高級レストラン"また行きたい"偏差値【2025年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

とんかつ 大希(だいき)/蒲田

京急蒲田駅からデッキで直結する商業施設「あすとウィズ」の2階に入居する「とんかつ 大希(だいき)」。敢えてトンカツ激戦区にオープンし成功を収めた話題のお店です。改札から段差ナシに入店することができ、大きな荷物も預かってくれるので、フライト前後での利用に便利です。
土曜日の12時過ぎに到着し、待合室に先客は1組。「20-30分は待つかも。。。」と店員さんから案内がありましたが、けっきょく10分ほどの待ち時間で着席できました。なお、昼でも夜でも予約可能なので、フライトの時間が気になる方やグループでの利用の際は、そうすると良いでしょう。店内は明るく健康的な雰囲気で、カウンターのほか4人掛けのテーブルがいくつか用意されています。
定食を注文するとお通し(?)が出てきます。エリンギの煮込みにリエット的なひと品。見るとスパークリングワインは350円で提供されており、これは飲まずにはいられない。ちなみに一品料理も多く、夜はちょっとした飲み屋としても活用できそうです。
スペシャリテの「上白ヒレかつ」。低温でじっくりと調理するため時間を要しますが、待つ甲斐は大いにアリ。衣は白く断面はロゼ。お肉全体に均一に熱が回っており、しっとりとした口当たりで驚くほど柔らかく、肉の甘みと旨味を上手に保っています。しばらくご無沙汰しているので断定的なことは申し上げられませんが、「成蔵(なりくら)」のトンカツもこんな感じじゃなかったっけな。
味噌汁は豚汁に変更して頂きました。写真からは見えませんが、沖縄の味噌汁みたいに具材がたっぷりで、これ1杯でゴハン1杯イケてしまうほどです。500円近い追加料金を求められますが、その価値は十二分にあるでしょう。
羽釜炊きのゴハン。新潟県産の「新之助」を使用しているそうで、我が家と同じ仕様であり、思わず店主と握手をしたくなりました。ふっくらと炊きあがっており、コッテリと揚がったトンカツにピッタリです。おまけに大盛無料である。
卓上調味料として塩・だし醤油・和からし・とんかつソースが用意されていますが、「みぞれ汁」なるものも用意されます。カツオ出汁主体で明石焼きのおつゆのような味わいであり、鬼おろしにした大根がたっぷり入っています。そのままディップしても良し、〆に出汁茶漬けとして仕上げても良し。
こちらはカツカレー。吉祥寺「肉山」とコラボしたひと品であり、牛すじと牛ひき肉がたっぷりでコクがある。辛味もなかなか攻めており、体中の毛穴という毛穴から汗がにじみ出てきます。
カツカレーのカツは白いトンカツのそれと異なりプレーンなタイプですが、これだけで行列店に勝負できるほどのレベルの高さ。白いトンカツは値段が張るので、予算に限りがある方は、プレーンなタイプでも充分に楽しめるのでご安心を。
カツカレーであっても山盛りのキャベツが不随するのが嬉しいですね。ちなみに定食メニューであればキャベツはお代わり無料であり、キャベツが暴騰する中で大変な気前の良さと言えるでしょう。ドレッシングが色々用意されているのも嬉しい。
なるほど激戦区に敢えて出店するだけあって、素晴らしい味わいでした。トンカツだけでなく、カレーもゴハンも味噌汁もレベルが高く、これはもう、夜にも飲みに来るしかないと決心した瞬間です。羽田からのアクセスも良くジェットセッターにもオススメ。途中下車した甲斐がありました。

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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構高いわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。

トンカツだけでなく揚げ物全般について注力した興味深い本。トンカツを単なる洋食系の揚げ物から偉大なごちそうへと昇華させる秘訣が惜しみなく紹介されています。写真を眺めているだけで腹が鳴る。

原味魯肉飯(Yuanwei Lu Rou Fan)/迪化街(台北)

