2020年ベストホテル&レストラン

本年もご愛読ありがとうございました。毎年恒例、年末の総仕上げとして、ベストホテルとベストレストランを3つづつ挙げることとしましょう。

【ホテル第3位】
MAGACHABARU OKINAWA(マガチャバル)/今帰仁(沖縄)
世界遺産「今帰仁城跡」近くの森の中にあるスモールラグジュアリー。東京ドーム4つ分の敷地に僅か11室のみという贅沢な空間の使い方。

ハード面の素晴らしさについてはもちろんですが、ソフト面についても私好み。スタッフたちは良い意味で放っておいてくれ、必要最低限しか関わることがなく、それでいて必要な時には必要な処置を即座に対応してくれるという、私のようにコミュ障ながら結果は求める面倒な人間にとっては最高の客あしらいです。

そう、世の中のホテルやレストランは勘違いしているところが多いのですが、ゲストの皆が皆、濃厚な接客を求めているわけではなく、私のように適度に放っておいて欲しい層も少なからずいて、そのへんの距離感を上手く取るのもサービスのうちのひとつだと思います。難度はものすごく高いけれど。


【ホテル第2位】
里山十帖(さとやまじゅうじょう)/越後湯沢
雑誌「自遊人」が2014年に開業した温泉宿。とにかく「自遊人」らしく、確固とした信念を感じる宿づくりであり、素人には真似できないセンスに溢れた宿泊施設です。ここまで徹底的に哲学をはっきりさせた宿はそうありません。ただここに泊まりにくるだけの価値あり。


【ホテル第1位】
ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座/沖縄
開業以来、毎年訪れていますが、やはり良いものは良い。誰が何と言っても良いホテルです。とにかく食事が良いですね。宜野座という僻地でこれだけのクオリティを維持し続けるモチベーションの高さに脱帽です。来年は長く逗留してフレンチだけでなく色んなパターンの食事を楽しんでみたいと思います。


【レストラン第3位】
木山(きやま)/ 丸太町(京都)
御所南、丸太町駅から徒歩数分に位置する「木山(きやま)」。食べログ4.46でシルバーメダル獲得(2020年7月)の人気店。ミシュラン1ツ星。開業にあたって店の近所の水脈に専用の井戸を掘削してしまうという本気の和食。

酒を3合飲んでお会計は2.9万円。これは何かの間違いではないかと椅子から転げ落ちそうになる費用対効果の良さです。なるほど周りのゲストがあまりお金を気にせずガンガンに飲みまくっている理由が良くわかりました。


【レストラン第2位】
銀座 大石/銀座
1位のお店のフランス料理版と言っても良いかもしれません。パワー系フレンチの最右翼「銀座 大石」。お会計は3.5万円ほど。これだけの質の多量多皿コースを食べて、それなりに飲んでこの支払金額はリーズナブル。

オープンキッチンのフランス料理屋は多いですが、ここまで客にガンガン絡んでいく芸風のフレンチは斬新。大将の愛されキャラも含め、他所ではなかなか真似できない芸当でしょう。従業員同士の仲が良さそうなのも見ていて気持ち良い。自分が働くならこういう職場だなあ。


【レストラン第1位】
照寿司(てるずし)/小倉
https://www.takemachelin.com/2020/03/teruzushi.html
こういうキワモノ系のお店を褒め称えるのはちょっぴり恥ずかしい気持ちがあるのですが、楽しいのだから仕方が無い。好きです、照寿司。

人によってはふざけているようにしか見えないかもしれませんが、大将はアリとキリギリスのハイブリッドであり劇場型ながら熱心な研究者でもある。ゲストの心の機微に敏感でものすごく気が利き、愛くるしい。難解でシリアスな鮨業界に一石を投じる芸風であり、インスタ全盛の現代にマーケットインした上で地元の魚の美点を伝える偉大なお店。

もちろん玄人筋からすると邪道中の邪道と酷評されるかもしれませんが、私は皿の上の料理だけで飲食店を判断しているわけではなく、お店を出たあとに「いやあ、楽しかった。また来たいよね」と思わせてくれるレストランが好きなのです。当店のように。


それでは来年も変わらずお付き合いして頂ければ幸いです。それではみなさん酔いお年をお迎えください。Bon appétit !

