高級レストラン"また行きたい"偏差値【2021年2月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

pesceco(ペシコ)/島原(長崎)

長崎県は島原市の海沿い、熊本市のお向かいにある「pesceco(ペシコ)」。車なら長崎市や長崎空港からは90分ほどを要するのですが、そんな僻地(失礼)に食べログ4.34(2021年2月)でシルバーメダルを獲得、ミシュラン1ツ星という名声を得るお店があります。海岸線沿いに佇む真四角の外観が印象的。
店内はテーブル席をふたつ配したダイニングルームと大理石のシェフズテーブル席の2パターン。前者には空と海を切り取った窓があり超素敵。明るく清潔な印象であり、感じの良い接客を含めて居心地の良い空間です。
井上稔浩シェフはご実家が地元島原で鮮魚店を営んでおり、魚の目利きはお手の物。お父様と居酒屋を開いたり、島原の街でカジュアルイタリアンを営んだりした後、海沿いのこの地へ移転。若手の料理大会「RED U-35」2019ではGOLD EGGを受賞しています。
私は運転があるので自家製の発泡ジュースを。ソフトドリンクは500~600円程度でありハンドルキーパーに優しい。ちなみに駐車場はお店の真ん前にたっぷりあるのでご安心を。
アミューズ3品。いずれも作り置きではなく客が来てから着手する手の込んだものであり、サツマイモのお団子とアジのお団子が特に心に残りました。あー、この揚げ物はビールでスカっといきたかった。
続いて牡蠣。地元のものを牛乳でどないかした上で、火を入れたネギをあしらいます。牡蠣特有のエグ味などは消え去り、海のミルクというかミルク漬け的濃厚な味覚です。
泡でブクブクした外観で何やらわからないでしょうが、この料理が絶品。歯ごたえの良い生のオコゼにウニ、お米が組み込まれており、頭を抱えるほどの美味しさです。調味に魚醤を用いたりごま油で風味づけしたりとセンス抜群の一皿でした。
こちらはガンバ。島原地方の方言でフグのことをガンバと呼ぶそうで、所謂てっさ→唐揚げ→てっちり的なアプローチとはまるで異なる新境地。フグをムシャムシャと贅沢な料理です。
島原名物の素麺をハムのお出汁で。素麺はまあ素麺ですが、深みのあるスープに芝海老の甘味と旨味が堪りません。
タイのフリットを生ハムでミイラのように包みます。揚げたてサクっとした食感に、生ハムの塩気と旨味が調味料がわり。シンプルですが飽きの来ない美味しさです。
ワタリガニは2品構成。手前はカニミソをベースに細いパスタを和えるのですが、思いのほか酸味が強く、濃厚で鮮烈な味わいで高まる。右上はカニの身にカニの卵がたっぷりと組み込まれており安定の美味しさ。正直なところ、「川㐂(かわき)」の6万円のカニ料理よりも余程レベルが高いです。
パンは自家製。素朴ですが深みがありしみじみ美味しい。
酒蒸しのアワビ。見た目通りの美味しさなのですが、手の込んだソースが色々と塗布されており、ちょっと味が多すぎる気もしました。そのままで充分なのに。特に肝のソースにニンニクの風味は不要に感じました。
メインは網獲りの青首鴨。こちらも上質な肉であることは重々承知しているのですが、これまでの魚介料理が高次元であっただけに、当店でアオクビを食べる必要性を感じませんでした。「Abysse(アビス)」のように魚介類に絞るのも特徴づけとしてアリのような気もします。
〆は先のカモと田ぜりの雑炊。肉のエキスがじんわりと米に溶け込み、ある意味では鴨本体よりも美味しく感じました。畢竟、日本人とは米なのだ。
デザートは濃厚でジューシーながら軽いミルクのジェラートにフレッシュなイチゴ。いずれも高品質な素材が前提のスイーツであり、王道の美味しさです。
ハーブティーで〆。この日のハーブはガパオライスに乗ってそうな葉っぱであり、タイ料理のように爽やかな後味が面白かったです。

お会計は酒抜きで2万円強。ワインのペアリングを付ければ余裕で3万円を超えてくることを考えるとちょっと高いかなあ。それでもこれだけの素材を都心で食べれば値段が派手派手になることを考えればナイス島原といったところでしょう。
ところで当店はよく「イノベーティブ」と称されることが多いですが、個人的にはそうかねえという感想です。私の中で「イノベーティブ」とは正攻法で戦えなくなった店が苦肉の策として見出す逃げの一手であり、妙ちくりんなだけで全然美味しくないことが多いのですが、当店は普通に美味しく、素材に忠実な料理に思えました。

