オステリアイルフオッコ/横浜

横浜のトラットリアフランコに電話したら改装に入るとかで、でも新しくお店出したからこちらへどうぞと案内されました。オープンして1ヶ月以内に行くなんてまるでタニマチみたいじゃないか。
 ムール貝の白ワイン蒸し。スタンダードな一品。
 フォカッチャはこれまで見たことがないくらい分厚く食べ応えがありました。
 ちりめんキャベツ煮込み。美味しいのですが、味付けがムール貝とほぼ同じだったので、注文の時点でアドバイスが欲しかったです。
 イカのオーブン焼き。イカの旨みがそのまま体現されており、お酒が進みます。
 馬肉のカルパッチョ(?)に軽く火を通したもの。厚みのある馬肉がたくさん並び、テンションが上がります。俗に言うあげぽよです。この日一番の皿。
 パスタは単に「ミートソース」とだけ記載されてあったのでボロネーゼ(麺はタリアテッレ)かなと思ってたのですが、予想を覆しショートパスタにひき肉でない割としっかりした肉のソース。非常に美味しかったです。
デザートは左上からプリン、ティラミス、リコッタチーズタルト。結構おなかいっぱいでしたがみんなでシェアしながら楽しめました。

高くないし本場っぽい味が楽しめるので良いお店だと思います。こういうホンモノ志向のお店がもっと増えればいいな。


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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しく高くないことが多いのが嬉しい。以下、飲んで食べて15,000円の優良店をまとめました。
十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。


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恵比寿くろいわ/恵比寿

「東京最高のレストラン」でもニューカマーながら評判が良くて、食べログは4以上、辛口ドラミちゃんも好意的に取り上げていたので期待大。予約が取りづらくて大変。

お店に入ると年取った雛人形みたいなの置かれており、チョーヨーノセックだの激レア美術品だのなんだの説明が非常に長い。私は食事をしにきたのですが。この時点で嫌な予感。いや別に内装とか調度品とかに凝るのは良いのですが、その感性を押し付けられるの苦手なんですよね。そういう店に限って、肝心の味がなってないことが多いし。
鯛とダイコンとなんだったっけ?印象なし。
グジのお椀。グジはしっかりと味があり肉厚で非常に美味しかったのですが、出汁が全然美味しくない。私が味濃い目好きだから関西系の味付けじゃ満足しないのか。いや、でもあらし山吉兆とかはちゃんと美味しく感じるもんなあ。
ハゼとミョウガ。全く味がしない。
刺身はウニだけ美味しかったです。
マナガツオとマツタケ。私はマナガツオがあまり好きではないのですが、こちらはとても美味しかった。一方で、マツタケはあまり香りを楽しめず。
誕生日の食事だったので、それっぽく盛り付けて下さいました。卵黄の味噌漬けがねっとりと美味しかったですが、その他は全く印象無し。
ギンナンとか。何をしたいのか意図がわかりかねる。このあたりでもう帰りたくなる。
なぜかここでタコの冷製。うーん、意味不明。この皿出すのに30分以上かかってて、そして全然美味しくない。
お漬物は全般的に良し。
炊きたてごはん。何の芸もないですね。白米だけでドカンと出すのは自信のあらわれかもしれませんが、全く美味しくない。もうあきらめて、アナゴとかウニとかで炊いて欲しい。
シジミ汁。汁のみ。貝殻と身が入っていないのは寂しい。
ごはんをおかわりすると、ジャコと山椒を載せてくださいました。ジャコと山椒は美味しかったけれど、たぶん他所から買ってきたものなんだろな。
お菓子に
抹茶。抹茶は素晴らしかった。
最後に小菓子。砂糖の塊に美味しさを求めるの酷かもしれませんが、ただの砂糖です。
お土産におにぎり。またジャコ山椒か。。。梅干とかおかかとか、もうちょっと工夫できるでしょ。。。

