高級レストラン"また行きたい"偏差値【2022年7月最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。
  • 閉店分を削除するなどメンテしました(2021年2月)。過去版はコチラ


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

アユート(AIUTO!)/輪島(石川)

かつて広島で最も予約が取れないイタリアンとして隆盛を誇った「アユート(AIUTO!)」が輪島へ移転。輪島朝市からもすぐ近くの立地にあり、観光客はもちろん輪島ひいては金沢の民まで2時間かけてやって来る人気店です。
店内は厨房に面したカウンター席にテーブル席がいくつかで、トータルでは20席弱といったところでしょうか。この席数をほぼ一斉スタート(輪島は夜が早い)で回しているのはかなりのスピード感です。

村井宏治シェフは広島出身ですが能登の食材にほれ込み輪島へ移住。使用する食材も当然に奥能登のものが中心となります。
お酒は居酒屋級に安いですねえ。ボトルワインは2千円台から始まりグラスワインも500円かそこらです。いわゆる「水よりも安い」ゾーンに入っており、ゲストは皆、ガンガンに酔っぱらう傾向にあります。
お料理はプリフィクススタイルのコースでお願いし、前菜は岩ガキを注文。海のミルクとは良く言ったもので、まさに濃厚な乳製品のようなコクすら感じられる逸品です。
カルパッチョはクエとシマアジ。岩ガキと同様シンプルな調味ですが素材そのものが抜群の品質を誇ります。
1皿目のパスタは「フグ白子のクリームソース」。白子とパスタは私の知る限りありそうでない組み合わせであり、なるほどコッテリしっとりと形容不可能な味覚です。
2皿目のパスタは能登豚のボロネーゼ。これが豚肉かと驚くべき濃密な味わいであり、バジルのソースとダブルテイストで攻めてくるのもいとをかし。(たぶん自家製の)タリアテッレも文句なしの美味しさです。
お魚料理はシンプルにオーブンで焼いたカサゴ。ほどよく脂が乗ってジュシーです。
お肉料理は能登牛ランプのソテー。肉そのものは真っ赤に見えるのですが不思議と濃密な脂質も感じられます。
デザートは簡単なパフェにチーズケーキでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上のコース料理のベースが5,500円。追加料金の料理がいくつかに2人でワインを1本半飲んで、お会計はひとりあたり1万円弱。東京のイタリアンのまさに半額といった価格設定です。地元の食材を多用し観光客にも嬉しいラインナップ。輪島に来てフレンチなら「ラトリエ・ドゥ・ノト (L'Atelier de NOTO)」、イタリアンなら当店で決まりです。

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北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
「大人絶景旅」と銘打ってはいますが、石川の名所をテンポ良くまとめています。グルメ情報も多くモデルルートの提案もあり、広告だらけのガイドブックとは一線を画す品質の高さです。

博多名代 吉塚うなぎ屋(よしづかうなぎや)/中洲(福岡)

1873年に福岡市吉塚で創業した「博多名代 吉塚うなぎ屋(よしづかうなぎや)」。中洲に移転した今でも福岡屈指の鰻の名店として人気を誇り、食べログでは百名店に選出されています。タモリも一番好きな鰻屋とか言うてたな。

ちなみに「名代」は「なだい」と読むのが今回のケースだと一般的だと思うのですが、「みょうだい」とフリガナがふってあるメディアがあったので、私は自信を無くしてしまいました。どなたか正解を教えてください。
老舗の鰻屋とは思えないほどピカピカに磨き上げられた店内。軒先での整理券発行機やテキパキハキハキと動く従業員など、ファミレス的な究極の合理性を感じました(誉めています)。ちなみに2-3時間待ちとなることもあるようですが、私は日曜日の16時過ぎに訪れ待ち時間ナシでスっと着席することができました。朝から晩まで通し営業なのが便利ですね。
着席するとすぐにお新香とお茶が並べられます。私の見る限り鰻をツマミに酒を飲みながら長時間ダベる、みたいなゲストは見当たりませんでした。そういう客は3階の予約制の個室を利用しているのかもしれません。
数量限定の「きも焼き」。1本620円と中々の値段ですが、その金額に見合った存在感、すなわち圧倒的に濃厚なコクを感じました。今後の展開が期待できます。
こちらは「うまき」。鰻の蒲焼がお布団のような出汁巻きに包まれて出て来ます。これはもう、万人受けする美味しさですね。胃袋さえ許せば2つ3つと食べたいところです。
主役の「特うな丼」がやってきました。え?これが「うな丼」?心配になって店員に確認すると、当店の「うな重」は鰻とライスとタレが全て別皿でやってくるそうで、「うな丼」はライスの上に鰻とタレがのっかって来るそうです。上や特などの値段の違いは鰻の量の違いであり、質は同じとのこと。
前置きが長くなりましたが「特うな丼」は鰻が4切れ入って3,150円。高級食材だけあって値が張ります。ちなみに私は鰻料理がそれほど好きではないのですが、当店の蒲焼は実に美味しいですねえ。鰻そのものの質というよりも、調理や調味が私好み。外皮がカリカリと香ばしくタレは思いきり甘くコッテリとしており、見方によっては繊細さの欠片もないのですが、かなり攻めた、記憶に残る味覚です。
他方、きも吸いは繊細な味わいであり、蒲焼の暴力的な味覚に圧され気味であるので、蒲焼に手を付ける前に楽しんだ方が良いかもしれません。なお、蒲焼のパワーに負けないようにか選択制で赤出汁をチョイスすることもできました。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ふるさと納税】博多名代 吉塚うなぎ屋 お食事券9000円
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何とも印象的な蒲焼でした。何でもこの店独自の「こなし」という技術を用いて調理しているようで(そのメカニズムは読んでもようわからんかった)、それによりあの独特の食感を演出しているそうです。福岡市のふるさと納税の返礼品にも選出されているので、納税額が多い方は試してみると良いかもしれません。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