ところどころテンポが悪く、力が入りすぎに思えるところもあり、もっと肩の力を抜いて(良い意味で)手抜きしていいのにな、という場面もしばしば。次回は数年後、円熟味が増したころに改めて訪れたいなと思いました。

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割烹 常/南城市(沖縄)

南城市役所から車で5分ほどの場所にある「割烹 常」。1978年創業と歴史は長く、現在は2代目の大将がお店を切り盛りしています。もちろん駐車場完備。「割烹」と銘打ってはいますが、実際には気軽な居酒屋。ビーサンでもOK。
開店と同時にお邪魔しましたが、その後も続々と地元客が訪れます。念のため予約をしてから訪れましょう。カウンターやテーブル、座敷、掘りごたつ席とバリエーション豊か。本気を出せば50人以上入るのではあるまいか。
私は運転があるのでノンアルコールビールを。400円と安くハンドルキーパーに優しい。提供されるグラスが毎回異なり、たまにビッグなジョッキで来ると当たりです。
最初に一気に注文を入れてたのですが、提供順序はバラバラです。いきなり揚げ物「イカゲソからあげ」。海鮮が自慢のお店だけあって、魚介の揚げ物も中々のもの。衣に下味がしっかりとついておりノンアルコールビールが進みます。
お刺身は2~3人前で2千円強。南方系の魚が多くバラエティ豊かであり量もたっぷり。当店は刺身や寿司がダントツ高い値付けですが、金額に恥じない立派なクオリティならびに量です。お米大好き人間は寿司でどうぞ。
島らっきょうの浅漬け。肉厚でシャクシャクとセロリのように食べ応えがあり美味。沖縄の美点である。
ゴーヤチャンプルーはゴーヤ多め。スパムではなくシーチキンなのはちょっとサゲ。あの、暴力的な塩気を湛えたポークが好きなのです。
海鮮サラダは刺身がモリモリで大迫力。このまま丼に移植して海鮮丼へも以降できそう。野菜そのものはキャベツ主体であり、もうちょっと味濃い系の野菜が欲しかったかも。
フィニッシュは「ソーキガーリック焼き」。ピータールーガーもかくやというボリューム感であり、いくら骨があるとは言え、この迫力で1,200円というのは大変お値打ち。ガーリックというよりもたっぷりの黒コショウが印象的。ふたりでヒイヒイ言いながら食べきったので、グループで注文すると良いかもしれません。
かなり満腹になるまで食べてひとりあたり3千円強。今回は酒抜きですが、どれだけ暴飲暴食したとしても、ひとり5千円を超えることは中々ないのではないか。地元の方に人気がある理由が良くわかりました。南城市で気楽な居酒屋を求める場合に是非どうぞ。

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トラットリア・築地パラディーゾ(Paradiso)/築地

築地場外のすげえ奥というチャレンジングな場所に位置する「トラットリア・築地パラディーゾ(Paradiso)」。南イタリア料理を主体としたお店であり、アマルフィ的なレストランです。
食べログ百名店入りした大人気店ですが、平日ランチタイムであっても予約でき、また、当日記帳して順番が来たら電話してくれる仕組みもあるので、待ち時間は築地の街をブラブラ楽しむことができます。
ランチはパスタやリゾットにサラダが付いて1,200円と安い。モノに拠っては追加料金を要しますが、それでもこの価格帯でこのクオリティを楽しめるのであればリーズナブルと言えるでしょう。
ランチに付随するサラダ。平たいお皿にワサっと盛られる大容量サイズであり、ランチタイムのオマケとしてはかなりのボリュームです。お野菜の質はそれなりといったところですが、まあ、千円かそこらのランチという意味では充分です。
フォカッチャはほんのりチーズ味。パスタのソースを拭って食べるのに活躍してくれます。
私はスペシャリテの「本日入荷した新鮮な貝類とチェリートマトのペスカトーラ」を選択。追加料金500円の数量限定品で、大盛プラス200円です。うひょー、物凄まじい量の貝貝貝!シジミ、アサリ、ハマグリ、ムールな二枚貝オールスターズが山盛りとはこういうことだとその存在を主張しており、それぞれの貝に合わせて白ワインを楽しみたくなります。
支払金額は1,900円。しかしながらこれは追加料金やらなんやらの結果であり、デフォルトな注文であれば1,200円というのは奇跡の価格設定。洋風居酒屋ともいうべきざっかけない雰囲気なので、決めのデートというよりは気の置けない友人とワイワイ楽しみに行くと良いでしょう。次回は姉妹店である「築地トゥットベーネ 」にお邪魔したいと思います。

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前田食堂/大宜味村(沖縄)

