ミシュラン星付きレストランを300軒食べ歩いた結論

お邪魔したミシュラン星付きレストランの数が300に達しました。

記念事業的に全記事1,300本を見直し、「★★★(感動的)」「★★(季節ごとに行きたい)」「★(記憶に残る)」の3つの観点で整理しました。

「高級レストラン"また行きたい"偏差値」と整合が取れていない部分もありますが、「また行きたい」感情と、「感動的」「季節ごとに行きたい」「記憶に残る」感情は別物なんだなと、あまり深く考えないで頂ければ幸いです。

最終更新:2019年6月1日

高級レストラン"また行きたい"偏差値

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 客単価1万円以上 or ミシュラン星獲得
  • 主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の格付けではありません。
70 エクアトゥール ガストロノミー ジョエル・ロブション 

麻布十番グルメまとめ

  • 金額は1人あたりの食事代+サービス+税。酒は除く。
  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 に色分け。
  • ★はオススメ。取り消し線は閉店。
【ディナー】
<10,000円~>
★エクアトゥール ★ALLIE ★嘉YOSHI グリグリ  エレネスク ル クラヴィエール 有栖川 HAL PINOT ブルガズアダ エルブランシュ Chez TAKA ボン・ピナール  
ピアットスズキ ケ パッキア   
富麗華
★かどわき ★天本 ★てんぷら前平 ★ふくだ ★あらいかわ 哲庵 よこ田 畑中 たきや 幸村 秦野よしき 尾崎幸隆 東郷 おざき 割烹喜作 六覺燈 麻布六角   
★epoque+ azabu

<5,000~9,999円>
★カラペティ・バトゥバ! ★喃喃 ★ラリューン ★麻布れとろ ★RRR ★ルエ ヴェル ロール イグレック モワルーズ スペード ポトローズ マルシェデジュウバン クラフトワインエヌ ビストロコティディアン
★カーザヴィニタリア ★アルヴェアーレ ★プリンチピオ ★ペリーニアダージオ ラセン アルティジャーノリック ヴィノヒラタ イル・マニフィコ 
★火鍋三田 ★ナポレオンフィッシュ 無鴨黒 ブルズ コソットsp 石頭楼 飄香
★嶋家 串右エ門 ちかっぱ博多 すぎ乃 旬菜本多 あそこ はじめ いぐち 中目黒いぐち上ル 鶏繁 りゅうの介 あら喜 あみ城 KAPPO R 佐田十郎 あもん 瀬尾
★鉄板バンビーナ ★ワカヌイ ワカヌイラムキュイジーヌジューバン ウルトラチョップ インティライミ Chef's Table  旬熟成 TERRA ヒツジサンライズ アパッペマヤジフ   

