高級レストラン"また行きたい"偏差値【2025年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

prospero(プロスペロ)/新栄町(名古屋)

東桜にあるイタリアンレストラン「prospero(プロスペロ)」が食べログの百名店に選出。新栄町駅から歩いて2-3分の場所に位置します。
店内はカウンター席に窓際の特等席、奥には個室化できるお部屋もあります(写真は食べログ公式ページより)。則武哲郎シェフは東京やイタリアのヴェネト州、トスカーナ州などで腕を磨き、2018年に当店を開業したようです。
ワインはイタリアの手ごろなものが用意されており、グラスワインは千円台で楽しむことができます。量もたっぷり注いでくれ、すっかり酔っ払ってしまいました。
アミューズから凝りに凝っており、リコッタチーズとフキノトウが詰まったラヴィオリが早速美味しい。アスパラソバージュを巻いたハムも程よい塩気であり泡が捗ります。
カルパッチョは旬のクエとサヨリという二種類の魚介を主役に、食感の良いスナップエンドウと風味豊かなサルサヴェルデを組み合わせます。上品なクエの旨味と繊細なサヨリの味わいに、スナップエンドウのシャキシャキ感とほのかな甘みが加わり、サルサヴェルデのハーブの香りと塩味、酸味が全体を引き締める。
タイラ貝に赤貝にトリ貝と貝特集。貝特有の磯の香りと旨味が後を引く美味しさ。ホワイトアスパラガスも添えられており、その優しい甘みに舌鼓をうちます。
冷製パスタはフェデリーニ。カツオとトラパニーのソースを上手く併せており、ナッツの香ばしい風味が良く合う。バジルの爽やかな香りとニンニクのコクがアクセントとなり、パスタながら酒の進むひと品です。
パンもひと手間かけており、上質なオリーブオイルと共に、これだけで立派な料理です。
魚料理はアマダイ。パリパリとした食感が楽しめるウロコ焼きにし、旬のそら豆を使ったソースで頂きます。甘鯛の上品な白身の味わいと、そら豆のほのかな甘みが調和する。加えて香ばしく焼いた桜海老も散らしており、その香ばしさがバリ旨い。
ハマグリと菜の花のタリアテッレ。春の訪れを感じさせる食材を起用しており、はまぐりの旨味と菜の花のほのかな苦味が炭水化物によく絡む。実に春らしいひと皿です。
続くパスタはカスミを練り込んだチカテッリ。イカスミの独特の風味とコク、そして黒い色が食欲を刺激し、そのモッチリとした食感がクセになるアオリイカの上品な甘みも見逃せない美味しさです。
お口直しにデコポンのグラニテ。デコポンのみずみずしさと凝縮された甘み、そして心地よい酸味がぎゅっと詰まった清涼感あふれる味わいです。
メインは知多牛のヒレ肉。やや熟成が進んでいるのかジットリとした旨味が支配的で、何とも大人の味わいです。添えられたタケノコはシャキシャキと香ばしく、牛肉との相性も素晴らしい。
〆のパスタはグラム数を指定でき、食べ盛りの私は80グラムでお願いしました。ウニを贅沢に用いており、上品な甘さのトマトソースと良く合います。この日のディナーの締めくくりにふさわしい、印象的なひと皿です。
デザートはイチゴのミルフィーユにヨーグルトのジェラート。サクサクとした食感のパイ生地と、甘酸っぱくジューシーな完熟いちご、濃厚なカスタードクリーム。食感も味わいも豊か。また、ヨーグルトのサッパリ感が爽やかな後味を演出してくれます。
お茶菓子とエスプレッソでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上を食べ、そこそこ飲んでお会計は2.5万円。これだけ上質な料理を腹いっぱい食べてこの支払金額はお値打ち。東京なら倍近く請求されるかもしれません。パスタをたっぷり摂取できるという意味で「PRIMO PASSO(プリモ パッソ)」に食後感が似てるかも。いずれにせよ私の大好きなタイプのイタリアン。オススメです。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:イタリアン | 新栄町駅高岳駅栄町駅


関連記事
イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
イタリア20州の地方料理を、その背景と共に解説したマニアックな本。日本におけるイタリア風料理本とは一線を画す本気度。各州の気候や風土、食文化、伝統料理、特産物にまで言及しているのが素晴らしい。イタリア料理好きであれば一家に一冊、辞書的にどうぞ。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

