ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】

<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

ハイアット ハウス 東京 渋谷 (Hyatt House Tokyo Shibuya)

渋谷の再開発が着実に進み、桜丘の複合高層ビル「Shibuya Sakura Stage」も無事完成。テナントも順次入居を始めたようで、「ハイアット ハウス 東京 渋谷 (Hyatt House Tokyo Shibuya)」も2024年2月26日に開業しました。
「ハイアットハウス 金沢(Hyatt House Kanazawa)」と同様に、レジデンスっぽいエントランスから16階のロビーへ向かいます。当館の登場人物に日本人は殆どおらず、下手をすると「パーク ハイアット ニセコ HANAZONO」よりも外国人比率が高いかもしれません。ちなみに16階から30階までは居住用マンションの「ブランズ渋谷桜丘」という棲み分けです。
お部屋は「キング」にご案内頂きました。デジタルキーを使えばロビーを経由せず、車寄せから部屋まで誰にも会わずに直行できるため、有名人の密会に活躍しそうです。広さは32平米と2人で滞在するには申し分のない広さです。ホテルというよりはサービスアパートメント的に使う宿泊施設であるため実に機能的な仕様です。
眺望はお世辞にも良いとは言えず、お向かいのマンション(?)の様子が丸見えです。もちろんアチラ側からコチラ側も丸見えでしょうから、滞在中はずっとカーテンを閉めて過ごしました。アーバンな引きこもりである。
金沢にもキッチン付きのお部屋はいくつかありますが、当館は全室にキッチンと洗濯乾燥機、オーブンレンジ、冷蔵庫を装備しています。器やカトラリーはもちろんフライパンなどの調理器具も全て揃っており、今すぐにでも新生活を始められる勢いです。
部屋の広さの割にクローゼットが広く、やはり中長期での滞在を前提とした宿泊施設なのでしょう。ベッドの下にスーツケースを収納できるスペースも用意されており、居住空間を広く維持することができます。
ウェットエリアも部屋全体の広さを考えると贅沢にスペースが取られています。ドラム式の洗濯乾燥機がある部屋ってのは、Airbnbを除けば初めての経験かもしれません。洗剤も用意されていたので、せっかくなのでプール後の水着を洗って乾燥してみました。
バスルームも広くしっかりとした誂えです。風呂場としてしっかりとし過ぎているため、友達の家に泊まりに来た感がしないでもない。シャンプーなどはディスペンサー方式であるため、余計にそう思わせるのかもしれない。
トイレも清潔に維持されており、もちろんウォシュレット完備。ただし完全な独立型ではなくウェットエリアと空間が続いているため、使い勝手としてはあまり良くありません。
共用設備に参りましょう。こちらは16階ロビー脇にあるワークスペースであり、webミーティングなどで使用している人を時々見かけました。スペースの広さは限定的であり、「ハイアットハウス 金沢(Hyatt House Kanazawa)」の余裕のある設計とついつい比べてしまいます。
フィットネスセンターは客室数126という規模を考えれば中々に充実しています。長期滞在者の健康を維持するにはしっかりとした設備が必要なのだ。
屋内プールは16階のロビーフロア奥に位置します。長さ15メートルと小さめサイズではありますが、この立地この客室数でプールとジャクージを用意した姿勢は天晴れとしか言いようがありません。ガラス張りで解放感がありますが、夕刻は西日が激しいため、日焼けが気になる方は太陽が南中する前に利用しましょう。ちなみに「ブランズ渋谷桜丘」の住人とも共用だそうです。
朝食はロビー階のダイニング「MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)」へ。ハイアット的にはサードパーティーが運営しているレストランという位置づけで、「ハイアット プレイス 新北市新荘(Hyatt Place New Taipei City Xinzhuang、新北新荘凱悦嘉軒酒店)」における取り扱いに似ています。
「ハイアットハウス 金沢(Hyatt House Kanazawa)」「ハイアット プレイス 京都(Hyatt Place Kyoto)」と同様に、シンプル・イズ・シンプルな朝食でした。契約の関係からか、きっと「MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)」みは1ミリも発揮できていないと思うので、時間帯を改めてお邪魔したいと思います。詳細は別記事にて
「ハイアットハウス 金沢(Hyatt House Kanazawa)」と同じく機能的で居心地の良い宿泊施設でした。しかしながら、これで1泊6-7万円というのは流石に高すぎるような気がします。もちろん中長期の契約が前提の施設であって、短期滞在の場合はどうしても割高となってしまう仕組みは理解できますが、「ホテル虎ノ門ヒルズ(Hotel Toranomon Hills)」のようなフルサービスのハイアットよりも高い値付けというのは違和感を覚えました。

あくまでビジネスユースの長期滞在者向けの施設と割り切って捉えたほうが良さそうです。お疲れ様でした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)/渋谷

