ミシュラン星付きレストランを300軒食べ歩いた結論

お邪魔したミシュラン星付きレストランの数が300に達しました。

記念事業的に全記事1,300本を見直し、「★★★(感動的)」「★★(季節ごとに行きたい)」「★(記憶に残る)」「◎(費用対効果が極めて良い)」の4つの観点で整理しました。

「高級レストラン"また行きたい"偏差値」と整合が取れていない部分もありますが、「また行きたい」感情と、「感動的」「季節ごとに行きたい」「記憶に残る」「費用対効果が極めて良い」感情は別物なんだなと、あまり深く考えないで頂ければ幸いです。

高級レストラン"また行きたい"偏差値

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 客単価1万円以上 or ミシュラン星獲得
  • 主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の格付けではありません。
70 ガストロノミー ジョエル・ロブション 

阿城鵝肉/行天宮(台北)

「日本のガイドブックには載っていないですが、安くて旨いガチョウ料理があるんです」とお連れ頂きました。
平日19時に訪れて30分待ちの大盛況。われわれ以外は全てローカルのお客です。「台湾人は日本人と味覚が似てるから、ローカル客で混んでいる店に入ればまず間違いないですよ」

さて、この日はカメラの具合が悪かったので、ここから先の写真は全て公式ホームページの写真をお借りして説明を加えていこうという試みです。
スペシャリテのガチョウ肉。鴨のようにトゲトゲした鉄分は感じられず、全体として仄かに甘いです。デビュー当時の池脇千鶴のようなあどけなさがあり、目をつぶって食べれば豚の角煮と勘違いしてしまいそうな柔らかさ。
ガチョウ肉の脂をかけた(?)ゴハン。これは旨い。ほのかに香るケモノ臭さと脂の甘味。シンプルではありますが本質に迫る料理です。
腸詰は肉の味が濃く、脂の甘さが更にのる。スパイシーな味付けと共に感じる凝縮感にビールが進む。
お野菜もお忘れなく。ニンニクと塩気が強烈であり、極めて電流の通りが良い皿です。
ガチョウの血をプリンのように固めたもの。情熱的な血の味わいに、よだれ鶏のようなドロりとしたピリカラ味。好みが別れる料理ですが、私は大好き。世の中知らない料理がいっぱいあるなあ。

お会計は大人ふたりで合計4,000円。リーズナブルを通り過ぎて安すぎです。ランチが3,000円を超えたのは悪い冗談のような気がしてならない。今回の台湾において最も記憶に残ったお店でした。オススメ!


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春梅子餐廳/松江南京(台北)

ビルの地下いっぱいに広がる店内。100席はゆうに超える大バコです。
メニューは中国語・英語・日本語の3カ国表記。写真も掲載されており、イメージが沸かないということはまずないでしょう。
イカと海老の蒸し団子に茶碗蒸し(?)。イカと海老は問題なく美味しいのですが、茶碗蒸しは乱暴な出来栄え。大学生が電子レンジで無理矢理作ったような味がします。グリーンピースの味とかおりがどぎつく、悪目立ちしているのも減点ポイント。
豚の角煮。オーソドックスな味であり、日本の手の込んだラーメン屋のそれと同等です。脂の甘味もちょうどよく、スパイスが効いており胸焼けすることがない食べやすさ。スープの1滴1滴まで美味。
海老チャーハンは海老がたっぷりで。やや味付けが濃い。素材の味わいを邪魔するところがあるのは残念ですが、全体としては整合性が取れており素直に美味しいです。
デザートにお餅にピーナッツパウダー?わらびもちがバージョンアップしたような味わいでお腹にたまりまくりまクリスティ。さっぱりするデザートというよりカロリー面ではこちらが主力戦艦級。
ショウガ茶でしょうか、ハチミツの風味が感じられ、やや甘い。先のお餅とあわせてナイスカロリーです。

お会計で驚き、3,000円を超えました。あまり深く考えず気楽な台湾料理をと立ち寄ったにしては高すぎです。後日、在住者から「ああ、あそこは観光客向けの店だから割高ですよ。大箱でまず入れるし、日本語が通じるので使い勝手は良いですけど」とのコメント。なるほど。


