高級レストラン"また行きたい"偏差値【2022年1月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

乙味 あさ井/新栄町(名古屋)

新栄町駅から歩いて5分ほどの場所にある、飲食店が多数入った雑居ビル2階に入居する「乙味 あさ井」。価格は控えめながら上質な日本料理を提供する店として耳目を集め、食べログでは百名店に選出されています。
店内はバーンと大きな1本のカウンターのみ。明るく清潔で居心地の良い空間です。浅井昭博シェフは日本料理店やホテルで経験を積み、ミッドランドスクエア「紗羅餐(さらざん)」の料理長を経た後、独立。
アルコールにつき、ビールは800円の日本酒も1合千円強~といったところ。この手の日本料理店としては実に良心的であり気持ちよく酔っぱらうことができました。
最初に蕎麦掻き。気品溢れる蕎麦の香りに味噌の旨味。「紗羅餐(さらざん)」で培った実力を感じさせるひと皿です。
お口取りは2種。まずは特大のハマグリに白みる貝。磯の風味と菜の花の青い香りが良く合います。ウニとキャビアで闘魂注入。
桜海老の出汁巻き。まさに目の前で調理される逸品であり、よく形状を保っていられるなと感心するほどの出汁量です。
春真っ盛りの八寸。シャコのフライって初めて食べたなあ。多彩な味覚が詰まった八寸でありお酒が大そう進みました。
お椀は目の前で2種の鰹節を削り、出来立ての一番出汁で頂きます。タネはホタテのしんじょうをベースに伝助穴子も。繊細で優雅なひと品です。
お造りも上質でとりわけ赤貝が美味。コハダはレモンバジル風味(?)にマリネと創作意欲に満ちています。海苔醤油で食べるのも風情があっていいですな。
タケノコにホタルイカ、おじゃひじき。決定的な旬間であり、やはり日本料理は四季を一番感じさせてくれるジャンルである。
揚げ物は大アサリのフライに三河源氏和牛の牛かつ、サクラダイの白子。天ぷらとはまた方向性が異なる深みのある味覚であり、財布さえ許せばシャンパーニュの古酒などと楽しみたいところです。
お食事は甘海老にフキ、ヤマウドの炊き込みご飯。ふわりと香る甲殻の旨味に気前よく散らされたエビたちに狂喜乱舞。付け合わせに卵黄の味噌漬けもお出し頂き、何とも贅沢な卵かけごはんの完成です。
締めには店主自ら手打ちした蕎麦。福井のやんごとない蕎麦の実を用いた十割蕎麦であり、ゴリゴリと迫るような香りを感じます。歯を弾き返すような食感も私好み。清冽なワサビの風味と共に記憶に残るフィニッシュです。
イチゴが洒落ていて、こしあん・しろあん・つぶあんの3種の味覚で頂きます。アイスクリームは仄かにブルーチーズが香りハイカラな余韻を楽しみました。

以上を食べ、軽く飲んでお会計は1.6万円。うひょー、なんて尊い価格設定なのでしょう。東京のちょづいた日本料理店であれば倍請求されても当然のクオリティです。

名古屋におけるネット上の情報は偏りすぎていて、「にい留」のような店が予約百年待ちである一方で、当店のような素晴らしいお店がいつでも予約取れたりします。インターネットは便利なようでいて全く便利じゃないのかもしれません。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。