赤坂のイノベーティブ系レストラン「MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)」が渋谷へ移転リニューアルオープン。「ハイアット ハウス 東京 渋谷 (Hyatt House Tokyo Shibuya)」のメインダイニングという位置付けであり、ハイアット的にはサードパーティーが運営しているレストランという位置づけで、「ハイアット プレイス 新北市新荘(Hyatt Place New Taipei City Xinzhuang、新北新荘凱悦嘉軒酒店)」における取り扱いに似ています。
超高層ビルが立ち並ぶ渋谷の中で16階という高さは中くらい。眺望がバリ凄いというわけではありませんが、天井は高く壁の全面がガラスとなっているので解放感に満ちています。
我々は朝食ビュッフェとしてお邪魔しました。「MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)」そのもののコンセプトは「和漢洋才キュイジーヌ」というちょっとよくわからないものですが、朝食は至ってハイアットハウス的なラインナップです。
この空間に居る日本人は我々だけであり、ゲスト・スタッフともに外国人しかいません。公用語は普通に英語です。念のためゴハンやお味噌汁などが用意されていますが、お味噌汁の具材はフリーズドライ品であったりと、日本にかける情熱は感じられませんでした。
必要最低限な料理構成ですが、それでも日本の一般的なビジホに比べると品質は良く、結局どこに泊まっても食べるのは野菜と卵とソーセージな身としては必要にして十分に感じました。エビのマリネが山ほどあるのが嬉しい。
「ハイアットハウス 金沢(Hyatt House Kanazawa)」「ハイアット プレイス 京都(Hyatt Place Kyoto)」と同様に、シンプル・イズ・シンプルな朝食でした。ただ、6万も7万もするホテルの朝食としてはロマンに欠ける。

契約の関係からか、きっと「MOSS CROSS TOKYO(モスクロストーキョー)」みは1ミリも発揮できていないと思うので、時間帯を改めてお邪魔したいと思います。

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鮨処 あさの川/金沢駅

金沢は主計町(かずえまち)、浅野川大橋のたもとにある「鮨処 あさの川」。西日本伝説の鮨店「小松弥助」の森田一夫シェフがプロデュースしたことで話題となった鮨店です。
1階はカウンターに7-8席にテーブルがひとつ。2階にはお座敷もあるようです。ちなみに当店の経営は「金沢まいもん寿司」を展開する株式会社エムアンドケイとのことで、やや商業主義的な香りがします。
飲み物メニューに値段は明記されており、ビールは千円を切り日本酒も1合千円台なのですが、深く考えずに店主に適当にお願いしていたらビックリするほど高くつきました。陸での生活資金に糸目はつけない海賊でもない限りはきちんとメニューから注文するほうが良いでしょう。
まずは岩もずく。歯ごたえがあって上々の出だしです。酸味も程よくきいており内臓が活性化されます。
ワオ!なんて豪華なツマミでしょうか。まるで日本料理店のようなプレゼンテーションであり、鮨屋でここまで凝ったものを出すお店は中々ないでしょう。酒を呼ぶ味わいでアドレナリンが出始めます。
お造りはクエ。程よい歯ごたえに上品な脂質。醤油ではなく煎り酒で楽しむ点がアダルトです。
焼き物はシロアマダイ。上品な甘みと、しっとりとした食感が特長的。とりわけ皮目が香ばしく、身はふっくらとしていて思わず笑みがこぼれます。
蒸し物。レンコンのお団子に車エビやアナゴ、ギンナンが組み込まれておりドッシリとした旨さです。なんだかもう、鮨屋でなく日本料理店にお邪魔したような気分である。
にぎりに入ります。まずは地物の赤イカで、その口当たりは絹糸のように艶やかで魅力的な甘味を湛えます。
ガリは史上最大級とも言えるカットであり、レンコンでも食べているような気分です。シャリは酸も塩気も甘味も穏やかで、それほど主張は強くありません。が、シャリが三角形というか何と言うか、山型で3D感覚のある不思議な造形です。
キダイ。淡白ながらも上品な甘みがあり、酢で締めるにちょうどよい味覚。フリーズドライした粉醤油を振りかけるのがオシャレです。
七尾のトリガイ。まだ生きているのか叩くとビヨーンと立ち上がります。これはもう外国人にとっては衝撃的な光景でしょう。口に含むと意外に歯切れが良く流れるように胃袋に落ちて行きました。
キンメは銚子から。おや、観光客向けのお店と思いきや遠くからも魚を取っているのですな。それほど脂が乗っているわけでなく、なるほどカラシでサッパリと食べるにちょうど良し。
コハダ。タネが大きく肉厚で魚そのものの味わいがダイレクトに伝わって来ます。
甘エビ。その名の通りネットリと甘くとろけるような舌ざわり。たっぷりトッピングされた卵が日本酒に良く合います。
大トロは噴火湾から。間違いなく美味しいのですが、わざわざ金沢に来てまで食べる必要性は無いなあ。と思いきや、やはり間違いなく美味しい。それがマグロである。
このアジも美味しいですねえ。鉄っぽい風味を感じつつ脂もたっぷり。ネギとショウガのソース(?)も食欲を刺激する味わいです。
のどぐろ。途端に観光客に寄せて来てくれましたが、もう僕たちノドグロなんて慣れっこだよ、と思いきや、やはり間違いなく美味しい。それがノドグロである。
フィナーレは地物の毛ガニとウニをシャリと混ぜ混ぜし、海苔で巻いて頂きます。これはもう、文句なしに美味しいですね。陶然となって宙を仰ぎ、このとき私は絶頂を迎えました。
お椀はアラ汁で、思いのほか可食部が多く嬉しい。アラ汁って美味しいですよね。何度も言うように、マレーシアの「フィッシュヘッドカレー」は日本で絶対に流行ると思います。
デザートはその場で作る葛切り。出来立てのフレッシュな歯ごたえに心和みます。トロリとした黒蜜の甘味と旨味も最高だ。

