サマルカンドで一番の規模と人気を誇る「SAMARQAND OSH MARKAZI N1(Центр Плова N1、サマルカンド オッシュ マルカジ)」。ウズベク語で「Osh Markazi(オシュ・マルカジ)」は「プロフ・センター(プロフ専門店)」を意味し、「N1」はロシア語の読み方で「Nomer Adin(ナンバーワン)」を意味し、サマルカンド風プロフの名店として地元民・観光客の両方から好評を博しています。
ドーンとバスケットコートぐらいに広い店内。我々は混雑を避けるため開店と同時にお邪魔しましたが、開店後は次から次へとゲストが訪れ11:20にはもう満席。加えて14時過ぎには売り切れ仕舞いというスタイルなので、時間の限られた旅行者は計画的に訪れましょう。
席に着くとすぐに「当店はお通しを選ぶことができまして~」的なお兄さんがやって来ます。我々は「アチチュク(トマトとキュウリのサラダ)」としんなりしたキャベツのサラダをチョイス。
ついでに茶色い層状のものもゲットし、勝手に羊肉のラザニア的なものを想像していたのですが、実際は「バクラバ」というクルミとハチミツをたっぷり用いたスイーツでした。思っていたのとは違いましたが、これはこれでありよりのありです。
主題の「プロフ(オシュ)」。巨大な鍋(カザン)で作られるウズベキスタンの国民食であり、各地で少しづつスタイルが異なるのが興味深い。ちなみに当店はサマルカンド風であり、炊き込みご飯にたっぷりの羊肉、黄ニンジン、レーズン、ひよこ豆、うずら卵、唐辛子などがトッピングされます。ちなみにこれで0.5人前です。
ちなみにサマルカンド流のプロフは「混ぜない」ことが主流だそうで、お米と具材(お肉、黄色いニンジン)を別々に調理し、お皿に盛る際に層のように重ねるのが特徴です。お米はパラリと独立しながらも羊の出汁を芯まで吸い込み、ど力強い味わいに仕上がっています。また、クミンのスパイスが食欲を刺激し、レーズンの甘酸っぱさも洒落てます。
何も言わずともナンが提供されたので、きっと込み料金なのでしょう。プロフだけでなくナンもサマルカンド風というのがあって、シルクロード時代から「ナンはサマルカンド」と言われるほど人気です。タンドール(土窯)の熱で焼き上げられ香ばしく、他地域に比べてると分厚く密度が高く食べ応えあり。今回の旅行で様々な地域のナンを口にしましたが、当店のものが最も私の好みでした。
以上、プロフと付帯する小皿をお腹いっぱい食べてお会計はひとりあたり千円ほど。最高かよ。「名物に旨いものなし」とは旅行者内で流通する格言ですが、プロフに限っては名物・ソウルフード・国民食であって、きちんと美味しい。日本人の口にも合うし、日本に出店しても人気が出ると思うのだけれど、やっぱりあの大鍋で、それなりの量を作らないといけないから難しいのかなあ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。








