ミシュラン星付きレストランを300軒食べ歩いた結論

お邪魔したミシュラン星付きレストランの数が300に達しました。

記念事業的に全記事1,300本を見直し、「★★★(感動的)」「★★(季節ごとに行きたい)」「★(記憶に残る)」「◎(費用対効果が極めて良い)」の4つの観点で整理しました。

「高級レストラン"また行きたい"偏差値」と整合が取れていない部分もありますが、「また行きたい」感情と、「感動的」「季節ごとに行きたい」「記憶に残る」「費用対効果が極めて良い」感情は別物なんだなと、あまり深く考えないで頂ければ幸いです。

高級レストラン"また行きたい"偏差値

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • アルファベット表記は海外
  • 客単価1万円以上 or ミシュラン星獲得
  • 主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の格付けではありません。
70 ガストロノミー ジョエル・ロブション 

クラウン・グリル(Crown Grill)/ルビープリンセス(Ruby Princess)

 プリンセス・クルーズ社が提供するレストランで最も格式高いスペシャリティ・レストラン。USA TODAY誌からは"Best Cruise Ship Steakhouses"を受賞しています。我々は2010年、2012年とお邪魔したことがあり、カバーチャージ29ドルにも関わらず大変満足した記憶があったので、今回の訪問も期待が大きい。
シアトルの彼女からプレゼントして頂いたワインを持ち込ませて頂きました。コルケージ(抜栓料・持ち込み料)は15ドルと良心的。
前菜に牛肉のタルタルを注文。結構火が入っており、我がこころのベストハンバーガーである芝公園のマンチズ・バーガー・シャックのパティに近しい。うずらの卵やポレンタ(トウモロコシを潰したもの)のスティックの意図は不明ですが、見た目の通りの味わいに大満足。
わがままを言ってアペタイザー2皿目にロブスターケーキ。これは文句なしに最高ですね。
旨味たっぷりのロブスターのほぐし身がギッチギチに詰まっており、快楽を具現化すればこのようになるのではなかろうか。
妻は大エビの冷製。一口頂きましたが先の2品に比べると色は褪せる。やはり私の選球眼は正しかった。
スープにはエビとパンチェッタのビスク。コチラも美味しいですねえ。エビよりもエビの風味が感じられ、パンチェッタ由来の塩気とコクも食欲をそそる。極めつけはプリンプリンのエビの身。これでもかという程のエビ攻めに既に今夜は満足です。
メインには22オンスのポーターハウスを注文。悪くはないですが、極上の品質というわけではなく、例えば日進ワールドデリカテッセンで仕入れてBBQで焼いたとしても同等の味覚は表現することができるでしょう。
妻は14オンスのリブアイ。彼女が食べきれない分を頂きましたが、先のポーターハウスよりも重厚で濃密。同じステーキハウスのステーキとは思えないほどの肉質の良さでした。
デザートには当店自慢のデザートをサンプリングした一皿を注文。一番左のスフレは甘さもカカオも中途半端な味わいでイマイチ、隣のレモンのプリンのタルトはレモンというよりも砂糖の塊で苦笑い。その隣はミルクチョコレートとピーナッツバターのケーキと聞いただけで胸が灼けてしまいますが、食してみると実際に胸が灼けてしまいました。一番右はアメリカンなチョコケーキでただただ甘い。やはりアメリカ人が調理する(アメリカ人が監修する?)デザートは繊細さに欠け、フランスのそれに比べると周回遅れの趣が否めません。

それでも全体としては大変満足。ニューヨークあたりで同程度の料理を食べれば200ドルは超えてきそう。それを船上であればたった29ドルのカバーチャージで楽しめるのだから堪らない。今回のクルーズではあと4回のディナーチャンスがあるのですが、もう一度お邪魔しようかなと思わせるほど魅力的なレストランでした。


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いいと(eat)/麻布十番


和食なのか鮨なのか、ダイニングバーなのか割烹なのか、位置づけが不明確であったため、なんとなく後回しになっていた当店。そこに町内会の美人が「いいと、すごく好き。月に1度は行ってるかも」とのことだったので、慌てて足を向けました。
想像以上に広い店内。オープンキッチンをぐるりと取り囲むカウンター席が圧巻。 白金の名店「酒肆ガランス」をヘルシーにしたような雰囲気です。
前菜3種は12時から時計回りにもずく酢、フルーツトマト、しったか貝、モロヘイヤのおひたしです。

