高級レストラン"また行きたい"偏差値【2021年7月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

L’ISOLETTA(リゾレッタ)/淡路島

淡路島最大の街「洲本」近くにあるイタリアン「L’ISOLETTA(リゾレッタ)」。テラスからは大浜海水浴場が見えて雰囲気がとても良い。ちなみに関西人に「ホテル?」と問えば「にゅーうーあーわーじー」と音階付きで返ってくる「ホテルニューアワジ」の通りです。
一棟丸ごとのレストラン。1階は厨房とウェイティング(?)、2階はダイニングに個室と贅沢な空間使いです。内装が独特で、どこか異国のレストランにお邪魔した気分。

井壺幸徳シェフは淡路島生まれ。1992年にイタリアに渡り経験を積んだ後、2000年に故郷淡路島で独立。
税サ込3,850円の「季節のランチ」を注文。アミューズはトマトとチーズを用いたフワッフワのひと品。炭酸とすら感じるビっとした酸味が印象的。
わ、わ、わ!びっくりするほど手の込んだアミューズが続きます。客単価数万円のレストランに匹敵するクオリティであり、のっけからやられました。ああ、泡と共に楽しみたかった。車で来たことが悔やまれる。車でしか来ようがないけど。
サラダも雄弁な味わい。極上の野菜にトロリと温かいソースが流し込まれており、税サ込3,850円のコースに付くサラダとしては考えられないクオリティの高さです。
パンはローズマリーとクルミの2種。いずれも外皮が硬く水分を飛ばしたスタイル。個人的にはもっとジューシーなパンがタイプなのですが、まあ好みは人それぞれ。
マダイのしゃぶしゃぶ風。身が締まりつつも脂を感じる肉厚のタイを半生テイストで頂きます。出汁とも言うべき仄かな旨味を感じ、理屈ぬきに美味しい。
特産品である「淡路島ぬーどる」をパスタに転用したひと皿。ソースはジェノベーゼ。コシのある素麺といった食感であり、ツルっとした喉越しが面白い。
淡路島の牛乳を用いたジェラート。見た目はシンプルなひと皿ですが、味わいは複雑で奥行きがある。
アイスティーで〆てごちそうさまでした。

前述の通り、以上を食べて税サ込3,850円です。ちょっと信じがたい費用対効果。金額の大小はさておき、味わいも絶品。シェフは正直いかついおっちゃんなのですが、料理は繊細にして緻密。これはディナーで訪れて、ワインと共にマックスのコースを試したいなあ。次回はこの辺りに宿を取ろうっと。

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食堂 ファイダマ(faidama)/牧志(那覇)

「CREA Due」の沖縄特集で掲載されていた「ファイダマ(faidama)」。牧志は浮島通り近くと不健康な地域に似つかわしくないヘルシーなお店です。店名は八重山の言葉で「くいしいぼう」という意味。
コンクリートが打ちっぱなしの今風の内装。大きな窓から差し込む光が心地よい、。カウンター数席にテーブルが数卓の、トータルでは20席前後でしょうか。当店で用いるお野菜は親族(?)のものであるらしく、レジ横で野菜そのものの販売もしています。
ランチセットには全て前菜が付きます。お野菜の煮びたし。野菜そのものの味が濃く、しみじみと美味しい。
私は「お野菜とスープの定食」を注文。こちらはカリフラワーのスープ。独特の土臭さは控えめで、濃厚ながらスイスイ食べちゃいます。
サラダボウルには10種類以上の島野菜が。シンプルな調味であり、それぞれの野菜の濃厚な風味を楽しむ仕様です。自家製のツナ的なマグロ肉も素朴な味わい。
連れは「faidama定食」を注文。お魚とお野菜のみぞれ煮です。ひと口いただきましたが、実に優しい味わいであり身体が浄化されるようです。
お会計はふたりで3千円弱と、思ったより高い。充分に表参道価格です。良い野菜は高価であることは存じ上げていますが、それでも沖縄の物価を考えればちょっと割高だなあと感じました。それでも沖縄で上質な野菜をたっぷり食べることができるお店は貴重なので、エステやサプリのつもりで訪れると良いかもしれません。

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ひらみぱん/せせらぎ通り(金沢)