あるでん亭 新宿住友ビル店

1977年に銀座で創業し、新宿にも数店舗を構える「あるでん亭」。店名の通りアルデンテの食感にこだわったパスタが売りであり、近隣の勤め人の胃袋を満たします。この日は新宿住友ビル店にお邪魔しましたが、2025年5月14日(水)に新宿NSビル店もオープンしたようです。
正午ごろににお邪魔したため店内はパニック状態。テーブルの片付けが追いついておらず掃除も甘くなりがちで、オーダーの取り違えと作り直しも頻発しており、悪循環に陥っています。ピークタイムを外して訪れるべきお店でしょう。
「ルッコラとレタスのサラダ」は680円とまあまあ高いのですが、どう贔屓目に見てもルッコラは含まれていません。忙しすぎて入れ忘れたのか、そもそもそういうスタイルなのかは存じ上げませんが、費用対効果を考えると、当店において注文してはならない料理のひとつであることは確かです。
イカとブロッコリーのソテー。こちらも680円とまあまあ高く、似たような価格で旨いラーメンを楽しむことができることを考えれば割高です。
カルボナーラは1,480円で、大盛でプラス300円、ベーコンを2枚トッピングして追加で500円、合計2,280円とまあまあ、いや、かなり高価なパスタです。生クリームを殆ど用いず卵黄の風味が支配的なローマスタイル。
パスタは太目のものを特注の回転式茹で釜で調理しているそうで、なるほど完璧な熱の通り具合です。ただ、プロのイタリア料理人に言わせれば当たり前のことであり、ファストフードとしてはまあまあ美味しいよね、といったレベルに留まります。
行列で20分待たされ、着席後に20分待たされ、4千円近く支払った割にはそこそこ美味しいレベルに留まります。パニック状態の片付いていない店内で食事をするというのもロマンチストの私としては精神的に苦しいものがある。普通のイタリアンレストランのランチで4千円も出せば相当良いものを食べることができることを考えると、めげないしょげない泣いちゃだめ。アイドルタイムに訪れ最安値のパスタをサクっと食べるのであれば、もう少し印象は違うのかな。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
イタリア20州の地方料理を、その背景と共に解説したマニアックな本。日本におけるイタリア風料理本とは一線を画す本気度。各州の気候や風土、食文化、伝統料理、特産物にまで言及しているのが素晴らしい。イタリア料理好きであれば一家に一冊、辞書的にどうぞ。

鳳凰餃子(ほうおうぎょうざ)/安里(那覇)

那覇市安里、国際通りの端っこにある「鳳凰餃子(ほうおうぎょうざ)」。中国人シェフにより手作り餃子が人気の中国料理店であり、「アゲアゲめし」でも特集されました。
店内は公民館の多目的室のような佇まいであり、中華料理店らしからぬカラフルポップなイスが印象的。テレビでは教育テレビが放映されており、昭和の町の中華料理店にタイムスリップしたかのような気分です。
ランチのセットメニューはいずれも千円ほどであり、定番の中華料理がズラリと並びます。ライス大盛無料と、おふとりさまの味方です。
こだわりの手作り餃子。餡から皮に至るまで毎日丁寧に手作りされているというから驚きです。餡の主役となる豚肉には、沖縄県産のブランド豚である「山原豚(やんばるぶた)」を用いており、豚肉の旨みと野菜のシャキシャキとした食感のコントラストを楽しみます。
小籠包も皮から餡まで手作りで、皮は薄くモチモチとした口当たり。口に含むとたっぷりのスープが溢れ出たのち、山原豚の旨味が押し寄せます。
大海老チャーハン。玉ねぎとニンジンが主体のシンプルなチャーハンに、中々の大きさのエビが5粒も組み込まれています。調味は黒胡椒が支配的で、派手さは無くノスタルジックな味覚です。
牛肉ピーマン。まさに牛肉とピーマンの潔い料理ですが、牛肉からはスジなどが取り除かれ柔らかいタッチ。シャキシャキのお野菜と共に、ゴハンの進む味覚です。
定食にはスープにミニサラダ、モヤシのナムル(?みたいなの)も付随します。このスープがご機嫌で、玉子のコーンのスープとして大皿で出せば、これだけで千円以上は請求できそうなものでした。
ランチのセットメニューはいずれも千円前後、夜は食べ飲み放題で4千円と良心的な価格設定。最近の那覇はネオ中華的な店が増えて食傷気味でしたが、当店は古き良き日本の中華料理として心身に沁みわたる味わいです。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:餃子 | 安里駅牧志駅おもろまち駅