もずく酢がいいですねえ。髪の毛のように細いのにしっかりとした歯ごたえのある健康的なもずく。酢の味わいもビビッドであり、暑い夏の一口目に最適。フルーツトマトは素材そのものはもちろん、タレというかトッピングの味わいが実に旨い。和洋折衷とはこのことである。
ボラメの唐揚げ。ボラメとはエソの子供であり練り物として流通することはあっても、都心で鮮魚として食べるのは珍しいでしょう。じっくりと火が通り骨までバリバリと。キスに似たような味わいです。
煮物は大根に金糸瓜(キンシウリ)、栃尾の油揚げ。金糸瓜というものを初めて食べたのですが、繊維状のカボチャと言うべきか、素麺のようにホロリと崩れ甘さは控えめ。栃尾の油揚げも初めて食べる。なんでも通常の油揚げの約3倍の大きさらしく、ふっくらとしたビジュアルに適度な弾力を湛えます。初めてだらけの食材で色々と勉強になった一皿でした。
にぎりに入ります。真っ赤も真っ赤なマグロくん。実に生命力を感じさせる色合いであり、その見栄えに恥じない味わいでした。
ホタテは細かく細かく包丁が入っており、大きな固体ながらも舌先でサラリと崩れるような錯覚。透明感を湛えた1貫です。
タイを食べたいな、と思った矢先、瀬戸内の真鯛が登場。このようにお店と自然にチューニングが合うと嬉しくなりますね。噛み締めるごとにこのタイが元気いっぱいに育ったことが解かるほどの弾力。舌の奥に残る海の味覚。旨い。
コハダを食べたいな、と思っているとマジでコハダがでてきました。既に私はゴーストハックされているのかもしれません。大ぶりなネタにそれに負けない仕込み方。極めて男性的でハードボイルドな味わいで好みです。
キス。こちらも大サイズであるものの、味わいも大味でした。やや臭みも残り、残念ながら私の好みではありません。
キアジ。先のキスのいまいちさ加減を倍返しで美味しい。一般的なアジよりも凝縮感がありセクシーさまで感じさせる逸品。
〆のにぎりはグッドルキンなタイ。こちらもグイグイと口腔に迫る歯ごたえならびに味わいであり美味しいですねえ。噛み締めるほどにムチっムチっとした味覚が口の中に広がります。
巻物は大トロの炙りにイクラを盛り込むという大盤振る舞い。全く持って説明不要であり、脊髄反射で旨かった。
名物のトリュフお稲荷さん。目の前でガシガシとすりおろされるトリュフの量に思わず頬を緩ませる。幸か不幸かそれほど香りの強い固体ではなく、お稲荷さんと共に食すにはちょうど良い風味でした。
思わずひゃっと歓声を上げたくなる外形。和牛炙りの生ウニのせです。これはがちばなで旨いですね。石橋を鉄骨で補強したような料理であり、先の巻物と双璧を為す優勝確実な味わいでした。
お椀も良い。出汁の旨味が強烈であり、海苔をはじめとするたっぷりの具材も名脇役。いわゆるお椀というよりも、これ単体で成立しうる料理とも言うべきか。

お会計は4,860円という発狂価格。もちろんランチであり酒を飲んではいないからこその価格ですが、それにしてもこの費用対効果の良さは鮨業界に一石を投じ文化大革命を起こさせる破壊力があります。ここ数ヶ月で最も満足度が高いランチかもしれません。次回は是非、夜にたっぷりのお酒と共にゆっくりとお邪魔したいと思います。


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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

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ピア49(PIER 49)/ジュノー(アラスカ)

道路に掲げられた看板を眺めていると、地元の方らしきオッチャンが「ここのタコスは旨いぞ!」と声をかけて通り過ぎて行ったのでチャレンジ。
仮設住宅のような安普請の厨房。軒先で何を食べたいかを伝え、完成すれば名前を大声で呼ばれるスタバ方式です。
キング・クラブ・タコ。カニのほぐし身がたっぷりと入ったソフトシェルのタコスです。それほど大きくはないタコスなのですが、味付けがどうのこうの言う以前に蟹肉の量が圧倒的であり、この食べ物を好まないのは甲殻類アレルギーの方だけでしょう。この蟹の量をたった3ドルで食べさせてくれる姿勢は賞賛に値します。
本当はきちんとしたレストランで食事を摂るつもりだったのですが、タコスのあまりの旨さにこの仮設住宅でランチを済ませてしまおうと判断。
せっかくなので地ビールを注文。ホワイト、と銘打たれたクラフトビールはヴァイツェンスタイルというわけではありませんが、通常のペールエールとしては上々の仕上がり。他方、ペールエールはIPAとラッピングを間違ったんじゃないかというほどの苦さであり、不味いわけではありませんがイメージと異なりました。
アラスカン・キング・クラブ。日本で言うところのタラバガニでしょうか(自信なし)。足の直径が3センチ近くあり食べごたえ抜群です。ただし、ほぐし身にしてしまうと5口分程度しかなく、これでこれで24ドルは高いなあ。
BBQサーモンは21ドル。キングサーモンをマリネしてホイルて丁寧に火入れした代物。文句なしに美味しいのですが、やはりこの雰囲気この量で21ドルは高すぎです。
ビール以降の合計は55ドルと屋台で食べる食事としては極めて高額です。これなら最初のタコスを18個食べれば良かったなあと後悔。そういう意味で、タコスがお得なだけで、その他の料理は観光地価格相応と行ったところでした。


