筑紫樓(つくしろう)/恵比寿

東京においてフカヒレ料理で有名な中華料理店ベスト50にはランクインするであろう「筑紫樓(つくしろう)」。恵比寿駅のバスターミナルがある側の出口からラブホ街方面に入ったところにあります。
2階建ての大箱なのですが、平日12時30分を過ぎているというのに満員御礼。テーブルが空けばすぐに次のゲストが席に着くほどの盛況ぶり。従業員はボーイスカウトのように礼儀正しくテキパキと気持ちよく仕事をこなしています。
美味しいジャスミン茶が無料で提供されます。微妙に小金をせびってくる中華料理店が多い中、老舗ながらの懐の深さを感じました。私は「ふかひれランチ」を注文。
注文後、数十秒で提供される「大海老のマヨネーズソース和え」。名前の通りかなり大きい海老のフリット(?)に、甘酸っぱいマヨネーズソースがたっぷりと塗られています。わかりやすい味付けで素直に美味しい。ただしちょっと味覚が強すぎるきらいがあり、一番バッターとしては重いかもしれません。
続いて「野菜の蟹ソースかけ」。青菜でしょうか、野菜そのものの味が濃く高品質。カニ肉はちょろりとしか入っていませんが、カニとはエキスを楽しむものなのでこれで充分。
「フカのせいろ蒸し」。フカってことはサメってこと?さっぱりと淡泊な味覚ですが、ソースに酸味とネギの風味がきいていてサッパリと食べれます。先に記した通り、やっぱり料理の提供順序は変えるべきだと私は思う。
メインの「ふかひれ煮込み」が到着。どろどろのタレに麺・ライス。炭水化物中毒には堪らない組み合わせです。
こちらは「つゆそば」。店員からは「汁気をよく切ってからつけ麺のようにして、煮込みと共にお召し上がりください」との助言を頂戴しましたが、なかなかどうして「つゆそば」単体でも旨い。かけラーメンともいうべき素朴な味覚ですが、まずはこのまま数口試してみる価値があります。
主題の「ふかひれ煮込み」。フカヒレとは名ばかりで大した量は入ってはいませんが、フカヒレとは個体そのものよりも全体としてのイメージを楽しむ食材なのでこれで充分。自由が丘「蔭山樓」とはまた違った方向性で、どちらも美味しい。
〆はライスでおじや的にしてフィニッシュです。添えられたザーサイが地味に旨い。
お会計は2,200円。この立地この食材この雰囲気でこの価格設定は良心的。もちろん主戦場はディナータイムの高級路線であり、ランチタイムは社会貢献活動かもしれませんが、それにしてもお得である。時間に都合のつく方は、是非ランチタイムからどうぞ。オススメです。

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