ミシュラン星付きレストランを300軒食べ歩いた結論

お邪魔したミシュラン星付きレストランの数が300に達しました。

記念事業的に全記事1,300本を見直し、「★★★(感動的)」「★★(季節ごとに行きたい)」「★(記憶に残る)」「◎(費用対効果が極めて良い)」の4つの観点で整理しました。

「高級レストラン"また行きたい"偏差値」と整合が取れていない部分もありますが、「また行きたい」感情と、「感動的」「季節ごとに行きたい」「記憶に残る」「費用対効果が極めて良い」感情は別物なんだなと、あまり深く考えないで頂ければ幸いです。

高級レストラン"また行きたい"偏差値

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 客単価1万円以上 or ミシュラン星獲得
  • 主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の格付けではありません。
70 ガストロノミー ジョエル・ロブション 

ダ・ミケーレ(L'antica Pizzeria da Michele)/恵比寿


オープン当初は行列が続きましたが、今では予約ナシでも入れるようになりました。この日もフリーでの入店。なのですが、店員にどことなく迷惑そうな顔をされる。遅い時間だったから疲れてたのかな。いきなり来てゴメンナサイ。
当店の自慢はもちろんピッツァ。粉・トマト・オイル、ひいてはピッツァ窯まで本国から輸送しているそうな(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
テラス席に陣取りビールで乾杯。しかしながら、この1杯に辿り着くまでに一苦労。店員は店内に篭りっきりなので、外に居る客は全く気にかけてもらえないのです。仕方が無いので立ち上がって店内のスタッフに声をかけにいく始末。

しかも声をかけられた店員は不機嫌そうで、注文するのに申し訳ない気分でいっぱいになる。しかも特定の店員ではなく従業員全体がそのような雰囲気なので、このお店の構造上の問題なのでしょう。
セミドライトマトとセルバチコのサラダ。注文するつもりは無かったのですが、「アンティパストはおつくりするのに15分はかかりますよ。お先に葉物野菜でも」と誘導されたので仕方なく注文したものです。やはり主体性を欠いたオーダーというのは難しいもので、 満足度は大変低かった。
本日のアンティパスト盛り合わせ。「15分はかかる」と脅されたのにも関わらず、ものの5分で提供されました。蟻月の「提供までに20分以上かかりますが!」と脅しをかけサイドメニューに誘導していく手口を思い出す。恵比寿とはそのような土地柄なのかもしれません。この時点で当店に対する期待は消え失せる。
マルゲリータの大サイズ。ナポリピッツァの割にやや生地が薄いことを除いては非常にオーソドックスなものであり、期待通りの味です。
こちらはマリナーラの大サイズ。塩がジャンジャンに振られており喉が乾きます。トマトソースが潤沢で赤の洪水。チーズは無くアッサリしたものなので、マルゲリータと両方食べる方は、先にこちらを注文したほうが良いでしょう。

全体を通して味と値段はそう悪くはないのですが、店員の態度が腑に落ちませんでした。どうせ同じ時間を費やすのだから、もう少し明るく働いたほうが人生楽しいのに。チップ制を導入したら劇的に改善されたりして。

悪に強ければ善にも強し。ピッツァは旨いので、サービス陣の汚名返上に期待。




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東京はピッツァのレベルが恐ろしく高い都市です。世界的に見てもナポリの次の世界2位ではないでしょうか。百花繚乱の東京ピッツ ァ市場をまとめました。
本格的なピッツァ指南書。読むと論理的にピッツァを理解することができ、店での愉しみが広がります。もちろん家でピッツァを作 る際のレシピにも。2,000円でこの情報量はお得です。

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2週間のハワイ旅行で出来ること<11日目>~ボイコットハワイ運動について~


1週間ぶりにオアフ島に戻ってきました。Uberに港まで迎えに来てもらう。ホノルル空港やヒロ港はNGなのに、ホノルル港はOKのようです。規制の方針が良くわからん。

■ザ・リッツ・カールトン・レジデンス、ワイキキ・ビーチ(The Ritz-Carlton Residences, Waikiki Beach)/ホノルル(ハワイ)
レセプションの女性が暫定1位と言った舌の根も乾かぬうちに、ミス・ワイキキが目の前に。到着して数時間で1位2位に巡り会えるだなんて、すごいホテルです。詳細は別記事にて。