というわけで、久々に大ハズレでした。ぜーんぜん美味しくないくせに高い。なぜ人気があるのかさっぱりわかりません。どうにも納得がいかなくて食べログを熟読してみると、信者のように盲従する客がいる一方で、私のようなコメントを遠慮なく書いている方もいる。前衛的すぎて評価が分かれるのならわかるのですが、何も独創的ではない。料理学校の和食クラスの生徒の料理を食べてるみたいな気分でした。

ちなみに当店は「ミシュラン2013掲載拒否店」らしいです。そういうのウリにしちゃいかんよね。拒否するなら黙って拒否すればいいだけのこと。

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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
  • エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
  • ALLIE ←ワインという食事の知的部分を担うソムリエの重要性を再認識させてくれるお店。
  • ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
  • 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
  • RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
  • ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
  • ブラッセリートモ ←和魂仏才、リーズナブル!
  • タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。


恵比寿 くろいわ
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オーバカナル/品川

品川にいながらにしてパリ気分を味わえるとして有名なオーバカナル。存在は5年ぐらい前から知っていたのですが、いつでも行けると思ってるといつまでも行かないもんですね。
 鴨とフォアグラのテリーヌ。味は悪くないのですが、とにかくポーションが小さい。これで3,000円近く取るのはカモカモ詐欺である。
 サーモンのサラダ。こちらはサーモンの味が強烈に前面に押し出されておりgood!
 ブータンノワールは豚の血の風味が全く感じられず、良くも悪くも大衆受けする味。目をつぶって食べたらブータンノワールと気づかないんじゃないでしょうか。ブータンノワールを注文する人なんて、あのコクと動物臭を欲しているのだから、これはいただけません。
 ラム。こちらは基本に忠実でそれなりに美味しかった。
 プリンは美味しいのですが、プッチンプリン3つ分ぐらいの量があって食傷気味。
トドメはチョコムース。こちらもスーパーカップ3人前ぐらいの量でさすがに気持ち悪くなった。

確かにパリのビストロの雰囲気に近いものはありますが、食事のポーションが小さく値段は高い。同じフレンチチェーンなら、ヴィロンとかのほうが全然良いと思いました。ただ、外食業界の中でビストロの最高峰はラミティエと結論が出ているので、ビストロに関してあーだこーだ批評しても意味はないのかもしれないですね。ネガティブな記事でごめんなさい。



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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。


関連ランキング:フレンチ | 品川駅高輪台駅北品川駅

10万円の肉と生ビール

六本木で飲むならココと決めているバーがあって、そちらのお店主催のバーベキューパーティへ。野外なのに生ビールがあったり、食材が豪華だったりで毎回毎回楽しみにしているのですが、今回はなんと、10万円のお肉が登場するとの事前情報。
大井競馬場駅で初めて降りたけれど、結構ラブリィな駅舎ですね。
新鮮野菜たち。真っ先にキュウリを丸々かぶりついてたのですが、「お肉まだなのにいいの?」と極めてまともな指摘をされて我にかえる。
ナントカフェスなど野外で飲む生ビールは非人道的な価格であることが多いですが、本日に限っては飲み放題なんです。念のために言っとくけど、スパークリングワインも山ほどあるからね。

肉厚タンは恵比寿の焼肉の名店から仕入れたとのこと。私にもその仕入れルートを下さい。
真打登場。10万円の肉である。
なんてセクシーなサシの入りかた…。軽くささっと炙ってパクり。やわらけぇーうめぇー生ビィール!
その他サンマやら生ビィール!
いかごろやら生ビィール!