昨年の結果はコチラ⇒ https://www.takemachelin.com/2019/12/201931.html

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田中果実店/恩納村(沖縄)

恩納村は万座毛のすぐ近く、ANAインターコンチの入り口向かいにある「田中果実店」。同じ恩納村で人気のパンケーキ「パニラニ」の姉妹店です。ファサードがハワイの雑なかき氷屋風で雰囲気であります。駐車場あり。
内地離れしたざっかけない内装。ショーケースの中にはマフィンが並べており、その他の棚には自家製グッズ的Tシャツなどが並べられています。カウンター席とテーブルが少し、10人がギリくらいかなあ。
注文を済ませると、店内で販売されている自家製のジャム類の試食が並べられます。とりあえずマンゴーな芸風です。
私のオーダーは「ダブルマンゴー」。想像以上のマンゴー量で恐れおののく。シロップや練乳などもかかってはいるようですが、兎にも角にもマンゴーの量がとんでもなく、これで980円というのは大変お買い得。東京のスーパーでマンゴーを買うよりも安くつくのではあるまいか。
連れは「パイン&パッションフルーツ」。こちらは先のマンゴーほど圧はありませんね。もとより高価な果物であるパッションフルーツが少量なのは仕方が無く、パインはまあ、パインといった印象です。
ということで、当店は店名通りに果物推しなお店であり、かき氷の氷そのものはかき氷だなという印象でした。つまるところマンゴー系列のメニューを注文すると良いでしょう。つまるところマンゴー系列のメニューを注文すると良いでしょう。大事なことなので二度言いました。

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2020年レストラン備忘録

毎年恒例、個別記事にすることなくお蔵入りとなったお店につき、一挙掲載。

■Ron Herman Cafe(ロンハーマンカフェ)/千駄ヶ谷
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130901/13131347/
LA初のセレクトショップが運営するカフェ。ちなみに経営母体は株式会社サザビーリーグであり、SAZABYやAfternoon teaなどのブランドと姉妹関係にあります。かつてはスターバックスコーヒージャパンとも資本関係がありました。

日曜日の午後に訪れたのですがとにかく子連れが多い。ベビーカーはデフォであり奇声をあげて走り回る少年少女など当たり前。コーヒーの価格はスタバの倍で、そのくせセルフサービスだし紙カップだし駅から遠いだしで、良い点は何ひとつ見当たりませんでした。


■サクラカフェ&レストラン/池袋
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13057144/
池袋の西口にある安ホテルに併設されたカフェ。価格設定が異常に低くコーヒーは税込240円です。半セルフサービス状態の自由な空間であり、良い意味で店員が放っておいてくれるので不思議と居心地が良い。客層も雑多で海外に来た気分。雰囲気の面白いカフェでした。


■カフェ&ミール ムジ 日比谷店 (Cafe&Meal MUJI)
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130102/13044491/
帝国ホテルの斜向かいにある穴場。ランチは1,000円前後で無印らしい健康的な定食を摂ることができます。カフェだけの利用もOKで、スタバやタリーズに比べると空いているのがすごくいい。


■あかぎカフェ/神楽坂
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13117235/
赤城神社に併設されたカフェ。建物そのものは隈研吾が設計したマンションであり、その1Fにあたります。ガラス張りで開放的な雰囲気。値段は高くなくて空いている。イタリアン風の食事もできればドリンク1杯からでもOK。通し営業。使い勝手抜群のカフェです。このマンション住みたい。


■THE JUNCTION/田町
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13244401/
プルマン東京のロビーラウンジにあるカジュアルなバー。飲食物につき、このクラスのホテルとしては元々の価格設定が控えめ。加えてランチタイムはリーズナブルなピッツァセットを提供し、夕方は飲み物が半額です。生ビールなんて330円だぞ。このあたりで時間をつぶす必要がある際は穴場と言えるでしょう。オススメです。


■パワー ラウンジ(POWER LOUNGE SOUTH)/羽田空港
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131504/13047451/
ANAで予約したらスターフライヤーとのコードシェアであり、謎に1タミに案内されたためラウンジ難民。仕方なしにカード会社系のラウンジを利用したのですが、これがなかなか良かったです。最近は航空会社系のラウンジも客層が荒れてきてフードコート状態なので、カード会社系のラウンジは穴場。食事はできませんが、静かにコーヒーを飲むぐらいであれば充分な設備です。