二郎系沖縄そば」として有名な「前田食堂」。沖縄北部のやんばると呼ばれる地域、大宜味村という、ライトな観光客にとってはなかなか足が向かないエリアに位置します。1972年に創業の老舗であり、50年ちかくもの間、この地域でのガテン系にカロリーを提供してきた名店です。
トータルでは30席ほどであり、その半分が座敷、もう半分がテーブル席です。我々は土曜日の開店直後に訪れたため待ち時間ナシで入れましたが、退店時には数名の待ち行列が生じていました。
さっそく本題に入りましょう。看板メニューの「牛肉そば」。外観からは麺を確認することはできず、その代わりに山のような、というか山のモヤシ炒めがてんこ盛り。なのですが、丼のサイズはラーメンやそばにしては小さく、リンガーハットの野菜増しちゃんぽんを同じ器に盛り付けたらこれぐらいになるんとちゃうかという疑念はある。
シャキっとした食感のモヤシにガシガシと噛み応えのある牛肉、圧倒的なコショウの量。スパイシーを通り越して暴力的ですらありわかりやすく美味しい。麺は広く太く厚く、沖縄そばとしてはパワフルな部類でしょう。スープはモヤシ炒めから流れ出るコショウ風味が強すぎるため、本来はどんな味だったか不明。
連れは「牛肉おかず」を注文。渋いチョイスである。先の麺とベクトルは同じと思いきや、こちらはニンニク風味。「牛肉そば」にせよ「牛肉おかず」にせよ、わかりやすい調味が芸風。一見の方はビジュアル麺を含め、まずは「牛肉そば」を注文するのが良いでしょう。
わざわざ当店で食事をするために那覇から、という感じではありませんが、飲食不毛の地であるやんばるエリアに観光に出かけるのであれば是非立ち寄りたいところ。目の前の海はどこまでも広く青いので、この地域の観光名所のひとつとして捉えて訪れましょう。

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カーサレストラン(Casa Restaurant)/県庁前(那覇)

国際通りから北へ数本の路地にある「カーサレストラン(Casa Restaurant)」。もともとは「Casa Trunq(カーサトランク)」というカジュアルな洋食店だったのですが、イノベーティブ系のレストランへと業態変更です。
スタイリッシュな店内。テーブル席がいくつかにカウンター席と今風な誂えです。テーブルクロスを張っているわけではなく、割にカジュアルでもあります。
1皿づつの料理に合わせたペアリングは4千円と絶対額は安いのですが、量が清貧と呼ぶべきミリリットルであり、何だか悲しくなりました。杯数こそは多いものの、トータルでは6杯取りのグラスを2杯ほどしか飲んでいないような感覚です。
アミューズはオリーブをセモリナ粉で包んで揚げて、人参のピュレを添えます。見た目通りの味わいです。
「與座菜園」と、ちょっとフリーハンドでは漢字で書けない一皿。種々のハーブの味が濃く美味。中に組み込まれた鶏肉もクリアな味わいです。
ひよこ豆のスープ。生姜とローズマリーの風味がきいて味は悪くないのですが、なんせ量が少ない。古宇利島「6(シス)」の100皿ぐらいあるアミューズのうちの1つにも満たない食べ応えです。
久米島産の車海老。やはり味は良いのですが、食事の量もワインの量も共に儚い。
自家製のフォカッチャは結構美味しい。オイルたっぷりジューシーで、下手をすると料理そのものよりも食べ応えがあるかもしれません。
フォアグラにイチゴをトッピングしたもの。これはコッテリとした料理なので、これぐらいのミニモニサイズでちょうど良い。イチゴの味が濃く、イチゴパフェで食べてみたいなと思わせる存在感でした。
パスタは真鱈の白子にタラバガニ。タラバガニの印象は薄く、代わりに白子の風味が大迫力。パスタ料理というよりも、白子料理と呼ぶに相応しい霊感です。
新鮮なブリに薄く衣をつけてザっと揚げました。生から中温度帯へとのグラデーションが心地良く、キョーイチの美味しさです。量もそれまでに比べるとしっかりとしており、これこれ、これですよとようやく頷いた瞬間です。
メインは石垣牛。素材は悪くないのですが、薄いスライスで食べ応えが無く、量が小さいがため温度も下がっており、今中のカーブのようににスススとテンションが下がります。まあ、9千円のコース料理なので、あまり求めすぎても贅沢なのかなあ。
ということで、味そのものは悪くないのですが、食べ応え飲みごたえが乏しいディナーでした。それでもひとありあたり1.3万円ということを考えると、あまり飲めない小食の方にとっては満足のいく設計かもしれません。

また、今回はワインペアリング4千円でしたが、シャンパーニュのフリーフローであれば5千円だったので、そっちにすれば良かったなと後悔。食事の量も、もっと大盛りサイズ(もちろん追加料金で)なコースという選択肢があれば、だいぶ印象が違うような気がしました。

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