高級レストラン"また行きたい"偏差値【2021年2月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

蛤坂まえかわ(はまぐりざか)/金沢

金沢屈指の繁華街、片町から犀川大橋を渡ってすぐの場所にある「蛤坂まえかわ」。2020年冬にオープンしたばかりではありますが、あっという間に予約の取れない焼鳥屋の仲間入り。それもそのはず大将のムッシュ前川は、あの「鳥しき」出身なのです。
建物は築100年の町家をリノベしたもの。こんなに迫力のある風体の焼鳥屋は初めてです。7席のみのカウンターは漆塗りたっぷりでベリークール。外人連れてきたら超喜ばれそう。

前川良輝シェフは「鳥しき」を経てNY支店「鳥えん」の厨房を預かり、帰国後は地元の石川県で開業。鶏肉は「鳥しき」お馴染みの「伊達鶏」を用いていますが、その他の食材は積極的に北陸のものを起用しているそうです。
生ビールで乾杯。なのですが、妙に気取ったグラスならびに量であり、私のマウスで4口分ほどしかありません。これで千円弱とは許せん。その後、我々は最も安い日本酒のみに徹します。ほんとはビールをガブガブいきたかったんやけどな。
お通しに浅漬け。奥の春キャベツが美味。能登の塩を用いてササっと漬け込んでおり、上質な和風コールスローといった装いです。
「鳥しき」系列にしては珍しく一斉スタートのコース制です。まずはサビ焼き。雑味の無いクリアなササミの味わいが最初の第一歩として適任です。
続いてカシワ。鶏のモモの部分であり、筋肉質でありながらも軽やかなタッチ。タレではありますが控えめな調味なのも印象的。
お口直しが大根おろしではなく玉ねぎの土佐酢漬けなのが面白い。厚みのある酸味がギュっと味蕾を引き締めてくれます。
丁寧に丁寧に火を入れたズッキーニ。表面はパリっと香ばしく、内部は瑞々しくジューシー。ズッキーニという食材でここまで周到に調理する店はかなり珍しいと言えるでしょう。
ちょうちん、なのですが、いわゆるキンカン部分の他にレバーとセセリ(?)が三位一体とされておりオリジナリティに溢れています。コリコリとした肉の食感にレバーのドロっとした味わい、液状化したキンカン。本日一番の1本でした。
この厚揚げはべらぼうに美味しいですねえ。作り立て揚げたての厚揚げをカリっと炙りたっぷりの薬味と共に頂きます。内部のお豆腐が水のように透き通っており、シルキーな口当たりに絶句します。
冒頭のササミを大根おろしで頂きます。なるほどワサビでサッパリ食べるもよし、大根おろしでシャラっと食べるもよし。いずれにせよ魅力的な酒のツマミです。
特大サイズのボンジリ。まるで脂で揚げたかのように表面はカリッカリとしており、鰻の白焼きもかくやというジューシーさに心躍る。
加賀蓮根もズッキーニと同様に、注意深く火を通していきます。辛抱強い調理だなあ。私などイラチなのですぐに薄切りにして強火でジャジャっとやってしまいそう。
ふりそではバリっとした皮目とムキっとした肉のバランスがちょうど良い。コッテリしたワインなどが良く合ったかもしれません。
つくねは大根おろしと共に。粗めに挽いた肉にコリっとしたナンコツの食感のアクセント。
肉料理なのにサッパリするすると胃袋に落ち着く逸品です。
マルハツが圧巻。心臓病とは無縁の健康で清らかな心臓が、ビクンビクンとした食感で迫り来る。それでいて嫌な臭みなどは全くなく、圧は強いものの余韻は控えめという面白い素材でした。
ビッグサイズの手羽先。やはり表面はバリっとジュワっと炙っており、皇室が食べるフライドチキンのようです。手でむしゃぶりつくものの妙に気品高い味わい。
内臓が重くなり始めたため追加の串はパスして〆のお食事へ。こちらはそぼろ丼。つくねに比べてより粗く挽かれており、調味も中々しっかりとして元気いっぱいの一杯です。
親子丼に悶絶。オレンジ入りの卵が言葉で素描しかねる濃厚さであり、最高級の卵かけごはんを食べているかのよう。鶏肉も雑に鍋に放り込むのではなく、炭火で丁寧に炙ってからという念の入れよう。我が心の親子丼第一位に認定します。
地元の日本酒の酒粕を用いたブランマンジェ。はっきりと日本酒を感じる味わいで魅力的。やはり外人に食べさせたら喜びそうな味覚です。
一通りを食べ、ごはんものを追加し軽く飲んでひとりあたり1.3万円。金沢の焼鳥屋としては破格の値付けではありますが、焼鳥の聖地東京の名店と遜色のない、いや、独創性という意味では唯一無二の構成でした。鶏以外に地元の食材を多用しているのがいいですね。単に焼鳥というよりは、北陸の食材を楽しむお店と捉えたほうが良いかもしれません。1回転目は17:30スタートなので、新幹線の終電前でもワンチャンあるで。

