「炭火焼干物定食 しんぱち食堂」が手掛けるラーメン「炭火焼濃厚中華そば 奥倫道(おくりんどう)」。炭火で焼いた魚介をペースト状に加工してスープに取り入れるというイノベーティブ系な試みで話題を集めました。浜松町駅から増上寺方面に歩いて7-8分に位置します。
割烹のような雰囲気の店内。場面で行列するようですが、11-22時の通し営業であるため、タイミングを見計らえば待ち時間ゼロで座れます。券売機で食券を買い、カウンター越しに手渡すスタイルです。着席からものの数分で着丼。フレーバーは色々あって、まずは定番の「炭火焼濃厚中華そば 鯖」を注文。1,200円と中々のお値段です。プラス250円で白飯・海苔佃煮・味噌小胡瓜が付く「定食」にグレードアップすることもできます。
スープには鯖を炭火焼きペーストにしたものを用いているそうで、なるほど確かに焼き鯖の味がします。ドロドロとしたタッチで面白い。フランス料理で言うところのスープドポワソンであり、ザラリとした舌触りが印象的。麺は細く真っ直ぐで、濃厚なスープをしっかりと持ち上げ、一体感を生み出します。
「トリュフ煮卵」は200円。見た目は一般的な味玉なのですが、濃厚なオレンジ色の黄身からは黒トリュフの持つ芳醇な香りが感じられ、口に入れた瞬間から鼻腔へと力強く抜けていきます。これはトリュフオイルを注射器で卵黄に注入しているのかなあ。
具材はチャーシューに焦がしネギ、玉ねぎに海苔。別皿で供され食事の途中でセルフで投入していくスタイルであり、味変アイテムとして活用します。
こちらは300円の「和え麺」。単なる「替え玉」ではなく、それ自体が独立した「油そば」として完成しており、量も普通に一食分はあり、すっかり満腹になりました。醤油ダレの塩味と油のコクが感じられるジャンクな味覚で、残しておいたスープと共につけ麺のように楽しむこともできます。
以上を食べてお会計は1,700円。ラーメン一食としては高く感じますが「和え麺」を楽しめば確実に腹パンになるので、費用対糖質は悪くありません。焼魚定食の再構築といった試みも興味深く、こねくり回しすぎてわけわかんなくなっちゃってるイノベーティブ系レストランよりもレベルが高く感じました。
鯖のほか、鰯や鯵、秋刀魚など様々なフレーバーが用意されておりコンプリートしたい誘惑に駆られる。日本の伝統的な「炭火焼」の技術と「定食」の提供形式を「ラーメン」というフォーマットを用いて再構築した興味深いお店でした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。