■オールド シティ グリル ハウス/御成門
芝パークホテルのダイニング。港区役所の裏という渋めの場所にある古典的なステーキハウス。サービスの質が高く、料理も悪くなく、ランチの値段も2千円前後とリーズナブル。穴場です。仕事関連のランチとかにいいかも。


■福炎や/新橋
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13047799/
店員は基本的に元気いっぱいで気が利くのですが、ひとり感じの悪い輩がいて、飲み放題なのにお代わりを注文すると渋られます。気持ちはわからないでもないですが、飲み放題という制度を取り入れたのであれば、腹を決めてやり切ってほしいところです。


■神田新八(かんだしんぱち)/神田
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13000375/
「江戸前居酒屋」を標榜する飲み屋。古民家風のエクステリアが印象的。2階もあって結構席数は多く、商談にピッタリな個室もあります。この日はアンコウ鍋だったのですが、その前の刺身も質が高い。日本酒も充実。大満足。


■maru 2F(バー・マル)/八丁堀
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130203/13023439/
1Fは「宮田屋」というワイン中心の酒屋であり、そこでの小売価格+500円の抜栓料で飲める破格のお店。レストランで飲むに比べると半額~3分の1程度で済みます。ツマミも結構美味しく、中央の炭焼き台で炙る肉なども魅力的。16時から空いているので、食前酒代わりに1本飲んでからディナーに出る、のような使い方もできます。かなりオススメ。


■グリップ タバーン (GRIP TAVERN)/日本橋
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13166344/
コレド室町2の2Fにあるダイニングバー。ベースはイタリアンなのかなあ、タコスがあったりパスタがあったりと節操がなく、料理は全体的に美味しくも不味くもありません。ハコは広く空いているので、フラっと立ち寄って軽く飲むには便利。おしゃべりメインでどうぞ。


■魚がし日本一/大手町
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13195444/
築地・大田市場でのセリ権を持つカジュアル寿司屋。タネ質こそ回転寿司と大差ありませんが、この立地で8カン+お椀+茶碗蒸しを税込900円で提供できるのは立派。サクっと寿司をつまみたい時にどうぞ。


■nico(ニコ)/新宿三丁目
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13143755/
二次会で利用。ドリンクやツマミのほとんどが500円で超安い(ピッツァも!)。それでいて客層は悪くなく、軽く飲み食いするにはとても良いお店。場所の割に閉店が早いのがやや難点。


■mosh kitchen(モッシュキッチン)/新宿三丁目
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13178438/
ゴールデン街近くの雑居ビル地下にあるワイン居酒屋。カウンターに小さなテーブルがひとつのみと小さなお店であるため、予約をしたほうが確実でしょう。丁寧に入れられた生ビールがすこぶる上手く、また、ワインも1杯千円を切る価格設定なので気楽に楽しめます。少人数でのサク飲みにどうぞ。


■ミッケラー トウキョウ(Mikkeller Tokyo)/渋谷
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13208803/
渋谷のラブホ街にあるクラフトビアバー。どういうことか欧米人の客がほとんど。店員は彼らに対してはヘラヘラと愛想が良いですが、日本人に対してはつっけんどんな態度であり、まるでワイキキで働いているジャパニーズのようです。飲み物も相場よりはやや高く、純ジャパであれば利用する理由は無いように思えました。


■TimeOut Cafe&Diner/恵比寿
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13089709/
恵比寿のクラブ「リキッドルーム」の奥の奥にあるカフェ。あの「TimeOut」が運営しているのかな、例のロゴが色んなところに貼られていました。パーフェクトにガラッガラであり、ノマドな打ち合わせなどにも良いかもしれません。
スープはヌルヌルに冷えており、干からびた葉っぱに既製品のドレッシングをドロッドロにかけていたりと食事は壊滅的に不味いですが、値段は850円前後と立地を考えれば控えめな価格設定。食事というよりも空間を買うつもりで訪れましょう。


■日光天然のかき氷四代目徳次郎 恵比寿三越店
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13116340/
毎年、夏の間だけ出店する日光の有名かき氷屋。天然氷を用いているだけあって900円と非常に高価。味は不味くはありませんが美味しくもありません。正直、水道水を冷凍庫で凍らせるのと天然水を冷凍庫で凍らせるのと天然水を天然に凍らせるのを判別するなど素人には土台無理な話である。私は台湾の400円のカキ氷が一番好き。