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それほど焼鳥に詳しいつもりは無いのですが、私のコメントが掲載されています。食べログ3.5以上の選び抜かれた名店を選抜し、お店の料理人の考えを含めて上手に整理された一冊。

Japanese Soba Noodles 蔦(つた)/代々木上原

ラーメン屋としてミシュラン1ツ星を獲得し話題となった「Japanese Soba Noodles 蔦(つた)」。突如人気が沸騰してんてこまい中のてんてこまいとなり、商品構成やオペレーションを見直し巣鴨から代々木上原の地へ転戦。私は飛行機で当店プロデュースのものを食べたことがあるのですが、実店舗にお邪魔するのは初めてです。
「飯田商店」よろしく当店もOMAKASEの予約システムを採用しており、1秒も並ばずにスムーズに入店。素敵な時代になりました。店内は結構広く、20席強はありそうです。カウンター席はもちろんテーブル席も用意されており、ラーメン屋としてはトップクラスの居心地の良さです。
主力の「醤油ラーメン」。前評判の割に控えめな価格設定です。淡麗な醤油味でゴクゴクいけるクチ。魚介や動物の風味など色んな味がするのですが、加えてバルサミコトリュフクリーム、モリーユ茸のクリームソース、フィグコンポートとバルサミコボールと味が多過ぎる感は否めない。
スープに比べると麺の仕様は標準的。やはりキレイな小麦の味わいが響き、ツルっとした喉越しが楽しめます。色々書きましたが、ここまでで1,200円というのはお値段以上の美味しさがありました。
800円の「特製トッピング」は別皿での用意。結論から述べるとこれは大変お値打ちですねえ。すき焼き風の和牛、肉味噌、生ハム風の豚肉、鶏チャーシューと肉の百貨店であり、それぞれ異なった味覚が楽しめます。思わずワインを注文したくなる美味しさ。そのへんのビストロが尻尾を巻いて逃げ出すクオリティです。必ず注文すること。
「A5黒毛和牛SUKIYAKIご飯」は800円。これは正直ビミョーですね。TKGとも記載されていましたが卵液の量が少なく、また、肉の量も寂しい。先の「特製トッピング」にプレーンバニラな白米で充分。
「A5黒毛和牛SUKIYAKIご飯」ではずっこけましたが、そこに至る「醤油ラーメン」と「特製トッピング」を食べて2千円というのはお買い得。ラーメン屋で2千円と考えるとウォって思いますが、きちんとしたパスタ料理と手の込んだお肉の盛り合わせを食べに行くんだと自らに言い聞かせて訪れましょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

フィオッキ(Fiocchi)/祖師ヶ谷大蔵

小田急線は祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分の商店街の中にある「フィオッキ(Fiocchi)」。食べログでは3.88(2021年5月)で百名店に選出と、世田谷が誇るイタリアンの名店と言えるでしょう。

お店に入ってすぐは物販スペース「ラ・ポルタ・ディ・フィオッキ」。そこからもう1枚、扉を隔てた奥に「フィオッキ(Fiocchi)」という面白い間取りです。
堀川亮シェフは祖師ヶ谷大蔵で生まれ育ち、25歳で渡伊。イタリア北中部の名店で腕を磨き、帰国後、2000年に当店を開業。コロナ以前は席数の多いバリバリのリストランテだったそうですが、コロナを奇貨として改装し物販スペースを設置しテイクアウトを強化。加えてカウンター席を設けライブ感溢れる誂えへと仕様変更。天晴れな決断力です。ちなみに我々は禁酒法の時代に訪れたのでアルコールの提供は完全NG。コンプライアンス意識も非常に高い。
まずは新玉ねぎのドロドロしたやつにウニをたっぷりトッピング。ドロドロには海苔やワラビが組み込まれており、山海の珍味が一発で楽しめます。ポーションも中々のものであり、この時点で今夜の勝利を確信しました。
続いて牡蠣。でっぷりと太った牡蠣に鴨(だっけ?)の出汁のジュレを注ぎ、刻んだトリュフやらモリーユ茸やらトリュフやらをトッピング。なんとも直情的な味覚であり特急で美味しい。お供に白ワインが無いのが悔やまれる。
サーモンを目の前で燻製。香り高く食欲をそそる味わいです。ジューシーなホワイトアスパラガスやホロホロ鳥の卵のスクランブルエッグ風ソースなど皆が大好きな味覚であり、ナスタチウムのピリっとした刺激も心地よい。
パンは自家製の全粒粉パン。テイクアウトの強化と共にパン用のオーブンを設置するなど、この手の食事についてはお手の物。このあたりの住民はホームパーティーの料理に困るということは無いでしょう。
目の前でスッポンが串に刺されて焼かれます。香ばしく獰猛な味覚で実にマッチョ。スッポンは日本のジビエと思いきや、日本料理として食べるよりも欧米系な調理で食べた方が旨いのではなかろうか。
ファサーと、サランラップのように薄くスライスされた生ハム。24か月も熟成されたパルマ産のヘヴィー級の濃いはみごとに脂の甘味と一緒に溶けます。底には豆のリゾット的な歴史ある郷土料理(?)が敷かれており、前前前世からこんなにも旨いものを食っていたとはイタリア人は実にけしからん。
パスタはアニョロッティ・ダル・プリン。いわゆるワンタン的な詰め物料理であり、秋田の山菜などが詰められ面白い試みなのですが、食いしん坊の私としてはもう少しパスタパスタした食べでのあるパスタ料理のほうが良かったかもしれません。
メインディッシュはランド産の鳩の炭火焼き。オーセンティックな調理であり、マルサラを主体としたベーシックなソースが良く似合います。お供に赤ワインが無いのが悔やまれる。
デザート1皿目はレモンのコンポート(?)にストラッチャテッラのアイス。ストラッチャテッラとはブッラータの内部にあるクリーム状の濃いやつであり、イタリアのジェラテリアなどでは割にメジャーなフレーバーです。レモンが皮ごとイケるクチであり、目が覚めるような酸味と奥行きのある甘味。
続くデザートもセンス抜群。グリーンアスパラガスのプリン的なものにビールのアイス、チェリーたっぷりのチョコレートソース。それぞれエッジのきいた甘味ですが、さらにはグリーンアスパラガスのコンポート(?)やカカオニブなど、私の味覚の処理能力が追い付かないほどの多彩な試みが詰め込まれています。
小菓子も自家製。ほっこりと心温まる味わいであり、どこかへお邪魔する際の手土産にも良さそうです。この、物販とレストランの小規模ハイブリット形式は令和アンダーコロナにおける勝ちパターンかもしれません。知らんけど。
恐らく本日シェフが最も手間暇かけて提供したドリップコーヒー。純喫茶であれば千円近くはしそうな、バリ旨い1杯でした。

