高級レストラン"また行きたい"偏差値【2026年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

洋食レストラン marronnier(マロニエ)/白金高輪

北里研究所の裏手の住宅街にひっそりとオープンした「洋食レストラン marronnier(マロニエ)」。白金5丁目という陸の孤島に位置し、白金高輪・白金台・広尾のいずれの駅からも徒歩15分近く要します。通りすがりの集客を見込まない自信のあらわれとも言えるかもしれません。
店内はカウンター6席にテーブルが数卓に個室(写真は食べログ公式ページより)。シェフは栃木県出身のようで、彼の地の食材はもちろん内装に大谷石(おおやいし)を用いているそうです。
ランチは「本日のランチ」「オムライス」「フライ」「肉」の4種のみという潔いラインナップ。サラダと食後のお飲み物のほか、サラダまたはデザートが付く仕組みです。いずれも美味しそうで目移りするのですが、今回は「本日のランチ:特製カツカレー」を注文。
ランチに付随するサラダ。有機野菜を用いているそうで、なるほど野菜本来の濃い旨みや甘み、そして瑞々しい食感に驚かされます。トッピングされた菊芋のチップスも軽快な歯ごたえを奏でており、ランチセットのオマケの枠を完全にハミ出たクオリティです。
ランチに付随するスープ。この日はキャベツのポタージュであり、キャベツが持つ本来の優しく奥深い甘みが口いっぱいに広がります。繊維感を感じさせないクリーミーな仕上がりで実に滋味深い。
主題の「特製カツカレー」。元々は賄いとして用意されていたそうですが、その美味しさから限定メニューとして昇格した経緯があるそうです。洋食店にありがちなビターで重厚な欧風カレーとは一線を画し、野菜と果実の旨みが凝縮された陽キャな味覚。スパイスを感じつつも尖った辛さは抑えられており、これはもう、カレーというよりも別の次元の料理に感じました。
カツは栃木県が誇るブランド豚「ヤシオポーク」が使用されていそうで、脂身の上品な甘さと肌理細かく柔らかな肉質が特長的。細かいパン粉を薄く纏わせており軽やかでサクサクとした食べ応え。単なるカレーのトッピングではなく、これ単体でメインディッシュとして成立する上質なポークカツレツと言えるでしょう。
ライスもまた、その辺の定食屋のそれとは一線を画す味わいであり、絶妙な炊き加減によりルーとかき混ぜてもお米がベチャつかず、口の中でパラリと解ける心地よい舌触りを残しています。最後の一口まで食べ飽きさせない土台としての役割を十二分に果たしています。
食後のお茶をゆったりと楽しんでごちそうさまでした。以上のセットが2,500円ぐらいだったかな。カレーとして見れば高価に感じますが、サラダやスープのクオリティの高さ、カツカレーとしての最高峰の味わいを考えれば実にお値打ちに感じました。次回は栃木産のブランド卵「磨宝卵」を用いたオムライスを試してみよう。自家製のデミグラスソースが美味しそうだったんだ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

我部祖河食堂 げんじや~店(がぶそがしょくどう)/牧志(那覇市)

国際通りは「てんぶす那覇」近くにある「我部祖河食堂 げんじや~店(がぶそがしょくどう)」。「我部祖河食堂」とは1966年創業の食堂であり、創業者のムッシュ金城源治が豚のあばら肉を用いた「ソーキそば」を考案した発祥の店とされています。「げんじやー店」はその系列にあたり、創業者の名に由来する屋号を用いています。
店内(?)はテラス席が中心で、屋台のようなカジュアルな雰囲気があり、通りがかりの観光客に対する視覚的な誘引効果を持ちます。もちろん建屋の中にも座席はあり、トータルでは30席近くあるかもしれません。
私は1,150円の「沖縄そば定食」に250円の「野菜トッピング」を注文。合計で1,400円であり、観光地ど真ん中ということを考えれば悪くない価格設定です。
沖縄そば。スープには濁りがあり、その見た目通りの濃厚な味わい。とは言え余分な脂は取り除かれており、鰹出汁の風味とブレンドされることで円やかな味わいに。追加トッピングされた野菜は青菜が中心で、そこから出る自然な甘みと水分がスープに溶け出し、いわゆる「タンメン」や「ちゃんぽん」のような滋味深さを感じさせます。
ところで「我部祖河食堂」といえばソーキ(スペアリブ)が有名ですが、「沖縄そば」を注文すると三枚肉(豚バラ肉の煮付け)となるのでご注意を。もちろん三枚肉も当然に旨く、箸で切れるほどの柔らかさと皮部分のプルプルとしたゼラチン質の食感が特長的。濃いめの味付けが、まろやかな豚骨スープに徐々に溶け出し、食べ進めるごとにスープのコクを深める役割も果たしています。
スープによく絡む自家製の太麺。もちもちとした弾力とコシがあり、噛むほどに小麦の香りが広がります。シャキシャキとした茹で野菜の瑞々しい歯ごたえと、もちもちとした麺の弾力が交互に訪れ、飽きさせません。
ジューシーは豚肉の茹で汁(カフーシ)とラードを使って炊き上げられており、米のひと粒ひと粒に豚のコクと脂の甘みがしっかりとコーティングされています。しっかりとした味付けで、濃厚なそばのスープの存在感に負けない強さがありました。
定食なので小鉢や甘味も付きます。この、豆を炊いたんが中々の美味しさで、カキ氷と合わせて「ぜんざい」として楽しみたくなる勢いです。新メニューとしてデビューさせて欲しいなあ。
思っていたよりも、いや、かなり美味しいそばでした。国際通りに近く、看板などに多言語表示しているためインバウンド向けのビジネスライクな店と敬遠していたのですが、全く真面目なそばでした。次回は名護の「我部祖河食堂」本店にお邪魔してみたいと思います。

