パノラマ ダイニング(PANORAMA DINING)/ジャングリア沖縄

「ジャングリア沖縄」のメインダイニング「パノラマ ダイニング(PANORAMA DINING)」。パーク内でも視界が開けた高台エリア「インフィニティ テラス(INFINITY TERRACE)」に配置されており、「やんばる」の森を見渡す絶景と食事が楽しめると多くのメディアで取り上げられています。

一方で「ジャングリア沖縄」は厳密には「やんばる」と呼称される世界遺産登録エリアからは外れており、「やんばる」の定義を拡大解釈し、「やんばるブランド」に便乗しているのが実情だという意見もあります。地理的な正しさよりも、巧みにパッケージングされた「雰囲気やんばる」を楽しむ場所と理解した上で訪れましょう。
行列や待機の仕組みはしょっちゅう変更されているようで、運営の苦悩が感じられます。どうせまたすぐ変わるだろうから詳しくは述べませんが、他のテーマパークの仕組みやファミレスの記帳台方式、回転寿司のチケット制度等をそのまま真似てテーラリングすれば良いだけだと思うのだけれど。すげえ車輪の再発明感がある。

ちなみに座席はネスト席・テラス席・インドア席の三種。空中に浮かぶ鳥の巣のような有料のネスト席が話題ですが、ランチタイムは直射日光がガンガンに刺し込むため、いけちゃんが酷評しているのが面白かった。
飲み物はテロワールを意識して「Orion One to Two(オリオン ワン サード)」を注文。商品目はよくわからず、結局ワンなのかトゥーなのかサードなのか何なんだろう。3分の1の割合でプレーンとダークを混ぜてるってこと?

ところで沖縄ではオリオンがアサヒ製品の製造・販売を担っており、現地では両者が同列に扱われるほど深い関係です。そのため、もしかしてこれは「アサヒ生ビール ワンサード(One Third)」という説も考えられます。いずれにせよ、パイントで1,300円という価格設定は街の飲み屋と変わらず良心的と言えるでしょう。
セットメニューに付随するサラダ。不味くはありませんが特筆すべき種類が入っているわけでもなく、ドレッシングも業務用ライクな味わいです。「とりあえず野菜もつけました」という免罪符的な存在で、セットメニューーの構成要素としてのこだわりは薄く思えました。
もずくスープ。こちらは調味が薄く、社員食堂やチェーン店で出てくるような、可もなく不可もないクオリティです。あくまでメインの皿の余白を埋めるための存在であり、沖縄感を出すための記号的なひと品と言えるでしょう。
ジャングリア ハンバーグ。写真映えという点では合格点ですが、肝心の味は典型的なテーマパークの肉料理の域を出ていません。不味くはありませんが旨くもなく、また、観光地特有の割高感も否めません。あくまで場所代込みと割り切る必要があります。
ところで肉が真っ赤っ赤だったんだけど、これで正しい?大丈夫そ?食感は粗挽きでワイルドさを出していますが、肉はパサついています。あくまで体験として食べるものであり、純粋なハンバーグとしてのクオリティを期待してはなりません。
タンドリーチキン。なぜか葉に包んで熱を入れているようで、タンドリーチキン特有の皮目のパリッと感が損なわれ、全体的に蒸し鶏のようにふにゃっとした食感になっています。肉質は柔らかいものの、わざわざ葉で包む必然性が味からは感じられませんでした。量が少なく高価ではありますが、味だけで言えばパーク飯の基準を超えているとも言えます。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計は一人あたり5千円ほど。厳しいことも書きましたが、厳密な「やんばる」ではなくとも、高台からの景色が素晴らしいことに変わりはありません。テーマパークのレストランに求められる非日常感と話題性は十分に満たしていると言えるでしょう。

もちろんパーク飯ですので、美食や価格に見合う満腹感を求めてはいけません。あくまで雰囲気を食べるレストランであり、謎のネーミングのビールを飲みながら涼しいインドア席でくつろぐ、といったビアホール的な使い方こそが、最も納得のいく楽しみ方だと感じました。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。