食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。

プレニチュード(plenitude)/新富町

新富町・宝町・八丁堀3駅の重心あたりに位置する「プレニチュード(plenitude)」。今田一之シェフは岡山県出身。フランスはリヨンで腕を磨き、帰国後は神楽坂「ルグドゥノム ブション リヨネ」の料理長としてミシュラン1ツ星を獲得。2016年12⽉に当店をオープンし、ゴ・エ・ミヨにも掲載されました。
店内はテーブル席がいくつかに個室がふたつ。トータルでは20席ほどでしょうか、ちょうど良いサイズ感です。壁にはシェフの奥様のご両親が蒐集されたシャガールの絵が気前よく飾られており、プレゼンテーションプレートもシャガールです。
ボトルのワインは1万円前後が多く、その殆どがフランスものです。グラスワインは1,500円ほどからとお手頃で、ビールやノンアルコール飲料も充実しています。
まずはお野菜のテリーヌ。女子受け必至の見目麗しい外観であり、お野菜そのものも全て無農薬であって実にヘルシー。自家製のビーツ入りマヨネーズの酸味や添えられたホタルイカの旨味と苦味でよいちょまるな前菜です。
パンはシェフのズッ友の「エクラデジュール(Éclat des jours)」謹製。小麦の風味が豊かであり素朴でありながら存在感はハッキリ。フランスのパンってこうだよなあと思わず頷いてしまう味覚です。
お魚はヒラスズキ。バリっと香ばしい皮目と穏やかな味わい身の対比が心地よく、そのお出汁で炊いたリゾットも美味。
お肉料理はローストビーフ。実に軽やかな味わいで、泡や白ワインでいけちゃいます。薄切りにされたものが3枚盛り付けられており、このプレゼンテーションは前菜のハムっぽいというか何と行くか、もっと肉々しい塊で食べたい気もします。
デザートは桜がテーマ。ホワイトチョコレートと桜のブランマンジェの取り合わせがいいですね。甘さは控えめで取っつき易く、何ならバケツ一杯でレンゲで食べたいぐらいです。
小菓子とお茶もついてきます。カヌレがかなりの出来栄えで、サブ垢で専門店を開いても良いぐらいのクオリティです。

4,300円のコースにワインを軽く飲んで、お会計はひとりあたり7-8千円といったところ。この皿数ならびにこの品質でこの支払金額はお値打ち。確実にホンモノのフランス料理なので、次回はディナーに訪れ最もヘヴィなコースを楽しんでみたいと思います。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:フレンチ | 新富町駅宝町駅築地駅


関連記事
「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

日本料理 蘭(あららぎ)/古町(新潟市)

新潟駅から車で10分ほどの飲み屋街「古町(ふるまち)」にある日本料理店「蘭(あららぎ)」。ミシュラン1ツ星です。
店内は結構広く、カウンター席が10席ほどに個室がふたつ。広々としている上にアクリルボードが設置されているため、コロナのコの字も感じさせません。

佐藤大介シェフは2代目で、「祇園 川上」や「京都菊乃井」で腕を磨いたのち、28歳の若さで当店を継いだとのこと。
アルコールにつき、ビールなどは千円やそこらでしょうが、日本酒が1合千円を切るものから1万円に迫るものまで幅が広い。後から料理を振り返ると、しっとりとした白ワインを合わせても良かったかもしれません。
先付はタケノコ。シンプルに炊いたものとタケノコしんじょう。このタケノコしんじょうは美味しいですねえ。フワフワと泡のように軽いのにタケノコの滋味あふれる風味はきちんと使わっています。
白魚の天ぷらに海老しんじょう。こちらも海老しんじょうが抜群ですねえ。シェフは新潟のしんじょうの魔術師ひいてはBIG BOSSと呼べるかもしれません。
八寸は酒のツマミ特集。中央のタイの白子でトロンとし、佐渡産のコッテリとしたアワビで酒が進み、奥のインパクトのある鴨肉でタンパク質を補給します。
お椀はアイナメは葛たたき。お椀のタネとするには中々のポーションであり食べ応え抜群。これはスープ料理というよりもお魚料理と呼んでも良いかもしれません。
お造りに入ります。まずはチャイロマルハタ。淡白そうな外観ですが、口に含むと弾力があって、どことなく土っぽい風味。白身魚ながら脂も感じられパワフルな味覚です。
続いてバイガイに太刀魚、サヨリにクエ。先のチャイロマルハタと同様に白身ながらコッテリと印象的な味わい。手前の赤いのは南蛮海老の昆布締めで、程よくミンチにされており、無限に食べ続けることができそうです。
サバのきずし。きずしというほど酸は強くなく円やかな味わい。周囲を覆っているのはカマボコでしょうか。ありそうでない料理であり酒のツマミに最適。1本丸々買って帰りたいほどです。
焼き物は桜マスの幽庵焼き。もうそれだけでも旨いのに、たっぷりのふき味噌が全面的に美味しい。お魚そのものも肉厚で、まるでステーキを食べているかのようです。
お食事は佐渡のモズクのお雑炊。ちょっとヌメっとした舌ざわりが印象的で、卵のフワフワ感も見逃せません。美味しいだけにお代わりが欲しかった。
食後の甘味はわらびもち。スライムのようにベチョーンとしており楽しいひと皿です。
スイーツもうひと皿。丁寧に炊かれた小豆を軽く揚げており、サクっフワっと新たな味覚です。これ専門の甘味処があっても面白いかもしれません。