■カカアコ・ファーマーズ・マーケット(Kakaako Farmers' Market)/ホノルル(ハワイ)
これまで見たハワイのファーマーズ・マーケットで一番好き。詳細は別記事にて。


■レザー・ソウル(Leather Soul)/ホノルル(ハワイ)
靴に興味のない方は読み飛ばして下さい。私はアメリカの靴にそれほど執着は無いのですが、オールデンだけは別格。あのコードヴァンの光沢にひとたび魅せられたら何足も欲しくなってしまいます。

当店はオールデンの正規代理店。1ドル114円に消費税を考えたとしても、日本よりも3割は安いです。アメリカの靴ならまだしも、なぜかジョンロブやエドワード・グリーンまで安かった。
先週お邪魔した際にはあったコードヴァンのチャッカブーツは売り切れ。ハワイは消費税が安いので、日本人だけでなく本土のアメリカ人もよく買っていくとのこと。
当店の別注品と迷いましたが、おとなしめのこちらをお買い上げ。それでも内羽根は日本国内で流通していないので嬉しくなってしまいます。靴は定価で720ドル、ベルトは定価145ドルのところ、靴購入者に限ってのキャンペーンで95ドルで買うことができました。

ネット上の口コミには「日本人店員の態度が悪い」と書かれていましたが、全くそんなことは無く、むしろ一流レストランの支配人のように完璧な応対でした。ハワイに来るたびにお邪魔したくなるお店です。


■アランチーノ・ディ・マーレ(Arancino di Mare)/ホノルル(ハワイ)
誇り高いハワイの志士。「ボイコットハワイ運動上等、お前らなんか来なくて結構、俺たちは俺たちでやっていく」との対決姿勢。詳細は別記事にて。


■ディーン・アンド・デルーカ(Dean & DeLuca)/ホノルル(ハワイ)
いよいよハワイにもDean & DeLucaが!と話題になってはいるのですが、様子を伺ってみたところ、極めて小さな店舗であり、特筆すべき点は特にありませんでした。
私としてはナパ級の体育館みたいな設備を期待していたのですが、結局は日本のコンビニ程度、例えばJR新橋駅出てすぐの2階建てファミマぐらいの大きさでしかありません。
2Fに上がると猫の額ほどののイートインスペースがあり、夕方であればハッピーアワーでお安くチーズとワインが楽しむことができます。
店員のおばちゃんは「NY店なら76ドルのトリュフオイルがここなら26ドル!」と商魂たくましいのですが、そのラベルに燦然と輝く「MADE IN ITALY」。ううむ、ワイキキのDean & DeLucaでイタリア産のトリュフオイルを買う奇特な方は中々いないことでしょう。


 ■ヴィンテージ・ケーブ・クラブ(Vintage Cave Club)/ホノルル(ハワイ)
当店はオーナーの文化貢献事業であり、それに賛同した客は費用対効果がどうのこうのと野暮なことを言ってはならない決まりです。詳細は別記事にて。


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ココヘッド・カフェ(KOKO HEAD Cafe)/カイムキ(ハワイ)