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

万博で割と良かったレストラン2店

私は東京に居を構えながら1か月間で4日間万博を訪れるハイアマチュア勢なのですが、毎度訪れるたび、食事はイマイチだなあと頭を悩ませています。もちろん慣れない仕入先から得た材料を慣れないキッチンでスピーディーに提供する必要があるのだから、当たり前と言えば当たり前です。

本稿では、食事はイマイチ万博の中で、割と良かった飲食店を2店ご紹介します。

■アフリカンダイニングホール PANAF
西ゲートゾーン(リングサイドマーケットプレイス西の2階)に位置するアフリカ料理を提供するレストラン。隣は大阪関連のレストラン、1階はK-POPとアニメイトが入居するカオスな建屋です。
店内はコストコのフードエリアのような雰囲気で、それほどアフリカらしさは感じません。席数は200近くあるのかな。食事時に訪れたにも関わらず、ゲストは半分の入りといったところです。奥にはライブステージがあって、1時間に1回程度、パフォーマンスが開催されます。
料理はアフリカ大陸の多様な食文化を反映し、2か月ごとに異なる地域のメニューを提供するそうです。私がお邪魔した際はビーフシチューやクスクス、バゲットサンドにサラダ、スイーツ類が用意されていました。
ファストフードのように先に注文を済まし、料理の用意ができればレシートの番号で呼び出しがかかる仕組みです。私は「マフェ・セット」を注文。ボリュームは中々のもので、サラダとクラフトビールが付いて4,250円というのは、万博においては良心的な価格設定です。
飲み物は「マダガスカル・バニラ・エール」でお願いしました。マダガスカル産バニラビーンズを使用し、甘くクリーミーなバニラの香りとホップの軽い苦味が調和します。アルコール度数は控えめで、口当たりは滑らか。ユニバの「バタービール」に方向性が似ているかもしれません。
セットとして付随する「アフリカン・フレッシュサラダ」。トマト、キュウリ、玉ねぎをベースに、レモンとオリーブオイルのシンプルなドレッシングで仕上げた爽やかな味わいです。シャキシャキした食感と鮮やかな彩りが特長で、変な表現ですが、普通に美味しいです。
主題の「マフェ」。ピーナッツバターをベースにしたシチューです。トマトの風味を土台に、玉ねぎやニンニク、ショウガに加え、様々なスパイスが組み込まれているようです。牛肉がホロホロに煮込まれ量もたっぷり。長粒米もソースを吸って良い味を出しています。全体として所謂バターチキンカレーのビーフ版といった味覚でしょうか、全く辛くなく、思いのほか万人受けする味わいでした。


■PAULANER IMBISS (樽生ドイツビールと洋食の店)
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/gourmets/782eecd1-7e00-467e-bf92-2f03ffbc0048
ドイツパビリオン近く、リングサイドマーケットプレイス東側にある「PAULANER IMBISS (樽生ドイツビールと洋食の店)」。ミュンヘンの老舗パウラーナー醸造所の樽生ビールとソーセージを始めとするドイツ料理を楽しむことができるお店です。ドイツパビリオン併設のレストランとは別の店舗なのでご注意を。
店内席と店外席があり、いずれもドイツのビアガーデンを彷彿とさせる活気ある雰囲気で、屋内外に広がる席は木製テーブルとベンチでカジュアル。数種類のパウラーナー謹製樽生ビールの用意があり、料理は「ヴラートヴルスト」「アイスバイン」「グヤーシュ」など定番のドイツ料理から、日本人向けにアレンジされたメニューまで幅広く揃っています。
私はビールに「ヘフェヴァイス(Hefeweissbier)」をチョイス。小麦のビールでフルーティーで爽やかな味わい。バナナやクローブのような香りが支配的で、アルコール度数は低めでゴクゴクいけます。1杯1,700円と中々のお値段ですが、専門店やオクトーバーフェストなどで飲むことを考えれば良心的な価格設定でしょう。

ツマミは「ソーセージロール」で、ジューシーなドイツ風ソーセージをカリッと香ばしい生地で巻きこみます。ソーセージはスパイシーな風味と噛むほどに広がる肉の旨味が印象的。ビールとの相性も抜群です。こちらが2本で900円というのはリーズナブルです。

印象的だったのは、「お!山田さん来た来た、こっちこっち!」という具合に、普通に飲み会の場として万博を活用していた地元の年配の方々。豊かな老後である。

食べログ グルメブログランキング
人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。