高級レストラン"また行きたい"偏差値【2025年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

炭焼333(すみやきSASAMI)/金沢駅

金沢駅から歩いて7-8分の場所にある「炭焼333(すみやきSASAMI)」。金沢屈指の、いや石川県でトップクラスの人気を誇るラーメン屋「麺屋大河(めんやたいが)」の近くです。ベトナムのビールみたいな店名ですが「サ・サ・ミ」と発音し、鶏肉の炭焼きを中心とした居酒屋です。
店内はカウンター席が5-6席にテーブル席が2卓。ツーマンセルで回すには丁度良い
大きさです。店主は大阪の1ツ星焼鳥「ながほり」で腕を磨いたそうです。
生ビールは880円と中々の値段ですが、薄はりのグラスにタップリサイズで飲みごたえ充分。日本酒は全国の銘酒を取り揃え、グラスワインは日本ワインが多いなという印象です。
「ちょっと大人なサラダ」は炒めた黒豚と春菊のコンビネーション。黒豚のリッチな脂に春菊の苦味が良く合う。マスタード調のドレッシングを用いており、酸味もきいて、なるほど大人の味わいです。
牛すじ大根。名古屋~東京にかけてのコッテコテの煮込みではなく、関西の味付けを感じさせる上品な仕上がりです。北陸の方言は関西弁のニュアンスを感じさせますが、味覚についても同じことが言えるのかもしれません。
炭焼きに入ります。当店の鶏肉は比内地鶏を用いているそうで、つくねにパン粉を塗すという一工夫。エビフライの鶏肉版というか何と言うか、つくね界隈の新大陸といった味わいです。
比内地鶏のムネ肉。引き締まった肉質と、噛めば噛むほど溢れ出す深い旨味が、炭火焼きによってさらに凝縮されています。当店の焼鳥(?)は総じて串に刺さっていないのが面白い。
左が肝(レバー)、右が砂肝。レバーはそれほどクリーミーというわけではなく、ざっくりと健康的な肝を感じ気持ちいい。砂肝はコリコリとした独特の食感が魅力的。炭火で焼くことで、香ばしさが加わり、噛むほどに旨味が溢れ出てきます。
せせり。鶏の首の周りの部位であり、他の鶏と比べて運動量が多のか、肉質が引き締まっています。旨味のネックレスとも言うべきタフな味わいであり、コッテリとした白ワインが良く合います。
レンコン。厚く切ったレンコンを炭火でじっくりと焼き上げ、シャキシャキとホクホクの中間地点に軟着陸します。スラっと糸を引く感じもすごくいい。
鶏そぼろ丼。美味しいのですが、今あなたが想像している味覚と大差なく、K点を超えて来ない一般的な味わいです。せっかくの素材と技術なのだから、「焼き鳥 津田」クラスのものを食べたかった。
以上、飲んで食べて1万円といったところ。おっと思ったよりも高くつきました。西麻布「焼鶏ひらこ」にせよ、串に刺さっていない焼鳥は高くなりがちなのかもしれません。とは言え料理の質を考えればリーズナブル。新幹線駅からも近く17時から開いており調理も手早いので、北陸旅行のラストディナーに丁度良いでしょう。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:鳥料理 | 北鉄金沢駅七ツ屋駅金沢駅


関連記事
北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
「大人絶景旅」と銘打ってはいますが、石川の名所をテンポ良くまとめています。グルメ情報も多くモデルルートの提案もあり、広告だらけのガイドブックとは一線を画す品質の高さです。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

恵比寿 鰻 松川(まつかわ)

