PORTO del mare Uojima(ポルト デル マーレ ウオジマ)/久茂地(那覇市)

糸満の人気ピザ店「PORTO」と海鮮居酒屋「魚島屋」のコラボ店「PORTO del mare Uojima(ポルト デル マーレ ウオジマ)」が2025年秋に久茂地にオープン。沖縄県産の新鮮な魚介類をふんだんに使用したイタリアンであり、薪窯で焼き上げるナポリピッツァが自慢です。なはーとの裏手に位置し、那覇のナポリピッツァの大御所「BACAR(バカール )」のすぐ近くです。
店内は黄色いレモンが敷き詰められており、そのイエローっぽさがドン・キホーテを彷彿とさせます。ちなみに那覇のドン・キホーテ国際通り店は安藤忠雄が設計を手掛けた建物ですこれ豆な。

総座席数は45ぐらいでしょうか。カウンター席やテーブル席、ボックスシートの個室の用意もあり、様々な用途に対応できそうです。
飲み物につき、ペローニは800円にグラスワインも同価格。ボトルワインは5千円ほどから始まり、コース料理で予約をすれば飲み放題プランもあるようです。

お通しはマカデミアナッツが2粒で380円。うーん、お通しと呼ぶのであれば、流石にもうちょっと手の込んだ料理を用意して欲しいところです。
看板料理のカルパッチョ。弾力豊かな「島ダコ」を軸に、市場に出回ることが少ない「沖縄県産白髭ウニ」が並びます。一般的なウニに比べて雑味が少なく上品でクリーミーな味わい。これはまさに白ワイン案件です。
イカのフリッター。衣はサクサクとしてスナック感覚で楽しめますが、肝心のイカの身は小さく、魚介料理というよりは衣を楽しむ揚げ物といった印象が拭えません。イカそのものの満足感は低く、ややチープな仕上がりです。
焼きロメインレタスのカルボナーラ風サラダ。「サラダ」という名称ですがロメインレタスの量は控えめで、皿の大部分を濃厚なカルボナーラソースと温泉卵が支配します。野菜を食べるというより、チーズソースの味で酒を飲むための温かいおつまみと考えた方が無難でしょう。
ヤリイカと島らっきょグリル 肝バターソース。グリルされて角が取れた島らっきょの風味と、イカのプリッとした食感は相性が良く、特に肝を使ったソースのほろ苦さとコクはお酒を進ませます。これは日本酒案件だ、とドリンクメニューを開くのですが、本当に日本酒が置いてあって驚きました。
マルゲリータ。具材にはフルーツトマトやモッツァレラチーズを用いており質は悪くありませんが、生地については疑問が残ります。ナポリピッツァ特有のモチモチとした食感は無く、全体的にふっくらとして厚みがあり、まるでパン屋の惣菜ピザパンのような仕上がりです。ナポリピッツァ専門店の味というよりは、家庭的で日本風にアレンジされた、良くも悪くも親しみやすいピッツァです。
ビスマルク。糸満産マッシュルームの香りや、とろりとした卵、生ハムの塩気が絡み合うソース部分は濃厚で美味しい。しかしマルゲリータ同様に生地のクオリティが足を引っ張っています。ふかふかとしたパンのような生地に、こってりとしたクリームソースと卵が乗るため、全体的に重たくクリスピーさや軽やかさがありません。ナポリピッツァとして食べると違和感がありますが、ボリュームのあるパン料理としてなら納得できるかもしれません。
以上の料理を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり7-8千円といったところ。魚介類は酒飲みを喜ばせる佳作揃いでしたが、主役であるはずのピッツァが惣菜パンの域を出ていないのが惜しまれます。私はバカールの商業主義的な姿勢を好ましく捉えていませんが、なるほどバカールのピッツァは流石に旨いかもしれないと再認識したディナーでした。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。