12th.Ave。モンサラット、カパフル、カカアコと同様に人気のお店が集まるイケてる通り。
そこから1本路地を入った所に朝から昼過ぎまでしかオープンしていない行列店が。
日曜の8時から凄まじい混雑ぶり。我々は運良くラスト1テーブルに滑り込むことができましたが、その数分後にカウンターまで全て埋まってしまうほどの人気店。GWが終わってしまったたからか日本人は見当たらず、ほとんどが地元のお客さんです。
シェフはニューヨークで成功を収めた後にハワイに進出したリー・アン・ウォン。全米テレビ放送局Bravoの番組「トップ・シェフ」のファーストシーズンに出演していました。
朝食のお店なのに、ピビンパやウドンなどガッツリ系メニューが揃います。なぜかダンプリング(餃子)が推されており、店内のそこかしこで朝っぱらから餃子を楽しむ人々が。
まずは飲み物をとグァバジュースとリリコイ(パッションフルーツ)ジュース。素直に美味しい。やはりヒロのベアーズ・コーヒーにおけるアレは生搾りでは無いのではないかと蒸し返したくなる品質です。
MP(マーケット・プライス、時価)のサラダ。ロメインレタスがたっぷりで瑞々しく美味。スパイスが結構きいており、タイ料理のサラダを食べているような感覚に近いです。
一番人気のコーンフレークフレンチトースト。これは新しい。日本にまだ無い食べ物です。
じゅぶじゅぶと汁をたんまり吸った厚切りのトーストに、たっぷりのコーンフレークを身に纏わせ、揚げ焼きしています。カリカリとした食感とジットリとした食感を同時に楽しむことができ、まさに新食感。ちょこんと乗ったジェラートも旨い。秒で溶けてしまうので急いで食べましょう。

メープルシロップが主体のソースも品の良い甘さで美味。黒胡椒やベーコンの塩気など、遊びたい気持ちはわからないでもないですが、私にとってはまとまりが無いように思えました。
いずれの皿もK点を超えてくるのですが、カジュアルな店構えとその雰囲気の割には高いなあ。隣のカップルがコーヒーにフレッシュジュースを飲み、ダンプリングを含め結構な量を召し上がっていたので、朝っぱらから1万円を超えてくるのではないかと、他人事ながら心配になってしまいました。
ワイキキからはアクセスが悪いので、時間の限られた旅行者が何が何でも行くというお店ではないですね。近くに用事がある際(たぶん普通の日本人観光客は無いだろうけど)に立ち寄ってみると良いでしょう。


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鳥かど/目黒


ハワイから帰国し、最初に迎えるきちんとした食事。和食でも食べに行こうかなあと思っていた矢先に「今夜、鳥かどの予約があるんだけど、行けなくなったから、代わりにどう?」との連絡。渡りに船とはこのことです。
権之助坂を下り、目黒川を渡ってすぐ右の路地。前の店舗のものでしょうか、ビストロのような入り口に戸惑います。
6年連続ミシュラン1ツ星、食べログ焼鳥部門日本一の声価を保持し続ける「鳥しき」。その分店が2017年1月に満を持してオープン。
警抜なインテリア。私の知る限り世界で最もカッチョエエ焼鳥屋です(写真は食べログ公式写真より)。コの字型のスタイリッシュな内装は81を想起させる。
ビールで乾杯。小さなグラスで680円と割高ではありますが、お店の格から考えればこんなものでしょう。

「○○(予約してくれた女の子の名前)のやつ、今夜の予約取るために150回ぐらい電話したらしいですよ。かわいそうに」彼女のためにも心行くまで楽しみます。
お通し。一葉落ちて天下の秋を知る。素晴らしい野菜の群れである。玉ねぎの甘さよ。肉味噌まで完璧に美味しかったです。
ササミとモモ。ササミは半生を通り越して95%生ですね。表面数デニールに軽く火をとおしたのみ。生焼け原理主義者の私には堪らない調理です。

