ミシュラン星付きレストランを300軒食べ歩いた結論

お邪魔したミシュラン星付きレストランの数が300に達しました。

記念事業的に全記事1,300本を見直し、「★★★(感動的)」「★★(季節ごとに行きたい)」「★(記憶に残る)」「◎(費用対効果が極めて良い)」の4つの観点で整理しました。

「高級レストラン"また行きたい"偏差値」と整合が取れていない部分もありますが、「また行きたい」感情と、「感動的」「季節ごとに行きたい」「記憶に残る」「費用対効果が極めて良い」感情は別物なんだなと、あまり深く考えないで頂ければ幸いです。

高級レストラン"また行きたい"偏差値

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 客単価1万円以上 or ミシュラン星獲得
  • 主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の格付けではありません。
70 ガストロノミー ジョエル・ロブション 

トラットリア セッテ コッリ(TRATTORIA Sette colli)/東麻布

東麻布商店街を歩いていると魅力的な看板と目が合う。
看板の主を見遣ると和風のファサードにトリコロールののれん。なんじゃこりゃ。 食べログで確認すると2016年12月にオープンした新しいお店のようです。
ランチは1,000円の一律料金。パスタ2種にビーフシチュー。これにサラダとコーヒーが付帯します。
お店に入る。内装も和風のインテリアを引き継いでおり不思議な空間です。ワインを始めとする種類が厨房の熱いところに補完されており、状態は大丈夫かと気になってしょうがない。
ミニサラダ。ミニといいつつ結構なボリュームがあります。ただしドレッシングが既製品なのかフラットなわりに濃くイマイチ。喉や焼けるような塩分量です。
これはフォカッチャ?水分が完全に抜け切っており、タワシのように硬く無味乾燥。ランチのお供にコチラをチョイスした意図がわかりかねる。
メインのビーフシチュー。おお、これは美味しい。なんでも牛の前スネ肉らしく、1日半かけて煮込んだ自信作。ソースも抜群に旨く、1,000円でこのクオリティであれば大満足です。ただしジャガイモとタマネギは火の通りが甘く硬い部分も目立ちました。
コーヒーは量がタップリなのですが、ざらついた舌触りに無機質な風味であまり美味しくありませんでした。

1,000円なので、ま、いっか、という印象のお店です。タイミングが合えばハッピーアワーにお邪魔してみようかしらん。


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東麻布のお店をまとめました。東麻布は歩いてすぐそこの麻布十番に比べてリーズナブルな佳店が多いですね。
  • ローブ ←麻布界隈、いやむしろ都内でもトップクラスに好きなお店。
  • ラ リューン ←クラシックで美味。高くない。
  • ラメンサ ←ランチのカレーが絶品。テラス席でビールを飲む幸せ。
  • ゑびすや魚店 ←東麻布で100年近く続く魚屋が、魚屋料理とお酒を楽しめる居酒屋を営業
  • 旬菜本多 ←リーズナブルな和食。感動は無いけれど満足。ランチが超お得。
  • 蘭麻 ←夜は1万円超えの高級店ですが、ランチは1,000円代。追加料金でお願いできるカレーが最高に美味。
  • ビストロチック ←ランチのパスタが美味しい。店員同士が仲良さそうで微笑ましい。
  • Mixology Bar Source 2102 ←コーヒーカクテルが絶品。こんな美味しいカクテル飲んだことありません。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。

京都紅葉巡り2017

事情があって京都に行く必要が生じ、そのまま東京にトンボ帰りするものもったいないので一晩泊まることに。奇しくも紅葉絶頂期であり、京都が最も映える時期。私は運が良い。

■本家 第一旭 たかばし本店/京都駅
初日のランチは時間が無かったのでラーメン。思いがけず美味しく費用対効果の良いお店で大満足。詳細は別記事にて。


■馳走 陽雅/五条
独立したばかりの新店へ。飲んで食べて1.5万円でした。先日の田がわもそうですが、やはり京都は和食がリーズナブルですね。東京なら3万を超えても納得のいく食後感です。詳細は別記事にて


■永観堂/蹴上
前夜の夕食の隣客が永観堂の紅葉を絶賛していたので、翌日に朝イチで訪問。なるほど絶景。人の口コミほど頼りになるものは無い。
9時オープンで8:30頃に到着したのですが、既に長蛇の列でした。入園してしまえばそれなりに人はバラけるのですが、それでもゴールデンタイムに訪れると大変なことになりそうなので、朝早めに行きましょう。


■円山公園/祇園四条
京都で最初に作られた都市公園。紅葉というよりも桜(花見)で有名かもしれません。たまたま近くでランチをする予定だったので、時間調整にお邪魔しました。紅葉の良さは中くらい。わざわざ時間をつくって紅葉を見に行く感じではありません。