■居酒屋 関所/鶯谷
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131104/13039170/
鶯谷で食事をする際(ラブホじゃないよ)の待ち合わせ0次会で利用するお店。真っ当な居酒屋であり予約ナシで入れるものの、いつもなんだかんだで満席に近い人気店。大瓶片手に大人のスタバとしてどうぞ。


■スープストックトーキョー(Soup Stock TOKYO)
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13024668/
時間がないけれど旨いものが食べたい瞬間に駆け込んだお店。定番の「オマール海老のビスク」を単品のデカいサイズで注文したのですが、900円近くしました。高ぇ。もちろんそれなりに美味しいのですが、同じ金額を払えば立派なラーメンが食べれることを考えれば無いでござる。JALファーストクラスラウンジなら自由に飲めるので、そういうシーンで接するべき味覚と感じました。


■トレトゥール オー ファヴォリ(Treaiteur aux Favoris)/目黒
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13211515/
目黒三田通り沿いにあるフランス料理のエスプリがきいた弁当屋。主菜1品+副菜3品+ゴハン=850円。創作料理的な味わいで美味しいのですが、この価格であればオカズにもう少しボリュームが欲しいところ。ゴハン抜きでオカズだけ量り売りしてもらえばまた印象は違うかもしれません。今度はホームパーティー用に買い揃えてみよう。


■aki(あき)/目黒
目黒駅から権之助坂を下った先にある魔境「目黒新ばし」。5~6席の飲み屋が10軒ほど集まる横丁的飲み屋コンプレックスです。
トップクラスの人気を誇るのが「aki(あき)」。とは言え火器や調理スペースに限界があり、料理をア・ラ・ミニュットというわけにはいきません。酒を飲み、隣の客やマスターとおしゃべりするためのお店でしょう。


■屋台屋 博多劇場/目黒
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13211409/
権之助坂を左に下ったところにある、博多の屋台をイメージした居酒屋。テラス席があって開放的。酒もツマミも安く二次会使いに最適。地味にオススメです。


■ラ ドッピエッタ トウキョウ プラス (La DOPPIETTA TOKYO PLUS) /武蔵小山
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13247696/
熱海にある地産地消が使命のジェラート専門店が東京進出。使用している牛乳を始め、そのほとんどの食材を地元の生産者のものを使用しています。新鮮で滑らかなタッチのジェラートが美味。こんどは併売されているスープも食べてみよう。


■鳥勇 パークシティ店/武蔵小山
武蔵小山で一番人気の焼鳥屋「鳥勇」の3号店が駅前のモールに入居しました。店内には焼きあがった状態の焼鳥がズラリと並べられており、お皿を手に取ってそのままツマミ食い。立ち飲みはもちろん、ちょっとした座り席もあってサク飲みに最適。串の本数での計算とのシンプル会計。こういうお店、地味に好きです。


■キャトル(Quatre)/品川
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13125168/
目黒区柿の木坂にあるスイーツショップの品川支店。駅構内にあって、お出かけの際に手土産を買うに便利な位置づけです。「うふプリン」は卵の殻にプリンを詰め、卵パックに閉じてくれるので外観は魅力的。値段も高くなく使い勝手が良いです。


■はなだこ/梅田
大阪駅のすぐ脇「新梅田食道街」の入り口にある「はなだこ」。以前は外国人観光客を含めて行列の絶えないタコ焼き屋でしたが、コロナ渦にあっては気軽にパっとつまみ食いできるお店へと変わりました。タコそのものに生だこを用いておりなるほど美味しいのですが、6個入りで480円とまあまあ高い。あくまで観光スポット・ソウルフードという位置づけでどうぞ。


■カヌレ ドゥ ジャポン ドゥドゥ(CANELÉ du JAPON doudou) /堂島(大阪)
ボルドー地方の銘菓「カヌレ」を日本風にアレンジ。抹茶を始めとした日本風の素材を多用した挑戦的な小菓子です。ひとくちサイズでサクっと食べれて万人受けする味わい。そんなに高くない。オヤツにも良し、ちょっとした手土産にも良し。


