恵比寿駅から渋谷方面に歩いて5分ほどの場所にある「薬膳キッチン やくぜんや」。以前は「Merge」というお店だったのですが、薬膳定食屋としてリブランドしたようです。Snow ManのYouTubeで利用されたことにより一気にその筋の方で聖地化されました。
店内は会議室のように無機質な空間で不思議な空気感。壁沿いにカウンター席が並び、その他いくつかテーブルが並びます。この殺風景な空間で食事を摂るのはロマンチストの私にとっては厳しいものがある。
私はランチの「薬膳御膳」を注文。7〜8種の季節の小鉢に選べる薬膳おにぎりが3つ付いて1,580円です。
「薬膳」という看板を掲げてはいますが、味付けや調理法は非常にマイルドで家庭料理のの延長線上にあります。外食ならではのパンチやプロにしか出せない複雑なスパイス感を期待すると肩透かしを食うかもしれません。いずれの小鉢も普通に美味しいのですが、スーパーの総菜を小鉢にチョイチョイ並べているだけのような味わいです。これは「薬膳」という言葉が免罪符になっていないでしょうか。安易なマーケティングを感じてしまいます。
おにぎりは恐らく型にハメているだけで握ってなさそう。サイズも小さく回転ずしの1皿にも満たない食べ応えで、この一粒が3百数十円という価格設定は流石にやりすぎに感じました。「薬膳おにぎり」と耳障りは良いですが、実態はコンビニのおにぎりの半分にも満たない塊が型からポンと押し出されただけの代物です。
味噌汁も「味噌玉」と主張していましたが、フリーズドライ風の具材に味噌を置いているだけで、自分でお湯を入れて溶いて具材が水分を取り戻すのをまってと、あさげ感が否めません。「丁寧に作られた薬膳」というイメージとは裏腹に、提供スタイルは学食かセルフカフェのよう。手間を省く工夫が、そのまま満足度の低さに直結しています。料理はポーションが小さく、どのあたりが薬膳なのかもよくわかりませんでした。これで1,580円はバリ高く、その金額を払って自分で味噌を溶き、具材が戻るのを待つ時間は虚無でしかありません。あくまでSnow Manの聖地巡礼・観光スポットとして、推しと同じ椅子に座るためのチケット代として割り切るべきかもしれません。お疲れ様でした。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- Saucer(ソーセ) ←コッテリしたソースを全面に押し出すスタイル。
- mori(モリ) ←ワンオペの凄腕。
- アーティショー(Artichaut) ←本物のフランス料理。
- ラ メゾン フィニステール(La maison finistere) ←最近のチャラチャラした自称フランス料理とは一線を画す硬派な味わい。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- 日本料理 四四A2(よしあつ) ←ギャルのLINEみたいな店名だが良き。
- 鳥焼き 小花(とりやき おはな) ←焼鳥屋の範疇を超えた世界での出来事。
- 恵比寿ニューれば屋 ←日本酒を浴びるほど。
- 恵比寿焼肉 ホルモン富士 ←安かろう良かろうという奇跡のお店。
- クンビラ(KHUMBILA) ←スパイスのオーケストラともいうべき複雑な味わいが五感に押し寄せる。







