本年もご愛読ありがとうございました。毎年恒例、年末の総仕上げとして、ベストレストランとベストホテルを3つづつ挙げることとしましょう。
ただし今年は、ホテルの2位および3位は該当なしとしました。したがって、レストランは3軒、ホテルは厳選した「ベストホテル」1軒のみを選出いたします。

全ての料理が古典的で正統的。豊かで複雑、そして深い満足感を与えます。大英博物館に「フランス料理」として飾りたいほどであり、フランス料理愛好家にとって、このレストランは最終目的地と言えるでしょう。
レストラン ラルモワーズ (Restaurant L'armoise)/長岡市
https://www.takemachelin.com/2025/10/larmoise.html地元新潟の食材を99%使用した「ローカル・ガストロノミー」をコンセプトとし、ミシュラン1ツ星を獲得。旬を逃さず最高の状態で地元食材を提供するというハイパーシーズナルな調達モデルを構築しており、その価値を最大限に引き出す無駄のない運営構造は、地方におけるファインダイニングの新たな可能性を示しています。
大都市でなくともその土地の環境と深く結びつくことで、世界に通用する食文化が花開くことを、田中良太郎シェフは力強く証明した。
銀座の老舗和菓子店「銀座凮月堂」が手掛けるフランス料理店。食文化の担い手としての使命感があるのか剛毅木訥な料理の数々。真面目にフランス料理を楽しみたい場合に是非どうぞ。近い将来、必ず星を獲得する。賭けてもいい。
【ベストホテル】
パーク ハイアット シドニー(Park Hyatt Sydney)
https://www.takemachelin.com/2025/09/park.html
南半球で一番のホテルとして成功を収めた「パーク ハイアット シドニー」。シドニーを象徴し、世界遺産としても認められたオペラハウスの真向かいに位置しています。
パーク ハイアット シドニー(Park Hyatt Sydney)
https://www.takemachelin.com/2025/09/park.html
南半球で一番のホテルとして成功を収めた「パーク ハイアット シドニー」。シドニーを象徴し、世界遺産としても認められたオペラハウスの真向かいに位置しています。
「パークハイアット」ブランドで一番好きなのはもちろんのこと、ハイアット系列でもトップのお気に入りかもしれません。過剰な高層ビルではなく低層で街に上手く溶け込んでおり、スタッフはゲストの名前を覚えて自然に声をかけ非人格的になりがちな大規模ホテルとは一線を画すサービスを提供し、まるでプライベートクラブや邸宅にいるかのような感覚を醸成しています。
価格で競合と争う必要のない、体験そのものの質で市場をリードする存在。シドニーを何度か訪れるのであれば、一度は滞在したいホテルです。
それでは来年も変わらずお付き合いして頂ければ幸いです。それではみなさん酔いお年をお迎えください。Bon appétit !
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。


