渋谷は並木橋交差点近く、創業1910年(明治43年)の鮮魚店がルーツの「魚料理 のじま」。100年以上の歴史を持ちながらランチタイムは未だに行列が絶えない怪物店です。モットーは「天然もののみ使用、冷凍・養殖は一切なし」であり、目利きのいい魚屋の経験を活かし、その日の新鮮な天然魚をシンプルに調理した昔ながらの魚料理を提供しています。
店内はカウンターが7-8席とテーブルが少し。2階にはお座敷があるようです。人気の料理は売り切れ御免のため、お目当てがある場合は開店時間の11時に合わせて訪れると良いでしょう。
私は「本日の定食」の「ぶりかま煮」を注文。1,500円です。渋谷のど真ん中でこのボリューム感の定食を楽しんでこの支払金額は、食べる前から満足度はマックスです。
主題の「ぶりかま煮」は、まずその圧倒的なボリュームと、宝石のような美しい照りに目を奪われます。天然のぶりを使用しているため、身は驚くほどしっとりと柔らかく、箸を軽く入れるだけでホロリと解けるのが特長です。特にカマの部分は魚体の中で最も脂が乗っている部位であり、トロリとした濃厚なゼラチン質と、噛むほどに溢れ出す旨味が口の中で溶け合います。
味付けは老舗の歴史を感じさせる深みのある甘辛い醤油ベース。長時間じっくりと煮込まれているため、身の奥深くまで秘伝のタレが染み渡っており、ゴハンが進むのなんのって。青魚特有のクセは全く感じられず、皮目のプルプルとした食感から、骨の周りの一番美味しい身まで余すことなく堪能できる、魚好きにはたまらない定食です。
お味噌汁にはしっかりとしたアサリが含まれており、単なる付け合わせの域を超えた、主役級の満足感を与えてくれる一杯です。豊かな磯の香りと芳醇な味噌の香りが鼻腔をくすぐり、ひと口啜れば五臓六腑に染み渡るような滋味深く力強いコクを感じさせます。これが日本の定食だ。
なお、小鉢もいくつか用意されており、これらはメインの魚の脂をリセットし、食事全体にリズムを生み出す役割を担っています。美味しかった。居酒屋でこのクラスのブリを食べることを考えると、当店の定食で1,500円というのは実に良心的な価格設定。他にもメニューは色々あって、次回は看板メニューの「ぶり丼」を試してみよう。脂の乗った天然ブリを醤油・わさびベースのタレでヅケにしているそうで、あまりの人気に12時過ぎには売り切れてしまうこともあるそうです。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。