恵比寿の動く歩道とガーデンプレイスの境目の道路を目黒川方面に数分歩いた住宅街にある「恵比寿 鰻 松川(まつかわ)」。私の推しの居酒屋「酒家 の元(シュカノモト)」のすぐ近くです。ちなみにこのあたりには防衛装備庁の艦艇装備研究所があり、戦艦大和のコンセプトモデルが試作されたと言われています。これ豆な。
何度か移転はしていますが、創業1971年の老舗であり、一枚板のカウンター席に個室が2つと高級感のある誂え(写真は公式ウェブサイトより)。しかもキチキチに予約を取るようなことは一切なく、心に余裕が感じられる運営です。
酒につき、ビールこそ中瓶で千円ですが日本酒の値付けは悪くなく、これぞという銘酒が1合千円強から楽しむことができます。鰻屋でこんなに飲んだのは生まれて初めてかも、というほどこの夜は飲みました。
白子にナマコにフグの煮凝り。クリーミーな白子にポン酢の酸味が良く合う。コリコリとした独特の食感が楽しく、プルプルの煮凝りはフグの旨みが凝縮されています。日本酒と共に楽しみたい前菜です。
鰻の湯引き。ありそうでない、というか、生まれて初めて食べる調理法かもしれません。身はふっくらと仕上がっており、究極に上品な魚の煮付けのような味覚です。
フグ刺し。歯ごたえはありつつも、絹のようになめらかで、とろけるような舌触り。繊細で上品な味わいながら、噛むほどにフグの旨みがじんわりと広がります。
唐揚げは手前がフグに奥が鰻。フグの唐揚げを見かけることは多いですが、鰻の唐揚げというのは生まれて初めてかもしれません。カラッと揚げられた鰻は、外はカリカリ、中はふっくら。衣の香ばしさと鰻の旨みが合わさって堪らない旨さ。酒が進むのなんのって。
肝焼き。香ばしく焼き上げられた肝が独特のほろ苦さとコクを湛えており、タレの甘辛い味付けも酒を呼びます。ちなみに当店の鰻は飼育尾数が非常に少ない「共水マルトク鰻」のみを取り扱っているとのこと。
白焼きはふっくらと仕上げたタイプで、皮は柔らかく、身は箸でほぐれるほど。だがしかし私はフォッサマグナ以西のバリバリの焼魚タイプを好むので、こればっかりは個人の主観なので仕方がありません。
茶碗蒸しが贅沢。このカニは香箱ガニでしょうか、カニの香りがふわっと広がり、食欲をそそります。カニ味噌の濃厚なコクと、だしの優しい風味が絶妙に調和し、まさに至福の味わい。酒の進む茶碗蒸しです。
〆のお食事はもちろん鰻重。炭の香り湛えつつ、フワッととろける舌ざわり。タレが染み込んだゴハンも見事な味わいで、大盛にしてもらって本当に良かった。
お椀も素直で優しい味わいで、鮮やかな緑色の三つ葉が映えて、見た目にも美しい。三つ葉の爽やかな香りが、だしに深みを与え、後味をさっぱりとさせてくれます。シンプルながらも奥深い味わいで、体の芯から温まります。
お漬物はもちろん自家製で滋味深い味わい。酒はもちろんゴハンも進む進む。くどいようですが、ゴハンを大盛にしてもらって本当に良かった。
デザートはブランマンジェでしょうか。程よく凍った果実と共にサッパリとした後味。ごちそうさまでした。

以上を食べ、けっこう飲んでお会計はひとりあたり2万円ほど。美味しかったし、何より居心地が素晴らしく良かったです。変な客を寄せ付けない謎のオーラを感じさせる店構えがいいですね。自由が丘「ほさかや」のようなフリーダムな鰻屋も良いですが、敷居は高いものの入ってからはリラックスという、高級店の理想とも言うべきスタイルの鰻屋です。大切なお客様のおもてなしに是非どうぞ。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindle Unlimitedだと無料で読める。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。

金燕楼 (ザ ゴールデンスワロー)/安里(那覇)

