100種類のお茶割と100種類の唐揚げをテーマにしたユニークな居酒屋「茶割(ちゃわり)」。各線目黒駅から歩いて5分ほどであり、権之助坂の途中にある雑居ビルの地下に位置します。当店の他、学芸大学にも系列店があるようです。
店内はコンクリート打ちっぱなしの内装でコストコのような雰囲気。ドリンク場と厨房を兼ねたエリアをぐるりとカウンター席が取り囲む座席配置。ハイチェアで座り心地は悪いのですが、私以外のゲストは女さんばかりであり、意外とこういうのがウケるのかもしれません。
注文につき、サイゼリヤは「メニューは紙、注文はスマホ」という仕組みですが、当店は「メニューはスマホ、注文は口頭」という真逆の方針。それなのにQRコードを読み込むとLINEの友達登録は必須というシステム(友達にならない、という選択肢が無い)であり何だか気持ち悪い。スマホからの注文は認めずネット上にメニューを置くだけであれば、食べログのリンクのQRコードを掲示するだけで事足りるのに、わざわざLINEで強制的に友達登録しようとするのは一体どのような意図があるのでしょうか。加えて電波は悪く、いよいよ訳が分からない。
お通し代として550円が請求されるのですが、その対価がこのマカロン一粒です。なるほどお茶の風味は感じられるものの、コック(メレンゲの生地の部分)が全然美味しくないですね。これなら普通にラデュレのマカロンでも出して欲しいところです。
揚げナス煮浸し。油で揚げてコクを出したナスを出汁に浸した居酒屋の定番料理です。普通に美味しいのですが量が少なく、これで650円は高いなあというお気持ちです。
菜の花のおひたしも同様に、普通に美味しいのですがスーパーの総菜と大差ないクオリティであり、これで700円は高杉晋作。
鶏皮ポン酢はアールグレイの風味を効かせており面白い味わい。この仕立ては他の焼鳥屋でもっと流行っても良いと思います。
「緑すぎるポテサラ」は抹茶を混ぜ込むことで、なるほど緑すぎる外観です。ただ、見た目のインパクトに反して味の構成はシンプルに抹茶のニュアンスが感じられるマッシュポテトであり、あくまで企画モノといったひと品でしょう。
衣を纏わせて揚げた海老に、特製のマヨネーズソースを絡めた一品です。ソースには隠し味としてお茶の要素が加えられていますが、マヨネーズの油脂感と酸味が支配的で、お茶の存在感は視覚的な色味にとどまる傾向があります。海老のプリッとした食感は楽しめるものの、全体的にマヨネーズの重厚さが勝っており、お茶割りで口の中をリセットすることを前提とした、やや濃いめの味付けに終始している印象を受けます。
唐揚げは10部位×10フレーバー=100種あると大いばりなのですが、選択肢が多すぎて何が何だかわかりません。まずは奇をてらわない組み合わせでお願いすると、確かに普通に美味しいですが、個人的にはファミチキのほうがジューシーで好きです。
こちらは変わり種のフレーバーで注文したのですが、ガチャガチャと味が多すぎて美味しくなかった。このひと皿が800円は高いなあ。ひと粒200円だぜ。マックのハンバーガーより高い。
〆のお食事に「茶割うどん」。香川の名店「日の出製麺所」の麺を使用しているそうで、なるほど麺自体のコシや喉越しは安定しています。とは言え千円という値付けは高杉一郎であり、普通にそのへんのラーメン屋で食べて帰れば良かった。
以上の料理を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり6千円ほど(画像は食べログ公式ページより。このページへのリンクで良くない?)。LINEの友達強制登録、悪い電波、多すぎる選択肢、少ない量、割高な価格設定と、違和感だらけのお店でした。
これならケンタッキーで色んなフレーバーを山ほど買って宅飲みしたほうが余程盛り上がると思うのですが、それでも満席に近い客入りだったので、飲食業というのは面白いものだなと、勉強になった夜でした。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。
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