1967年創業の老舗イタリアン「ハングリータイガー(Spaghetteria Hungry Tiger)」。銀座一丁目の「ジャポネ」と共に、日本の独自のスパゲッティ文化である「ロメスパ」のパイオニアと評価されています。ちなみに神奈川県を中心に展開しているハンバーグチェーンの「ハングリータイガー」とは無関係のようです。
ランチタイムにおける混雑は苛烈を極めるので、ピークをズラして13時前に訪れたつもりが15人の待ち行列。それでも代表待ち禁止、相席対応や人数によって別々の席への案内となること等がルール化されており、結果として回転は速く10分ほどの待ちで着席できました。
店内は厨房に面した数席のカウンターに加え、ダイニング側にテーブル席が並びます。長年愛されてきた老舗らしく、アットホームな喫茶店や洋食屋を思わせる落ち着いた雰囲気。キッチンからはパスタを豪快に炒める音や、ニンニクの香ばしい匂いが立ち込め、活気にあふれています。
私は看板メニューの「ダニエル」を注文。「男性の方は中盛か大盛をお勧めします」との案内があったので大盛でお願いすると、まさにロメスパらしい圧巻のデカ盛りサイズでやってきました。普通盛は約130g、中盛(+100円)は約180g、大盛(+150円)は約260gとの整理です。
ハム、ベーコン、マッシュルーム、玉ねぎを具材とし、溶き卵をフライパンの中でパスタと炒り合わせるようにして仕上げた独自カルボナーラ風といったところでしょうか。ガツンと香るニンニクと塩気が広がり、フォークが止まらなくなる中毒性があります。極太の茹で置き麺を強力な火力で一気に炒めるという独特の調理スタイルを貫いており、麺そのものに圧倒的な存在感があります。
「独自カルボナーラ風」と記しましたが、初めての独り暮らしを始めた学生が見よう見まねで作った炒り卵感があります。このスクランブルエッグ状の卵も中々の食べ応えであり、いわゆるカルボナーラとは似て非なるものでしょう。
ただ、やはり大盛は凄かった。量そのものの迫力ももちろんですが、同じ味がずっと続くことがボディブローのようにきいてきます。卓上に常備されている粉チーズやペッパーミルから挽き出す粗挽き黒胡椒を大量に投入するするなど味変必須のボリューム感です。隣のニイチャンは途中で醤油かけてました。
気絶するほど満腹になってお会計は1,350円。虎ノ門という都会の真ん中で規格外のボリュームのパスタを楽しんでこの支払金額はリーズナブル。もう二度と大盛は注文しないと心に決めつつも、次回もやはり大盛にしてしまいそうな自分がいる。それぐらいにゲストを虜にする何かがある。「飢えた虎」とは見事なネーミングだなと納得も得心もしました。
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