えびすの安兵衛/恵比寿

恵比寿の行列店。22:30ごろに到着し、15分ほど待って着席。「今日は凄く空いてる。1時間待ちとかザラだから」とは常連のコメント。
当店は、もともとは高知市の繁華街から少し離れた川沿いで5~6席ほどの小さな屋台だったらしいのですが、今やその屋台は50人も座れるようになり、高知市内に数店舗展開し、ついには東京進出です。

ちなみに当店が契機となって高知の屋台では餃子が主流となり「酒を飲んだ後は屋台の餃子で〆る」文化が生まれ、「屋台餃子」として高知名物のひとつになったそうな。
メニュー数は多くはありません。らーめんの安さに目を奪われますが、「ココはとにかく餃子!何枚でも食べれるから、とにかく餃子!」とは常連の評である。
名物の「やかんビール」を注文。ビールを屋台で飲むのは三軒茶屋の「ちさとちゃん」以来。体感的にジョッキ3~4杯は入っているような気がします。もちろん普通のジョッキもあって、やかんビールは実際のところお得なのかどうかわかりませんが、人は雰囲気の奴隷なのだ。
ニラ玉。これは新しい。一般的なニラ玉は全卵を用いたニラの炒め物ですが、当店のそれは卵は卵黄のみ、ニラは一旦湯がいてゴマ油であえてあります。ナムルのようで後を引く美味しさ。酒のツマミにちょうど良い。こんど家でも作ってみよう。
焼餃子が到着。注文を受けてからひとつひとつ丁寧に皮で包み、鉄のフライパンでカラッと焼き揚げる逸品。パリパリざくっとした食感が食べる楽しみを煽ります。

餡は豚肉・キャベツ・ニラ・ニンニク・ショウガあたりでしょうか。一般的な餃子よりも野菜の比率が高くサクサクと軽い。見た目ほどの重苦しさは無く、まさにいくらでも食べ続けることができ、店内は追加注文も盛んで、文字通り飛ぶように売れていきます。
自家製チャーシュー盛。焼餃子とは対照的に非常に動物的な味覚であり極めて脂っぽい。中々の厚切りであり、茹でモヤシで口腔内を調えながらなんとか平らげる。絶品というほどではありませんが、このボリューム感で500円を切るというのは中々の費用対効果です。1次会組が食べるにちょうどよいカロリーかもしれません。
こちらは水餃子。一般的には焼餃子と水餃子は造形が異なり、後者は生地が厚く食感を楽しむ料理であることが多いのですが、当店のそれは焼餃子と同じ形。
生のまま食べても良いし、タレに漬けて食べても良いし、専用のスープと共に食べてもOK。焼餃子は独特の食感に注意が向きがちですが、水餃子の場合は純粋に餡の味わいに集中できるような気がしました。総合力としては焼餃子のほうがレベルが上ですが、たまには味変も良い。
飲んで食べてひとり2千円前後。や、安い。恵比寿という街でこの費用対効果であれば、そりゃあ人気が出るわけだ。お酒を飲む前提のお店であり意外に回転が悪く待ち時間が全く読めないので、時間に余裕がある際にどうぞ。「終電を過ぎると急に空いてくる」とのことであり、その時間帯は生ビールは半額らしいので狙い目です。


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