ひいき屋/安里(那覇市)

栄町にある、貝料理に特化した居酒屋「ひいき屋」。個性的な店が並ぶエリアですが、その中でも貝専門というコンセプトは異彩を放っています。私の推しの立ち飲み中華「美味満福(UMAMITASU)」のすぐ近くです。
雑然とした店内。MECEとは真逆の世界観であり、壁の至るところにメニューや注意書き、コラムやポエムが貼りだされています。小さな店で荷物を置くスペースは無いに等しいので軽装で訪れましょう。お手洗いは店内になく、栄町市場内の共用トイレを使う必要があります。
ビールはジョッキのオリオン一択。栄町の飲み屋としては日本酒に力を入れており、また、貝を用いた「貝酒」なる飲み物の用意もありました。
「すぐでる(※忙しい時はすぐ出ません)」と興味深い案内のある「おつまみ3種盛り」。塩昆布チーズに貝のチャンジャ、貝のわさび和えと、酒幸心を煽る導入部です。
「刺身5点盛り」はもちろん貝に限定されており、夜光貝にミル貝、バイ貝、赤貝に、あとは何だっけな。いずれも貝であり、美味しいは美味しいのですが味覚のバリエーションが乏しく、途中で飽きてしまいました。
こちらは「焼き貝3種盛り」。左からホッキ貝にサザエ、タイラギ。こちらはバター醤油(?)など調味に工夫があり、刺身に比べると食感にグラデーションもあっていいですね。とは言え貝は貝なので、じきに飽きがきました。
名物の「貝めし」。複数の貝から出たエキスを活用した炊き込みご飯であり、まさに貝の旨味を凝縮した逸品。〆のお食事としてはもちろん酒のツマミとしてもいいですね。貝好きならずとも虜にする当店を象徴する味わいと言えるでしょう。
お会計でびっくり。以上を食べて軽く飲んだだけなのに1万円を超えました。確かに貝とは高価なものであり、夜光貝などは珍味に近い存在であることは承知していましたが、立地と店構え、周辺相場を考えれば流石に高杉に感じました。もちろん、栄町だからといって値段も見ずに適当に注文した私に非があります。
これは「貝めし」だけを食べに来るのが正解かな、と思いきや、細かなルールがあってそれも禁じられています。同価格帯であれば立派な日本料理を楽しむことができることを考えると、なかなか使いどころが難しいお店に感じました。栄町でのハシゴ酒の合間にアクセントを加える程度のつもりで訪れると良いのかなあ。

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