高級レストラン"また行きたい"偏差値【2021年7月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

御料理 一燈(いっとう)/福井

福井で一番の日本料理と言えば「御料理 一燈(いっとう)」。2019年に威風堂々とした建屋に移転し王者の風格です。北陸の素材と味覚にこだわると評判のお店。ミシュラン2ツ星。
店内は個室が殆どですが、オススメはカウンター席。まさにシェフズテーブルといった臨場感で、プロの料理人たちの真剣勝負を垣間見ることができます。

倉橋紀宏シェフは福井出身。2007年に「ときの蔵」を開業し、2012年には「日本料理 一燈」、2019年に「御料理 一燈」としてリニューアルオープン。
いずれの日本酒もグラス(120ml)で千円近くと酒はやや高め。ただしお食事の価格設定が実に良心的(後述)なので、総額で考えるとリーズナブルです。
先付は地元のイチヂクにシマエビ。イチジクの熟した甘さとシマエビの官能的な甘味がよく合う。キャビアもアクセントとしてナイスな使い方であり、まったりとしたゴマのソースもお見事。ひと皿目にしてすっかり心を奪われてしまいました。
お椀は焼いた丸ナスにハモ。赤ちゃんのゲンコツほどのサイズがあるハモがムシャムシャと美味しい。焼いたナス独特の香りが食欲をそそり、もちろんお出汁もパーフェクトな味わいです。
お造りはアカイカ、アラ、サワラ。アカイカはクリアな味わいながらどこかセクシーさを感じさせる味覚。アラの美味しさにつていは語るほどにチープになる完成された味わい。サワラは表面をバリっと炙られており、サクっとした表面やジューシーな肉質など、まるで肉を食べているかのような食べ応えです。
お凌ぎに三輪そうめん。コシを感じる存在感のある素麺で、薄甘く煮られた若狭牛のしぐれ煮によく合います。
焼き物は天然の鰻。バリっとした歯ざわりにジュワジュワとにじみ出る高貴な脂。思わず言葉を失う程の美味しさ。実山椒のソースも含め、幸福が隅々まで行き渡っています。オレンジ色のはサラっと置かれていますが、最高品質の自家製カラスミであり、ああ、こんな贅沢な食べ方をしても良いのでしょうか。お酒が進んでしまいます。
お肉料理は若狭牛。キメの細かい肉質で、赤身と脂のバランス感覚が素敵です。ホックリ仕上がった新ギンナンや香り高井万願寺唐辛子もグッド。中々のボリュームですが、軽やかに平らげてしまいました。
アワビも出ます。ギュムギュムと弾ける食感に旨味の強い餡が良く合う。おかひじきもその餡をたっぷり纏って、見た目以上に食べ応えのある小鉢です。
お口直しも洒落ていて、緑の味を楽しむ金時草にトマト、キクラゲ、オクラ。ジュレの酸味が絶妙で〆の炭水化物に向けて内臓がGRWMです。
まずは炊き立ての白米。ご飯のお供はたくさんありますが、まずはプレーンバニラで素材そのものの味わいを愉しみます。
続いてキメジ丼。キメジとはキハダマグロの子供であり、瑞々しく健やかな味わい。ゴマの風味も活きていて、ここまであんなに食べたのに、さらに食が進むという背徳的な丼です。
まだお腹に余裕があれば、とのことで、たっぷりのおじゃことカラスミが塗されたゴハン。なんと気前の良い。先のオカズと合わせて味コイメの至福のひととき。腹パンじゃ。
デザートはメロンにスイカにシャインマスカット。ヨーグルトの酸味と共に、爽やかにフィニッシュです。

以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり2万円弱。お食事だけだと1.5万円と信じがたい費用対効果であり、東京のちょづいた日本料理店であれば倍かそれ以上は請求されることでしょう。
シェフが無駄口を叩かず料理に集中しているのも好印象。最近の料理人はスナックのママのように客に媚びる傾向にあり、肝心の調理作業がおろそかになっている店が増えてきましたが(特に東京)、当店は料理の鉄人もかくやという真剣勝負。福井駅からも遠くないので、福井に来る機会があれば必ず予約を入れましょう。オススメです。

