高級レストラン"また行きたい"偏差値【2024年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

ガスト(Bistrot de GUSTO:白金台L’allium進藤佳明シェフ監修 至福のフレンチコース)

ガストが「Bistrot de GUSTO」と銘打ち、1,990円でフレンチのコース料理を提供を開始したことで話題となりました。監修は白金台の星付きフレンチ「ラリューム(L'allium)」の進藤佳明シェフ。フランス料理愛好家としてお邪魔しないわけにはいきません。
「Bistrot de GUSTO」と言ってもガストはガストであり、照明はギンギラギン。お隣ではJKがティックトックをスピーカーに出して視聴しており、近くのおじはずっと独りごとを言っている。注文はタブレットから。お会計もセルフレジ。紛うかたなきファミレスです。
せっかくなのでワインも注文。白赤それぞれグラスで240円であり、ボトルだと940円という前代未聞の価格設定。味はそれなりですが、外食において酒をこの価格で楽しむことができるのは驚異的と言えるでしょう。ちなみに「至福のフレンチコース」の売りはひと皿ひと皿を生身の人間がサービスすることが売りのひとつですが、飲み物については普通にネコ型ロボットが持ってきてくれます。
「3種の前菜盛り合わせ」ですが、これはもう、ビジュが全然ダメですね。なんだこの焼魚がのってそうな皿は。グジェールの上部もひっくり返っており、フレンチ以前に料理に対する愛情が全く感じられませんでした。味も推して知るべしです。
カリフラワーのスープも不味くは無いのですが、そのへんのスーパーで売ってる300円ぐらいのレトルトのスープと大差ありません。
メインは「ビーフ100%ハンバーグ ペリグーソース~ごぼうのチップをのせて~」ですが、うーん、これって別に普通のハンバーグじゃね?もちろん不味くはありませんが、その仰々しいネーミングと味そのものの乖離はエコノミークラス機内食のそれを彷彿とさせます。
ソースはペリグーとのことで、なるほどトリュフが感じられないこともないですが、インスタントの松茸のお吸い物の松茸程度の風味です。赤いゆで卵はウフ・アン・ムーレットをイメージしているようですが、酸っぱい味玉のような仕上がりであり、コレジャナイ感に満ちています。
パンについてもスーパーで売ってる一番安いパンといったレベルのものであり、フランス人に食べさせると怒り出すかもしれません。それほどフランスのその辺のパン屋のパンは旨いのだ。
壊滅的なのはデザートの「ブランマンジェプラリネ」。ゼラチンでカッチカチに固められており、雑な中華料理店の杏仁豆腐のような口当たりです。これなら森永乳業のアイスクリーム「ピノ」をひと粒提供したほうが満足度は高いでしょう。
以上のコース料理が1,990円。これはちょっと無いですね。不味くはありませんが美味しくもなく、それでいてこの支払金額は割高オブ割高です。同じコストをファミレスに投じるのであれば、ロイヤルホストや大戸屋のほうが圧倒的に食後感は良いでしょう。

何より罪深いのが、これらの食べ物をフランス料理だと喧伝している点でしょう。フランス料理愛好家としては悲しみが黒い影のように包み込み、心は凍てつく冬の湖のようだ。

文句ばっかり言ってるのもアレなので、同価格帯でオススメのフランス料理店をいくつかご紹介して締めくくりたいと思います。お疲れさまでした。
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ESPRIT C. KEI GINZA (エスプリ セー ケイ ギンザ)/銀座

アジア人として初めてフランスのミシュランガイドで3ツ星を獲得した小林圭シェフと和菓子の老舗「とらや」がタッグを組み、御殿場「メゾン ケイ(Maison KEI)」に続いて銀座に開業した「ESPRIT C. KEI GINZA (エスプリ セー ケイ ギンザ)」。場所はまさに銀座であり、虎屋銀座ビルの11階に入居します。
御殿場とは打って変わって、銀座っぽい色気のあるインテリア。キッチンを取り囲むカウンター席が10席強にテーブル席、奥には個室もあるようです(写真は公式ウェブサイトより)。