以上を食べ、軽く飲んでお会計は2.4万円ほど。東京の日本料理店で同じものを食べることを考えれば実にお値打ちです。一方で、兎にも角にも地元の食材に拘ります、という芸風ではなく良いものは全国から取り寄せるスタイルなので、新潟を欲した県外客向けというよりも、地元のグルマンの会食向きかもしれません。新潟に長く滞在する際、一度はお邪魔したいお店です。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
日本料理は支払金額が高くなりがち。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの日本料理ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い日本料理なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

モンゴリアン・チャイニーズ BAO(バオ)/新橋

新橋駅のSL広場から徒歩5分の距離にある「モンゴリアン・チャイニーズ BAO(バオ)」。怪しさ全開の飲み屋街に似合う怪しい外観、そして店名。
扉を開けた瞬間に流れ出てくる羊の香り。まさにムンムンという表現がピッタリの匂いの濃さであり、真っ赤に塗りつぶされた壁が事件性を感じさせます。

店主のBAOさんは中国の内モンゴル出身で、30年ほど前に留学生として来日したそうで、通訳としてのキャリアを過ごしたのち、一子相伝の羊料理を提供する当店をオープン。レシピなどはなく、味見をしながらアバウトに調味するそうです。
生ビールは600円と相場通り。連れは薬膳のサワーやらモンゴルのヨーグルトのサワーやら珍しい飲み物を色々と注文していました。「何このセンス信じられない面白すぎ」と、グルメな女性は懐も深いのだ。
まずは「パクチー入り辛いサラダ」。語感は激しいですが、攻めた中華料理店よりも全くマイルドな調味であり、辛味が苦手な方でも充分に楽しめます。キュウリがサッパリしていて美味しい。
定番の「羊の塩ゆで」。まさに塩ゆでしただけの骨付き羊肉であり、「温カイウチニ脂ノ部分カラ食ベテ!」と機敏な動きのスタッフから指導が入ります。なるほど脂の甘味が濃厚で実にミルキー。鼻に膨らむ香りは羊肉特有のものであり、牛豚鶏とは一線を画す豊かさがあります。塩ゆでしただけでこんなに美味しい肉は、おそらくマトンだけでしょう。ラムでもまだ弱いかもしれません。
「ボーズ」はモンゴル風の水餃子。自家製の生地の内側にはシンプルに羊肉と玉ねぎのみ。やはり密度の濃い風味が立ち込めており、肉まんサイズで食べたいほどです。小籠包よろしく羊のスープもたっぷりだ。
粗挽きの羊肉を生ピーマンで包みます。濃厚な羊の味覚にシャキっとした食感のピーマンが良く合う。程よい青い香りが羊独特の臭みを一掃してくれます。
羊と玉ねぎのクミン炒め。バリバリにクミンがきいており食欲をそそる味覚です。その他のスパイスも調味に骨格を与えており、何なら白ゴハンと共に定食にしてしまいたいほどです。
白菜の漬物入り田舎煮込み。羊肉とジャガイモと白菜の漬物をグツグツ煮込んだ料理であり、やや黄色がかった外観が印象的。白菜につき、辛味抜きのキムチというか何というか酸味が実に豊かであり、甘いジャガイモ・味の濃いマトンとのコンビネーションが見事です。
〆は汁なし担々麺。お肉はもちろんマトンです。羊肉の魅力については既にたっぷり述べましたが、麺もしっかり旨いですね。モチモチとした独特の食感で、25キロの小麦粉袋が置かれていたことから自家製麺なのかもしれません。これ単品のヌードルショップとしてもやっていけるほどの美味しさです。
以上、5千円のコースにビールやサワーをガンガン飲んで(結構辛いので酒が進む)お会計はひとりあたり8-9千円といったところ。しっかりと旨い変わりダネ料理を腹いっぱい食べてこの支払金額なら大満足。初台「シルクロード タリム ウイグルレストラン(SilkRoad Tarim Uyghur Restaurant)」を彷彿とさせる食後感です。珍しい味覚に理解のあるグルメな友人たちと共に、ワイワイとした飲み会で利用しましょう。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。