■八坂神社/祇園四条
円山公園の隣にあったので立ち寄る。コチラには紅葉は殆ど見られませんでした。


■ナナズ・グリーンティー/祇園四条
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26025680/
祇園四条の大通り沿いに面した抜群の立地です。それでいて他の京都的なカフェに比べるといつも空いているので使い勝手が良いです。
私は「ほうじ茶白玉しるこ」を注文。ほうじ茶の風味よりもアンコの甘味が目立ちます。白玉の数も思いのほか少ない。しかしながら全体としてはまとまりのある味であり、ボリュームもなかなかのものでした。
もちろん店名の通り、抹茶のご用意もございます。


■建仁寺/祇園四条
こちらも祇園すぐ近くという好立地なので時間調整利用です。意外に観光客が少ないので散歩にもってこい。紅葉の良さは中くらいですが、この牧歌的な雰囲気は嫌いじゃないです。


■祇園 又吉/祇園四条
祇園の西花見小路に佇む雰囲気のある日本料理屋。ミシュラン2ツ星。少しお酒を飲んで、お会計はひとりあたり1万円と少し。あまりにリーズナブルな金額に目を疑う。下鴨茶寮田がわ陽雅も見事な費用対効果を誇りますが、当店のそれは圧倒的。次回は是非、ディナーにお邪魔したいと思います。詳細は別記事にて


■東福寺/鳥羽街道
祇園 又吉の大将に勧められ、食後に東福寺へ。永観堂ほどではありませんが、やはり素晴らしい紅葉です。地元民の口コミほど頼りになるものは無い。
ちなみに交通手段としては、つい東福寺駅を利用したくなりますが、ご覧の通りの惨状です。裏技として、お隣の鳥羽街道駅から歩いたほうが空いていて良いでしょう。
また、東福寺は永観堂に比べてオペレーションがヘタですね。列の整理などは非効率極まりなく、動線も最悪です。
「ここで写真を撮るのは禁止!」のような注意書が多い割に、係員は特に注意しないなど、正直者がバカを見る典型の紅葉スポットでした。


■ベルアメール 京都別邸/烏丸御池
日が暮れたので街中を散策。雨が降っていたわけではありませんが、鴨川に虹が架かっていました。
さてベルアメール。2003年の創業以来、気候・湿度の変化が激しい日本において、「日本に合うショコラ」を目指す日本のチョコレートブランドです。

しかしながら味は酷くがっかりしたチョコレートでした。ショコラの種類やフレーバーを増やしすぎのような気がします。スープの種類がやたら多いラーメン屋がパっとしないことが多いのと同じく、当店もこれぞという本質的なチョコレートの味わいを感じることができない。詳細は別記事にて


■京料理 本家たん熊 本店/河原町
〆のディナーはスッポン料理の名店、たん熊へ。ミシュラン2ツ星。しかしながら季節のレアものだとは言え、このシンプルで少量のコースにしては高杉晋作。まあ、フグとかスッポンとか、冬の珍味という意味ではこんなものなのかもしれません。おそらく今後の人生、自腹でスッポンを食べに行くことはないだろうな。そんな予感が心を支配した一夜でした。詳細は別記事にて


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国内旅行もすごく大事にしています。なんてったって安い。ハワイばっかし行くんじゃなくて、日本の名所と美食を巡る旅も中々のものですよ。
日本を代表する名所やグルメなど1,000スポットを一挙掲載。とにかく写真が美しく、旅への意欲が掻き立てられます。この本であたりをつけて、個別のガイドブックやネットで調べるのが通な計画。