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日本料理はジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの日本料理ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い日本料理なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

みかど/松山(那覇)

那覇は松山交差点すぐ近く、58号線沿いにある「みかど」。このあたりは老舗の人気食堂が多いのですが、当店は比較的キレイな外観で女性ひとりでも入りやすいでしょう。ちなみに食べログの定食部門において百名店に選出されています。
店内も整理整頓が徹底されています。客席の間隔にはゆとりがあり、アクリルボードもあります。どの時間帯であってもゲストがひっきりなしに訪れ、その波動をものともせず捌き切るオバチャンたちのティームプレーには舌を巻く。
私は人気の「かつ丼」を注文。750円です。たしかに「かつ丼」なのですが、内地のものとは少し違う。
そう、内地バージョンは具材はカツと玉ねぎと卵ぐらいですが、沖縄バージョンは中華丼よろしくキャベツやニンジン、玉ねぎ何でもござれ。チャンプルー文化を体現した一食です。
こちらは「なすと豚肉のみそ煮」なのですが、圧倒的存在感の豆腐に思わず笑みがこぼれます。甘い味付けで郷愁を誘う美味しさです。
いずれの定食も700円前後であり、そのいずれもがボリューム満点。味こそは家庭料理の延長ではありますが、この質と量をスピーディーに摂取してこの価格はリーズナブル。トータルコストを考えれば自炊よりも効率的かもしれません。日常の1コマとしてどうぞ。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

グランシャリオ北斗七星135°/淡路島

東経135°に位置するリゾート「グランシャリオ北斗七星135°」。いきなりお金の話をして恐縮ですが、我々の支払金額は1泊2食付きで124,872円と、淡路島としてはかなり強気の価格設定です。

なのですが、チェックイン時間にならないと意地でも敷地内(部屋でなく敷地内!)に立ち入らせないという謎運用のため、ニジゲンノモリという公園のテントで待機させられます。同じ時間に居合わせたチェックイン客全員がイラついている。1泊10万円を超えるリゾートでこんな扱いを受けるのは生まれて初めてです。
このままでは精神的に熱中症になるので、ゴジラのジップラインで時間を潰します。口を開けたゴジラの体内にジップラインで滑り込んで行く。なんて斬新な発想。
ちなみにこのアトラクションはストーリー構成から練られており、導入部の映像のキャストも豪華です(画像は東宝公式ウェブサイトより)。
さて約束の時間になり、テントまで車が迎えに来ました。ってかこの演出いる?ゲストの車で直接乗り付ければ良くない?