当店の厨房を預かる杉本昌久シェフはホテルや「オテル・ドゥ・ミクニ」で経験を積み、スイスやフランスで腕を磨き、「メゾン ケイ(Maison KEI)」ではスーシェフを務めたそうです。
グラスのシャンパーニュはバリ高いのですが(加えてサービス料は12%だ)、ボトルの値付けは銀座という立地を考えれば悪くありません。ブルゴーニュ主体の今っぽいラインナップである一方、ローヌの赤が妙に充実していたのが印象的でした。
当店にコースは無く、全てアラカルトで注文するシステム。好きな料理を好きなだけ食べることができるって最高だよう。もちろんアミューズは自動的に付随し、それぞれのレベルはいちいち高く、酒が進みます。
まずはシグニチャーの最中。「とらや」謹製の最高品質の最中に毛ガニがびっしりと詰め込まれます。ホウレン草をベースにしたソースや蟹味噌を使ったバターなども含まれリッチな味わい。キャビアや金箔も挟まれ実にゴージャス。
定番のトマトのサラダ。綺麗な甘さを奏でるアメーラトマトにアーモンドミルクのまろやかさが加わることで、トマトの甘みと酸味がさらに引き立ちます。液体窒素でシャーベット状にしたバジルの爽やかな香りとほんのりとした苦味が、トマトの甘みとアーモンドミルクのコクに絶妙なアクセントを加えます。
豚肉と鴨のパテ。豚肉の脂の甘みと、鴨肉の濃厚な旨味が合わさることで、奥深い味わいが生まれます。それぞれの肉の個性を引き立て合い、互いに補完し合うことで、至福のバランスを生み出しています。
カンパーニュは御殿場と同じく「ブーランジェリーパティスリーアダチ(Boulangerie Patisserie ADACHI)」のものでしょうか。外側はカリッと香ばしく、中はしっとりモチモチ。噛むほどに穀物の風味が口の中に広がります。
パリ本店で人気のMAKI。具材はいろいろあって、私は炭火で香ばしく焼いた鰻をチョイス。色んなソースや万願寺唐辛子、生ワサビにピクルスなど和食とはまた違ったアプローチであり、手巻き寿司の新たな可能性を感じさせる逸品です。
お魚は甘鯛のウロコ焼き。皮目はパリッと香ばしく、身はふっくらと仕上がります。スープドポワソンには魚介のエキスが凝縮されており、濃厚で深い味わい。ひと口飲むごとに海の恵みを感じることができます。
お肉は鳥山牧場の紡ぎ和牛。パリ本店でも同じブツが用いられているそうで、きめ細やかなサシと、赤身のバランスがとれた肉質が特長的。炭火焼きにすることで、表面は香ばしく中はジューシーに仕上がります。牛肉のエキスが凝縮されたクラシックなソースが泣かせるねえ。味に豊かな膨らみがあるのだ。
付け合わせにポテトのフリット。オーソドックスなスタイルではあるものの、ファストフードのそれとは歴然とした違いが感じられました。ハーブが入ったヨーグルトソース(?)がオシャレな味わいです。
お腹に余裕があったのでカレーを注文。見た目は可愛らしいですが、味わいは実に複雑で、野菜の甘味と酸味に所々スパイシーさも感じられ、カレー専門店としてスピンオフして欲しいくらいです。
甘味に入ります。「とらや」の最中と餡を用いた作品で、濃厚なキャラメルのアイスクリームにとても良く合う。キャラメルやヌガーの苦味もあり大人な味わい。
フランスの伝統菓子であるヴァシュラン。焼きメレンゲにアイスクリームやホイップクリームを掛け合わせて楽しむものですが、やはり「とらや」のあんこソースが用いられます。フランス菓子にあんこってこんなに合うんだなあ。和菓子の伝統と、洋菓子の技術が融合した革新的なひと品です。
お茶菓子にフィナンシェ。こちらにも「とらや」のアンコが挟まれ、「とらや」の魅力を再認識したディナーでした。

美味しかった。創作的な料理でありつつも、それぞれがきちんと美味しく、とらやのエスプリも効いており、記憶に残る食事です。サービス陣ももちろん完璧で、あんなに潤沢にスタッフを用意して儲けは大丈夫かとこちらが心配になるほどです。

やや派手派手した雰囲気なので、デートというよりは旨いもの好き同士の賑やかな食事会に向いているかな。御殿場「メゾン ケイ(Maison KEI)」とはまた違った魅力が感じられる、今ドキのレストランでした。

