Cesco (チェスコ)/恵比寿

恵比寿の「Porto Bello(ポルトベッロ)」が「Cesco (チェスコ)」として再始動。もともと地域住民や近隣のオフィスワーカーから支持を集めていた一軒家イタリアンですが、2025年9月に閉店した後、岡山のMOKUSON(パティスリー&ブーランジェリー Art Brut運営)が引き継いだようです。荻窪の「ALCOLI」とも繋がりがあるようです。
店内は居抜き、というか何も変わっていない気がする。1階はハイチェアのカウンターとテーブル席で構成され、2階はテーブル席が中心で、船内を思わせるアンティーク調の空間が広がります。
ランチのパスタセットは1,500円~。選べるパスタに加え、サラダに運営元「Art Brut」のパン、カフェが付きます。私は1,600円の「自家製ボロネーゼ」をお願いし、プラス300円でラージサイズに変更してもらいました。
付帯するサラダが中々の美味しさ。野菜の質がよくシンプルな調味ながらセンスを感じさせる味覚です。これは夜にお邪魔しても期待できそうだ。
主題の「自家製ボロネーゼ」。いわゆる挽肉のミートソースというよりも、ハンバーグを崩したかのような迫力があります。ゴロゴロとした大きな塊肉が贅沢に使われており、噛むたびにジューシーな肉の旨味が広がります。ソースからは仄かな酸味が感じられ、力強いお肉の存在感を引き立てます。
麺が美味しいですねえ。「ニューオークボ」謹製の生麺だそうで、もちもちとした食感が特長的。つけ麺のような太麺であり、強いコシを兼ね備えつつも、小麦本来の豊かな香りとほのかな甘みがあります。大盛にして本当によかった。
パンがびっくりするほど美味しい。岡山県にある姉妹店の「パティスリー&ブランジェリー アール・ブリュット(Art Brut)」で製造された天然酵母パンを空輸・直送しているそうで、これはロブションのパンスタンドに紛れ込んでいても、いや、それ以上のクオリティかもしれません。パンだけお土産に買って帰ろうか真剣に悩んだほどです。
大満足のランチでした。「Porto Bello(ポルトベッロ)」という既存のブランドアセットを居抜き以上のレベルで引き継ぎ、スタッフや常連客は確保したままソフトな移行プロセスを完了させた段取りの良さは賞賛に値します。こういう事業承継の巧拙は今後の日本の飲食市場における重要なケーススタディになると思う。

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