ヒルトン ガーデン イン サマルカンド(Hilton Garden Inn Samarkand)/ウズベキスタン

サマルカンドには同じ「ガーデン イン」ブランドが何故か3軒も乱立しているのですが、今回は最も市街地に近いダフベッド通り(Dakhbed Yuli Street)にある「ヒルトン ガーデン イン サマルカンド(Hilton Garden Inn Samarkand)」に滞在しました。配車アプリ「Yandex Go」を使えば旧市街のど真ん中からでも数百円でスッと帰ってこれるので、中心部から微妙に離れている立地も全く苦になりません。
エントランスを抜けると、天井が高く開放的なロビーが広がります。ハコは大きく新しいのですが、スタッフは全くポンコツですね。クセつよな英語で早口でまくしたてるので、もっとゆっくり話して欲しいと伝えても速度は全く変わらない。そのくせチェックアウト日の誤りや支払処理忘れなどのボーンヘッドは豊富であり、要するにダメだこりゃ。
お部屋は標準的なツインルームにご案内いただきました。広さは30平米ほどで、木を多用したシンプルでモダンなデザイン。寝具の質も中々のもので、「ガーデン イン」ブランドとしてはリッチな装備です。
ワークスペースも充実しており、手元を照らすライトからUSBポートに至るまで、PC作業をするノマド族にとっては痒いところに手が届く設計です。無料のネット回線も非常に高速であり、ストリーミング動画からweb会議まで全くストレスを感じさせない帯域を誇ります。
ちなみにデスクの上に置かれていたリボン付きの小包は、ウェルカムギフトとしてのナッツ詰め合わせでした。様々な種類のナッツがセンス良く盛り込まれており素直に嬉しい。ところで備え付けの冷蔵庫は空っぽで、無料のミネラルウォーターとインスタントコーヒー、ティーバッグの紅茶が用意されるのみです。なんと当館は館内のレストランからミニバーに至るまで、アルコール類の提供が一切ないドライホテルであり、恐らく宗教的・文化的配慮を反映しているのでしょう。
クローゼットはむき出しで、「ハイアットハウス」のようにイマドキのお手頃プライスホテルそのものな設計です。しかしながら掃除は甘く、入室時に部屋の至る所に埃の塊と人毛が散らばっており、軽くギョエーと叫んだのですが、先の早口男にクレームを入れてもその後も大して変わらなかったので、このあたりガーデンインひいてはヒルトングループの限界なのかもしれません。
ウェットエリアは思いのほか広々としているのですが、トイレ・洗面台・シャワーブースがひとまとめにされており使い勝手は良くありません。かなりの無駄スペースがあるので、このへん上手くやってトイレを独立型にして欲しいところです。
シャワーブースはレインシャワーとハンドシャワーの両方を備えており、水圧もしっかりしており、温度調節もスムーズです。ディスペンサー方式のシャンプー類がダブルツリーブランドと全く同じものだったので、それなら無理してブランドを分ける必要もないだろうに。
共用設備に参りましょう。ゲストルーム総数162室のフィットネスセンターとしては、まあ、こんなもんでしょうか。地階にあるという設定ですが、窓から景色を望むことができ、そのまま外に出ることもできます。
一年中利用可能な屋内プールがあってびっくり(画像はブッキングドットコムより)。また、伝統的なトルコ式バス(ハマム)やサウナ(サウナ施設は有料)まで完備されており、「ガーデンイン」ブランドとしてはかなり珍しい装備と言えるでしょう。
朝食はロビーフロアの「Giotto Ristorante(ジョット リストランテ)」へ(注:このリンクは夕食を摂った際の記事)。屋根付きのテラス席の用意もあり、くどいようですが「ガーデンイン」ブランドとしては洒落ています。
食事はビュッフェスタイルで、西洋料理の定番が中心。「Hampton by Hilton Tashkent(ハンプトン バイ ヒルトン タシケント)」に比べると郷土色が薄いのが残念ですが、まあ、ブランドも支払金額も異なることですしおすし。
その後もルームキーが2枚同時に使用できなくなる、何度も確認したレイトチェックアウトがきちんと登録(確認?)されていなかったなど、とにかくトラブルが多いホテルでした。サマルカンドの空港からも中心地からもほど近く、そこそこハコは新しいのに1泊2万数千円というのは悪くないディールですが、とにかくソフト面のレベルが低い。当たり前のことが当たり前にできない。

とは言え似たような感想をレストランやドライバーに対しても抱くことが多かったので、これは当館の問題というよりはサマルカンドという土地の実力の限界なのかもしれません。やはりタシュケントのような国際都市は良くも悪くも世界基準に収斂されていくのだ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。