台北の問屋街でありお買い物スポットである「迪化街(ディーホアジエ)」の脇道にある「原味魯肉飯(Yuanwei Lu Rou Fan)」。いわゆる町の食堂ですが、「孤独のグルメ」に登場したことで日本人界隈で話題となりました。永楽市場のすぐ北側です。
店内はそれほど広くなく、トータルで20席ほどでしょうか。イートインだけでなくテイクアウト客が非常に多いことが特徴的で、思ったよりも、いや、ぜんぜん日本人は居ませんでした。場面で行列しますが、すぐ近くの、これまた「孤独のグルメ」に登場した「永樂担仔麺」のほうが行列は数倍長かったです。
それほどオペレーションが洗練されているというわけではなく、注文してから10分ほどの時間を要しました。写真の料理たちに後から登場した豚足を加えて1,600円ほどです。
青菜の炒め物。ごくごくシンプルな料理ですが、このひと皿が200円もしないのだから台湾ローカルフードは堪らない。
こちらは揚げた豆腐に味玉。日本の厚揚げに近い料理であり、中華風のタレが異国情緒を刺激します。こちらも一皿で150円ほどと、小躍りしたくなる費用対効果です。
「下水湯」という料理で、日本人が聞くとギョっとするネーミングですが、「下水」とは内臓を指すようで、いわゆるホルモンスープと捉えると良いでしょう。当店のそれは鶏の砂肝のみを用いており、ショウガの風味がバッチリ効いて爽やかな味わいです。
店名の通りの看板メニュー「魯肉飯」。日本においてもよく知られた料理であり、期待を裏切らない美味しさです。八角などの風味はそれほど強くなく、日本人好みする味覚です。
鶏モモ肉は「揚げ」か「煮込み」かを選択することができ、我々は「揚げ」でお願いしました。こちらも期待通りの味わいで、底に敷かれたキャベツやメンマ、千切りの昆布などの脇役人の活躍が記憶に残りました。
こちらは豚足の煮込み。そのまま沖縄の定食屋で出てきてもすんなり受け入れられそうな味わいであり、先の千切りの昆布も含め、なるほど地理的に近いと料理まで似てくるのかと得心しました。
以上の料理を2人で楽しんでおなかはいっぱいに。それでいて総額が1,600円ほどであり、思わず笑みがこぼれます。お店の方はかなり日本語が達者であり、お会計を済ますと「マタキテネ!アケマシテオメデトウ!」と見送ってくれ、これまた思わず笑みがこぼれます。

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関連ランキング:台湾料理 | 迪化街


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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。

本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたい方へ捧ぐ書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。ある意味では中国旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

レ アール(LES HALLES)/五反田

五反田駅から歩いて5分ほどの場所にある「レ アール(LES HALLES)」。街に溶け込み、地元民からの根強い人気を誇るフランス料理店です。店名はパリど真ん中の地名に由来するのでしょうか。
店内は落ち着いた照明で、温かみのある雰囲気です。木目調の床と壁の一部に石材が使われており、高級感と落ち着きを感じさせます。テーブルクロスは白で統一され清潔。座席数は20くらいでしょうか、席間にゆとりがあり広々としています。シェフは四谷「オテル・ド・ミクニ」などで腕を振るったそうです。マダムの接客は柔らかく温かみがあり、とても居心地が良い。
ワインの値付けは非常に良心的。フランスワインが充実しており、非常にお値打ちなワインも散見され、目移りしてしまいます。
アミューズはブランタードかな。白身魚(?)のサラリとした舌ざわりが泡にピッタリよく合います。
鴨のカルパッチョ。どストレートな鴨肉の味わいが実に豊か。特有の濃厚な旨味と、しっとりとした舌触りが、口に入れた瞬間に幸福感をもたらします。少し酸味のきいたソース(?)も洒落た味わいです。
マグロのタルタル。タレがたっぷりと含まれておりネットリとした口当たり。ハーブやスパイスも用いられており爽やかな仕上がりです。丼いっぱい食べたいなあ。
パンはシンプルながら滋味あふれる味わいです。ソースがコッテリ気味なので、これぐらいの素朴なパンがちょうど良い。
海老はバリっと焼いて真っ直ぐな味わい。底にサーモンのムース(?)も潜んでおり、見た目以上にコッテリとした味覚です。先のパンと一緒に食べるに最適のひと皿です。
メインはイノシシ。しっかりとした歯ごたえと、濃厚な旨味が特長的で、赤ワインでじっくり煮込むことでその旨味がさらに凝縮され、奥深い味わいを奏でます。ソースもやはり濃厚で、どっしりとした赤ワインに良く合います。
デザートも素朴ながら正統的な味わい。濃厚なチョコの味わいとプリンのリッチな風味に思わず笑みがこぼれます。
以上のコースが6,500円で、質および量を考えれば大変お値打ち。いずれの料理も質実剛健で心が温まる。ランチは何と2千円台から用意されているそうで、ご近所さんが羨ましい。地元に愛されるレストランっていいなあ。