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韓国から船で帰ってきた話。

シドニーハワイなどの中距離路線の航空代金は悪くないのですが、近場のエリアのチケット代が高い高い。沖縄よりも近いはずの釜山ですら週末片道5万円超えは当たり前で、払えなくはないが払いたくはないという鬱々とした日々を送っていました。
しかしながら、私は一級船舶と潜水士の免許を有しダイブマスターにも認定されたというひとかどの海の漢。飛行機がダメなら船で行けばいいじゃない、という画期的なアイデアをある日偶然に思いつきました。
さっそく色々と調べると空路よりも段違いに安い。環境にも優しくグレタも恵比須顔でしょう。博多発の高速船が手っ取り早そうだったのですが、残念ながら不祥事が重なり運航が停止中。そのため大阪から釜山を結ぶ「パンスタードリーム(PANSTER DREAM)」に予約を入れました。
「パンスタードリーム(PANSTER DREAM)」は、商船三井系のブルーハイウェイラインが東京―那智勝浦―高知航路投入用として1997年に三菱重工下関工場で建造したフェリー「さんふらわあくろしお」を買船したもの。現在は韓国籍に転じ、2002年の航路開設時から、釜山―大阪航路に投入されています(画像は公式ウェブサイトより)。
ちなみに2025年春からは同航路に新造船が就航することが発表されており、「パンスタードリーム(PANSTER DREAM)」はその後、石垣市(が関与する新会社?)に売却され、改装の後に石垣港と台湾の基隆港を結ぶ航路に投入されるようです。
さて、その「パンスタードリーム(PANSTER DREAM)」につき、韓国の船会社ではありますが、大阪港では普通に日本語が通じます。チケットカウンターでチェックインし、税関とイミグレーションを抜けて船へと向かう。このあたり飛行機での移動における緊張感とは全く異なり、手荷物検査などは一切ありません。単に渡し船に乗り込む勢いです。
船内は小笠原航路の「おがさわら丸」や八丈島航路の「橘丸」に似た雰囲気で、カジュアルでコンパクト(画像は公式ウェブサイトより)。まさにフェリーであり、10万トン超えの客船とは別次元の乗り物です。韓国の修学旅行生たちがコニチワ・コニチワと記念に話しかけて来るのでチャン・ウォニョンと返します。
ロビーのレセプションにチケットを渡すと、引き換えにルームキーとラウンジのカードキーをお渡し頂けます。船室はオートロックでなく、また、セーフティボックスなども配備されていないので、貴重品の管理に気を付けましょう。そもそも広間で雑魚寝することが前提の船旅でもあるので、高価品などを持ち込んではなりません。
我々の船室は「デラックススイート」なのですが、アパホテルと大差ない広さであり、どこがデラックスやねんというお気持ちです。壁も薄く、隣の部屋のテレビの音声が丸聞こえですげえうるさい。音量だけはデラックスです。
我々の船室にはウェットエリアも備え付けられています。大浴場もあるにはあるのですが、恐らく修学旅行生たちに占領されているので自室のシャワーで済ましました。
船内を散策します。まずはデラックスなゲスト向けのラウンジ。といってもコーヒーとミネラルウォーターが置かれているくらいであり何もありません。しかしながら、船室が狭いからでしょうか、この空間で過ごしているゲストは結構多い。いきなり修学旅行の先生たちの職員会議が始まったりと、なかなか良いように使われています。
セルフレジのコンビニ。韓国の船だけあって、商品の殆どが韓国製です。カップラーメンは2,000ウォン、ビールは5,000ウォン程度と、船旅にしては良心的な価格設定です。
免税品の取り扱いもありますが、これはまあ国際航路だから取り合えず置いておこうといった温度感であり、誰かが何かを購入するシーンを私は一度も見かけませんでした。
「カフェ夢」という名の喫茶室。コーヒーやビールなどちょっとした飲み物を有償で提供しており、船内で唯一wifiが解放されているエリアです。ところで本船のネットワーク事情は厳しいものがありますね。瀬戸内海を航行している間はスマホの電波のテザリングで充分かと思いきや、ドコモも楽天も殆ど使い物になりませんでした。パケット中毒の方には厳しい生活環境もしれません。
気になる食事ですが、ネット上の口コミから察するにイマイチなようなのでパス。イマイチというか、ビュッフェ形式の食事が夜朝セットで2千円程度という価格設定なので、そもそも美味しく作れと言うほうが無理筋でしょう。我々はランチにフランス料理をたっぷりと食い溜めしてきたので、ここからファスティングに入ります。
ちなみに朝食の時間帯は関門海峡を抜けてすっかり外海に出ているので、とにかく揺れます。船酔いのリスクがある方は無理に食事などを摂らず、おとなしくベッドで横になっていることをお勧めします。
さて、通常の航海であれば、夜間はゲストによるのど自慢大会が開催されるのですが、この日は修学旅行生たちによるイベントが開催されていました。お調子者の男子が変装してILLITのMagneticを踊り切った瞬間が盛り上がりの最高潮。選曲にPSYやJ.Y.Parkなどの有名どころを押さえるのも重要ですね。ダンスや歌唱スキルよりも、オーディエンスを読み切るセンスの良さ。高校生のイベントからも学ぶことは非常に多いです。