ビーフキッチン(Beef Kitchen)/恵比寿

中目黒の人気焼肉店「ビーフキッチン(Beef Kitchen)」が恵比寿に進出。2021年11月にオープンし、その費用対効果の高さからか瞬く間に人気店へと仲間入り。食べログでは百名店に選出されています。週末のランチだというのに満席に埋めていました。恵比寿のアトレから線路沿いに坂を登って数分です。
店内はExcelのように整然とテーブル席が並んでいます。全体では60席近くあるでしょうか、各テーブルの仕切りなどが無いのでかなり遠くのゲストの顔まで見渡せてしまいます。秘密の会合などの場合は個室を予約すると良いでしょう。
メニュー表は無くQRコードを読み込んで確認する形式です。MVNOで1GB/月しか契約していない私には厳しい仕組みです。注文したのは「ランチセット」で、色んなお肉とお代わりOKなライスにワンドリンクが付いて2,970円というのは良心的です。
まずは白菜キムチにモヤシのナムル。一般的な焼肉屋のそれと同等の味覚です。これはまあ、定食屋の漬物といった位置づけなのでしょう。
まずは塩系のお肉から。上タンにトンビ、豚トロに豚バラ。いずれも2,970円のランチセットとしてはかなりの品質であり、肉も厚く食べ応えがあります。
とりわけ上タンが素晴らしいですね。ちょっとした焼肉屋であれば、これ4枚で2千円を超えてくるクオリティでしょう。ロースターでセルフで焼いていくのですが、鉄板が小さいため少量づつ集中して火を通すことができるので、管理がし易かった。
こちらは中落ちカルビにカイノミに、、、あと薄いのは何だっけな。高級部位であるカイノミがこのサイズ感で出てくるとは実に気前の良い焼肉店です。
葉っぱも付いてくるので、カルビを巻いてサムギョプサル風に楽しむことができます。
玉子スープにご飯。スープは素朴な味わいですが焼肉と合わせて食べるに程よい味覚。ライスはお代わりOKなので、必ずお腹いっぱいになることができます。

以上にワンドリンク(アルコール含む)が付いて2,970円は非常にお値打ち。そりゃあ人気が出るわけだ。
ここからはグランドメニューから追加で注文。こちらは「生野菜サラダ」。2人でお邪魔したので最初から取り分けてお出し頂けました。味はとても普通です。冒頭のキムチ類もそうですが、当店は肉以外のメニューが課題かもしれません。
ハツは800円かそこらだったので正直期待していなかったのですが(失礼)、思わずマイヤヒー!と叫んでしまいそうなサイズ感とクオリティ。これは旨い。超旨い。賢明な読者の皆さんは必ず注文するように。
ミノは900円。やはり質も量も素晴らしく、都会のちょづいた焼肉屋がボっていると思われても仕方のない程のお値打ち感です。
上レバーは売り切れだったので通常のレバーを注文。こちらはちょっとクセが強いですね。上でもノーマルでも価格差は100円かそこらなので、在庫がある際は必ず上で注文しましょう。
和牛ホルモンも800円かそこら。まさに腸だとわかるほどしっかりと原型を留めたブツであり、じっくりと脂を落としながら頂きます。この脂の甘味が米の甘味と良く合うんだ。
以上、ランチセットにアラカルトで追加し、腹いっぱい食べてひとりあたり5千円とお値打ち。ディナータイムであればコースに飲み放題も付けることができるので、ちょっとした飲み会にも活躍することでしょう。並びにある「亀戸ホルモン」を始め、恵比寿は本当に焼肉激戦区だなあ。

