2024年10月に恵比寿にオープンした「Pistwo Valeur(ピストゥバルール)」。「鮨とビストロ」を標榜する創作料理店であり、一見ヤバそうな感じがしますが、これが実際にヤバかった。
以前は「GEM by moto」や「ミズノトリ」が入居していたテナントであり、内装は殆ど変わらず居抜きに近い形の誂えです(写真は公式ウェブサイトより)。しかしながら清掃は行き届いておらず食器類は乱雑に放置され、ハナマサの牛乳パックが厨房に鎮座しておりゲンナリします。
ドリンクは店構えにしては妙に割高であり、「ワインリストもございます」との表記があるのに実際は用意がなかったりと意識が低い。肝腎の鮨ですが、ビニール手袋をつけたまま握っており、どこか東南アジアの鮨コンカフェにお邪魔した気分です。また、スタッフはどこかに感情を置き忘れてきたのか、実につまらなそうに仕事に就いているのも気になる。
「おまかせ前菜四種盛り」と銘打たれたそれは、タイパ仕事の博覧会。いずれのスーパーの総菜を並べただけのようなブツであり、職人の息吹や工夫が一切感じられません。何より絶望的だったのは添えられたスプラウトで、洗浄を経由せずパックから直行しているのが丸見えであり、食欲を一瞬で奪い去っていきます。これは料理ではなく、ただの杜撰な作業と言えるでしょう。これが2,500円。
おでんは不味くはないのですが旨くもなく、どうにも既製品を鍋にぶちこんだだけのような味覚であり、ヤマなし・オチなし・意味なしなひと皿です。出汁の塩気が水上置換法で私の心に迫ってくる。
「イイダコのトマト煮」も注文するのですが、真っ先に目立つ食材はイカであり、なんてイカした料理なのでしょう。人によってはイカサマと捉えられかねないのがイカにも残念。イカんともしがたい惨状であり、こちらを「イイダコのトマト煮」と主張するのはイカがなものかとイカりがこみあげて来る。二度とイカないと決意したひと品です。
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我々のイラつきを察したのか、パスタは随分とイカれたボリュームでやってきました。しかしながら、やはり不味くはないのですが旨くもなく、そのへんの千円のパスタランチの量を2杯分食べている気分です。とは言え価格は2千円強なので、妥当と言えば妥当なのかもしれません。
「この店はヤバい」と連れとアイコンタクトを取り合い、1時間も滞在せぬまま退散。ぜんぜん飲んでないのにそれでもひとり5千円を要し、そういうのはマジで傷つくからやめて欲しい。それでも何となく生き残っていけるのが恵比寿という街の七不思議なのでしょう。後の6つは知らないけれど。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- Saucer(ソーセ) ←コッテリしたソースを全面に押し出すスタイル。
- mori(モリ) ←ワンオペの凄腕。
- アーティショー(Artichaut) ←本物のフランス料理。
- ラ メゾン フィニステール(La maison finistere) ←最近のチャラチャラした自称フランス料理とは一線を画す硬派な味わい。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- 日本料理 四四A2(よしあつ) ←ギャルのLINEみたいな店名だが良き。
- 鳥焼き 小花(とりやき おはな) ←焼鳥屋の範疇を超えた世界での出来事。
- 恵比寿ニューれば屋 ←日本酒を浴びるほど。
- 恵比寿焼肉 ホルモン富士 ←安かろう良かろうという奇跡のお店。
- クンビラ(KHUMBILA) ←スパイスのオーケストラともいうべき複雑な味わいが五感に押し寄せる。
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