■BLANCA/京都のどこか
京都のどこかで生産しているバスクチーズケーキ。生産量が限られており1人2個までしか買えず、送料などを含めると1個6,000円前後もするのですが、その味は確か。チーズの濃密な味わいはもちろんのこと、ガリっと焦げたキャラメル部分の絶妙な苦味が最高。ちょっと高杉だとは思いますが、金に糸目はつけない系には間違いなくウケる逸品。


■BELTZ(ベルツ)/広尾
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13225735/
サンセバスチャンで人気の「バスクチーズケーキ」。表面は黒焦げでおどろおどろしいのですが、中身はトロっと液状化しており、口に含むとフワっとした食感。ケーキというよりもチーズに近く、ワインと合わせて食べたくなります。これは、旨い。ホームパーティーの差し入れにも最適。


■ルワンジュ東京(LOUANGE TOKYO)/六本木
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13131306/
六本木の業界人に大人気のスイーツ屋。予約ナシに買える大き目ケーキが常時用意されており、23時までと営業時間が超長いのも便利。なのですが、味は全然美味しくありません。お誕生日会に持って行ったのですが、ハコから取り出した瞬間が一番盛り上がって、食べ始めると微妙な空気になりました。あくまで見た目で勝負と割り切りましょう。ちなみに1万円以上からしかクレカは使えないのですが、そういうのは加盟店規約違反なんだぜ。


■マリオジェラテリア(Mario Gelateria)/銀座
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13054115/
「1998年創業の手作りイタリアンジェラートの専門店」とのことですが、コクに乏しく風味は弱く、値段の割に味はそこそこです。それもそのはず、ラベルを見ると「アイスクリーム」ではなく「アイスミルク」。コンビニのハーゲンダッツのほうが質は良いと感じました。


■ピエール マルコリーニ(PIERRE MARCOLINI)/銀座
ベルギーを代表するショコラティエ。ケーキ類の味わいは中の上といったところですが、ショコラは流石に美味しい。原材料であるカカオの時点から拘りを持っており、ある意味ではフレーバーものよりも純粋にカカオを味わえるショコラを選んだほうが特長を楽しむことができるでしょう。

ところで店員の態度は全くなってないですね。そのへんの学生バイトと変わらない言葉遣いであり、トラブル時の言い訳が単なる言葉の羅列で内容が全く無く、かなり腹が立ちました。どうしてあんなに日本語が不自由な日本人を雇っているんだろう。


■ペストリーショップ(アンダーズ東京)/虎ノ門
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13169030/
「アンダーズ チョコレート ライブラリー」と称し、フレーバーごとにインデックスを付した洒落のきいた逸品。王道のショコラはもちろん、ジンジャーやアールグレイなどの変わり種もアリ。エクレアにせよ、当店は目で見ても美味しいお店です。


■アセローラフレッシュ/本部(沖縄)
https://tabelog.com/okinawa/A4702/A470202/47014961/
沖縄そばの名店「きしもと食堂」の近くにある謎のアセロラ推しの店。アセロラジュースやスムージーなどが取りそろえられていますが、いずれもサイズは小さく値段は高い。私はあまりアセロラについて詳しくないので、高いなあという印象しか残りませんでした。


■いなり寿し家/沖縄市
https://tabelog.com/okinawa/A4703/A470301/47007043/
いなり寿司とフライドチキンという謎組み合わせで人気を博した当店。フライドチキンはガーリックが思いきりきいており暴力的な味わいでクセになります。骨無しなのでパクパクとスナック感覚で食べることができます。
沖縄のいなり寿司は色と形が特殊。油揚げの色は薄く俵型ではなく三角形。甘味は控えめで酸味が強く、しかしながら全体としては薄味なのでコレ単体で主役になることはありません。すげえ美味しいというわけではありませんが、ソウルフードを楽しむという姿勢でどうぞ。


■鶴亀堂ぜんざい/読谷村(沖縄)
https://tabelog.com/okinawa/A4703/A470304/47001682/

沖縄の世界遺産の一部にあたる「座喜味城跡(ざきみじょうあと)」すぐ近くにある「鶴亀堂ぜんざい」。沖縄のカキ氷を語る上で外せない存在です。なるほど金時豆や白玉などぜんざいを構成する重要な要素についてはさすがの美味しさですが、「紅芋黒糖ぜんざい」は余計な調味がされる割に680円と割高。プレーンな「ぜんざい」を注文するのが吉でしょう。

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