丸徳マーケット(PIZZA marutoku market)/安里(那覇市)

50年以上にわたって栄町を見守り続けた「旅館丸徳」をリノベーションしたことで話題となった「丸徳マーケット(PIZZA marutoku market)」。このあたりのエリアとしては珍しい窯焼きのピッツェリアだからか、デビュー間もないのに連日ゲストが押し寄せています。
古民家の梁や柱を活かした内装が印象的。1階はピザ窯を囲むライブ感のあるカウンター席とBARエリア、2階は個室中心。トータルでは50席近くありそう。一度、予約ナシで突撃したところ全くのムリムリだったので、今回はきちんと予約をしてお邪魔しました。
アルコールは栄町エリアとしてはやや高め。また、ワインについて質問しても「ソービニヨンブラン?赤ワインでよろしいでしょうか?」といったレベルなので、ゲストは自力での解決が求められます。
タパスの盛り合わせ。「アグー豚の炙りカルパッチョ」など興味を引くネーミングです。個人的には奥にあるポテトサラダ的なものが好みです。
窯焼きロメインレタスのシーザーサラダ。生のロメインレタスをそのまま使うのではなく、窯で焼き上げるという大胆な調理法。葉の表面に香ばしい焦げ目がつき、内側にはしっとりとした甘みと独特のスモーキーさが生まれます。チーズ風味のソースや肉(ベーコン?)のコクもたっぷりで、サラダでありながらお酒が進む、食べ応えのあるひと品です。
県産和牛モツのトマト煮込み。コラーゲン豊富なモツのとろけるような食感と、酸味と甘みのバランスが取れたトマトの旨みが合わさり、ボリューム感のある味わいに仕上がっています。ただ、下処理がやや甘いのか口に含んだ瞬間に独特の臭みが少し残っているのが気になります。
マリナーラ。トマトソース・ニンニク・オレガノ・オリーブオイルのみというミニマルな構成で、耳まで香ばしくモチモチフワフワした食感が特長的。軽やかに食べ進められるため、何枚でもいけてしまいそうな飽きのこない仕上がりです。
マルゲリータDOC。原産地呼称制度を示しているので水牛のモッツァレラを用いているのでしょう。もちろん美味しいのですが、値段の割には中くらいだなあという印象です。先のマリナーラのほうがシンプルに剛速球で美味しかった。
デザートにティラミス。マスカルポーネたっぷりで立地な味わい。一方で、スポンジ部分がパッサパサで単調なので、もう少し改善の余地があるように感じます。量も少ない。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり8-9千円。栄町としては勇気ある価格設定ですが、値段に見合ったクオリティです。何より町に溶け込んだ外観ながら料理はかなり攻めているのが痛快ですね。栄町の先端の先端。ハシゴ酒というよりは、デートやちょっと綺麗なお食事にどうぞ。

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