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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

鱗町 白(うろこまち しろ)/金沢

2024年夏にオープンしたばかりの「鱗町 白(うろこまち しろ)」。金沢駅からは少し遠く、犀川大通り沿いにあり、以前は「小松」があった風水の良い立地です。
店内はスッキリとしたインテリアでカウンター8席のみ。シェフは「東山 和今(ひがしやま わこん)」などで経験を積み、「おすしと和食 はた中」で厨房を預かった後、当店を開業したそうです。
ビールは中瓶が千円を切り、ロココが1,600円というのは今や良心的に感じます。日本酒は1合千円強~といった値付けで、半合からご用意頂けます。
菊芋のすり流しではじまりはじまり。土の香りがほのかに感じられ、素朴ながらも滋味深い味わいを堪能できます。白子の表面はカリッと香ばしく、中はとろりとクリーミーな舌ざわり。
あん肝に辛子味噌、白ネギを添えて。濃厚なあん肝に、ピリッと辛い辛子味噌とシャキシャキの白ネギが加わることで、食感と味わいのコントラストが楽しむことができます。
七尾産イシダイの造りとセリ。新鮮なイシダイの造りは、身が引き締まって歯ごたえが抜群で、上品な甘みが口の中に広がります。透き通るような白身は、見た目も実に美しい。
迷いガツオの塩たたき、黄ニラを添えて。肉のような迫力のある個体であり、皮目は香ばしく、口に含むととろける食感。黄ニラのほのかな苦味と香りが加わることで、味わいに奥行きが生まれます。
お椀には香箱ガニのしんじょう。カニの身と内子、外子を混ぜて作られたしんじょうは、まさに海の宝石箱。カツオと昆布から丁寧に引かれたお出汁が、椀に深みを与えています。水が綺麗で風味はひとしお。
海老芋を揚げて、更に炭火で炙ったもの。海老芋はネットリとした舌ざわりが特長的ですが、揚げることで外はカリッと、さらに炙って香ばしく新食感。海老芋界隈のテラ・インコグニタを見ました。
4番サード香箱ガニ。カニの美味しさは当然として、カニの身から丁寧に取ったお出汁のジュレの繊細な味わいが泣かせます。食用の菊の花びらも仄かな苦味と香りを与え、全体の味を引き締めます。
聖護院かぶを使ったかぶらむし。すりおろした聖護院かぶの中に、上品な甘みを持つアマダイと、ホクホクとした食感の百合根が隠されています。お出汁にもカブを用いており、カブよりもカブの味がしました。
ヤナギサワラの炙り。上品な白身魚なので、ちょっとこのタイミングではパンチが弱く感じました。他方、添えられた加賀レンコンのコロッケ(?)は粘り気が強くモッチリとした食感がとても美味しい。
宮崎牛のサーロイン。こちらも美味しいのですが、香箱ガニという旬のスターが控えているため、無理に肉出さんでも良かったかなという気持ちもあります。個人的には下に敷かれた原木シイタケのほうに心を惹かれました。
〆のお食事は香箱ガニのお雑炊。やはりカニの赤い甲羅は映えますなあ。食事に彩りを添え、場が華やぐ。味覚も贅沢な冬の味わいであり、カニ味噌・内子・外子の濃厚な旨味が雑炊の出汁に溶け出しています。またそこに春菊のほろ苦さと香りが加わることで、味わいに奥行きが生まれ上品な仕上がりに。
香の物はキュウリのぬか漬けにサワラゴボウ。まさに和の味覚といったところであり、少し残しておいた日本酒と共にキュっとイキました。
デザートはシナモンのアイスにリンゴのコンポート、リンゴのゼリー。ありそうでないアイスであり、ひやひやのアップルパイを食べているかのようです。アイスクリーム専門店で商品化いけるかもしれない。

以上のコース料理が2万円に、酒を含めてお会計はひとりあたり2.5万円。香箱蟹を心ゆくまで堪能してこの支払金額は実にお値打ち。思いのほかお会計が伸びなかったのは酒量が控えめだったからかな。場面でテンポが悪くなり、酒だけで繋ぐには厳しい局面があったからかもしれません。

とは言え店主はまだまだ若く伸びしろは無限大。数年おきに定点観測したい気持ちにさせてくれる食後感でした。

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