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不都合な真実に脅えてアラスカへ<3~4日目>~メキシコ人ゲストが少ない本当の理由~

<3日目>
■フィットネスセンター(Fitness Center)/シェラトン・シアトル・ホテル(Sheraton Seattle Hotel)
9:38起床と大寝坊。10時間ぶっ通しで眠りこけてしまいました。午前中はホテル35階のプールで泳ぎまくるつもりだったのに残念だー。


■ジュール(Joule)/フリーモント(シアトル)
チェックアウト後は車で10分の超シャレオツ韓国フュージョンレストランでランチ。予約必須の超人気店です。詳細は別記事にて
ところで、日本帰国直前に「次10回の乗車は半額」と馬鹿みたいにお得なキャンペーンの連絡がLyftから送られて来たため、今回の旅行は極めて快適に各所を移動することができました。


■ルビープリンセス(Ruby Princess)/シアトル
食後はピア91のクルーズターミナルへ移動し、いよいよ乗船。実に7年ぶり2010年以来のルビープリンセスです。詳細は別記事にて


■カラーズ・オブ・ザ・ワールド(Colors of the World)/ルビープリンセス(Ruby Princess)
マナーとしてウェルカムショー的なものをシアターに観に行ったのですが、これが恐ろしく低レベルであり、上演時間のほとんどを睡眠に費やしてしまいました。プリンセス・クルーズ社は私の最も好きな船会社ではありますが、エンタテインメントレベルが低いのが玉に瑕。

司会者のフリートークが一番マシだったかもしれません。乗船客の内訳につき、日本や台湾は十数名づつ、韓国と中国ならびにその他西洋諸国が80人程度の中、アメリカ人は約3,000人と、やはりアメリカ発アメリカ行きの航路はアメリカ人が多い。「えーっと、こちらの数にはテキサスの方も含みます(テキサスはよくThe United States of Texasとバカにされる)」「メキシコ人、少ないですねえ。やっぱグレート・ウォールの影響かな?(トランプの件)」など、ブラックジョークが冴え渡る。


■フューチャー・クルーズ・セールズ(Future Cruise Sales)/ルビープリンセス(Ruby Princess)
部屋へ戻る途中にツアーデスクに立ち寄り、次回以降のクルーズについて情報収集。プリンセス・クルーズ社は昔はそれこそホテルと同じようにインターネット経由で個人に直販してくれていたのですが、数年前にどういう理由か日本在住者については直販が禁止され、全て在日の旅行代理店を経由しなければならない仕組みとなってしまったのです。

それまでは船を選んで部屋を指定してクレジットカード決済すればいっちょあがりだったのに、今回は旅行代理店とのメールのやり取りを5往復も課せられました。代金の銀行振り込みも面倒。このような意味のない作業を繰り返すことにつき私は精神的に耐えられないので、今回の乗船中に次のクルーズを船上で直販予約してしまおうとの魂胆です。


<4日目>
■ダ・ビンチ(Da Vinci)/ルビープリンセス(Ruby Princess)
アメリカ船は肉を食べておけば間違いない、という経験則に基づき、ランチにハンバーガーを食したのですが、首を傾げざるを得ない結果となってしまいました。詳細は別記事にて


■フィットネスセンター(Fitness Center)/ルビープリンセス(Ruby Princess)
食休みを経た後はフィットネスセンターで運動。30分じっくりとストレッチをした後、軽く筋トレ。本当は長い距離を泳ぎたいのですが、船内のプールは十数メートルしかなく、そもそも寒すぎて(10℃!)使用する方がいないのか、ジャクージを除いて全て水が抜かれてしまいました。


■コインランドリー(Self-Service Laundromats)/ルビープリンセス(Ruby Princess)
これまでの4日分の洗濯物をランドリーに持ち込んだりと、終日航海日であってもやることは意外と多いです。


■シェア(SHARE by Curtis Stone)/ルビープリンセス(Ruby Princess)
今夜はフォーマルナイト。ドレスコードを楽しむ夜であり、男子はタキシード、女子はイブニングドレスの着用が求められます。ただし2010年にお邪魔した際よりもタキシード率は低く全体の1割程度のみであり、その他はそこそこキレイなダークスーツといったところでした。せっかくの夜なのに勿体無い。
レストランはメインダイニングではなく、追加料金を要するスペシャリティ・ダイニングを予約しました。私は存じ上げなかったのですが、Curtis Stoneというアメリカでは大変有名な料理人が監修したレストランであり、ひとりあたり39ドルのカバーチャージを求められます。
なるほど確かに船上レストランという意味ではかなりのレベルに達しており、カバーチャージを支払う意義を感じました。詳細は別記事にて


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