富士㐂(ふじき)/中目黒

中目黒駅から池尻方面へ10分ほど歩いた場所にあるトンカツ専門店「富士㐂(ふじき)」。運営は多種多様な飲食業態を展開する「際コーポレーション株式会社」の運営です。ドンキの少し手前に位置し、メディアによっては「富士喜」という表記の場合もあります。
店内はカウンター4席ほどに加え、テーブル席が数卓。スタッフもゲストも外国人ばかりで、中目黒というロケーションを考えると妙なアウェー感があります。また、衛生教育が徹底されていないようで、せっかく青いグローブを着用しているというのに、その意図がまったくわかっていなさそうで、手袋のまま床に落とされた客のナプキンを広い、そのまま台拭きでテーブルを拭き、その勢いでソースの注ぎ口まで拭っていました。それだと清潔なのは手袋の内側の君の生の手だけだぞ。
私は「当店名物オリジナル 骨付きとんかつ」を注文。ゴハンと味噌汁を付けて3,060円です。構造がややこしく中々に分厚い肉でもあるため芯まで熱を通すのに時間がかかるようで、注文してから料理が出てくるまでに20分以上待ちました。時間に余裕の無い方は薄目のお肉で注文したほうが良さそうです。
主役の「骨付きとんかつ」ですが、これはあんまり美味しくないですねえ。最大の特徴は骨周りの脂身の多さであり、通常のロース以上に脂の層が厚く、食後感はかなりヘビーです。骨のキワを食べるは面倒だし、衣が剥がれやすくベチャつきやすい点も相まって、高くて時間がかかって食べづらい割には単に脂っぽいトンカツでした。
身の部分は肉汁が完全に抜けきり、繊維が収縮して硬さパサつきが際立っています。もちろんこれは骨付きという構造上の欠点であり、骨の周囲は火が通りにくいため芯まで加熱しようとすると、どうしても周囲の肉に火が入りすぎてしまうのでしょう。せっかくの贅沢なメニューでありながら、旨みよりも喉越しの悪さや筋っぽさが勝ってしまうのは、調理の難易度が裏目に出た残念な仕上がりと言わざるを得ません。
ライスは大盛は無料であるもものお代わりは有料で、その品質もそのへんの定食屋と大差なく、同価格帯のトンカツを提供する専門店に比べると意識が低いと言わざるを得ません。
味噌汁もビジホの朝食のようなジャーでずっと保温されているものであり、煮詰まっているのか何なのか、単に味噌が濃いだけで、四捨五入すると味噌です。この味噌汁のお代わりが150円というのは良識に抵触しても良い気がします。
際コーポレーションが手掛ける飲食店は結構好きなだけに、大変にガッカリしたディナーでした。以上のセットが3,060円。同じ価格帯の他の店と比べると食後感はだいぶ劣ります。ランチの安い定食であれば千円強で楽しめるようなので、近所のリーマンが昼食をパっと食べるぐらいに留めたほうが良いのかもしれません。お疲れ様でした。

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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構高いわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。

トンカツだけでなく揚げ物全般について注力した興味深い本。トンカツを単なる洋食系の揚げ物から偉大なごちそうへと昇華させる秘訣が惜しみなく紹介されています。写真を眺めているだけで腹が鳴る。