だしと炭火 八日や(ようかや)/安里(那覇市)

崇元寺の裏手にある「だしと炭火 八日や(ようかや)」。以前は「炉端焼き まさら」が入居していたテナントであり、閑静な住宅街の一角に立地しています。
厨房をカウンター席が取り囲む炉端スタイルの造りで、目の前で炭火焼きが仕上がる様子を間近に楽しめます。テーブル席や半個室の用意もあり、一人から大人数まで幅広く対応できる構成です。スタッフみんなたちの仲が良さそうで心なごみます。
どういう仕入れルートを確立しているのか、入手困難な「勝駒」の用意がありました。「十四代」など王道人気系も取り揃えられており、那覇では珍しい日本酒ラインナップと言えるでしょう。もちろんビールやサワーなどの定番品も充実しています。
お通しに気合が入っていますねえ。季節の夏野菜をていねいに出汁で炊き上げ、冷やして仕上げた冷製の煮浸しです。染み込んだ出汁の旨みに加え、出汁のジュレがたっぷりとかかっており当店のコンセプトを体現するようなひと品です。
初夏を告げる稚鮎を丸ごと揚げ、甘酢と野菜とともに漬け込んだ南蛮漬け。骨まで柔らかい稚鮎は頭から尻尾までそのまま食べることができ、ほのかな苦みが大人の味わいを演出します。揚げた際の香ばしさと、甘酸っぱい南蛮酢が絶妙に絡み合い、後を引くひと品です。
炭火の遠赤外線でじっくりと焼き上げたアスパラガスは、外側に香ばしい焼き目がつきながらも、内側はみずみずしくシャキッとした食感が残ります。シンプルに塩で頂くと、素材の良さがダイレクトに伝わります。野菜でありながら食べ応えも十分だ。
沖縄県産の本マグロのお造り。鮮やかな赤身の色艶が食欲をそそり、口に入れた瞬間にねっとりとした脂と深い旨みが広がります。海の赤いダイヤを食べて1,350円とは実にお値打ち。
ネギの炭火焼。表面に焦げ目がつくほど焼くことで糖分がカラメル化し、甘みと深いコクが生まれます。日本酒との親和性が高く、するすると杯が進みます。
ロールキャベツは出汁をベースにしたスープで煮込んでいます。キャベツには出汁が丁寧に染み込んでおり、じんわりと旨みが広がります。ただ、サイズがやや小ぶりなため、満足感よりももっと量が欲くなるのが正直なところ。一品料理というより、箸休め感覚で楽しむ位置づけと捉えるほうが良いかもしれません。
肉豆腐には牛スジを起用。程よい弾力を残しつつ、噛むとコラーゲンたっぷりのゼラチン質がとろけるような食感。当店自慢のお出汁をたっぷり使って煮含めているためか、味付けは甘辛くなりすぎず、繊細で上品な仕上がりです。日本酒を合わせてこうかはばつぐんだ。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計は7-8千円といったところ。レアな日本酒に本マグロや目の前で調理される炭火焼を楽しんでこの支払金額はリーズナブル。東京であれば1.5万円は請求される勢いです。飲み放題付きの宴会プランもあるようなので、今度ここで飲み会しようっと。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。