エンプレスルーム(Empress Room)/スイスホテル南海大阪(難波)

ミナミのランドマーク「スイスホテル南海大阪(Swissôtel Nankai Osaka)」のメインダイニングのひとつである中国料理「エンプレスルーム(Empress Room)」。本格的な広東料理を中心に提供する高級中華料理店であり、数々の受賞歴を持つムッシュ レオ・レオン・ホックをシェフに据えています。
店内は空間を惜しみなく使用しており、席の間隔が広い(画像は公式ウェブサイトより)。ゆったりとしたソファ席もあり、開放感がありつつも、各テーブルのプライバシーが保たれるよう配置が工夫されています。個室の用意もあり、接待や親族の集まりにも良さそうです。
エンプレスルームを語る上で最も重要な要素が、ランチタイムに提供される「飲茶ブッフェ」におけるワゴンサービスです。かつて香港や広州の茶館で一般的だったスタイルですが、現代ではオーダーシート方式やタッチパネル方式に取って代わられつつあります。

ただ、当店のそれは何だかコレジャナイ感があります。ワゴンが常に店内を周回しているわけではなく、キッチンで出来上がったものを順々に持ってきているだけで、単にワゴンに載せてコース仕立ての料理を配膳しているだけのプレイに感じました。
ちなみに「飲茶ブッフェ」は全てが点心というわけではなく、例えば前菜としてサラダ等も出てきます。クラゲのコリコリ感と酢味噌系のドレッシングが良く合う。
スープはトロリとした粘度があり、程よく酸味が感じられ、食欲を刺激します。
飲茶のワゴンの前に揚げ物の盛り合わせがやってきました。いずれも美味しいのですが、いきなり揚げ物かよというお気持ちも拭えない。ワゴンサービスの順序性も含め、あくまでキッチンの都合が最優先であり、食べる側の気持ちは劣後しているのだと思料します。
肝腎の点心ですが、良くも悪くも上手くジャパナイズされています。安定的に美味しいですが、香港の雑な飲茶のようなエンターテインメント性に乏しい。
謎のタイミングでチャーハンがやってきました。もちろん普通に美味しいのですが、なんで今?というお気持ちです。
前のワゴンからこのワゴンの間に30分もの間があり、その間にチャーハンも食べているので腹が膨れつつあり、心から楽しむことができなかったのが悔やまれる。
デザートが謎に充実しているのですが、このあたりに手をかけるのであれば、普通のオカズ系の点心をテンポよく持ってきてほしかった。
期待外れでした。飲茶のワゴンを用いてプレゼンテーションしているものの、本来的な用途ではなくハロウィンのコスプレに近いものがある。これでひとりあたり6千円も支払うのであれば、アラカルトメニューから普通に選んで注文すれば良かった(画像は公式ウェブサイトより)。おつかれさまでした。

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