以上を食べ、ほどほどに飲んでお会計はひとりあたり3万円。え!3万円!?東京の鮨屋であれば当たり前の相場観ですが、石川で3万円というのは「すし処 めくみ」以来かもしれません。なるほど「小松弥助」プロデュースだと強くアピールするあたり、そういうことなのかもしれません。

味は間違いなく美味しく満足したのですが、金沢での支払金額としてはちょっと違うかなと思いました。皆さんお疲れさまでした。

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北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
「大人絶景旅」と銘打ってはいますが、石川の名所をテンポ良くまとめています。グルメ情報も多くモデルルートの提案もあり、広告だらけのガイドブックとは一線を画す品質の高さです。

白金 酉玉 別館(とりたま)/恵比寿

白金高輪・白金台・広尾・恵比寿のちょうど中心にある陸の孤島「酉玉(とりたま)」。希少部位がウリの焼鳥屋であり、ミシュランガイドでもビブグルマン(安旨店)として掲載されています。前回は本店にお邪魔しましたが、この日は恵比寿三丁目の交差点の斜向かいにある別館を訪れます。
店内はカウンター席のみで20席ほどでしょうか(写真は食べログ公式ページより)。18時台にお邪魔したのに殆ど満席です。こんな不便な立地なのに外国人客が多く、ミシュランガイドの影響力は流石としか言いようがありません。ちなみに当店は日本以外にも香港やシンガポールなどのアジア圏にも展開しています。
マスターズドリームは700円ほど。この辺りの飲み屋としては良心的な価格設定であり、日本酒も半合からリーズナブルな値付けで数多く用意していました。もちろんハイボール類や焼酎、ワインなど一通りのアルコールは取り揃えられています。
お通しは豆腐に味噌汁。豆腐は普通に美味しいのですが謎の抹茶ジュレは超いらない。味噌汁も不思議とキンキンに冷やしており、どうして余計な事ばかりするのだろう。ちなみに焼鳥屋における定番の大根おろしはシッカリとすりおろしたタイプであり、うずらの卵黄を浮かべているのが特長的です。
「シンプルサラダ」は1人前385円なのですが特大ポーションで登場し思わず笑みがこぼれます。野菜の質も上々で、コンビニサラダの質および量を遥かに凌駕する満足度です。必ず注文するようにしましょう。
串焼きは「おまかせ七本コース」でお願いしました。2,486円です。まずはサビ焼きで、中はシットリの定番の美味しさ。
おび。モモ肉の中心だそうですが、パンダエキスプレスのチキンの総菜のような味わいで私の口に合いませんでした。いや、パンダエキスプレスは大好きなのですが、焼鳥として食べるには振り切れていない、という意味です。
アラカルト注文した牛モツ煮込み。思いのほか肉々しく、モツというよりも牛肉食ってるなあ感のつよいひと品です。
げんこつ。ひざの軟骨でありゴリゴリとした歯ごたえが特長的。
ミニトマトはミニトマトとしては大きなサイズであり食べ応えあり。酸味は強くなく私好みの味覚です。
レバー。やや火入れは強くホクホクとした食感。清澄な味覚で美味しいのですが、個人的にはもうちょいレアのほうが好きかもしれません。
砂肝。こちらもコリコリとした食感が印象的で、食事というよりも酒のツマミ・スナック的なポジショニングです。
7本目は「博多軍鶏ねぎま串」で、アラカルトとしては最高値の462円。もちろん美味しいのですが、個人的には他の串のほうがお値打ちに感じました。
〆の食事を注文すると、鶏のスープも付随します。いわゆる博多の水炊きのスープのような味わいであり、仄かに白濁しコクが強く、文句なしの美味しさです。
〆は名物の「酉玉丼」。鶏そぼろに焼鳥と温泉卵をトッピングする贅沢仕様。写真はハーフサイズで500円ぐらいだったっけな。費用対効果に大変優れた丼であり、これだけスピンオフして専門店としてデビューしたいくらいです。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は6千円と少し。本店にお邪魔した際はパっとしない印象を受けたのですが、この日は大満足。自慢の希少部位を注文し始めると、希少なだけあってどんどん値段が高くなり、そういう結果となるのかもしれません。次回は最初からアラカルトで注文してみようかな。

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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindle Unlimitedだと無料で読める。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。