DESTINO51(デスティノ51)/表参道

南青山の骨董通り近くの路地に入ったところにあるペルー料理店「DESTINO51(デスティノ51)」。ペルーと言えば一般的にラテンっぽい陽気さや賑やかさのイメージがありますが、当店は高級感のあるシックな外観で南青山らしい上品な佇まい。食べログでは百名店に選出されています。
店内はテーブル席が多く、カウンター席がいくつかで、テラス席の用意もあります(写真は一休公式ページより)。客単価は1.5万円ほどなのでシュっとした客層かと思いきや、思いのほかカジュアル。手を叩いて笑い合うグループなどもいるほどです。
ドリンクはペルーの飲み物が1杯千円前後といったところ。立地を考えれば、まあ、こんなものでしょうか。我々はペルーのワインを中心に楽しみました。ちなみに接客は全く洗練されておらず、分厚いコースターの上に脚の長いワインを置いてすげえグラグラさせてきます。コースターの存在意義とは何かをもう一度よく考えてみると良いでしょう。
お通しに硬いコーン。弾ける前のポップコーンと言った印象で、主に塩気と香ばしさを楽しむスナックのような立ち位置です。
秒で供されるキヌアをどないかしたもの。キヌア自体には強い味がないため味付け次第で印象が大きく変わるものですが、特に印象には残りませんでした。このあたりで徐々に心が閉じ始めます。
牛肉の炭火串焼き。肉質がやや硬めで、噛み切るのに少し力が必要です。ビールには合いますが、洗練された料理という感じではありません。夏祭りの屋台の牛串程度の味わいです。
トウモロコシのスープ。自然な甘みは感じられますが、味の輪郭がぼやけやすく、飲み進めるうちに単調さを感じてしまいます。家庭料理の延長線上にあるような味わいです。
お魚料理は真鯛。皮目が焦げており苦味が強く感じられます。メリケーヌソース風のソースは海老の殻の香ばしさがありますが、フランス料理のそれのような濃厚なコクには至らず、どこか軽薄な印象です。添えられた海老も彩りとしての役割が強く、全体として調和は取れているものの、これといって記憶に残るポイントが少なかった。
牛ヒレ肉。醤油ベースの親しみやすい味付けで、日本人には馴染み深い炒め物の味です。もちろん美味しいのですが、家庭料理の延長線上に味覚であり、レストランならではの驚きや特別感を見出すのは少し難しいかもしれません。
デザートはプリンと色んなミルクのアイス。プリンは少し硬めで、卵の味がしっかりするクラシックなタイプです。数種類のミルクを混ぜたアイスはココナッツの風味が支配的で、後味に少し甘ったるさが残りました。
以上の料理を食べ、軽く飲んでお会計は1.5万円ほど。決して不味くはありませんが1.5万円の美味しさは感じられず、ファミレスの「ペルー料理フェア」のような印象が拭えませんでした。とにかく割高な印象で、海外で日本料理を食べた感覚に似ています。やはりペルー料理は「ミラフローレス(Miraflores)」のように、みんなでワイワイ賑やかに食べるほうが向いているのかもしれません。お疲れ様でした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。