高級レストラン"また行きたい"偏差値【2021年7月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

湯島天神下 すし初/湯島

私が人生で最も訪れている鮨屋は「すし初」で、季節ごとには訪ねているのですが、緊急事態宣言中は足が遠のいていたので、随分と久しぶりにお邪魔します。コロナの影響か何かで席数をかなり絞っており、カウンターで広々と寛ぐことができます。
当店の自慢はやはり豊富な日本酒とそのペアリング。この夜も都合10種も頂きすっかり酔っぱらったのですが、中でもこの而今が秀逸でした。「而今」が変換できなかったので今、辞書登録しました。
この日はシイタケが嫌いな人とお邪魔し、当然にシイタケはNGなので、彼のぶんをミスターボリュームアップと分け合いました。こんなに美味しいのに。
続いてズッキーニ。恐らく鮨屋でズッキーニを食べるのは初めてであり、甘めの味噌と共に日本酒を口に含んでジャパンな味わいです。
さてここからは冬の風物詩「酒ぶり」。程よく熱した日本酒にタネをくぐらせ、ほんのりと火を入れていきます。ブリが旨かったなあ。ムッチムチに脂が乗ってて、それがトロっととろけるの。
続いてカツオをバリっと炙って厚く切り、温玉で和えてをユッケ風に。これはもう、問答無用の美味しさですね。日本人であれば皆が大好きな味覚でしょう。
湯葉、と見せかけてなんとブッラータ。鮨屋でブッラータを出したのは恐らく当店が初めてではなかろうか。トロトロのストラッチャテッラにシャリが溶け込みリゾット風に。カニの旨味にイクラの塩気と反則行為的な美味しさです。
メカジキをほうじ茶で燻製しました。おお~、これは面白い味覚ですね。全体から放たれる香ばしいかおりが食欲をそそり、身体そのものにも凝縮感が生まれ楽しい美味しさです。
キンキはひとり1匹づつ配置されます。これとライスだけで立派な定食であり、お鮨に入るまでのお料理としては大盤振る舞いの逸品。
アンキモも特大ポーションでやって来ます。これはもう、日本酒と合わせるために生まれてきたフォアであり、運命的な取り合わせに喉が鳴る。
にぎりに入ります。茹でたての海老をムシャムシャと頬張る多幸感。
炙りサンマはメタリックな味わいに大人の苦みが響きます。日本酒をガブり。
マカジキのヅケ。先のほうじ茶燻製はメカジキ。こちらはマカジキ。メカジキマカジキややこしき。
コショウダイはミモレットをトッピング。先のブッラータと同様、鮨にミモレットをトッピングしたのは恐らく当店が初めてではなかろうか。
ヅケはジューシーな味わい。濃い口ではあるものの不思議とサッパリとした味わいであり、味蕾がリセットされました。
白子を炙って軍艦で。アンキモに比肩するほどの酒進みの良さ。人類の三大発明は火薬に羅針盤に白子の炙りと言って差し支えない美味しさです。
ホロホロと柔らかいアナゴでフィニッシュ。酒よし魚よしボリューム良しの素敵なディナーでした。

これまでに比べると創作的な色合いが強くなり興味深い味覚が続きました。またアルコールとのペアリングがあってこその料理なので、酒飲み仲間でワイワイ楽しく訪れると良いでしょう。

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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド沖縄

