固まっており口当たりは最悪。また、ほうれん草も「特上ラーメン」の割には量が少なく感じました。  
肉こそパっとしませんでしたが、スープの麺の美味しさはかなりのものであり、その濃厚オブ濃厚な味わいは権之助坂の「中華そば 竹むら」との真逆の方向性で面白い試みと言えるでしょう。10-24時という営業時間の長さも使い勝手が良く、遅めの朝ごはんから飲みの〆まで幅広く活用できるラーメン店です。

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市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。

恵比寿 たれ焼肉のんき

自家製のタレにこだわり、下味をしっかりつけたお肉を焼いてからたっぷりタレに絡め、炊きたての白米と一緒に豪快に食べるという焼肉の原点回帰をコンセプトにした「たれ焼肉のんき」。以前は浜松町店で大変満足したのですが、このたび恵比寿にもオープンしたとのことでお邪魔してみました。恵比寿駅から歩いてほんの数分です。
店内は4人掛けのボックスシートが8卓ほどでしょうか。引き戸のついた個室もひとつあるようです。焼き台まわりはピカピカに磨き上げられており、箸やトングも個包装と、私の知る限り世界でもトップクラスに清潔な焼肉店かもしれません。

運営は株式会社ネクストグローバルフーズであり、経営者のムッシュ荻野貴匡は俳優・芸術家であるムッシュ片岡鶴太郎を父に持ち、弟さんは赤坂「おぎ乃」の荻野聡士シェフという何だかすごい一族です。
アルコールにつき、プレモルが680円に中瓶が780円と立地を考えれば悪くない価格設定です。とは言え後述する白米が旨すぎて腹パンなので、あまり液体を飲む余地は無いかもしれません。
テーブルチャージはひとりあたり330円を要するのですが、お通し代わりに生卵が用意されるのが面白いですね。すき焼きのように肉を浸けて食べるも良し、卵かけゴハンのようにして楽しむのも良し。切りっぱなしのキャベツのようなお通しよりも余程ハッピーです。
まずはベジファーストで白菜キムチ。辛味と酸味は控えめで、野菜の甘みと漬け込みのコクを楽しみます。釜炊きの白米は注文を受けてから炊き始めるので、序盤は肉とビールのお供に必須でしょう。
たれ焼肉を謳う当店において、敢えて最初に楽しみたい「上タン塩」。程よい厚みがあるためサクッとした心地よい歯応えがあり、清らかな脂と旨みが溢れ出してきます。ちなみに普通のタンにはニンニクやらネギやらが大量投下されたバージョンもあるようです。
赤。いわゆる赤身の盛り合わせです。タレで揉み込んでいるため網に乗せるとタレが焦げる香ばしい匂いが立ち上がり食欲を激しく刺激します。赤身と脂身のバランスが良く、決してパサつくことはありません。
白。こちらはホルモンの盛り合わせで、レバーやハチノス、マルチョウあたりが盛り込まれているようです。タレがしっかりと揉み込まれているためかホルモン特有の臭みは一切なく、あるのは部位ごとのユニークな食感と脂の甘みだけ。ゴハンが進むのなんのって。
ゴハンが炊き上がりました。蓋を開けた瞬間に立ち上る甘い香りと湯気は、最高の調味料。注文を受けてから個別の釜で丁寧に炊きあげているためか、ひと粒ひと粒が立ち、宝石のように輝いています。ふっくらとしつつも程よく粘りがあり、とても美味しい。何でも「八代目儀兵衛」というブランドものを用いているそうです。
カルビ。焼肉の王道であり、きめ細やかなサシが入った部位を、たっぷりのタレで味付けしています。熱々の網に置いた瞬間に脂が溶け出し、タレと混ざり合ってパチパチと弾ける。やっぱり焼肉っていいなあ。
たれハラミ。こちらもシッカリとタレが深くまで染み込んでおり、脂と肉汁と綯い交ぜになって口の中で爆発的な旨みを形成します。ハラミらしい「肉を食べている」という野性味のある満足感がありつつも食感は非常に柔らか。
たれミノ。牛の第一胃であり貝柱のような食感が魅力的。程よく飾り切りも入っており、火通りの良さと歯ざわりの良さが両立しています。淡白になりがちな部位ではありますが、そこは当店自慢の濃厚なタレの出番。お酒のアテにはもちろん、白米を加速させる破壊力も抜群です。
成程これこそが「焼肉の原点回帰」そのものといえる体験でした。タレの染みた肉を白米の上でバウンドさせ、豪快にかき込む。そこにあるのは理屈を超えた極めて身体的な喜びです。トリュフや金箔を合わせる現代の焼肉シーンへの静かなる異議申し立て。それは単なる懐古趣味ではなく、日本人が普遍的に抱いてきた「当たり前」の幸せを再確認させてくれる一時なのかもしれません。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。お気に入りのお店をご紹介。
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寺門ジモン監督の焼肉映画。焼肉文化についてここまでシリアスに描けているのは監督の焼肉に対する並々ならぬ拘りに因るのでしょう。焼肉業界の有名店や有名人も沢山登場するので、焼肉通を標榜するのであれば必修科目の1本です。