こんなにクオリティの高いBBQはそうありません。世界文化遺産に認定されるかもしれない。それから、普段私がお会いすることができないような、様々なバックグラウンドをお持ちの方が参加されるため、交わす会話がすごく新鮮。一方で基本的に食べ物に対する思い入れ強い方が多いので、情報交換するのもすごくためになる。色々考えたけどやっぱ世界文化遺産に申請してくる。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。有名店で、良かった順に並べてみました。
そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。


最も効率よくダイブマスターになる vol.11

ゆうべは勉強すると意気込みながら、あまりの疲労兼満腹で一瞬で寝てしまう。20時就寝→23時起床→うおーやべー勉強しないと!→24時就寝→5時起床→うおーやべー勉強しないと!→5時30分就寝→7時起床ヲワタ。のように、まるでテスト前の学生のような夜を過ごしてしまいました。だって疲れてたんだもん眠いんだもん。

港に着いてもレスキュー講習一行は、試験開始までテントの中で無言でお勉強。周りはキャピキャピ楽しそうなのに異様な雰囲気でした。結論として、50問中38問正解が合格ラインで、私は41点。合格は合格だけど、こんな点数認めないよっ!だってあんまり勉強していなかったもん!俺はまだ本気を出していないだけ!と、割と本気で悔しかったです。なぜかと言うと…。

====以下回想====
私は大学4年の頃、単位を取り終え卒論も早めに書き終えて、秋口から石垣の安宿でのんびり過ごしていたことがありました。

私はタスクを与えられたら〆切など意味を成さないほど圧倒的に早く終わらせる性分であり、小学校の時も、夏休みに入る前の短縮授業期間に夏休みの宿題を終わらせて提出していたタイプです。したがって、「ワニとシャンプー」の歌詞なんかに一切共感できない。

閑話休題。ともかく私は石垣には居たのですが、どっぷり浸ることができないほど私自身が都会化されており、あまりにヒマを感じ、思いつきで那覇にあるダイビングショップに電話をかけ、次のお願いをしました。

私:「ヒマです明日の朝に那覇に向かうのでCカード(いわゆるダイビングのライセンス)講習参加させて下さい」
店:「学科講習は明日の朝9時開始なのでダメです。3日後の次の回まで待って」
私:「ヒマすぎて3日も待てない。僕は頭がとても良いので、途中参加でも追いつけます」
店:「wwwじゃあ好きにして。筆記落ちたらもう1日かかってお金も割り増しになるからね」

そして翌日、笑いながら店に出迎えられ、
店:「じゃ、みんなは上で講習やってるけど、君はここで1人でテキスト読んどいて」
私:「のぞむところです」

数時間後に
私:「OK、いいよ。テスト持ってきて」
店:「wwwみんなまだ上で講習やってっから。遅れてきたくせに何いってんの?」
私:「もう一度だけ言うよ。テスト持ってきて」
店:「まずは模試からだし。はいよ、勝手にどーぞ」

数十分後に、
私:「できました。たぶん満点」
店:「ハイハイ、じゃ、採点するから…。こっ、これはぁっっっっっつ!満点じゃ!」
私:「だから頭良いって言ってんじゃん。早く本試験持ってきて」
店:「承知致しました」

さらに数十分後に、
私:「できました。たぶん満点」
店:「…。こっ、これはぁっっっっっつ!満点じゃうおー!模試と本試験、両方満点の人、長年この店やってきて初めてです!」
私:「だから頭良いって言ってんじゃん。早くホテルまで送って」
店:「上、まだ講習やってるんだけど…。いいでしょう…。」
====回想終わり====

だから41点という点数は、本気出してないだけだもんねっ!


筆記の後は、実技。

まずは他のチームのシナリオで、私は溺者役。ビーチから離れたところで1人で潜行し、救助されるのをじっと待つ。これが結構心細かった。1人で潜るなんてこと、ないもんね。発見されてからは迫真の演技で完全に脱力。水面で呼吸確認される時なんて、ご丁寧に息まで止めてみせました。

救助される側に回って感じたことは、「結構雑に扱われるなあ」です。首とかヘンな方向に曲げられそうになるし、浜にも割と乱暴に転がされる。自分が救助する時は気をつけよう。