東郷(TOGO’S)/麻布十番

麻布十番納涼まつりで最も列の長い出店であり、その味も確かであったため、ずっと行きたいお店リストに載せていた当店。十番の丘の上、元麻布ヒルズ1階に入居しています。
トルコの国旗のようなロゴマークが印象的。 シェフはNOBUという世界的に有名な創作和食レストラン出身。ミシュラン1ツ星です。
お客は個室が1組と 我々のみ。年の瀬の掻き入れ時にこの調子で大丈夫かと不安になる。
東郷ビールを注文。当店のプライベートブランドというわけではなく、新潟の醸造所が少量生産しているものを分けてもらっているそうな。コクがありつつもややフルーティーで、度数は4.5%という面白いビールでした。
いきなりお椀。小海老とウニのサンラータン風。適度な酸味と強い旨味のスープの中にエビの歯ごたえが弾ける。ウニも程よく濃厚であり先頭打者ホームランです。
前菜の盛り合わせ。一番左は国産合鴨の薫製にザジキソース。合鴨は野趣溢れる逞しい味わいでグッド。しかしながらザジキソース(ギリシャ風ヨーグルトソース)の意図は不明。長芋と春菊のお浸しは普通。アナゴのパートブリック(チュニジア風春巻)はホクホクとした食感が魅力的ですが梅酒ソースが実にクドい。炙り〆鯖の握りはそれほど酸味が強くなく食べ易い味覚です。
カンパチのカルパッチョ。素材そのものは良いのですが、ブロッコリーと豆板醤の中華風ソースの狙いがわからない。
日本酒は十数種取り揃えられており、好きなものを3つセレクトできる利き酒セットもあり、消費者にとってアクセスし易い試みです。
トリッパ。なぜここでトリッパ。調理に工夫があるというわけではなく、場末のバールのと同等かそれ以下です。
自家製の手打ち蕎麦。これはびっくりするほど美味しかった。麻布十番の蕎麦屋3巨星のどこよりも私好みです。生海苔や刻み山葵、カブの千切りの味変要素もグッド。本日一番のお皿でした。
鮭のソテーカルボナーラ風、イクラのせ。うーんこれは全然美味しくありません。ソースが薄ぼんやりとした味付けで、コクは無いのに脂っぽさばかりが目立ちます。シャケやイクラの塩気も薄く、見た目とは裏腹に薄っぺらい味覚でした。
メインはローストビーフ。こちらも至って凡庸な一皿。坂を下ってナニワヤで買ったほうが余程レベルは高いでしょう。

せめて食事では挽回して欲しい、カニとかウニとかマツタケとかサンマとか、なんでもいいから旬の素材のパワーをそのまま活かしてくれますようにと主にお祈りしていると、
予想の遥か斜め上を行くものが出てきました。なんでも先の蕎麦つゆでルーを延ばしているらしく、確かに出汁の風味が響き、そして甘い。決して不味いわけではありませんが、客単価が1万円を超える店で食べる料理でもありません。同じカレーで〆るとしても、やはりスガラボ東洋軒(ナリサワプロデュース)は偉大な店であるということを再認識。
デザートはミカンのゼリーに柿のシュークリーム。いずれもコンビニスイーツレベルです。
「デザートとご一緒にコーヒー、紅茶、エスプレッソ、カプチーノなどのご用意がございますが」と促されたのでコーヒーを注文すると、キッチリと別料金でひとり600円が加算されていました。フランスならまだしも、日本の商習慣にはそぐわない手口です。

2人で3.3万円。割高です。料理も創作性に富んでいるというよりは混乱をきたしているようにしか見えず、ストーリー性や哲学が全く感じられない。同じ創作和食というジャンルのかどわき龍吟とは雲泥の差でした。


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和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

旬鮮炭火焼 獺祭(だっさい)/藤沢

食べログ3.82(2017年12月)と藤沢ではトップクラスに高評価なお店。当然に予約で満席なお店なのですが、17時過ぎにひとりで、サクっと出ることを条件にフリーで入店できました。
ジョッキにこだわりあり。鎌倉清雅堂での特注品で、銅製であるため熱伝導率が良く、美味しく感じます。
お通しは白身魚(?)の唐揚げ。揚げたてのアツアツであり、ここまで手の込んだお通しを出してくれるのは嬉しい限り。
唐揚げが美味しく感じたので、ひきつづきメヒカリの唐揚げを注文。ホクホクとした食感のメヒカリを薄く繊細、かつ、味付けの濃い衣が覆いつくす。これはビールのお供に最高だ!
お刺身の盛り合わせ。奥からビンナガマグロ、ヤガラ、タイ、クロムツ、ブリ、カンパチ、シメサバです。クロムツが抜群に旨い。 脂がタップリで甘くコクがある。軽く炙って旨味を引き出しているのもグッド。本日一番の一口でした。
酒が安い。コチラの大吟醸が120mlで670円です。微発泡で飲み心地が爽快。米の味がスッキリと旨い。また、店名に関係しているのか、獺祭の品揃えが見事でした。
芝エビの唐揚げ。ひとつひとつの個体が大きく、きちんとエビを食べているなという印象。先の唐揚げと同様に味付けが濃く、左党にはたまらない調理です。
店主は相当の酒好きだと睨み、イカゲソの肝焼きを注文。肝のソースの濃さがたまらん。ポーションも中々に多く、これ1皿で日本酒2合はイケそうです。
新政のエクリュ。自然な口当たりと、芳醇な甘みがグッド。こちらも120mlで700円と中々にお買い得です。

旨そうなメニューが多く目移りするのですが、ひとりでの訪問だったのでここでおなかいっぱい。注文を受けてから洗米を開始する土鍋ご飯が自慢のようなので、次回は是非、大勢でお邪魔して色々と注文したいと思います。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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