VINO(ヴィーノ)/おもろまち(那覇市)

TSUTAYA那覇新都心店の裏路地・駐車場側にある「VINO(ヴィーノ)」。食べログの案内には「カジュアルフレンチ」と記されているのですが、主力はパスタであり、そもそも店名はイタリア語なのが気になるところ。ゆいレールおもろまち駅から歩いて5分ほどです。
店内の壁面はワインで埋め尽くされており、まさしくワインの壁。これは単なる貯蔵庫ではなく、当店がワインに価値を置くことを宣言する、視覚的かつ概念的な存在であると言えるでしょう。座席はテーブル席を中心にカウンター席もいくつか用意されています。
ランチはアラカルトのパスタや肉料理などが用意されており、追加料金で前菜やドリンク、デザートを付けることができます。私はプラス千円でアルコールと前菜、パンを付けるプランでお願いしました。セットのスパークリングワインは並々注いでくれ、なるほど店名に恥じない心の在り方です。
セットの前菜は、うーん、不味くは無いですが、美味しくもないですね。作り置き感が満載であり、なんならメインプレイスのサンエーで惣菜を買った方がクオリティが高いかもしれません。
主題の「ワタリガニのトマトクリームパスタ」。を口に運ぶと、まずソースの安っぽいトマトの酸味が鼻をつきます、厨房を覗くとカゴメの缶のトマトソースを用いており、化学的な甘酸っぱさがクリームのベタつきと混ざり、まるで独り暮らしの大学生の手料理のようです。肝腎のワタリガニに可食部は無く、その割に風味がソースに移った気配もありません。麺はボソボソで、アルデンテどころか屋台の焼きそばのようである。
並々のスパークリングワインは嬉しかったのですが、そこからは下降の低空飛行であり、全体として期待を裏切る平凡さが感じられる食事でした。ワインが付いて総額2千円と少しという支払金額を考えれば、まあ、こんなものかもしれませんが、それにしても後悔の残るランチでした。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。