一方、モモはしっかりとした焼き加減。香ばしく、それでいて瑞々しい。火入れには頂点があるということを知らしめる1本でした。
脇に大根おろしがおかれ、グラニテのように口の中をサッパリさせてくれます。
私は日本酒、連れはグラスワイン。いずれも800~1,000円程度です。
かわ。あまり好きな素材ではないのですが、初めて美味しいと思えました。焼き目にグラデーションがあり、カリカリからグニュグニュまで様々な食感を楽しむことができます。
すなずり。サックリとした歯の入りにザラザラと印象的な舌触り。美味しい。思い切りの良い味付けに酒が進む。
ポテトサラダ。一般的な冷やしたタイプではなく、温製です。敷かれているのは確かな味のそぼろ肉。鶏への拘り。信念が感じられます。
ししとう。最高品質。素材そのものが良く、奇をてらわずシンプルな調理は好感が持てます。
軽い串には軽い酒。美味しいですね。個人的に獺祭はとても好きなのですが、メジャーになりすぎて注文するのは逆にダサいみたいな風潮になっているのが残念。
つくね。サイコロキャラメルの角を円くしたような面白い形状。なんこつが少し加わりコリコリとした食感。個人的には粘度のあるタレと卵黄で食べるほうが好きなのですが、まあそれは人それぞれ。
レバーペーストのパテ。最中の生地というかミルクせんべいというか、羽根のようにかるい外皮にこれまた軽い味わいのパテ。レバーが苦手な人はこれを食べるといい。
うずらの卵。万亀の火入れとは対極をなし、卵黄はトロトロに液状化現象。半熟を至上とする私には最高の1本。どうやって調理するんだろ、これ。
連れはワインをグラスで適当に注文し、ブラインドで飲んで何かを当てる遊びを続けているのですが、ソーヴィニョン・ブランを用いたピノノワールの赤という珍しいワインに巡りあうことができました。
澤屋まつもとの守破離。色があり、微発泡。ガツンと爽やかで芳醇な香りです。
ハツ。猛々しい味わいにノックアウト。これは本当に美味しかった。野性味がありつつも、繊細。鶏さんありがとな。
ギンナン。ホクホクとした食感で箸休めにちょうど良い。当店は鶏肉に限らず、脇を固める食材まできちんと美味しいのが凄い。
よだれ鶏でしょうか。恐ろしく新鮮でピュアな鶏肉。まるで刺身のように繊細。そこへマグマのような暴力性を持つタレをちょこんとして味を開花させる。本日一番のお皿です。
日本酒が止まらない。全種類制覇してしまいそうな勢いです。連日満員御礼で量は出るのだから、もう少しラインナップの拡充を願います。まあ、先のワインを見る限り、それほど酒に興味がない店なのかもしれません。
食道。密度高くギュウギュウに串が打たれており、独特の弾力性と共に食べて楽しい1本です。野趣溢れる脂の1滴1滴まで美味しい。クセになりそうな味。
手羽先。これは普通。食べ辛い。当店に限らずですが、手羽先って串に刺して食べる必要はあるのか、という疑問が常に脳裏につきまとう。
ちぎも。オールデンのようにボッテリとした外観。光沢の良さに思わず見惚れてしまいます。ただし味は期待したほどではなく、そこそこ美味しいレバーといったところでした。
これにて日本酒コンプリート。

〆のゴハンに親子丼かウドンかを選ぶことができるのですが、ひとつづつお願いして取り皿で分け合います。今、「鶏皿」と誤変換されてわろてる。
親子丼。絶句するほど旨かった。こういう普通の家庭料理をプロ中のプロに作ってもらうの大好き。卵の質と火の通り、鶏肉の弾力と肉そのものの味の濃さ。全てが完全に調和し、小泉純一郎と小泉進次郎のような芯の強さを感じました。
うどんは稲庭タイプ?決してオマケのサイドメニューといったことはなく、鶏ベースのスープが実に美味しい。麺も中々凝っていて、麺そのものが美味しい。いやはや大したお店である。
ちなみに先の鶏スープ、親子丼を注文した場合は別皿で頂けます。

しっかりとした基礎に裏打ちされた素晴らしい焼鳥屋でした。なるほど現代の焼鳥業界のヘゲモニーを得たのは当然の成り行き。おまけに安い。ひとりあたり11,000円で済みました。結構飲んでこの値段ですから、料理の値段は6,000円程度ではないでしょうか。その値段でここまで美味しい料理を提供できるのは見事です。

従業員の立ち振る舞いは改善の余地あり。飲み物を注文しても忘れられたり、常に切羽詰った雰囲気であったりと、優雅さに欠ける部分が多々ありました。また、店主は仮借ない方で、厨房の串の打ち方に対する不満を客の目の前でぶちまけるので、聞いていて気持ちの良いものではありません。

客層は独特。本気のうまいもん好きが集まっていると印象。ここで働くと鍛えられるだろうなあ。

いずれにせよ、デビュー半年でこのレベルにまで仕上がっているのですから、今後が楽しみで仕方がない。また来ます。


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和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

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