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寺門ジモン監督の焼肉映画。焼肉文化についてここまでシリアスに描けているのは監督の焼肉に対する並々ならぬ拘りに因るのでしょう。焼肉業界の有名店や有名人も沢山登場するので、焼肉通を標榜するのであれば必修科目の1本です。

秋田 てんぷら みかわ/川反(秋田)

天ぷら業界のレジェンド「みかわ是山居」の初の暖簾分け店として開業した「秋田 てんぷら みかわ」。県内屈指の歓楽街「川反(かわばた)」エリアを抜けて静かになったあたりに位置します。
店内は小ざっぱりとした印象で、天ぷら屋特有の清潔感に満ちています。L字カウンターが7-8席に個室のお座敷も用意されています。客層は地元のオッチャン・オバチャンがちょっと贅沢してワイワイ楽しくやってる、そんな雰囲気です。

北嶋大地シェフは16歳から料理人としてのキャリアをスタートし、25歳で「みかわ是山居」の早乙女哲哉シェフに弟子入りした後、2015年に地元秋田でUターン開業しました。
日本酒は地元のものを中心に1合千円強といったところ。ワインもいくらか用意されておりいずれも良心的な価格設定です。
入店して直ぐに供されるギンナンとムカゴの素揚げ。シンプルなひと品ですが滋味あふれる味わいです。
こちらはアダにサザエ。アダというお魚の名前は初めて耳にしましたが、ウスメバルとも呼ばれるそうであり、程よく脂がのった優しい甘味が特長的です。
天ぷらに入ります。まずは車海老。王道中の王道といった味わいであり、一番バッターとしての役目を果たしてくれました。
先の海老の頭の部分。サクっとした食感に深みのある旨味。大人のスナック菓子です。
続いて海老を大葉で巻きます。大葉特有の清涼感が海老の風味に程よくフィットします。
キス。こちらも天ぷらにおけるエース級のタネであり、淡泊な味わいながら不思議と余韻の長い逸品です。
メゴチ。サクっとした歯ざわりに仄かな苦み。お酒が進む味覚です。
ムカゴ再登板。素朴な味わいで箸休め的な安心感があります。
アマダイ。日本料理やフランス料理ではウロコ焼きで食べることが殆どですが、なるほど天ぷらとして食べるのも乙な味。衣の中でフンワリと蒸されて優しい食感です。
ハイペースで日本酒を楽しんでいたからか「おつまみにどうぞ」と、名産のいぶりがっこをお出し頂けました。これは酒量が増加する仕組みです。
ホタテては身がパンパンに張っており、それでいて実に清らかな味わいです。外側から内側へと向かう火入れのグラデーションも楽しい。
レンコン。ザクっとした歯ざわりに続くニッチャリとした食感。レンコンでしか表現できない口当たりです。
まいたけ。程よく土っぽい味わいで、深みのあるひと品です。
フグ。このタネは美味しいですねえ。ギッチギチに身が詰まっておりマッチョな食感で、噛みしめる程に旨味が滲み出て来ます。フグってデブで淡白な印象が強かったのですが、こんなに筋肉質な方向性もあるのか。
秋田産の枝豆。お出汁で湯がいているのか仄かな旨味が感じられます。枝豆そのものの青い風味も美味しくって、まさに抓住夏天的尾巴といった味わいです。ちなみに「抓住夏天的尾巴」とは、最近中国語の勉強を始めた行天優莉奈が言ってた素敵な言葉です。
海苔をサっと揚げた後にドーンとウニをのっけます。濃密にして濃厚。問答無用の美味しさでした。
アナゴはひとりにつき1本づつ。こんがりと揚がったその様は、見ているだけで食欲を刺激します。ザックリとした食感と香ばしい衣の香り、優しい脂が感じられる身。これぞ天ぷらと、思わず目を閉じてしまう旨さです。
〆のお食事の前に少し追加。こちらはアカイカで、見た目の通り綺麗な味わい。先の穴子の存在感とは対照的な美味しさです。
シイタケに海老のミンチを詰め込んでこんがりと。シイタケの深みのある旨味と海老のアッパー系の旨味が意識し合い、酒の進む逸品です。
〆のお食事はかき揚げ丼。タネはホタテであり、先のホタテとはまた違った攻めた揚げポイントで、あげぽよな美味しさです。
食後はマンゴーシャーベットでクールダウン。ごちそうさまでした。

以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり2万円弱。東京のちょづいた天ぷら屋の半額であり、信じがたい費用対効果です。ブラボー!

何より客層というか、お店全体の雰囲気が良いですね。冒頭記した通りゲストの殆どは地元民であり、みな楽し気に語らい合いながら美味しい美味しいと店主の腕前を堪能しています。都心のパパ活御用達の天ぷら屋とは別ジャンルとも言える食体験であり、ごちそうって本来こうだよなあと色々と考えさせられた一夜でした。

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