チェックインの段取りも無茶苦茶で、前日に長々と電話で確認してきた割に何も引き継がれておらず、都合3~4つのボーンヘッドがありました。また、ウェルカムスイーツと称しながら35℃を超える気候でくそ甘ったるい焦がしたキャラメルのプリンまで出してきやがって、客の置かれた状況をまるっきり理解していません。マニュアル一辺倒で想像力が欠落しています。
憤慨しながら部屋へとご案内。当リゾートでは全室が1棟独立型のコテージ形式。テラスを含めると部屋の広さはかなりのものです。
リビング。壁材はライトカラーの木目調であり採光も良く明るい雰囲気です。ただ、ハコは良いのですが、調度品に統一感がなく独特のセンスを感じました。まさに中途半端な個性は有害である。
ウェルカムフルーツは謎にリンゴが丸々1個デーンと鎮座します。やはり謎の感性。ちなみにネットは下りで50Mbps超えとちょっぱやです。
ベッドルームの天井には窓があり、採光が良く星空が見えるのも良いのですが、明るさを遮る仕組みは何もないので、夏場は朝5時の日の出と共に強制的に起こされます。この演出を是と取るか非と取るかは貴方次第。また、マットレスが安物で、1泊124,872円の宿としては最弱の部類に入るでしょう。
お風呂はヒノキ風呂。温泉ではありませんがお湯を張るとフワリと薫る木の香りに癒されます。ただしアメニティにつき、私の経験では1泊5~6万円を超えるあたりからラグジュアリーブランドのものになることが多いのですが、当リゾートではビジネスホテルと大差なく、1泊124,872円の宿としては最弱の部類に入るでしょう。
ディナーの時間です。夕暮れと共に素敵な雰囲気。そう、立地とハコ、空間づくりは上手いんですよね。我々は屋内での食事としましたが、家族連れはテラス席でバーベキューをされているグループが殆どです。みんな楽しそう。
レストランでも謎対応は続く。ワインが1本付く予約プランであり、レストランに辿り着くまでに都合4回「白ワインと赤ワインのどちらになさいますか?」と聞かれていたのですが、ディナー時にも改めて聞かれました。あのさあ、最後の1回だけで良くない?加えてそのワインをテーブルにドンと置いてサーブは一切しないという手酌スタイル。おそらくレストランにまともなサービスマンはひとりも居ないのでしょう。
食事は「ハルヤマシタ」の山下春幸シェフが監修。まずはサクラマスとチーズの最中。お、夕食は初っ端から美味しいぞ。
続いて鯛。このあたりは鯛の産地であり、本場特有の漁法(?)として昼に獲ったばかりの鯛をディナーで出すという試み。なるほど小島瑠璃子のように元気いっぱいな味わいであり、ちょっとびっくりするほどの新鮮さでした。
大根を耐熱ラップフィルムで調理します。美味しいですが、ちょっと大げさかなあ。何かの料理の付け合わせにサラっと出した方が通っぽくて良いと思いました。
フォアグラのフランは平飼い地鶏の卵を起用。なるほど卵黄の風味が強く、濃密にして濃厚です。
由良の赤ウニ。幻と評される希少かつ高価なウニであり、これをそのまま食べてもいいし、すき焼き(後述)の肉と共に食べても良いとのこと。流石に恐れ多いので、そのままプレーンなままで頂きました。
メインディッシュは「トマトすき焼き」。また企画モノを、と斜に構えて臨んだのですが、瀬戸内の山海の珍味オールスターズが気前よく詰め込まれており理屈抜きに旨い。
牛肉はもちろん淡路ビーフ。肉あり穴子あり玉ねぎありと、まさに淡路島を凝縮した味わいで美味しかった。語感ほどトマトの圧が強くないのも良かったかもしれません。
玄米も力強く美味しい。ちなみにすき焼きの鍋の中は野菜を中心とした出汁となり、甘辛いタレならびに温泉卵をつけ汁(?)にして具材を食べるという新しい試みでした。
わらび餅に淡路島ミルクのジェラートで〆。ごちそうさまでした。宿のオペレーションならびにサービスのレベルは酷いものですが、食事はテノヒラクルーな美味しさでした。
食後の運動を兼ねてニジゲンノモリのイベント「ナイトウォーク火の鳥」に参加。森に対してプロジェクションマッピングするなどコンセプトは悪くないのですが、キャストに照れがあるというかなんというか、中途半端な仕上がりでした。
朝食がボリューム満点。小鉢の数が多く、また、でっぷりと太った鯛の塩焼きも美味しかった。

後半の料理の部で盛り返してくれたものの、やはり1泊124,872円というのは割高を通り越して高杉です。38,000円ぐらいが妥当でしょう。

くどいようですが、立地とハコ、空間づくりは上手いもののサービスのレベルが低すぎる。接したスタッフ皆がみな一発で話が通じず、使えない新入社員を相手にしている気分です。数日前にニセコのリッツで凄腕ホテルマンに出遭ったばかりなので、余計にギャップに苦しみました。
恐らく当リゾートには経験のあるホテルマンがひとりもおらず、「この対応はホテル業界一般論として変だ」と気付くことができないのでしょう。決して怠慢というわけではありませんが、とにかく経験浅く、ただただ知らない。もちろん1泊1万円のビジネスホテルなら私も口うるさいことは言いませんが、1泊10万円を超えると世界基準で見て最高のサービスが求められるということを覚悟すべきだと思いました。

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