焼売酒場 小川(しゅうまいさかば おがわ)/渋谷

渋谷駅の東側、ウインズ渋谷の通りに並ぶ「焼売酒場 小川(しゅうまいさかば おがわ)」。自称「某星付きフレンチ店にて修行を積んだシェフ」が手掛ける、焼売を軸とした中華テイストの居酒屋です。
店内はテーブル席が中心にカウンター席が少し(画像は食べログ公式ページより)。飲み放題プランがあるためか、手を叩き合って盛り上がるパワー全開のグループが多いように感じました。お手洗いも清潔とは言い難く便座も割れており、私の心もブロークンです。
さて、食べログ公式ページや関連記事では、「星付きフレンチ店(または星付きフレンチレストラン)で長年腕を振るった」「某星付きフレンチ店で」「以前、星付きフレンチにて腕を振るい」などと紹介されており、料理のベースがフレンチであることが示唆されています。ただ、具体的な店名を挙げずにぼかした表現が一貫して使われており、実績に自信があれば具体的な店名を出すことで集客のフックにするのが一般的ですから、店名が伏せられていることについては疑問を抱いてしまいます。「琉球餃子マニア」にせよ、中華風の居酒屋はこのようなスタイルが流行っているのでしょうか。
生ビールは円柱型でサイズが大きく飲みごたえがあります。しかしながらこの1杯は千円を軽く超えてくるので払い応えがあります。これなら飲み放題付きのプランにすれば良かったかなあ。なお、有償のお通しとしてきんぴらごぼうも付くのですが、こちらは食べ応えがありませんでした。
鶏のしぐれ煮とピーマン。生のピーマンに甘辛く煮付けた鶏のしぐれ煮を添えたひと品。苦くないピーマンにしぐれ煮の濃いめの味付けが組み合わさっており、スピードメニューとして悪くありません。
燻製加工を施したさんまの切り身と、ガリをあわせた創作的なおつまみです。青魚の風味を燻製で抑えつつ、甘酢の刺激で後味を整えることを意図した構成になっています。土台には芋が用いられており、思いのほか腹に溜まりました。
名物の焼売。岩中豚を使ったものが基本であり、鶏や鴨、仔羊など創作的なフレーバーが用意されています。肉は粗挽きで肉々しく美味しいのですが、このひと粒がマックのハンバーガーより高いのかと考えると、色々と思うことがありました。
コチラは豚の焼売を揚げたもの。外側の皮は加熱により硬めの食感に変化し、香ばしさが増しています。油のコクが加わることでより重めの食べ応えとなり、プレスされて平べったく登場するので、焼売とは別の料理と理解して臨んだほうが良いでしょう。
おでん盛り。コブミカンを用いて風味付けしていると主張があるのですが、私の鈍感な味覚では上手く感じ取ることができませんでした。つまりはコンビニのおでんと大差ない味わいであり、沖縄のおでんが基準の私にとっては物足りなさを感じてしまいます。
麹漬け鶏もも唐揚げ。麹の作用により肉質を柔らかくし、麹由来の塩気と甘みが下味として付いています。普通に美味しいのですが、このひと粒がマックのハンバーガーより高いのかと考えると、色々と思うことがありました。
〆にラー油チャーハン。ラー油の辛味と油分が支配的なのは良いのですが、焦げの苦味が強く感じられるスタイルでもあり、賛否が分かれるところでしょう。1,100円という価格設定についても、それじゃあ直接材料費率は何パーなんだと興味は尽きない。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり7千円近くに達しました。うーん、これは高いなあ。それでも2.5時間飲み放題込みのコースは5千円ポッキリで用意されているので、我々の注文戦略に誤りがあったのかもしれません。ツマミは程々にガンガン飲みに行く、みたいな飲み会に向いたお店でしょう。「某星付きフレンチ店」がどちらのお店で、どのようなポジションを任されていたのかが気になるところです。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:居酒屋 | 渋谷駅表参道駅


関連記事
それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。

本場志向で日本人の味覚に忖度しない中華料理が食べたい方へ捧ぐ書。東京の、中国人が中国人を相手にしている飲食店ばかりが取り上げられています。ある意味では中国旅行と同じ体験ができる裏技が盛りだくさん。