ロカール (Locale)/目黒


目黒駅から徒歩15分近い不便な立地にありながら週末ブランチの行列が1〜2時間待ちは当たり前の「ロカール (Locale)」。カリフォルニアの影響を受けたファーム・トゥ・テーブルスタイルのレストランです。私は待つのが嫌なので、ディナータイムに予約を入れて訪れました。
店内は英語が飛び交い、海外のカフェに迷い込んだような雰囲気です。恐らく純ジャパのゲストは私だけであり、スタッフが何のためらいも無く英語で話しかけて来るのがクールです。

ケイティ・コール(Katy Cole)シェフはカリフォルニア出身で、サンフランシスコのミシュラン星付きレストラン「ステート・バード・プロビジョンズ(State Bird Provisions)」などで経験を積んだようです。
グラスワインは1,500円前後のものが多いのですが、アメリカ人らしくダバダバと注いでくれるので、機嫌よく飲み進めることができます。ちなみに路地を挟んだお向かいに系列のワインバーが営業しているようです。
まずはニョッキ。一般的なジャガイモではなく里芋を用いており、有のねっとりとした粘り気と滑らかな食感が新鮮な驚きを与えてくれます。コッタチーズの軽やかでミルキーなコクも心地よい。

ところで当店は提供速度がびっくりするほど遅いですねえ。この皿が供されたのが入店から33分後であり、その後の料理もいちいち20-30分を要します。冒頭に行列すると述べましたが、人気があるというよりは単に仕事が遅いだけのような気がしました。
自家製のフォカッチャ。表面はカリッと香ばしく、中はモッチリとした弾力が楽しめます。添えられたシシリア産オリーブオイルからはフレッシュで力強い香りが感じられ、シンプルながら迫力のある味覚です。ところで料理が出て来るまで暇すぎたからパンめっちゃ食べてたら、ちゃっかり課金されていました。
アボカドとレンズ豆に柴漬けを用いたヨーグルトソースを合わせたもの。鮮やかなフューシャピンクの色彩と独特の酸味が面白く、これは世紀の大発明かもしれません。パクチーのエキゾチックな香りが全体を華やかに持ち上げており、多国籍なエッセンスが融合したひと皿です。
春キャベツにゴボウ、カラフルな大根。ソースはカシューナッツで作られており、動物性脂肪とは異なる軽やかで上品なコクが野菜の繊細な風味を際立たせています。
お魚料理はサワラ。分厚いカットで食べ応えがあるのがいいですね。土の香りと甘みが凝縮されたビーツと滑らかに仕立てられたポテトピューレも良い味を出しており、セロリの葉の清涼感ある香りも洒落ています。
お肉料理は鹿児島県産の「福留ポーク」。ナッツのような芳醇な脂の甘みときめ細かく柔らかな肉質が特長的。ローストされたタマネギやニンジン、ブロッコリーやカラシ菜などの力強い味わいも脂の甘みに対して心地よいコントラストを生み、最後まで飽きさせません。
デザートはキャロットケーキ。これがニンジンかと思うほどしっかりとしたスイーツであり、混ぜ込まれたピーカンナッツが香ばしさと小気味よいザクザクとした食感のアクセントを加えています。バニラ香る濃厚なカスタードはどこか懐かしい味わいです。
以上のコースが1万円で、酒やら税やらでお会計はひとりあたり2万円弱。ちょっと高いなあと思いつつも味は悪くなくボリュームもあるので、まあ、こんなものかもしれません。

それよりも皿出しの遅さは何とかならんもんか。ご近所の伝説のタイ料理店「みもっと」含め、このあたりは住宅街なので、色々のんびりしているのかもしれません。

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