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ノック クッチーナ・ボナ・イタリアーナ/六本木

KNOCK CUCINA BUONA ITALIANA。都内に複数お店を構える勢いのあるイタリアンレストラン。今回は東京ミッドタウン店にお邪魔しました。
テラス席が気持ちいい季節になりました。それにしても常連率が凄まじく、客という客が店員と軽口を叩きあっています。常連にはたまらない空間かもしれませんが、ド新規だと居心地の悪さがあるかもしれません。
テラス席にはビールが似合う。今シーズン初のビアガーデン。
古代米のチップス。目の付け所がいいですね、古代米。塩気も強く最初の一口にちょうどいい。
マスカルポーネにゴルゴンゾーラで塩気を加えたチーズの塊。野球ボールほどのサイズであり迫力満点。こんがりと焼いたレーズンパンにぴったりです。もうちょっとパンがあったほうが嬉しい。3人で食べると1人1本しか食べることができないので。
キレのある酸に心地よい果実のコク。爽やかで水のように飲めてしまいます。しかしながら値付けは市価の3~4倍と結構高い。
キャベツのサラダでしょうか、白髪ネギもかくやと思わせるほど細く細く切られたキャベツ。ポテトチップ(?)によるアクセントも良いですね。素朴ではありますが整合的なサラダであり美味しかった。
宮崎鶏もも肉のチョキチョキ焼き。チョキチョキするほど量がなく拍子抜け。味わいも引っかかりがなく、捉えどころがありません。添えられたチリペッパーを山ほどかけてしまいます。
骨付き豚の炭火焼きを350グラム。こちらも味付けが薄く、それでいて素材の味が濃いかというとそうでもありません。脂が重く胃袋が悲鳴をあげる一方で、イチゴの意図はよくわからない。ううむ、当店は北イタリア料理主体で肉料理はお手の物と聞いていただけにガッカリだ。
凝縮感があり甘味を感じます。それでいて酸とミネラルもしっかりしているので、結果的にバランスが良く飲み易い1本でした。ここでやはり気になるのはワインの値付け。酒屋の5倍近いです。
〆の炭水化物。カラスミがたっぷりと塗されており金色に輝いています。これは美味しいですねえ。パスタそのものの味、茹で加減、塩加減。いずれも文句のつけようがありません。銀座しまだのインチキからすみ蕎麦とは格が違います。

ということで、パスタが美味しいお店でした。となるとランチで充分という気がしないでもない。ワインは値付けは高いものの、絶対値としては4,000円代から用意されているので、夜にフラっと立ち寄り軽くつまんでワインを飲んでパスタで〆るという使い方が良いでしょう。
連れの胃袋にも隙間があったのが、「銀だこ食べたい!」と腕を取られ連行される。ひとり1,000円づつ出し合い、3,000円の原資が尽きるまで2次会を継続することに。
やはり銀だこは旨い。「たこ焼きは大阪」と妄信している方が多いですが、全然そんなことないですからね。むしろ大阪のたこ焼きは東京に比べてレベルが低いような気がします。18歳で上京して間もない頃、銀だこを試す機会があったのですが、その時の感激を今でも覚えています。こんな旨いたこ焼き、今まで食べたことが無い、と。

もちろんその美味しさの理由は材料費に拠る部分が大きいでしょう。東京のたこ焼きはとにかく高い。例えば銀だこだと1粒100円近くします。冷静に考えるとマックのハンバーガーと同じ価格です。大阪には10粒100円という破格の値段でたこ焼きを提供する店もあり、ここまで来るともはや別の料理なのでしょう。


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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。

どこかにマイル第2弾/鳴門(徳島)


JALが全員を幸せにする仕組みを開発」につき、第1弾として由布院に行って参りました。キャンペーン期間はまだ続き、今回は徳島・北九州・帯広・秋田の4都市からのランダムチョイス。本命は北九州だったのですが、第2希望の徳島へ何とかお連れ頂くことに。

■大塚国際美術館/鳴門(徳島)
大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年に開設された、陶板複製画を中心とした美術館。世界25ヶ国・190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000余点を、オリジナルと同じ大きさに複製し展示する陶板名画館です。
入ってすぐにはシスティーナ礼拝堂がお出迎え。いいですね最初にして最大の見せ場を持って来るいきなりステーキ感。
スクロヴェーニ礼拝堂は実物を見たことはないのですが、レプリカながらも圧倒的な説得力があります。当館で予習しお気に入りを見つけ、その後現地に赴くという楽しみ方がここにはあります。
陶板だけでなく、植物や空間とのコラボも面白い。公共施設のなあなあな美術館と異なり、大塚ファミリーが趣味でやっている私的施設であるため、拘り方に哲学を感じます。
ただしあまりに広く展示品も膨大であるため、順路を進んでいくうちに脱落していく人が多数見受けられました。序盤の古代はガヤガヤとうるさい団体ツアー客が幅をきかせているのですが、終盤の現代美術に至ってはガラ空きです。
入場料3,240円は美術館としては非常に高価ですが、その価値は充分にあります。また、「複製?しかも陶器に?」と疑わしげな方についても、そこに行かなければ見えないものがあるということを気づかせてくれる驚異の美術館。オススメです。


■カリフォルニアテーブル/鳴門(徳島)
日本においてはトップクラスに魅力的な雰囲気を提供してくれるお店でランチ。詳細は別記事にて。


■ホテルリッジ/鳴門(徳島)
大塚が手がける10室のみのスモール・ラグジュアリー。やはり1泊10万円を超えてくると凄みがあります。詳細は別記事にて。


■ホテルリッジ(夕食)/鳴門(徳島)
東京の1ツ星店と比べても遜色なく、ホテルの風格に相応しい料理たち。詳細は別記事にて。


■ホテルリッジ(朝食)/鳴門(徳島)
朝食は産地に拘った素材を駆使。鳴門の旬に最高の「じそくじきゅうみたいな取り組み」を楽しむことができます。詳細は別記事にて。


■あらし/なると(徳島)
天然の真鯛をここまで気前良くカットする店は世界でここだけではかなろうか。鳴門海峡でもまれたマッチョな肉質に適度な脂。春期における鳴門の真鯛は絶品。詳細は別記事にて。