金沢、いや北陸で最も有名なパン屋と言えば「ひらみぱん」。片町という繁華街へ向かう途中の「せせらぎ通り」にあり、大正時代の建物をリノベしたクールなエクステリアが特長的。
入ってすぐにズラりと並ぶパン。総菜パンや焼き菓子、ケーキなど幅広いラインナップ。朝の4時から作業に入り、モーニング・ランチ・ディナーまで駆け抜ける鉄人ブーランジェリーです。
私はランチで訪れ奥のダイニングへとお邪魔しました。内装や家具、小物にも独特のセンスが感じられ、異世界というか何というか、海外の小洒落たカフェに来たかのようです。従業員の女の子たちが可愛くてとても感じが良い。
ランチセットにはスープがつきます。この日はカボチャのポタージュであり、きちんとしたビストロで食べるそれと同等かそれ以上の味わい。ランチセットだからといってオマケサイズというわけでは決してなく、かなり食べ応えのあるポーションなのも嬉しい。
メインディッシュに「自家製ソーセージのガレット」を注文。個人のお店で「自家製ソーセージ」ってすごくない?ビキビキに肉の風味を感じるジューシーでドッシリとしたソーセージであり、その辺のハンバーグよりも余程食べ応えがあります。
トッピングはソーセージだけでなく色々乗っています。いろどりのキレイなお野菜たちに酢漬け(?)の紫キャベツ、フライドポテト。それぞれを別皿にしたらかなり見ごたえのあるランチセットとなるのではなかろうか。
ガレットの内部にはチーズに卵にハム(?)がギッチギチ。フランスの雑なガレットとはベクトルが異なり、カラフルにして繊細、味覚が多彩なものでした。
今回はガレットを頂きましたが、その他にも魅力的なビストロメニューがずらり。どちらかというとパン屋として名を馳せていますが、コンフィやカスレなど面倒な料理を用意しているあたり、純粋なフランス料理愛を感じました。今度は飲みに来ようかな。いや、モーニングのクロックムッシュも捨てがたい。楽しみ方にバリエーションのがる魅力的なパン屋でした。

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来夏世(くなつゆ)/石垣島

石垣島のそば屋としてはトップクラスの人気を誇る「来夏世(くなつゆ)」。なかなか難解な店名ですが、石垣島の言葉で「来世の五穀豊穣を願う」という意味があるそうです。場所は石垣島の繁華街から徒歩で10~15分といったところの住宅街。
緑たっぷり古民家が止まらない雰囲気のある内装です。テーブル席・小上がり・テラス席とバラエティに富んだ座席構成であり、もちろん子連れもOK。ピークシーズンだと待ち行列が生じ、かつ、売り切れ仕舞いなので、なるべく早い時間に訪れると良いでしょう。
八重山そばセットは650円。付随するライスはジューシーと赤米のどちらか選ぶことができるのですが、ジューシーの方が人気で釜の底をつくのが早いそう。
主題の「八重山そば」。いわゆる「沖縄そば」の亜種であり、麺がスパゲッティみたいな丸麺であり、また、肉が細切りであるのが特徴です。

スープはアッサリでパンチは無いもののいくらでも飲めるタイプ。麺はヤワヤワで食感に乏しく、あまり私の好きなタイプではありませんでした。
ジューシーは不思議な味わい。恐らく島のスパイスを大量に用いているのでしょう。香り高く、東南アジアの米料理を食べているかのような気分です。
雰囲気は良いけれど味そのものは別に普通という印象。空いていればフラっと入るのもアリですが、忙しい旅行者が行列してまで食べるのはちょっと違う気がしました。

あと車の停め方が独特な割に案内もなく、何も知らない私はコンビニのように普通に停めたのですが、店員のおばさんにすげえ怒られ食事中に停め直しを迫られました。ヒモを張るなり石を並べるなりしてガイドすれば、このようなくだらないトラブルは生じないと思うのだけれど、このようなやり取りを青筋立てて日に何回もやってるのかと思うと気の毒に思えました。

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果実園リーベル/目黒

都内に数店舗展開するフルーツパーラーの名店「果実園リーベル」。1993年創業の老舗であり、その本社(本店?)は目黒の権之助坂にあります。
最近リニューアルを終えたばかりでピカピカしています。採光が良く開放的なつくりであり、また神経質とも言えるほど感染症対策が徹底しているので、安心して訪れましょう。
平日10時頃に訪れたためモーニングのメニューでした。トーストにミックスサンド、フルーツサラダにパンケーキ、ヨーグルトなど女子力爆発で、食べ盛りの男子にとっては眉をひそめるラインナップです。一番人気はもちろん「フルーツサンド」。
モーニングのセットにはコーヒーか紅茶が付くのですが、+400円でフレッシュフルーツジュースに変更することができます。定価であれば千円近くするものなのでお買い得。また、ジュースというよりもフルーツそのものというべき果実ならびに果汁の量であり、これだけでもかなり腹が膨れます。
こちらは+200円で追加することのできるオニオンスープ。いわゆるビストロでのオニオングラタンスープのグラタン抜きといった仕様であり、こってりドロドロのタマネギが山ほど詰まっています。オプティパス・プライムのように説得力がある味わいであり、たいへん満足した一杯でした。
主題の「フルーツサンド」。この日の果物はイチゴにパイン、キウイにマスカットです。メニュー表の写真では可愛らしいサイズに見えたのですが、実際はかなりのボリューム感で、食パン2~3枚分はあるのではなかろうか。注文後に切りつける果物たちは実に瑞々しく、決してクドくないクリアな生クリームが全体をまとめ上げます。私は人生でフルーツサンドを2~3回しか食べたことがありませんが、これは素直に美味しいと感じました。
以上で1,500円。おー、これはお値打ちですねえ。フレッシュな果物をを山ほど接種してこの価格設定は実にリーズナブル。思いのほかボリュームがあって腹が膨れるのも嬉しい。次回はティータイムにお邪魔して、フルーツパフェでも試してみようかしらん。