最後に我々のチームの出番。水面で溺者を発見し、彼を目で追いながら器材を装着開始。エントリー途中で溺者は沈んでしまったので、沈んだ場所を目測で覚えておき、おおよそ沈んだ場所にて潜行、コンパスを用いてスパイラル型
に捜索。透明度は6m程でしたがなんとか発見できて浮上させて~と、シナリオをこなすことができました。山ほどミスを築き上げ、最終的にはお情けで合格させてもらった感がありますが、まあ、認定は認定です。良かった良かった。だって認定されない人、いっぱいいるんだぜ。陸上の他のダイバーたちは「面白そうなことやってるなあ」みたいに我々のことを眺めており、ミスだらけでもあったので、ちょっぴり恥ずかしかった。

反省会の後、無事に認定証を手にし、同期で記念撮影。正式な認定証が届いたら打ち上げをやりましょうと連絡先を交換して解散。いいですね、なんか久々だわこの青春感。年齢はバラバラ、職業もバラバラ。次のステージに進むために偶然居合わせた同志たち。ダイビングはライバルに勝つという競技ではなく、命を互いに預け合い助け合うスポーツなので、必然的に仲間と親密になります。海上保安庁のダイバーとかって、ほんと一生の仲間なんだろうな。

ただ、レスキューダイバーと認定はされたものの、実際に事故が発生した際に、周りのダイバーたちを集めて陣頭指揮をとってミス無く救助できるかと言われるとさすがに自信ありません。それよりも、救助ってこんなに大変なんだから、少なくとも人様に迷惑をかけることが無いよう、自分のことだけはしっかりできるようにしようという、非常に謙虚な気持ちが芽生えた講習でした。

次は最終目標のダイブマスター。プロの入口。頑張ります。


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最も効率よくダイブマスターになる vol.10

いよいよレスキューダイバー。

レスキューダイバー講習を受講するための前提として、アドバンスドオープンウォーターの認定およびエマージェンシーファーストレスポンスの認定が必要なんですね。前者は既に取得済みであり、後者も陸の上での講習のみだったので余裕のよっちゃん。「レスキュー」と聞くとなんだかすごそうですが、講習に参加するだけであれば割とハードルは低いのです。
「予習としてテキストを読み込んでおくこと」との指示はありましたが、ひととおり目を通したところで時間切れ。仕上げに電車の中でやろうと思いきやそのまま爆睡で伊豆着。

いつものにこやかなインストラクターが、今日に限っては非常に厳しい。「器材の確認等、全て自分で行うように。ファンダイブではありません。タンクも自分で背負うこと」うおーいきなりギックリ腰になったらどうしよう。一応防水カメラも持ってきたのですが、そんな雰囲気ではないのでカバンにしまっておきました。

最初は水面上の意識ある溺者に対してフロートを投げる練習。レスキューで真っ先に優先されることは、救助者すなわち自分の安全の確保です。自分の安全が確保できない場合は人に任すか諦めろ無理すんなという、とてもわかり易いルール。したがって、水に入らないで済むならそれでいいじゃんという理由から、こういう練習があったりします。

次はパニックになった人の救出。ここでも面白いのは、最初に習うのが「いかにパニクった奴からうまく離れるか」ということ。溺れてる人をキックして離れるとか笑ってしまう。しかし実際にパニックしている人は飛びついて自分を沈めにかかってくるわけで、ナメてると逆にこっちが溺れてしまいます。結論としては自分が潜行してしまい(溺者は水中まで追いかけてこない)、溺者に対して背後から忍び寄り、浮上とともに溺者のタンクを両足で挟み身動きを取れないようにして一気に気道確保して安心させ落ち着かせる。その後はそのまま曳行。これは簡単ですね。仰向けに引っ張るだけ。

続いてはコンパスを使いながら行方不明者の捜索。非常に難しい。透明度が7mぐらいしかなかったから臨場感があって良かったです。しかしこの講習、沖縄みたいに透明度30mとかだったら練習になるのかね。

水中で意識を失っているダイバーを発見したら、背後から抱えてゆっくり浮上。見つけたからって興奮して一気に浮上すると減圧症になったり肺が破裂したりしてしまうので、慌てず騒がず、のんびり浮上。実際の事故現場では焦ってしまってこれは難しいだろうなあ。