■ボートレース鳴門/鳴門(徳島)
ランチ後ぶらぶら歩いていると、ピッカピカに頑丈で巨大な建物に大量の花輪。ボートレース場であり、初出場する選手へのお祝いのようです。モノは試しと100円の入場料を払って潜入。
ルールが独特で面白い。使用するボートは抽選で決まり、出走までのメンテナンスは選手自ら行うため、操舵技術だけでなくエンジニアとしての力量も問われます。

レース前に練習の成果とマシンの調子をファンにプレゼンテーションし、その展示を見てからファンは予想を開始します。
スタートはヨーイドン形式ではなくフライングスタート形式。スタート10秒前から全艇がスタートラインへ加速をつけて進入し、スタート時刻0秒から1秒の間にスタートラインを通過するのが選手の義務です。フライングまたは出遅れた艇は問答無用で失格。関連する舟券は全額払い戻しという潔さ。このようなスタート事故を起こした選手には厳しい制裁が待ち受けており、即日帰郷の末、一定期間の出場停止が命ぜられる場合もあるそうな。

もちろんコース内側が有利であり、ピットを出てからスタートまでの間は内側コース取りの争いが生じるのですが、そうすると自然と助走距離が短くなり、威勢よくスタートを切ることができない。それを嫌ってコース取りには参加せず、思い切り後方から全速でスタートを飛び出す艇もいたりと、駆け引きが面白い。

6艇しか出場しないので、自然と的中確率は高くなる。意外に初心者がすぐに楽しむことができるギャンブルかもしれません(画像は「BOAT RACE OFFICIAL WEB SITE」より)。


■妙見山公園/鳴門(徳島)
渦潮を除くと鳴門の観光地は少ない。「妙見山公園」というのが観光地としてネットに散見されたので行ってみると、思いのほか小高い丘の上にあり、不意のハイキング。
山の頂上には立派な城があり、はて?鳴門に城なんてあったっけな?とじっくり見ると、「トリーデなると」。鉄筋コンクリート造りの展望台でした。おふざけも度を超すと爽快感すら感じられます。
場内の壁には「ナルスタグラム」と称して、鳴門の観光地のインスタ投稿を集めたパネルが展示中。鳴門は今日も平和です。


■いのたに/鳴門(徳島)
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36000075/
徳島屈指の有名ラーメン店。新横浜ラーメン博物館に出店していたこともありました。オペレーションが変わっており、前払いで(食券機ではない)店員からチケットを買った後にコの字テーブルへ着きます。
おろろ?イメージしていた徳島ラーメンと全く異なります。どちらかというとクリアな醤油ラーメン寄りであり、トンコツの暴力性はほとんど見当たらず。生卵は別料金であり、限界まで火が通った肉からは旨味が抜け切っています。麺も特長に乏しく、心を満たすことはできませんでした。


■あそこ食堂/鳴門(徳島)
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36000895/
写真家の中野晃治氏が「自らのうどんに対する既成概念を根底から崩され、どんぶりを前にアタフタした」と大絶賛する鳴門のご当地うどん。が、極めて普通のうどんです。麺の太さが不揃いなだけでありコシは皆無。讃岐うどんと同列に語ろうとするには無理がある。
ちなみに当店はオカズやおでんが大量に陳列されており、セルフサービスで食べ放題払い放題。冷蔵庫には刺身もたっぷりとあり、地元のおっちゃんがスタバ代わりに昼飲みを楽しんでいました。
お会計を済ますと店のおばちゃんからサービスでお土産を頂きました。鳴門金時をふかしたものでしょうか、繊維質がたっぷりで甘味は控えめ。お世辞抜きで美味しく頂けました。


■鳴門駅/鳴門(徳島)
〆は鳴門駅近辺をウロウロしてみようと思い向かってみると、想像を絶する寂れ方でした。私は地方のスーパーの取り扱い品目とその値段を比較するのが密かな趣味なのですが、唯一見つけることができたのはチェーンのドラッグストアのみ。鳴門駅から空港へ向かうバスは1時間に1本であり、その待ち時間を潰すにはあまりに力不足。今後、公共交通機関を用いて鳴門へ行かれる方はお気をつけ下さい。


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国内旅行もすごく大事にしています。なんてったって安い。ハワイばっかし行くんじゃなくて、日本の名所と美食を巡る旅も中々のものですよ。
日本を代表する名所やグルメなど1,000スポットを一挙掲載。とにかく写真が美しく、旅への意欲が掻き立てられます。この本であたりをつけて、個別のガイドブックやネットで調べるのが通な計画。

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