酒は飲まず炭酸水のみに留めたので、お会計はひとりあたり1.8万円ほど。祖師ヶ谷大蔵という地においてはかなり勇気の要る価格設定ですが、都心で同じものを食べることを考えれば大変リーズナブル。どの皿も独創的できちんと美味しい。次回、疫病騒ぎが落ち着いた折にでも是非、たっぷりのワインと共に楽しみたいと思います。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。

日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。

しゃぶしゃぶKINTAN代官山本店/恵比寿

「THE KINTAN STEAK」を始め、恵比寿界隈のカジュアル肉料理屋としては好印象のKINTANグループ。この日は「代官山焼肉 kintan」の2階にオープンした「しゃぶしゃぶKINTAN代官山本店」へ。代官山って言っても恵比寿から歩いた方が直感的にわかりやすいです。
厨房をぐるりと取り囲むコの字型テーブルにテーブル席と個室がいくつか。席間にゆとりがあり、カウンターも広々としていて快適です。客層は20代後半~アラフォーといったところでしょうか。サマンサタバサみたいな恰好をした女子が多かった気がする。
酒が安い。特にワイン。ボトルワインは2千円台~で、グラスのテタンジェが千円を切ります。ドンペリやクリュッグなどの高価格帯ラインも酒屋とそう変わらない値付け。ただしワインの取り扱いは不慣れなように見えたので一長一短です。
5千円ぐらいのコース料理を注文。まずは「黒毛和牛ツラミてっさ」。喧嘩を予防するためでしょうか、ひとり1皿づつ分けて盛られるのが不思議な感じ。肉そのものはコンドームのように薄くて味がよくわからない。

スープは「和牛出汁」が固定で、もう一種はいくつかから好きなものを選ぶことができたので「白胡麻坦坦出汁」をチョイス。ただしいずれも薄味であり、結局はつけダレでの調味に頼る必要があります。
「黒毛和牛イチボのしゃぶり寿司」は和牛をササっと湯にくぐらせてシャリと共に頂くのですが、いわゆる都会のハッタリといった類の料理です。
野菜の盛り合わせは良いですね。色の濃い野菜たっぷりキノコもたっぷり。加えておかわり自由ときたもんだ。正直、肉よりも野菜のほうが心に残りました。
水餃子も悪くはないのですが、しゃぶしゃぶ屋に来てまで食べる必要があったかどうかは疑問。「牛タンのしゃぶしゃぶ」も良いのですが量が少なくストレスフル。
メインのお肉は豚バラに肩ロース、和牛の肩バラ。カッチンカッチンに凍っていてテンサゲ。然るにスーパーで買う肉と大差ない味わいであり、何だかあっけないフィニッシュです。
 〆の食事に担々麺。こちらも家庭料理の延長の味わいであり、専門店の味覚には程遠いクオリティでした。
砂糖の甘さが目立つジェラートで〆てごちそうさまでした。

しゃぶしゃぶを食べに来たというのに、野菜ばかりを食べた記憶しか残りませんでした。そんなに野菜を食べるなら「WE ARE THE FARM EBISU」でええやんか、という話である。

もちろん私の注文したコースが悪かったのかもしれませんが、全体を通して「お前もメタボリックにしてやろうか?」という心意気が感じられない。ガーデンプレイスタワーの「THE KINTAN STEAK」のランチが素晴らしすぎただけに、あまり肉の出ない、拍子抜けした一夜でした。

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恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindle Unlimitedだと無料で読める。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。