白金鳥とも/白金台

私の大好きなお店、表参道の「鳥政(とりまさ)」独立した「白金鳥とも」。最寄り駅は白金台かなあ。プラチナ通りを下りきったところにあり駅徒歩15分といったところでしょうか。恵比寿や広尾から歩いて行けないこともないです。
店内はカウンターが7-8席に大きなテーブルが1卓と個室(写真はぐるなび公式ページより)。個室を少し覗いたのですが中々に素敵な空間で、いつかこちらで飲み会を開催しようと決意しました。
港区白金とハイソな印象の立地ですが、アルコールの値付けはリーズナブル。とりわけワインの価格設定が良心的で、安いものだとボトルで3千円台から用意されています。
お通しは雑ですねえ。茹でたか蒸したかのブロッコリーにマヨネーズがベロンと乗せられただけであり、この程度であれば何も出さない方が心証は良いでしょう。
当店はれっきとした焼鳥屋なのですがアラカルトメニューも豊富であり、鶏肉を主題としたアラカルトメニューも豊富に揃っています。まずは「クレソンとベビーリーフのグリーンサラダ」で内臓を労わります。トマトが地味に旨い。
「いぶりがっこクリームチーズ」はご覧の通りの味覚なのですが、880円と割高。
「よだれ鶏」はいわゆる中国料理店のそれとは異なり、綺麗な鶏の味わいを愉しめます。薬味もたっぷりで美味しかった。
「出し巻き玉子」はかなりのサイズ感で腹に溜まる。また880円と結構な値付けであり、当店は酒や焼鳥に比べると、一品料理が総じて割高に感じました。
本題に入ります。焼鳥は「フルコース」に挑戦しご覧のラインナップ。これだけ食べて4,200円というのは、暴騰に暴騰を重ねる東京の焼鳥コミュニティの中では良心的と言えるでしょう。
また肉のカットがすこぶるデカく、1本1本がいちいちボリューム満点なので、大食漢にとっては堪らないお店です。なお、半分量のコースも用意されており、そちらを選んで一品料理やゴハンものを充実させるという作戦もアリ。使途が無限大の焼鳥屋です。
〆の食事に塩ラーメンを注文。文字通り淡麗な味わいであり、エレガントなスープがしみじみ旨い。玉子とろとろの親子丼も旨そうだし、「黒炒飯」なる謎メニューも興味を惹く。食べる愉しみが尽きないお店です。
以上を食べ、派手派手に飲んでお会計はひとりあたり1.3万円。しかしこれは翌日ふたりとも二日酔いで全く使い物にならないほど飲んだ結果であり、普通の飲食量であれば7-8千円に落ち着くことでしょう。これはいい、すごくいい。昨今の座るだけで1万円~という焼鳥屋たちは何なんだろうと、色々と考えさせられた焼鳥屋です。オススメ!

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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。

素人にとっては単に串が刺さった鶏肉程度にしか思えない料理「焼鳥」につき、その専門的技術を体系的に記しています。各名店のノウハウについても記されており、なるほどお店側はこんなことを考えているのかという気づきにもなります。