また、気になるのはこういう行事を斜に構えてつまらなそうに、だがしかし羨ましそうに傍観している連中ですね。こういう無リスクの状況でステージに立たないでどうするよ。若いうちから舞台袖で石なんか投げてたらロクな大人になれないぞ。人生の差は既につき始めているのだ。
イベント後はラウンジで読書を楽しみ、日をまたぐ前に就寝。翌日は7時過ぎに起床し再び読書。まさにデジタル・デトックス。10時ごろから電波が通じ始め、11時20分に下船というスケジュールでした。入国や税関申告などの手続きもスムーズで、飛行機旅行特有の入国時ストレスが一切無いのが良いですね。
港から釜山駅までは連絡橋で直結しており徒歩で10分ほど。段差も無いのでガラガラを引いていても問題なし。釜山駅にスタミナ満タンの状態で朝から旅を開始できるという意味で、関西在住者が韓国旅行をする上では選択肢として大いにアリに感じました。
夕食と朝食をパスしたため、およそ24時間ぶりの食事として「テゴンミョンガテジクッパ(대건명가돼지국밥)」という、釜山駅すぐ近くの人気のレストランへ。これがなかなか素晴らしくって、貪るように豚肉を食べ続けました。
陸上での滞在先は「パークハイアット釜山(Park Hyatt Busan)」。ここはもう、本当に素晴らしいホテルでした。好きを通り越して住みたいレベルです。大好きだ愛してる。
ところで釜山駅から海雲台・マリンシティエリアへはUber Taxiという仕組みを利用したのですが、片道27分17.9キロを走って2千円程度で済みました。1か月前にハワイを訪れた際にも同じことを考えましたが、日本のタクシー界隈は真剣にゴミだと思います。物価に比して乗車料金が高すぎる上にドライバーの職業意識が低すぎる。
陸上での夕食はワカメスープの専門店「プンウォンジャン(풍원장)」にお邪魔しました。韓国では誕生日などのめでたい日にわかめスープを食べる習慣があり、割とメジャーな料理だそうです。しかしながら、ワカメスープを注文しただけで、どうしてこうなったと疑問符が浮かぶほどの料理が並べられました。
それにしてもこのあたりは本当に気持ちの良いエリアですね。ハイアットから海雲台(ヘウンデ)ビーチまでは歩いて15分ほどで、その間に感じの良いレストランやカフェも多く、少し足を伸ばせばセンタムシティという巨大ショッピングモールもある。日本との間に時差もないことですし、ワーケーション先として大いにアリかもしれません。
乗船前にお弁当として、釜山駅すぐ近くの「三進オムク(삼진어묵)」で釜山を代表する食べ物のひとつである「オムク」を買い込みました。「オムク」とは魚のすり身を使った韓国式の練り物のことで、日本の「かまぼこ」に近い食べ物です。しかしながら、当店で私は魚食の未来を垣間見ました。白身魚をベースとしてもこれだけバラエティ豊かな料理が作れて、しかもそれぞれきちんと美味しいのが素晴らしい。日本に進出したら大いに流行すると思います。賭けてもいい。
帰路は釜山港から船に乗り込みます。往路と全く逆の方向に向かうだけであり、手続きなどは全て同じ。ターミナルは大阪よりも釜山のほうがビッグでかっこいいかもしれません。免税品売り場なども充実していました。
デッキから釜山に別れを告げる乗客たち。復路には修学旅行生たちはおらず、静かだが少しだけ寂しい。代わりに日本人でも韓国人でもない旅行者が結構多く、全くの外国人なのに釜山から大阪に海路で入るだなんて、かなりの通と言えるかもしれません。
やはりレストランでの食事はパスし、ラウンジで先ほどの「オムク」と、別途買っておいた「キンパ天国(김밥천국)」のキンパを楽しみます。左はツナ入りで右はチーズ入り。いずれもまあこんなもんかなという味わいですが、オーダーが入ってからその場で巻いてくれて1本500円かそこらという価格設定を考えれば悪くありません。日本のコンビニおにぎりに比べると良心的と言えるでしょう。

ところで、この時わたしのラウンジカードにwifiのアクセスコードが記載されていることにようやく気付く。なんだよ衛星回線でネット繋がるじゃん。往路はすっかり情報化社会から断絶されてしまい色々な返信が滞ってしまいましたが、時すでにおすし。
21:30には九州の夜景が飛び込んで来、関門海峡を抜け、すっかり日本に帰って来た気分。このあとシャワーを浴びて床につき、翌朝起きたら大阪港という段取りです。これにて船上2泊・陸上1泊の短い海外旅行はおしまい。
久しぶりに船旅に挑戦してみましたが、やはり海は良いですね。乗客のみんなたちの、移動そのものを楽しんでいる雰囲気が実に愛おしい。飛行機での移動は味気なく苦行に近いものがありますが、船旅は単なる移動手段ではなく、そのものが人生を豊かに彩るかけがえのない体験と言えるかもしれません。

疫病騒ぎですっかり船旅から縁遠くなってしまい(あのダイヤモンドプリンセス号にも乗ったことがあるぞ)、最後のそれは2019年の4泊5日セーヌ川クルーズとなってしまいましたが、2025年からはボチボチとクルーズを増やしていこうと決意した旅でした。

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