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ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

那覇そば処 たからまちがー/高良(那覇市)

カスタマイズの組み合わせが一兆億通りあることで評判の「那覇そば処 たからまちがー」。古民家をリノベーションした店舗であり、店名の由来は「たからまち(高良町)+がー(沖縄方言で井戸)」で、敷地内の昔ながらの井戸にちなんでいるそうです。ゆいレールの赤嶺駅から歩いて15分ほど。駐車場はたくさんあるので、車で来るのも良いでしょう。
店内はお座敷エリアとカウンター席エリアに分かれており、グループ客は前者、1-2人は後者という振り分けのようです。お座敷エリアであっても足が痛くならない椅子の用意もあり、個人的にはお座敷エリアのほうがそれっぽい雰囲気があって好きです。
私は「めんそーれおきなわセット」を注文。お肉たっぷりの沖縄そばに加え、海ぶどうにゆし豆腐、まぐろじゅーしぃがついて1,600円と、悪くない価格設定です。
「めんそーれおきなわセット」のそばには三枚肉、塩軟骨ソーキ、ラフテー、塩てびちの4種の肉がトッピングされています。肉類は塩ベースで調味されるのが特徴的で、あっさりとしたスープに良く合います。「塩てびち」が私のお気に入りで、骨から身がホロリと外れるほど柔らかく煮込まれており、皮と筋の部分のプルプルとした弾力がたまりません。 
スープは完全無化調だそうで、鰹の風味が支配的。雑味がなく上品でありつつ、鰹の香りが幾重にも重なり、物足りなさは全く感じません。透き通る淡麗系ながら鰹の旨味の破壊力が凄い。

麺は細めの平打ち麺。麺の表面はなめらかで、ツルツルとした滑らかな喉越しと程よいコシが心地よい。パツパツとした歯切れの良さと小麦の香りを楽しみます。
「ゆし豆腐」は糸満市の有名店「宇那志(うなし)豆腐店」謹製。一般的なゆし豆腐に比べて大豆の密度が高く、濃厚な豆の甘みとクリーミーなコクがしっかりと感じられるのが特長的。豆腐自体に過度な味付けはされておらず、スープの塩味と合わせることで丁度よいバランスになります。
まぐろじゅーしー。県産のマグロの刺身をトッピングするという面白い試みです。しかしながら後述するベーシックなじゅーしーのほうが豚の風味を強く感じることができたので、どの店もじゅーしーであまり冒険しない理由がよくわかりました。
連れは「肉そば」を注文。こちらのお肉は三枚肉、軟骨ソーキ、鶏もも肉の3種。そういえば当店の三枚肉は変わっていて、チャーシューのように丸くロール状に巻かれた形をしています。鶏もも肉を起用するのも珍しく、余計な脂を落としつつもしっとりと仕上げられています。
スタンダードな「じゅーしー」には細切れの豚肉がチッピングされています。パラパラとしっとりの中間のような炊き上がりで、お米一粒一粒に具材の旨味とラードのコクがしっかりと染み込んでいます。味付けは濃すぎず薄すぎず、そばのスープと交互に食べることを前提とした優しい塩梅に調整されています。
築古物件ならではの座敷席は居心地が良く、グループでも少人数でも使い勝手の良い店でした。空港からのアクセスが良く、駐車場完備という利便性の高さは大きなメリットで、旅行者にとっても重宝するはずです。

自分好みにカスタマイズできる点が最大の強みですが、選択肢が多すぎて初回は迷ってしまうかもしれません。今回のように全部入りのセットで好みの具材(私の場合は塩てびち)を見極めてから、次回のオーダーを決めるのが賢い利用法と言えそうです。

