「ジャングリア沖縄」に併設されたスパ施設「SPA JUNGLIA」内にある「トロピカルオアシ ス(TROPICAL OASIS)」。パークチケットやスパチケットがなくても入店可能です。
入店して受付に人数を告げると、スタッフはいらっしゃいませも言わないまま「おひとりさま1品の注文をお願いしています」と返してきます。は?何お前すげえ感じ悪いじゃん。ただ、彼が本心でそう言いたいわけではなく、これまでの客層の積み重ねが彼をそう言わせているのだから仕方ありません。
リゾートホテルのオールデイダイニングのような内装。ただし客層はスーパー銭湯のそれであり、なるほど冒頭の彼の発言にも納得です。遠くからズゾゾゾゾォォォウォーウという凄い音が聞こえて聞こえ、「沖縄そばなんかあったっけ?」と振り返ると、年配の女性が皿を手に持ちパスタを豪快に啜っていました。そういうお店です。
スタッフはスタッフで心を失った機械のようにマニュアルに定められた作業を淡々とこなすだけであり、全く気が利きません。そのくせ荷物を床に置くカゴが足りなかったので隣のテーブルのものを拝借して使っていたら「ソレハ隣ノカゴデス」と一丁前に注意してきます。あのね、60席以上あるハコで今は10人も客居なくて、ラストオーダーまであと数十分なんだよ?もう少し自分の頭で考えたら?
ちなみにパーク側の「パノラマ ダイニング(PANORAMA DINING)」のスタッフたちは総じて感じが良かったので、当店はファームという位置づけなのかもしれません。
ランチの「パノラマ ダイニング(PANORAMA DINING)」で気に入った「Orion One to Two(オリオン ワン サード)」をここでも注文。結局ワンなのかトゥーなのかサードなのか何なんだろう。3分の1の割合でプレーンとダークを混ぜてるってこと?
ところで沖縄ではオリオンがアサヒ製品の製造・販売を担っており、現地では両者が同列に扱われるほど深い関係です。そのため、もしかしてこれは「アサヒ生ビール ワンサード(One Third)」という説も考えられます。いずれにせよ、パイントで1,300円という価格設定は街の飲み屋と変わらず良心的と言えるでしょう。
アイランド サラダ。表面が緑色のゼリー状のシートで覆われており、はっきり言って気色悪い外観です。どこか生物的なビジュアルであり、生理的に受け付けない方もいるかもしれません。
内部は野菜よりもカットフルーツの比率が高く、ドレッシングの味よりも果実の甘みが支配的。「サラダ」という名称から葉野菜の盛り合わせを期待すると、フルーツの甘さとゼリーの食感に違和感を覚える構成です。純粋に野菜を摂りたいのであれば後述のピッツァの方が目的を果たせます。こちらはサラダというより、実験的な創作料理と呼んだ方が良いかもしれません。セイイカのフリット 青パパイヤ添え。これは美味しいですねえ。衣のサクサク感と中心部をレアに残したねっとりとした食感の対比は、星付きレストランでも通用する高い完成度です。しかし、そのクオリティに対してポーションは極めて少量で、シェアして食べるには物足りなく、あくまで一人用のアペタイザー、あるいは質重視のツマミという位置づけなのかもしれません。
ローストポークのサラダピッツァ。「ピザ」という名称ですが、実態は素焼きのクリスピー生地を皿代わりにした山盛りサラダです。チーズやソースの潤いがないため、生地自体のパサついた乾いた食感が目立ち、食事としての満足感は低い。生地と具材の一体感も希薄であり、ピザを食べているというよりは、野菜を摂取している感覚が勝ります。
アイランド カレー。スパイスの辛さよりもココナッツミルクの甘みとコクが前面に出た、独特で面白い味わいのカレーです。意欲的な味覚で美味しいのですが、なんせ量が少ない。食事のメインというよりは、小腹を満たすためのカフェ飯サイズであり、なんやこの店はこんなんばっかしやな。
SPAパフェ。マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツの4種を積み上げており、視覚的なインパクト重視のスイーツと思いきや、味も悪くありません。パフェとしては量もそれなりにあり、デザートでようやく満足のいく品に巡りあうことができました。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり6-7千円といったところ。テーマパークのレストランなので仕方ない部分はありますが、それにしても割高です。ハコは立派ですが実態はスーパー銭湯の簡易食堂であり、スタッフの対応や客層もそれに準じます。料理はどれも量が少なく空腹を満たすには不向き。過剰なサービスは求めず、風呂上がりに良心的な価格のビールと少しのツマミで喉を潤す休憩所として割り切って利用する、もしくは最初からカフェ利用と決めてかかるのが賢明でしょう。おつかれさまでした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。