【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

FURUYA augastronome(フルヤ オーガストロノム)/赤坂

食べログで3.90と大変評価の高い当店(2019年6月時点)。赤坂な猥雑な街並みの路地の奥に、場違いに品の良いファサードが現れます。
古屋賢介シェフはフランス、スイス、ベルギーの星付きレストランで研鑽を重ね、ベルギー「オー・ガストロノム」の料理長を2年務めました。当店はその暖簾分けという位置づけです。
夏も近づき、白ワインの美味しい季節となりました。店内はテーブルが4つのみとコンパクト。シンとした上品さのある内装です。
まず初めにグリーンアスパラガスのスープ。緑の濃い味わいにサマートリュフの芳醇な香りが素晴らしい。調味は結構強く、冷たい液体の割に食べ応えのある1杯でした。
フォアグラのテリーヌはベーシックな味わい。コッテリと滑らかな脂が実に美味しい。白眉は付け合わせのサラダ。別に何てことのないサラダなのですが、色合いが良く調味も抜群。人はこれをセンスと呼ぶ。
パンにはバターと、豚の脂が用意されます。アツアツのパンに豚の脂を乗せ少々の塩をかけると美味、のはずだったのですが、この豚の脂に独特の臭みがあり、私は好きじゃありませんでした。パンは複数種用意されており、いずれも最高レベルの味わいでした。
お魚料理は宇和島の真鯛。個体の特性なのか調理に因るのかは不明ですが、火入れの頂点を過ぎてザキザキとした食感に変性しておりピンと来ません。ソース・シャンパーニュはグッドです。
メインはイベリコ豚の肩ロース。個人的にイベリコ豚は生ハム以外の調理(?)方法は好まず、今回もあまり好きじゃありません。脂の金属っぽい風味が苦手なんです。まあ、好みはひとそれぞれ。シェリービネガーソースとムースリーヌ・ド・ポム・ド・テール(上品なマッシュポテト)は見事な美味しさでした。
合わせるワインはブルゴーニュ。このワインのチョイスはかなりセンスが良い気がします。しかもグラスで1,400円程度と良心的。
デザートは様々なトロピカルフルーツにグリーンピース。美味しいのですが、グリーンピースの緑の風味は余計に感じました。
メインのデザートは温かいブラウニーにシチリア産ピスタチオのアイスクリーム。これはべらぼうに美味しいですねえ。ブラウニーが発する真実味のあるカカオの風味が私の好みを突いて来ます。ピスタチオの味覚も複雑であり、本日一番のお皿でした。
お茶菓子とエスプレッソで〆てご馳走様でした。お会計はひとり7千円弱。これは大変リーズナブルですねえ。1万円を超えたとしても納得する食後感の良さです。今回はたまたま好きじゃない食材(個体?)に当たってしまいましたが、ソースづくりに係る無謬性は間違いありません。本物のフランス料理です。次回は夜に、リクエストを事細かに伝えてから行ってみようっと。


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アロマクラシコ(Aroma Classico)/品川

アロマフレスカ系のお店が結構好きで、旗艦店を除いて全てお邪魔しています。当店にお邪魔するのは3度目。品川はグルメ不毛の地なので、雰囲気の良い食事をしたい場合は100%ノミネートされるのが当店。
当店は昔に比べるとグっとカジュアルになった印象(画像は公式ウェブサイトより)。ランチの開始価格も1,800円であり満員御礼。我々は平日限定の「スペシャルランチ」2,900円を注文しました。
「具だくさんの気まぐれサラダ」。エビ好きとしては嬉しい仕様ではありますが、野菜の美味しさは中くらいです。もっと滋味あふれる濃い野菜を食べたかった。
「スパゲッティ アラビアータ」。厨房がバタついていたのか何なのか、茹で具合がぐでんぐでんでイマイチ。湯切り(?)もちゃんとしていないのか、ベチャベチャと水っぽい味覚も気になりました。
メインは「渾身のハンバーグ 処女牛の”ハンバーグステーキ” 赤ワインソース フォンドゥータ添え」。コチラは中々の美味しさです。余計な具材は入っておらず、肉の味覚のみで迫ってくる。もう少し肉の挽き方が粗い方が個人的には好き。
付け合わせはジャガイモ、ホウレンソウ、チーズのソース。ジャガイモは外皮がバリっと焼かれており香ばしく美味しかった。
「小さなドルチェ」はマジで小さくでビビりました。パンナコッタの味は悪くないのですが、やはり量が少ない。コーヒーの味覚も中くらいであり、乳酸が溜まった〆でした。

以上で2,900円。品川の小綺麗なランチという意味ではまあ、こんなもんでしょうか。ただ、他の系列店はもっと美味しい気がするのに、当店に限っては毎回首を傾げながら退店していまいます。風水が悪いのかな。


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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。