2018年8月に開業し、今年(2021年)で3周年を迎える「ハイアットリージェンシー 瀬良垣アイランド沖縄」。コロナやGoToに関係なく根強い人気を誇ります。場所は万座毛の近くで、ANAインターコンチやオリエンタルヒルズ沖縄あたりです(写真は公式ウェブサイトより)。
駐車場は本館から少し離れた場所にあって、トゥクトゥク的な乗り物で送り迎えしてもらう必要があります。それでいて駐車料金を1泊千円取るという仕組みはいかがなものか。レンタカーでしか来れない場所にあるのだから、最初から駐車料金込みで部屋代を値上げしておいたほうが納得感があるでしょう。ちなみにバレーパーキングは1泊2千円で、こちらのほうがまだ理解できます。
ロビーは今風のハイアットのインテリアというべき、四角の枠が組み合わさった内装でワクワクします。コロナ禍でロビーラウンジでの飲食物の提供は休止していましたが、それでも多くのゲストたちが気持ちよさそうにくつろいでいました。
私はグローバリスト様(ハイアットの最上級会員)なので、レセプションの待ち行列を横目にクラブラウンジでゆったりとチェックイン。まさにハイアットタッチとも言うべき感じの良い感じの良い笑顔に囲まれ快適快適。
お部屋はアップグレードで「クラブプレミアムツイン オーシャンビュー」にご案内頂けました。広さは50平米ほどで屋根が高く、シーリングファンが気持ちよさそうに回っています。ライティングデスクの使用性も素晴らしく、ネットは下りで50Mbsと心強い。
これぞオーシャンビューといった絶景であり、青い空に緑の海、エクリュな瀬良垣ビーチとのコントラストが眩しい。どことなく「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」に似た雰囲気を醸し出しつつもスタイリッシュさは控えめに、リゾート感を前面に押し出しています。
ベランダからの眺望。今回は角部屋でありHSPの私にとっては心穏やかに過ごせそうです。
ウェットエリアはシンプルですが必要にして充分。バスタブからもビーチを望むことができ、しずかちゃんを口説くにもってこいのシチュエーションです。水の勢いも良く、ボタンひとつでシャワーがブワーっと出る仕組みは大変便利です。
アメニティはファーマコピア。ハイアットはホテルのブランドによってアメニティを全然変えてくるのが面白い。
お手洗いは当然に独立型。前後に広くドアをノックされても応じることができないスペースを誇り、私の幼年期の勉強部屋よりも広いかもしれません。
ウェルカムアメニティ(?)として冷蔵庫にチーズの盛り合わせとドライフルーツが入っていました。お茶やコーヒーは自由に飲んで良く、ミネラルウォーターも用意されており、足りなくなれば製氷室にウォーターサーバーがあるのでそこへ汲みに行く方式。金沢の「ハイアットハウス」「ハイアットセントリック」と同じ仕組みです。
館内探検。リゾートホテルのフィットネスセンターとしてはかなり気合の入った設備です。
プールやビーチはいくつあるのかなあ、ラグーン型のアリエルっぽいプールがいくつかにインフィニティプールもありました(写真は公式ウェブサイトより)。それぞれにライフセーバーをしっかりと配置しており、安全意識の高さが伺えます。
インドアプールもあることを公式ウェブサイトで確認しており(写真は公式ウェブサイトより)、水泳帽に水中眼鏡、耳栓まで用意してガチ泳ぎするつもりだったのですが、レーンの区分けはなく子供の水遊び場状態であり、1メートルすら真っすぐに泳ぐことができませんでした。「グランドハイアット福岡(Grand Hyatt Fukuoka)」の子供入場NG方式が恋しい。
カクテルタイムとなったのでクラブラウンジへ戻ります。しかしながら当ラウンジの酒ならびにフードは激ショボですねえ。私の経験において「クラブラウンジ」と称する場所の中では最下層に位置し、航空会社のビジネスクラスラウンジにすら達しないクオリティでした。ワインなどあろうことか1本千円程度のものでお茶を濁しており、であればもうオリオンビールでいいやとへそを曲げてしまいます。
子連れもOKで総じて騒がしく、タブレットを用い大音声でアニメを流し始めるバカ親も酷いですが、それを注意しないホテルのスタッフはもっと酷い。静寂を金とする私としてはかなり心が折れた瞬間です。近くの基地関係者も眉をひそめながら3回も席替えしていたところを鑑みるに、私が神経質というだけでは済まされない事案でしょう。
最初の朝食は2階にあるダイニング「シラカチ」。鉄板焼きや炉端焼き、日本料理に鮨とバラエティに富んだ食事を提供し、通常はディナー営業のみなのですがハイシーズンの週末には朝食も提供します。リゾートホテルの朝食なのであまり期待していなかったのですが(失礼)、なかなか、いやかなりしっかりとした、それ専門の高級旅館に匹敵するレベルの高さでした。
2度目の朝食はオールデイダイニング「Serale(セラーレ)」へ。通常営業時であればクラブラウンジで朝食が提供されるのでしょうが、現在はコロナか何かで一般客とクラブフロア宿泊者・上級会員が混ぜこぜでの営業です。
予見できたことですが、子供たちは大声で叫びながらフロアを走り回り、老人は絶対に食べきれない量を皿に盛りつつ盛大に食べ残し。完全にショッピングセンターのフードコート状態であり、思わず眉をひそめてしまう客層の悪さであり、まさにピンチケ現場です。
見方を変えれば、当館での勝ち組はパッケージツアーやOTAのセールで訪れる一見客や平会員なのかもしれません(写真は公式ウェブサイトより)。また子連れ客が幅を利かせることが容認されているので、女子会や大人カップルは肩身が狭い思いをしたり、納得がいかない思いをすることも多いでしょう。プールとベッドの付いた「ららぽーと」を訪れるつもりでどうぞ。

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1年で10回は沖縄を訪れます。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

町家懐石 六花(ろっか)/金沢

金沢駅近く六枚の交差点に面する「町家懐石 六花(ろっか)」。築100年を超える酒蔵をリノベした日本料理店で、軒先に下がっている杉玉が目印です。
なるほど元々は酒蔵なだけあって天井が高く開放的な空間です。カウンター席にテーブル席、小上がりなど様々な客層に対応できそう。

宮田和則シェフは京都や北海道で経験を積んだのち、2011年秋に当店を開業。ミシュラン2ツ星。
先付はハモに加賀太きゅうり。筋肉質なハモの食感に控えめな青い味覚のキュウリが良く合う。
お椀がかなりしっかりとした出汁で私好み。タネはクロムツと卵豆腐であり、いずれも食べ応えがあって、お椀のタネというポジションを超える存在感を放っています。
お造りはカジキにアラ。塩すだちで食べるのがベースなのですが、右下の2枚には自家製のカラスミがたっぷりと振りかけられており、これが実に美味しい。マンボウでお酒に合わせられないのが悔やまれます。
炊き合わせは加賀野菜のへた紫なすに金時草とズッキーニ。ナスがポカポカと温かくジューシーな味わいです。
揚げ物はスズキ。玄米揚げで淡白になりがちなスズキの身に香ばしさが付与されます。すりおろした玉ねぎのソースに奥行きがあり、揚げ衣にフィットします。
お食事のトウモロコシごはんが絶品。単にトウモロコシを混ぜ込んで炊いたというわけではなく、炒めたり蒸したりと様々な調理を施しつつ、お出汁の風味も効かせるという技巧に満ちたトウモロコシごはんです。東京のアホな日本料理屋はすぐにウニだのトリュフだのに頼り勝ちですが、つまり料理ってこういうことじゃないのかい?
デザートも凝っていて、あんこをゼリー寄せにして桃のソースを流し込みます。何これ美味しい。日本料理と西洋との邂逅です。赤紫蘇のシャーベットもビビッドな爽やかさが印象的。

以上を食べ、ランチは7千円ポッキリ。しっかりとした空間ならびに料理を食べてこの支払金額はお買い得。隠しきれない達人のセンスを感じたので、次回は是非とも夜に訪れ、たっぷりのお酒と共に楽しみたいと思います。

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黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。