サルイアモール/代官山

まず最初に、このお店は都内で最も店員のイケメン率が高い。客の誰よりも店員のほうがカッコイイ。

宮益坂を上って青学の手前にエルカステリャーノという老舗のスペイン料理屋があるのですが、そこの息子さんが代官山に開いたアロセリア。嬉しいだろうな、おやじさん。

アロセリアとは米料理専門店。平たく言うとパエリャとかそんな感じ。なんですが、パエリャに限らずスペイン各地の料理、すなわちガリシア、バスク、ナパーラ、カタルーニャ、バレンシア、アンダルシアなど様々な地域の郷土色の強い皿がたくさんあって、メニューを見ているだけでワクワクします。
豚の血のピカティージョ。モルシーリャ(ブラッドソーセージ)をソーセージ型に固める前のグズグズのやつ。
リエットをパンにつけて食べるように頂きます。ややクセが残しており、鉄分を感じる。私にとってちょうど良かったのですが、人に拠っては臭いと捉えられるかもしれません。
ニンニクのスープ。ニンニクと生ハム、パン、溶き卵が入ったブイヨンです。しっとりと安心できる味。ニュータンタンメン本舗のスープに近い。
イカのフライ。期待していたより衣もイカも歯ごたえが薄い。やんわりしてる。もう少しクリスピーで噛み応えがあるほうがいいのにな。
ウサギのオーブン焼き、アリオリソース。アリオリソースとはニンニクマヨネーズ。もう、聞いただけで旨そうでしょ。そうなのすっごく美味しいの。ポーションもたっぷり。文句なし。
自慢の米料理はオマールのパエリャを。想像以上にオマール大感謝祭で笑いが止まりませんでした。甲殻のエキスが鍋の隅々にまで行き渡り、少しだけ芯を残したお米とベストマッチ。エビカニ大好きアメリケーヌ党のアナタなら必ず満足する一皿。
食後はドングリのリキュール。アーモンドというかクリというか、やや香ばしく甘い、独特の味わいでした。

すごく満足しました。ここ最近スペイン料理が続いていましたが、その中で一番好きかもしれません。味が濃くて量が多くて酒が豊富で高くなくてイケメンで、、、良い所を挙げればキリがない。このお店はすごいんだぞ。

ただ、サルイアモール(塩と愛情)という店名が示すとおり、味はマジで濃いです。お酒をガブガブ飲める人じゃないと完走は難しいかもしれません。ドリンク一杯だけ注文してダラダラおしゃべりする会とかには不向き。オッサン5人で色気無くガッツリ攻めるのが正しい使い方のような気がします。そんなんだからいつまでたっても店員に顔面で勝てないんですけれど。

塩と愛情。コンセプトがしっかりしてて良いですね。何度でも来たい。でも今、死ぬほど喉が渇いてる。

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これは名著!なぜスペイン料理が料理界を席巻したのかが手に取るようにわかります。日本が観光立国となる手がかりも随所に散りばめられており、高城剛って懐が深いなとシミジミ。


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