シュリ(SHURI)/儀保(那覇市)

ゆいレール儀保駅すぐ下にある「シュリ(SHURI)」。ファストフード以前の、よりシンプルな時代のハンバーガーショップの姿を今に伝える存在です。店名はこの地区が持つ強い地域的アイデンティティを浮き彫りにしているのかもしれません。
店内はハンバーガー屋というよりは、そば屋や食堂のような佇まい。ゲストは私だけであり、注文を済ませると換気扇が回り始め、タマネギを切る音が聞こえてくる。ピロピロピロリンという電子音は電子レンジのもののような気がしますが、まあ、雰囲気に合ったBGMとも言えるでしょう。
私は480円の「ダブルチーズバーガー」に350円の「チキンナゲット」を注文。合計で830円です。料理が完成すると声がかかり、セルフでカウンターまで取りに行くスタイルです。また、おひや(水)などの用意はありませんでした。
うーん、何だか雑ですねえ。実家のオトンが週末のランチにノリで手作りしたハンバーガーのような完成度であり、平たく言うと美味しくありません。そもそもバンズが市販の袋パンであり、スカスカで頼りなく、噛むほどの抵抗もありません。小麦本来の豊かな香ばしさはなくベリースペシャルワンパターンな風味です。
肉は薄く妙に塩気が強く、今月一番喉が渇きました。刻み玉ねぎのシャキシャキ感は悪くないのですが、肉の脂でない油がニチャアとしており、肉体的にも精神的にも胸が苦しくなりました。
チキンナゲットは輪をかけて酷く、油で揚げすぎて炭のように黒焦げです。中身は水分が完全に飛びきって、ただの乾いた繊維のよう。そして口いっぱいに広がる強烈な苦味。鶏肉の味も塩気も、すべてが焦げの苦さに塗りつぶされ、後には酸化した油の不快な味が、いつまでも舌にこびりついて離れません。「ゴーディーズ」のチキンナゲットとは完全に別の物体です。
値段を考えればこんなものかもしれませんが、であればチェーンのファストフードに向かった方がもろもろ賢明かもしれません。現金のみで駐車場もないといった現代的な利便性の欠如は、一見客よりも寧ろ店の流儀を理解している常連客を主な対象としているのでしょう。私の推しの「LITOR(リッター)」のようなカスタムバーガーとは異なる心理的・経済的空間に存在する店だと理解して訪れましょう。

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