ラフィナージュ(L'affinage)/銀座

日本フランス料理界の大御所、銀座「レカン」の高良康之シェフが満を持して独立。場所は同じ銀座のギンザシックスすぐ近く、あづま通り沿いです。
グランメゾン的なお店を想像していたのですが、カウンター席がメインの和食店のような雰囲気です(写真は公式ウェブサイトより)。シェフが真心をもってゲストを迎え、ひとりひとりときちんと言葉を交わします。これぞカウンター席の醍醐味。たまにカウンター席が主体のオープンキッチンながら死ぬほど愛想が悪い店がありますが、ああいうお店は何がしたいのでしょうか。
料理はお任せで7,000円一本勝負。ワインペアリングは4,000円と良心的な価格設定。食前酒はペアリングとは別なのですが、シャンパーニュばかりでなく、お値段控えめのクレマンダルザスも提案してくれるなど懐が深い。ニューオータニの料飲部門は当店に研修に来るように。
アミューズからハッキリとした調味であり酒飲みには堪らない仕様です。
2皿目のアミューズは赤パプリカのムース(だっけ?)にたっぷりのウニ、甲殻類の泡泡です。当然というか何というか、やんごとない美味しさです。ウニが一般的な鮨屋の軍艦巻きほどの量が詰め込まれており、幸せ三昧なお料理でした。
前菜はホワイトアスパラガスとカニ。型の中にそれぞれが整然と配置され、説得力のある美味しさです。ホワイトアスパラガスのジューシーなエキスとカニの強い旨味が渾然一体となって迫り来る。
合わせるワインはサンセール。赤いメロンを感じさせる芳醇な香り。草原というよりは熟した風味が強く、カニの風味に寄り添います。量もたっぷり。4杯4,000円とは考えられない気前の良さ。
パンはシンプルなバゲットと素朴なパンドカンパーニュなのですが、本物の美味しさがありました。料理に寄り添うための無名性は維持しつつも本質的に旨い。めちゃんこお代わりしたで。
バターはエシレへの特注品。フレッシュなものを特大サイズで空輸し1週間で使い切るとのこと。水っぽさは全く無く実にリッチ。フランスで食べるそれと同等の味覚です。
ホタテにワイルドライス。ソースはサフランの風味。個人的にはホタテは大きく半生状態で食べるのが好き。今回のそれはやや小ぶりで火入れの頂点を過ぎており、脱水症状を起こしているように感じました。
合わせるワインはリースリング。花のような香りに豊かな酸味。サフランのソースにピッタリであり、実によく練られたペアリングだと感じました。
的鯛はホクホクとした食感。白眉はソース。香りが華やかで上品な酸味に溢れ、的鯛の淡白な味覚を補強します。フランス料理とは何かと問われれば、この皿を例に挙げたい。
ワインはサンヴェランとシャトーヌフドパプから選べるのですが、ワガママにも半分づつ注いでもらいました。料理人には常にワインとの組み合わせを頭の片隅に置くタイプと、ワインに全く興味を示さず酒に金をかけるなら食材に回したい派に分かれるのですが、当店のシェフは圧倒的に前者だと感じました。
メインはホロホロ鳥。正肉だけでなくレバーや砂肝などもギッシリ。一般的には淡白になりがちな食材ではありますが、内臓もたっぷりと加えソース(スープ?)にも迫力を持たせるなど、主役として説得力のあるお料理でした。
合わせるワインはど真ん中のピノ。相変わらず量も多くグイグイ飲めて幸せいっぱいです。酒代は泡が1,200円にペアリングで4,000円の計5,200円なのですが、体感的にはボトル1本近く飲んだような満足感があります。
デザートも王道中の王道。黒系ベリーのアイスにずっしりとしたタルト。安定感と食べ応えが抜群でり、これが本物のフランス料理だと脳内にスマッシュを決めてくれる締めくくりでした。
小菓子もコーヒーも文句なしのクオリティ。これだけ飲み食いしてひとりあたり1.5万円弱という支払金額は銀座の奇跡。クラシックでドスンドスンと厚みのある正真正銘のフランス料理が続き、満足しかありません。このお店を悪く言う人はいないのではないか。それぐらい非の打ち所がないお店でした。
店内の雰囲気も非常に良いのが印象的。もちろん重めのフランス料理であるため、パパ活カップルのような客はおらずうるさ型中心なのですが、シェフの客あしらいには舌を巻く。小さいお店でセル生産方式であるため、若手のスタッフも全ての作業に携わることができるでしょう。自分が若手の料理人やソムリエならこういうお店で働きたいなあ。