水面にたどり着くと溺者と自分のウエイトを外してBC(空気が入るジャケット)を膨らませて浮力を確保してレギュ(空気吸う器械)外してマスク外して呼吸確認して救助を呼んで、気道確保しながら5秒に1回人工呼吸しつつ溺者の装備を全部外して自分の装備も外して曳行のスピードアップを図り、浜までたどり着いたら自分のフィンを外して溺者を担ぎ上げてビーチで心臓マッサージ。

と、いっぺんにやることが山ほどあって大変すぎます。特に、「5秒に1回人工呼吸しつつ」ってのが本当に難しい。人工呼吸の際には両手で溺者のアゴを押さえつける必要があるわけで、その他の作業(溺者の装備外したり自分の装備を外したり)は実質3秒間隔で、しかも片手しか使えないわけだから参ってしまう。ひとつでも手続きを忘れてしまうと「最初からやり直し」という無常な声。あああ足がつりそうだよお母さん。

そんなわけで、4時間近く海に入りっぱなしでした。むちゃくちゃ疲れた。女の子とか、ツラ過ぎて泣いてしまうらしいですレスキュー講習は。翌日の課題シナリオ「ビーチから遠くに溺者を発見。救助に向かう途中で沈んで見失う」を与えられ、本日は一旦解散。
 コンビニにお茶のコーラ。物珍しくて買ってみると、なんのことはない、ただのコーラでした。お茶の風味は全く感じられず。
 夕食はレスキュー同期とホテル近くの居酒屋へ。
 刺身盛り合わせに
 キンメダイの煮付け。

お酒は抜きなのでゴハンセット。なぜお酒が抜きなのかというと、翌朝一番で筆記試験があるため、この後お勉強をしなければならないからです。あああビール飲みたいよおおお母さん!

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ルビストロ資生堂/新宿

店員はタキシード、テーブルにはクロス、カトラリーはクリストフル。全くもってビストロではありませんが、資生堂様がおっしゃるのなら仕方ない。
鶏胸肉のローストと長茄子のマリネ。鶏の味が全くしない。。。歯ごたえもなんかモソモソして全然美味しくありませんでした。一方で茄子はきちんと茄子の味が伝わりとても良かったです。
トマト、ライ麦、柔らかいパン。トマトのパンと言われてロブション級を期待したのですが、サッパリ。そうでした、ここはビストロでした。
美味しいリエットも出してくれましたがいかんせん量が少ない。なまじ美味しいだけに余計ストレスがたまる。
アボカドのスープとコンソメジュレ。悪くないのですが、私はアボカドのスープを食べたかったのです。これは絶対にアボカドのスープではない。ポーションが小さ過ぎる。
ズワイガニとトマトのリゾットに天使エビ。カニの旨みが前面出ていて美味しかった。量もきっちりある。一方で、天使エビは自慢するほど全然美味しくない。スシローのアカエビの方が美味しいんじゃ?つけあわせのインゲンも冷え切っており、作り置き感満載。
ホタテのポワレ。個々には美味しいのですが、全体的に調和は取れていない。これも作り置き感が。
デザートはワゴンで好きなものを好きなだけ。いつもなら全種類頂くようにしているのですが、パンをたくさん食べたし、リゾットもかなりのポーションだったのでさすがに満腹。控えめにプリンとチョコタルトとティラミスを。フレンチでリゾットを出すのはルール違反ではないですが王道ではなく、ティラミスを出すのは絶対に何か違うと思うのですが、まあ、資生堂様が良いと言うのであるから良いのでしょう。

なんだかんだ言って、どれも平均的には美味しく高くも無いので満足しました。また来たい。資生堂の飲食店は、食文化への貢献のためということで、利益を度外視しているとどこかで聞いたことがあります。ロオジエが私には合わなかったから単なる噂だろと考えていたのですが、当店を経験した今、あながちウソではないなと思いました。

ロオジエ、来月にリニューアルオープンみたいですね。また行ってみようかな。



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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。