銀座インズ3の1階の通路沿いにある「ロメスパ」の聖地「ジャポネ」。夕方の営業は17時からとなっており、平日の17時きっかりにお邪魔したのですが、オープンと同時にL字型のカウンターが埋まり、すぐに待ち列ができるほどの人気ぶりでした。
ちなみに営業時間は人手不足の影響で3部制となっています。平日は10:30〜12:15、14:00〜15:00、17:00〜18:00の各枠1時間前後しか営業していません。土曜は夕方の部が休みで、日曜・祝日は定休日です。
壁や扉のないフロアの一角に、L字型のカウンター席が十数席のみ並ぶ、立ち食いそば屋のようなカジュアルな空間です。荷物を置くスペースもないため、サッと食べて退店する1人客に適しています。客層はサラリーマンや学生など男性が中心ですが、女性客の姿も見られます。
私が注文したのは看板メニューの「ジャリコ」。極太の茹で置き麺をマーガリン(?)で強引に炒め上げるという独自のスタイルです。具材にはエビ、肉、しその葉、トマト、シイタケ、オニオン、小松菜がたっぷりと投入されており、彩りも豊かで賑やかです。
さっそく一口。なるほど、これはイタリア料理のスパゲッティというよりは、平たく言えば「焼うどん」に近いベクトルですね。濃いめの醤油味にしそやトマトの酸味が駆け抜け、もっちりとした太麺が絡みつく。洗練されたパスタを期待して訪れると肩透かしを食うかもしれませんが、B級グルメとしての完成度は高く、ビジネスマンたちが愛する中毒性があるのも理解できます。
途中で卓上にドンと置かれた巨大な粉チーズで味変を試みます。ただ、この粉チーズは独特の風味が強く、私の口には合いませんでした。せっかくのシソやトマトの爽やかな酸味や、醤油の香ばしいバランスを覆い隠してしまうきらいがあるため、個人的にはプレーンなままで食べたほうが全体のまとまりが良いように感じます。
食事を楽しむ環境としては、背後に並ぶ行列の気配を感じながらサクッと食べて退店するスタイルなので、決して落ち着ける空間ではありません。しかし、銀座という一等地でありながら格安でボリュームのある一皿をいただける費用対効果は極めて優秀です。遠方から過度な期待を胸に何十分も並ぶというよりは、銀座周辺に用事があった際に、東京のロメスパの歴史を体験しにサクッと立ち寄る、というスタンスで訪れるのが正解なお店でしょう。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。





