「麻布十番納涼まつり」でスムーズに買い食いする裏技

2日間で50万人と、商店街主催の祭としては世界最大級の集客を誇る「麻布十番納涼まつり」。テキ屋など部外者たちの出店を締め出し、一方で、各国大使館による国際バザールが人気を呼び、一気にスターダムにのし上がった夏祭りです。最近では、「おらがくに自慢」と称し、全国の自慢の名産品も試食&即売されるようになり、人気と知名度はうなぎのぼり!
( ↑2015年度、友人宅より送ってもらった写真)
私は麻布十番に住んで長いのですが、混雑と行列と意味の無い待ち時間を蛇蝎のように忌み嫌うので、旅行だ帰省だ飲み会だと、なんだかんだ理由をつけて参加せず、驚くべきことに一度も当該祭に行ったことがなかったのです。

ほぼ毎日麻布十番で外食をしているというのに、納涼まつりに参加したことが無い、などと言うと非国民扱いの上に家庭不和をも引き起こしかねないので、今年こそはといざ出陣!(地図は公式webサイトより
麻布十番の中心にある広場ではイベントも開催されるようですが、やはりこのお祭りの優先度AAAの目的は食べること!朝から何も口にせず、15時の開始と共に一心不乱に食べまくり、その感想をまとめました。明日8/28(日)の最終日に参加される方のお役に立つことができれば嬉しいです。

スムーズに買い食いするコツは、祭の開始時刻15:00より前に商店街に入り、屋台の出店場所を事前把握し、出店内容や金額に目星をつけておき、絶対に食べたい屋台の前には14:50頃から並び始めることです。

人気のお店は18:00には売り切れ始めますし、またその時間の頃から身動きが取れず時速1キロほどの移動速度となってしまいますので、心地良く買い食いしたい場合はなるべく早めに遊びに来ましょうね。

屋台のルールとして、15:00開始の厳守が求められています。が、たまーにフライングで売り始めるお店もチラホラ。まあ、そういう不誠実な店はそもそも人気が無いことが多いので、特に気にかける必要はないかもしれません。

店内は15:00開始という制限はないのか、いつでも営業しています。「15:00までハッピーアワー」のような、ルールの裏をかいた頭の良いお店も見受けられるので、そのような店でビールを飲みながら屋台の売り出し開始を待つのも良いでしょう。

それではめくるめく食の祭典へとご案内。Bonappetit!!



■六覺燈 (ろっかくてい)
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13159429/
大阪の星付き串揚げ料理屋が東京進出。その麻布十番店です。14:50頃には既に10人強の待ち行列が生じており、当祭トップクラスの人気を誇ります。
牛串と海老串。それぞれ500円。牛は臭みが残り、また油の温度も低いのかジトっとした舌触りでイマイチでした。一方で、海老は質そのものが良く及第点。同じ値段であれば、断然海老ですね。

■リベルテ・ア・ターブル・ド・タケダ
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13139949/
ミシュラン1ツ星フレンチ。シェフ自ら軒先に立ち、ハンバーガーを焼いてくださいます。
尾崎牛と南の島豚のハンバーガー。1,000円。味だけで言えば、当祭で一番か。ただ、大きさが小さいので、1,000円はちょっと高く感じてしまいました。

テラスハウスのバリスタでおなじみ、信太美月ちゃんが働くカフェ。彼女の公式webサイトには、普通にシフトが載っているので、ファンの方は是非どうぞ。浴衣姿の美月は時空を超越した可愛さです。
冷やしおでん、という新境地。ベーコンとうずらの卵、トマトが1串になって350円。大ぶりのベーコンが2つも刺さっており、悪く無い値段です。当たりが出ればもう一本という遊び心も童心に帰るようで楽しい。

焼き小籠包。500円。肉に特筆すべき店はありませんが、生地が秀逸。焼き目の香ばしい食感と、焼かれてない瑞々しい口当たりの2パターンが味わうことができ、満足です。

■エドヤ
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13001666/
オムライスの有名店。今回はスペアリブとミートパイの販売。
ミートパイ400円。コクたっぷりのパイのに包まれるのは洋風に味付けられた肉。作り置きなので、残念ながらミスドのミートパイのほうが、作り立てというアドバンテージがあるので上。どうしても当店のミートパイを食べたい方は、持ち帰ってオーブンで温めなおして食べましょう。

元麻布ヒルズの高級和食。今回の見渡した限りでは、最も長い行列を作っていたお店です。
牛串500円に海老串300円。これは大当たり!上質な牛肉は品の良い脂を湛えて元気一杯。海老は殻ごと全て食べることができるので、甲殻類特有の味わいをどこまでも楽しむことができます。味付けもスパイシーで新鮮。行列に納得です。

■おにまる
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13159463/
私が月10回お邪魔する僕らの溜まり場おにまるです。今年も我々の仲間がお手伝いしてますよ!
かき氷700円。肌理の細かい氷にこれでもかというぐらいの抹茶シロップに練乳。白玉とアンコもたっぷりと。常連だから筆を緩めるわけでなく、素直に美味しい。丼いっぱいサイズなので、2~3人で食べるのに丁度良し。
焼きトウモロコシにたっぷりのチーズ。700円。斬新な調理です。新鮮なトウモロコシにダッブダブにチーズソースを絡め、雪景色のように粉チーズを振り掛ける。味濃くビールを呼び、途端に夏が盛り上がる。片手で持って食べ歩きできるのも吉。

■富麗華
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13004967/
食べログ4.11の超高級中華料理。ミシュラン星付き店がその料理を1パック500円で売り出すのだから数十分待ちの大混雑も納得です。
ここから裏技!店の裏手に曲がり駐車場を降りていくと、、、
パーキングスペースから車が外に追いやられ、クーラーがガンガンに効いたイートインスペースに模様替えしているのです。
そしてこのイートインスペース内では待ち時間無しで、路上と同じ料理と酒を販売しているのです。情弱が泣きを見る世の厳しさである。下記、いずれも1パック500円です。
食べて悶絶。これまでの屋台とは段違いのレベルの高さ。さすが客単価40,000円の店。祭の屋台としては場違いな味わい。このシュウマイが1粒100円かそこらだなんて天国か。
海老春巻きも丸々と太った大ぶりの海老が1本丸ごと入っています。皮のパリパリ食感も絶妙。
唐揚げは先の2つに比べると見劣りします。ちょっと美味しい唐揚げ屋のそれと同等。富麗華でわざわざ食べる必要はないかもしれません。
黒酢の酢豚。見事な味わいである。ただしこれも、系列の紫玉蘭で黒酢酢豚ランチを800円で食べることができるのを考えると、相対的に割高に感じました。
チャーシューは、一般的な中華料理屋の煮豚とは一線を画し、正真正銘のチャーシューです。 こちらは冷えても美味しく頂けるので、お土産に最適です。

■Hudson Market Bakers
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13144811/
(写真を撮り忘れたので公式facebookページより写真を引用)
New York Crumb Cake。シナモンがきいたクラムケーキ。ザクザクとした食感のクラムにはっきりと香るシナモン。日本人に出せそうで出せない、思い切りの良い味わいです。小麦でお腹が膨れてしまうので、多少日持ちもするでしょうから、お土産にいいかもしれません。
Caramel Pecan Pie。キャラメルのコクに程よい乳脂肪を蓄えた生クリームがベストマッチ。ピーカンの太陽の味わいも心地よい。ただしこれも満腹必至なので、最後の最後に召し上がれ。


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