牧志駅または安里駅から歩いて5分ほどの場所にある中華料理店「金燕楼 (ザ ゴールデンスワロー)」。百名店に選出されている泉崎の「中国家常菜 燕郷房 (ヤンキョウファン)」の姉妹店です。
コンセプトは「食堂酒場」で、香港の古い下町食堂をイメージしているそうです。なるほどガタガタのテーブルにプラスチックの椅子など雰囲気があります。店内は広々としており、本気を出せば100人近く入りそうです。
酒は安く、ビールなどであれば500円ほどで、ハイボールなどピッチャーで2千円と飲みごたえがあります。飲み放題プランもあり、よく飲む方と訪れると良いでしょう。
まずはパクチーとおし豆腐のコンビネーション。豆腐をギュッと押し固めて水分を抜いた豆腐にパクチーの爽やかな香りが加わり、軽快な豆腐サラダといったところです。
青菜の塩炒め。中華の定番であり、家庭では再現できない味わい。シャキシャキとした青菜の歯ごたえと、ほんのりとした塩気が酒を呼ぶ。シンプルながらも奥深い料理です。
焼餃子は生地が厚めでモチモチとした食感。水餃子やワンタンなども用意してある店なので、生地について一家言あるのでしょう。
イカゲソとセロリの炒め物。コリコリとしたイカ下足の歯ざわりと、セロリのシャキシャキ感の心地よい組み合わせです。
人気の「辣子鶏(ラーズーチー)」。山盛りの唐辛子の中に埋もれた鶏の唐揚げ。カリッとした食感と鶏肉のジューシーさを楽しみ、後からじんわりと来る唐辛子の辛味。ひと皿でグラデーションのある逸品であり、病み付きになる旨さです。
辣チャーハン。名前からしてパンチが効いており、実際の味わいも強烈。ニンニクと唐辛子の最強タッグが胃袋を押し広げます。量もたっぷりで、ノーマルサイズで1合以上あるのではなかろうか。
以上を2人で食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり4千円ほど。紅虎餃子房ライクな分かり易さに加え、何より安い。序盤に飲み放題プランがあると記しましたが、そもそも酒の価格設定は高くないので、アラカルト注文でも充分に楽しむことができるでしょう。よく食べよく飲む仲間と共にどうぞ。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

大衆ビストロ ジル(JILL) 中目黒店

目黒界隈で権勢を誇る「大衆ビストロ ジル(JILL)」。先日は目黒店にお邪魔し大変満足したので、この日は中目黒店を訪れてみました。「ピッツェリア&トラットリア ゴンゾ(Pizzeria&Trattoria GONZO)」「酒場シナトラ」などを手掛ける株式会社ジリオンの経営です。
場所は中目黒駅から山手通りを渡って川も渡って恵比寿方面に向かったところ。店内は変わった構造で、奥に長細い2層構造。キッチンとドリンク場が分かれており動線が悪そうですが、スタッフのみんなたちは上手く起用に立ち回ります。
酒は安く、グラスワインは千円を切り、クソデカ大ジョッキのビールであっても千円程度です。写真のこぼれスパークリングはビジュ的に映えるのですが、めちゃんこ飲みにくくもあるのでご注意を、
平政とカブ、三つ葉のなめろう。平政は脂がのっていて、そこにカブの甘みとみずみずしさが加わります。西京味噌ドレッシングという調味も興味深い逸品です。
鹿肉のパストラミと洋梨のサラダ。薫香とスパイスのきいた鹿肉のハムがドッサリ組み込まれており酒が進む。洋梨は上品な甘さと瑞々しさを湛えており、鹿肉の力強い味わいを優しく包み込み、バランスを整えてくれます。
ラムハツのソテー。ありそうでない食材ですが、たっぷりのバターとパクチーの香りが興味深い組み合わせで、ライムの風味と相俟って、どこか東南アジアの料理を食べているような気分です。
JILLの焼きパテカン。いわゆるパテ・ド・カンパーニュを焼いた料理であり、ハンバーグのような口当たり。香ばしさと旨味がぎゅっと凝縮され、マスタードをたっぷりつけて食べると丁度良い。
白身魚の揚げ春巻き。お魚はタラでしょうか、春巻きというよりは揚げ餃子といった口当たりであり、ドッシリ感に乏しい。勝手に「TiTi(ティティ)」の春巻きのようなスタイルを想像していただけに、物足りなさを感じました。
餃子つながりで「海老とクレソンのビストロギョウザ」も注文。こちらは餃子というよりは広東料理の腸粉に似た料理であり、つるんとなめらかな舌触りが特長的。アンチョビレモンバターソースで食べて、意外に合って面白い。
〆のお食事にストウブごはん。ズワイガニとカニミソを用いており、炊きたてのご飯から立ち上る、甲殻類の芳醇な香り堪らない。ズワイガニの繊細な甘さとカニミソのコクがアルコールを呼び、なんだか日本酒が飲みたくなってきました。
以上、しっかり飲み食いしてひとりあたり7千円前後といったところ。純然たるフランス料理というよりはビストロ風の西洋居酒屋ではありますが、分かり易い味わいの料理が多く、万人受けする味覚でしょう。飲み放題付きのプランもあるので、飲み会にも良さそう。肩肘張らず、ワイワイ楽しみに行きましょう。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。