港区芝のオフィスビルと中高層マンション、一軒家が混在するエリアに位置する「味の中華 綿徳(わたとく)」。いわゆる町中華に分類される飲食店で、とりわけランチタイムの費用対効果に定評があり、日々、長い行列を作っています。
私は行列を避けるため、11時のオープンと同時にお邪魔したのですが、10分もすればもう満席。店内は30席強といったところでしょうか、相席が前提のお店なのでそのつもりでお邪魔しましょう。殺人的な忙しさながらタスクを的確に処理していくホールのオバチャンのオペレーション能力の高さが記憶に残りました。
綿徳の代名詞とも言える「揚げやきそば」。まず目を引くのは器から溢れんばかりの圧倒的なボリューム。トップを飾るエビ天に加え、豚肉、イカ、キャベツ、人参、キクラゲ、長ネギなどがふんだんに使用されており、弾力のあるタンパク質とシャキシャキした野菜に基づく食感のコントラストが重層的な満足感を与えています。餡は醤油ベースでコクがあり、ニンニクの風味がパンチのある味わいを生み出しています。
麺は中太の中華麺を茶褐色になるまで揚げており、香ばしさと共に強固なパリパリ感を創出しています。スナックのような軽快な歯ごたえを楽しみつつ、熱々の餡が麺に染み込むにつれモチモチとした食感へと変化していくグラデーションが醍醐味です。
こちらは「半チャーハン」。どこが「半」やねんなサイズ感であり、一般的な中華料理店の一般的な量を遥かに量がします。具材も豊富で、とりわけチャーシューから染み出す凝縮された旨味が堪らなく、「これぞ街中華」という安心感を与えてくれます。このひと皿が500円というのは物凄まじい費用対効果です。
「揚げやきそば」が1,100円に「半チャーハン」が500円で合計1,600円。「うまい、やすい、はやい」を体現した中華料理店であり、この店のことを悪く言う人は人じゃないと思う。相席したニイチャンが食べていた「キャベツ肉炒め定食」も肉の量が支配的で旨そう。また、真の看板メニューは夏季限定の「冷し中華」とする声もあり、これは何度でも通いたい。夜に飲みに来るのも楽しそう。オススメです。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン





