クアラルンプールでは世界一高いパークハイアット「パークハイアット クアラルンプール(Park Hyatt Kuala Lumpur)」に滞在しました。2025年8月7日にオープンを迎え、マレーシア初進出のパークハイアットとして大きな注目を集めています。
「高い」と言っても高度の話であり、ドバイの「ブルジュ・ハリファ」に次いで世界で2番目に高いビルである高さ679メートルの「ムルデカ118(Merdeka 118)」の75階から114階に入居しています。
MRTのムルデカ駅に直結。空港(KLIA)から車だと1時間ほど。地上のメインエントランスから3階の「スランビ(serambi:マレーの伝統的な高床式住居のベランダ)」へエスカレーターで進み、そこから専用エレベーターで一気に75階のロビーフロアへと昇ります。
なお、周辺はチャイナタウン近くのスタジアム跡地であり再開発が進行中。ムルデカ118そのものも工事が続いており、開業していないフロアもチラホラ。ちなみに「世界で最も高い場所にあるホテル」としてギネス記録などを持っているのは中国の上海中心(上海タワー)に入っている「Jホテル(J Hotel Shanghai Tower)」だそうです。
75階のメインロビー。エレベーター内では耳抜きが必要なほどの高さであり、高すぎてスマホの電波が入りづらい。我々の滞在中は快晴が続き常に絶景が広がっていましたが、悪天候時はずっと雲の中に入ってしまう恐れもあります。
お部屋は「1 キングベッド デラックス(1 King Bed Deluxe)」へご案内頂けました。スタッフはスイートルームが満室でアップグレードできないことをしきりに恐縮していましたが、このお部屋でも80平米はあろうかという広さであり、何の不満もありません。
ちなみに「パークハイアット」ブランドは基本的にエグゼクティブラウンジを設けておらず、グローバリスト(最上級会員)向けのカクテルタイムなども開催しない館が多い。他方、お部屋でのウェルカムドリンクやスイーツなどが充実しており、これはこれでありよりのありです。
こちらはお部屋に入ってすぐのミニバー。数リットルにも及ぶミネラルウォーターに加え、ネスプレッソやお茶類は無料で楽しむことができます。他方、コカ・コーラは細い缶で千円近くします。
ウォークインクローゼット。香港の若者が独りで住む部屋よりも広いくらいであり、スーツケースをバカっと開く台もあって使い勝手良し。数週間に及ぶ滞在の荷物であっても余裕で納まる規模感です。
ウェットエリアに参りましょう。当然のようにベイシンは2つ用意されており、バスタブも完備。ドライヤーはダイソンです。他方、アメニティ類は「Le Labo(ル・ラボ)」で統一されているのですが、詰め替えディスペンサー方式であり持ち帰りはNGです。
こちらはシャワーブース。ハンドシャワーとレインシャワーの2部構成で、ガラスドアでビチっと密閉されており、シャワーを浴びたら床がビタビタ、みたいなことは起こりません。高級ホテルはこういう点でぬかりがない。なお、お手洗いも当然に独立型です。
共用設備に参りましょう。プールは地上約400メートルの99階に位置し、全長30メートルを誇ります。全面ガラス張りの窓からペトロナスツインタワーなどの絶景を一望できる、まさに空に浮かぶリゾートのような空間です。現在はソフトオープニング(段階的な開業)期間中であるため滞在中のゲストが少ないのか、常時われわれの貸し切り状態でした。
スパ、すなわち大浴場の用意もあります(写真NGのため画像は公式ウェブサイトより引用)。ヒマラヤ岩塩を使用したサウナやスチームルーム、アイスファウンテンなどの充実した温浴施設も完備。なお、こちらも他にゲストは見当たらず、堂々と全裸で市内を一望できました。
フィットネスセンターも99階に位置しており、総客室数252という規模としては非常に広大。最新のテクノジム(Technogym)社製マシンが揃っており、超高層階からの壮大なパノラマビューを眺めながら、贅沢な環境でワークアウトに励むことができます。
こちらはチョコレートをテーマにした「カカオ・ミクソロジー&チョコレート(Cacao Mixology & Chocolate)」。クアラルンプールで最も高い位置にあるバーのひとつであり、チョコレートとミクソロジーを融合させたユニークなコンセプトです。バーと言いながらも普通に食事しているゲストも多かった。
朝から気絶するほど食べて大満足。マレーシアが誇る多様な食文化を地上300メートルの静謐な空間で一度に味わい尽くす。それは単なる食事の枠を超え、クアラルンプールの街並みを見下ろしながらこの国の鼓舞するようなエネルギーを身体に取り込む、儀式のような時間でした。
詳細は別記事にて。順調に素晴らしいホテルでした。冒頭に「(高度が)世界一高いパークハイアット」と記しましたが、宿泊代金は1泊約6万円~であり、価格と言う意味では世界一安いパークハイアットかもしれません(なんせ
京都などは1泊30-40万円だ)。
前述の通り足元の周辺施設は段階的に整備されている状況であり、今後の展開として最も注目されるのは、2026年第3四半期に予定されている「118 モール」の全面開業でしょう。それらの工事が完成しパークハイアットも全面開業した際に、改めてお邪魔したいと思います。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。