麺や みかん/中目黒

目黒銀座商店街の脇道をわずかに入った場所、目黒区役所に近接した「麺や みかん」。2024年4月にオープンした新しいラーメン屋さんであり、昔ながらの中華そばを現代的にアレンジした「ネオノス(ネオ・ノスタルジック)系」と呼ばれるカテゴリです。「ラーメンTRY大賞」で入賞を果たし、ナカメでも勢いに乗っているお店です。
店内はコの字型のカウンターに十数席。もともとは町中華の「高伸(こうしん)」が入居していたテナントです。10-21時と通し営業なのが便利です。券売機がハイテクでクレカやQRコードも使えました。
私は1,400円の「味玉中華そば MIXチャーシュー」に200円の「青菜増し」をお願いしました。合計で1,600円と、なかなかのお値段です。スープは鶏ガラや豚などの動物系と、煮干しやサバ節などの魚介系を合わせたダブルスープ。一口目はラードのパンチと醤油のキレを感じますが、すぐに魚介のふくよかな香りと、動物系の厚みのあるコクが追いかけてきます。味玉も完璧とも言える仕上がりです。
「MIXチャーシュー」なので、チャーシューは「炭火吊るし焼きチャーシュー」と「巻きバラチャーシュー」の双方が盛り込まれます。前者は噛み締めるタイプの赤身肉で、燻製のような香ばしい薫香が特長的。後者は口の中でホロリと崩れる柔らかさが魅力であり、脂身の甘みが強く、醤油スープの塩味と絶妙にマッチします。「チャーシュー炊き込みご飯」が売り切れだったのが悔やまれる旨さです。
麺は中細のストレート。 表面はなめらかでツルツルとした喉越し。パツパツとした歯切れの良さがありつつも、ほどよくモチモチ感も持続しており啜り心地が良い。
また、青菜は単なる彩り以上の重要な機能を果たしていました。スープ表面の油膜が厚いため、食べ進めるとどうしても口の中がオイリーになりがちなのですが、そこに青菜特有のシャキシャキ感とホロ苦さが加わることにより、濃厚なスープを最後までもたれることなく爽やかに楽しむことができます。
なるほどネオノス系ど真ん中の味わいであり、毎日でも食べることができそうな、飽きの来ない美味しさでした。もうひとつの看板メニューである「さば水つけ麺」は冷たい鯖出汁に麺が浸かったつけ麺だそうで、こちらも気になる。食べ損ねた「チャーシュー炊き込みご飯」も試してみよう。

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