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御料理 一燈(いっとう)/福井

福井で一番の日本料理と言えば「御料理 一燈(いっとう)」。2019年に威風堂々とした建屋に移転し王者の風格です。北陸の素材と味覚にこだわると評判のお店。ミシュラン2ツ星。
店内は個室が殆どですが、オススメはカウンター席。まさにシェフズテーブルといった臨場感で、プロの料理人たちの真剣勝負を垣間見ることができます。

倉橋紀宏シェフは福井出身。2007年に「ときの蔵」を開業し、2012年には「日本料理 一燈」、2019年に「御料理 一燈」としてリニューアルオープン。
いずれの日本酒もグラス(120ml)で千円近くと酒はやや高め。ただしお食事の価格設定が実に良心的(後述)なので、総額で考えるとリーズナブルです。
先付は地元のイチヂクにシマエビ。イチジクの熟した甘さとシマエビの官能的な甘味がよく合う。キャビアもアクセントとしてナイスな使い方であり、まったりとしたゴマのソースもお見事。ひと皿目にしてすっかり心を奪われてしまいました。
お椀は焼いた丸ナスにハモ。赤ちゃんのゲンコツほどのサイズがあるハモがムシャムシャと美味しい。焼いたナス独特の香りが食欲をそそり、もちろんお出汁もパーフェクトな味わいです。
お造りはアカイカ、アラ、サワラ。アカイカはクリアな味わいながらどこかセクシーさを感じさせる味覚。アラの美味しさにつていは語るほどにチープになる完成された味わい。サワラは表面をバリっと炙られており、サクっとした表面やジューシーな肉質など、まるで肉を食べているかのような食べ応えです。
お凌ぎに三輪そうめん。コシを感じる存在感のある素麺で、薄甘く煮られた若狭牛のしぐれ煮によく合います。
焼き物は天然の鰻。バリっとした歯ざわりにジュワジュワとにじみ出る高貴な脂。思わず言葉を失う程の美味しさ。実山椒のソースも含め、幸福が隅々まで行き渡っています。オレンジ色のはサラっと置かれていますが、最高品質の自家製カラスミであり、ああ、こんな贅沢な食べ方をしても良いのでしょうか。お酒が進んでしまいます。
お肉料理は若狭牛。キメの細かい肉質で、赤身と脂のバランス感覚が素敵です。ホックリ仕上がった新ギンナンや香り高井万願寺唐辛子もグッド。中々のボリュームですが、軽やかに平らげてしまいました。
アワビも出ます。ギュムギュムと弾ける食感に旨味の強い餡が良く合う。おかひじきもその餡をたっぷり纏って、見た目以上に食べ応えのある小鉢です。
お口直しも洒落ていて、緑の味を楽しむ金時草にトマト、キクラゲ、オクラ。ジュレの酸味が絶妙で〆の炭水化物に向けて内臓がGRWMです。
まずは炊き立ての白米。ご飯のお供はたくさんありますが、まずはプレーンバニラで素材そのものの味わいを愉しみます。
続いてキメジ丼。キメジとはキハダマグロの子供であり、瑞々しく健やかな味わい。ゴマの風味も活きていて、ここまであんなに食べたのに、さらに食が進むという背徳的な丼です。
まだお腹に余裕があれば、とのことで、たっぷりのおじゃことカラスミが塗されたゴハン。なんと気前の良い。先のオカズと合わせて味コイメの至福のひととき。腹パンじゃ。
デザートはメロンにスイカにシャインマスカット。ヨーグルトの酸味と共に、爽やかにフィニッシュです。

以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり2万円弱。お食事だけだと1.5万円と信じがたい費用対効果であり、東京のちょづいた日本料理店であれば倍かそれ以上は請求されることでしょう。
シェフが無駄口を叩かず料理に集中しているのも好印象。最近の料理人はスナックのママのように客に媚びる傾向にあり、肝心の調理作業がおろそかになっている店が増えてきましたが(特に東京)、当店は料理の鉄人もかくやという真剣勝負。福井駅からも遠くないので、福井に来る機会があれば必ず予約を入れましょう。オススメです。

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日本料理はジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの日本料理ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い日本料理なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。