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関連ランキング:フレンチ | 銀座駅東銀座駅銀座一丁目駅

新中国家庭料理 浅野/麻布十番

麻布台は飯倉片町交差点すぐ近く。日本のイタリアンレストランの草分けである「キャンティ(CHIANTI)」や、自分の足で歩くことを忘れた地獄のビリヤニ「Organic Tokyo Indian & Thai Restaurant」の並びにあります。
入ってすぐにいくつのテーブルが並び、最奥にカウンター席があります。思いのほかハコは広く、ちょっとした宴会にも使えそう。

日本人の口に合う中華料理を追求した陳健民の直系であり、「本場と日本をつなぐ新中国家庭料理を今に伝え続けます」とのこと。
平日限定のランチセット。コチラは麻婆豆腐定食であり1,000円ポッキリ。食べログのページ(記事下リンク参照)にその日のランチメニューを律儀に更新しているので、訪れる前にチェックしましょう。
スープは1,000円のランチセットとしては中々の美味しさです。トロっとしたトロミがあり、その温かさが胃袋まで持続します。
サラダは作り置き(?)であり乾燥しています。量も中途半端。ここは数十円の直接材料費には目を瞑って山盛り用意した方が食べ手には心証が良いでしょう。
主題の 「師伝四川麻婆豆腐」。豆板醤をベースに豆豉(トウチ)に加え、香り高い油と花椒(ホアジャオ)、八葉ニンニクの用い方が印象的。響きほどは辛くなく、絹ごし豆腐の滑らかさと相俟って、日本人なら誰でも安心して食べることができるマイルドな味わいです。
ライスは一般的な定食屋のそれと同レベル。おかわり無料なのでカロリアスな人には良いかもしれません。
お漬物の味は悪くないのですが、量が嘘みたいに少ないです。これなら見栄えが悪いので出さないほうがマシでしょう。もしくはサラダと同様にもう少し量を盛るか。
杏仁豆腐が絶品。客単価が何万円もするような中華料理店で食べるそれと同等かそれ以上の出来栄えです。プンプン香る杏子の香りにトロっとした口当たり。上品な甘さ。素敵な余韻。本日一番のお皿でした。麺類には自動的に付随せず+200円を要しますが、必ず食べるべきデザートです。
1,000円という価格を考えれば大満足のランチでした。夜は飲み放題付き5,000円~のコースがるようなので、冒頭述べたように会社員の飲み会にも良いかもしれません。担々麺も気になるなあ。ランチで全メニュー制覇しちゃおうっと。


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当店の近所の中華料理店は下記の通り。どの店も圧倒的にランチがお得です。十番で中華は昼がオススメです。
  • 火鍋 三田 ←なんて素敵な地獄絵図。暑い夏に最適なレストラン。
  • ナポレオンフィッシュ ←中国の少数民族料理。今までに無い調味料の使い方!当店に限っては夜も良いです。
  • 飄香 ←夜は高級店ですがランチは驚くほどリーズナブル!
  • 永新 ←単品モノは高いですが、スープの旨さに悶絶!
  • 登龍 ←ギョーザが1人前2,000円という地獄。
  • 御膳房 ←ここもランチ。ランチコースもありますが、一番安いセットメニューで充分。
  • 萬力屋 ←チェーン店ですが結構おいしくリーズナブル。
  • 北京 ←こういうお店、結構好き。
  • 富麗華 ←中国飯店グループの旗艦店。ですが、高いだけです。
  • 紫玉蘭 ←富麗華のセカンドライン。ランチは800円~と一気にお得に。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
 
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。雑誌なので売り切れ注意!