中目黒の立ち飲みスタイルのクラフトビアバー「クラフトビールとお料理 オアシス(oasis)」。元々は「立飲みビールボーイ」という似たようなクラフトビアバーであり、私も何度も利用したことがありますが、その跡地をそのまま引き継ぐ形で開業したようです。
なるほど居抜きということだけあって、カウンターなどの中心的な骨格はそのまま流用しているように見えます。客層は少し変わったかな。外国人が多くアメ女っぽい雰囲気のゲストが増えたような気がします。
クラフトビールは日替わりで10タップ近く用意されているそう。国内ブルワリー中心に舶来品もいくつかあり、1パイント1,280円~1,780円といった価格設定と、立ち飲みにしてはまあまあ高い。なお、思いのほかワインも充実していました。
ケールとくるみのオアシスサラダ。ケールの心地よい苦味とトレビスの気品ある渋みをベースに、イチゴのフレッシュな甘酸っぱさが瑞々しく弾け、立ち飲みビアバーとしては随分と洒落た試みです。キャラメリゼされたくるみのカリッとした甘香ばしさと、ブルーチーズの濃厚な塩気と独特のコクが加わり、ホテルのオールデイダイニングに遜色ないクオリティです。
パテドカンパーニュ。お肉のジューシーな脂の甘みと赤身のコクがバランスよく調合されており、しっとりとしたなめらかな口当たりが特長的。ピスタチオがたっぷり組み込まれており濃厚でリッチな味わい。これはビールよりもワインだったかなあ。
「ビールボーイ」時代からの人気メニューである「味玉メンチ」。半熟の味付け玉子を包み込んだメンチカツにスパイシーな自家製アリッサ(北アフリカの発祥調味料)を合わせるなど手が込んでいます。見た目のインパクトも抜群で、揚げ物の専門店に比肩する味わいです。定番のフィッシュ&チップス。衣にビールを混ぜているそうで、それがどのように作用しているのかサクサク・カリカリとした軽快な食感に仕上がっています。中の白身魚はふっくらとしており、海外で食べる雑なフィッシュ&チップスよりも全然美味しい。添えられたタルタルソースも上々。量もたっぷりだ。
しっかり飲み食いしてひとりあたり7千円強。立ち飲みとしては一見高く感じますが、料理のクオリティが思いのほか高く、立ち飲みビヤバーの料理としては規格外の美味しさなので、支払金額も妥当オブ妥当でしょう。もちろん0次会や2次会以降のチョイ飲みとして活用しているゲストも多く、使い勝手は無限大。中目黒に用事がある際は、とりあえず立ち寄ってみましょう。そういう意味で、いい店名である。
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市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。