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roku(ロク)/参宮橋

わずか6席という極小の空間でフレンチレストランとパティスリー(菓子店)の機能を併せ持つ稀有な業態「roku(ロク)」。ミシュランガイド2026に掲載。参宮橋駅から歩いてすぐ、私の推しのイタリアン「Orchestra (オルケストラ)」のすぐ近くです。
店内はカウンター6席のみのこじんまりとした空間で、シェフとの距離が近く調理風景を見ながら食事を楽しむことができます(写真は食べログ公式ページより)。シェフとパティシエールはご夫婦なのかなあ。アットホームで居心地の良い空気が流れています。
ワインにつき、3杯のペアリングが5千円で、6-7杯のペアリングが1.1万円だったかな。1杯目にシャンパーニュが付いてこの価格はリーズナブルに思いました。
アミューズが豪華。一番のお気に入りは手前のアオリイカで、ネットリとした甘味を湛えています。そこに塩気と旨味が凝縮されたオシェトラキャビアと合わさることで、磯の香りが口いっぱいに広がります。お隣の生春巻きには真鯛が組み込まれており、ハーブの香りと共に白身の清涼感を楽しみます。対照的にリエットやフォアグラ、アンキモは、濃厚でクリーミーな油脂の旨味が舌の上で溶け出し酒を呼ぶ。ローストビーフや鹿肉からは噛みしめるほどに赤身の鉄分と野生味あふれる力強い味わいが広がります。
寒ブリのタルタル。脂が乗った旬の寒ブリにサっと熱を入れ、タルタルにすることで軽やかに仕立てています。カリフラワーのムースが持つ優しく淡白な大地の甘みも添えられており、脂の濃厚さを感じさせつつも後味は驚くほどクリアです。
生の馬肉。新鮮で臭みは一切なく、とろけるように柔らかい肉質と上品な甘みが特長的。クレソンを巻きこむことで特有のほろ苦さと清涼感が加わり肉の甘みをより際立たせます。散らされたパルミジャーノの塩気と熟成された旨味が良い足し算です。
菊芋のヴルーテ。ナッツのような香ばしさと優しい甘みがあり、ぽってりとした口当たりで、どこか土の香りも感じさせます。そこに香ばしく焼かれた白子が加わりクリーミーで濃厚なコクが爆発。淡白でしっとりとした鳥の胸肉がそれぞれの強い個性を繋ぎ止め、ビスクソースで甲殻類の凝縮された旨味と潮の香りをプラスします。
自家製の全粒粉パン。小麦の表皮ごとの香ばしさと、噛みごたえのある素朴な味わいが印象的で、料理のソースをしっかりと受け止めます。白眉はぬか床を用いた発酵バターであり、通常の発酵バターのミルキーなコクに加え、独特の酸味と奥深い熟成香が混ざり合っています。
アワビは弾力がありながらも歯切れよく、海のエキスを湛えています。その味を決定づけるのが肝のソースであり、磯の苦味と濃厚なコクが凝縮された大人の味わい。付け合わせの芽キャベツとちぢみほうれん草は、冬野菜特有の強い甘みとほろ苦さを持ち、濃厚なソースに負けない存在感です。
お魚料理はアンコウ。プリッとした弾力を感じさえる身からは淡白ながらも底力のある旨味が感じられます。合わせるイカスミソースは見た目のインパクトだけでなく独特のコクと塩気を楽しむことができ、付け合わせの菜の花の苦味と共にアンコウの味わいを力強く支えます。
メインはキジバト。胸肉は赤身の力強い鉄分と繊細な酸味、ササミはしっとりと上品に、ハツや砂肝はコリコリとした食感と内臓特有の野趣あふれる風味を楽しめます。ソースはキジバトのレバーを用いており、血のニュアンスを感じさせる濃厚でビターな味わいが肉の個性を引き立てます。野性的かつエレガントなメインディッシュである。
お口直しにベルガモットとリンゴのグラニテ。高貴な柑橘の香りが鼻に抜け気分を一気にリフレッシュ。ベースとなるリンゴの自然な甘みとシャリシャリとした氷の食感が、口の中に残る脂や鉄分を洗い流します。
祭りの屋台を連想させるイチゴあめ。極薄にコーティングされた飴のパリッとした繊細な破砕音と共に、生のイチゴの鮮烈な酸味が弾けます。見た目の可愛らしさと共に、懐かしさと驚きを同時に与えてくれる遊び心あふれる一粒です。
デザートはロールケーキ。黄身の濃い卵を用いているそうで卵黄のコクと風味が際立っています。甘さ控えめのクリームが卵の優しい甘みを引き立てつつ、チョコクランブルのザクザクとした食感と木苺のソースのキュッとするような鋭い酸味が全体を引き締めます。当然に美味しいのですが、公式ウェブサイトに載っているような派手派手なケーキとかも食べたかったかな。
食後にハーブティーを楽しみごちそうさまでした。以上のコース料理が1.5万円で、5千円のワインペアリングにサービス料(?)やらなんやらで合計で2.2万円。質および量を考えれば見事な費用対効果であり、ミシュラン掲載も納得の実力店です。推しの「Orchestra (オルケストラ)」と共に、このエリアで定期的に通いたいお店がまた一つ増えました。

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日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。