
サーファーズパラダイスのど真ん中、世界的に有名なサーファーズパラダイスビーチまで歩いてすぐに位置する「ヒルトン・サーファーズパラダイス ホテル&レジデンス(Hilton Surfers Paradise Hotel & Residences)」。近くには数多くのレストラン、エンターテイメント施設が軒を連ね、ゴールドコーストを満喫するための拠点として理想的なロケーションです。市内の移動に便利なトラム(G:link)の駅も至近。ハワイだと「Hyatt Regency Waikiki Beach Resort and Spa (ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾート・アンド・スパ)」みたいな立地だとお考え下さい。
巨大な建造物ではありますが、ロビーフロアは意外と簡素。豪華絢爛な5ツ星ホテルというよりは、機能的なレジデンスに近い印象を受けました。それでもスタッフのホスピタリティは抜群であり、これまで世界中のヒルトンに泊まって来ましたが、当館の接客が最もマシに素晴らしく感じました。
「機能的なレジデンスに近い印象」と述べましたが、実際に当館はホテルエリアとレジデンスエリアに分かれており、前者は3〜15階、後者はそれより上の高層階に入居しています。我々はホテルとしての利用であり、客室としては上階にあたる14階と15階に位置するエグゼクティブルームへとご案内頂けました。ちなみにレジデンスエリアのお部屋はキッチンに洗濯機などが付き、リビングとベッドルームが分かれていたりするそうで、家族での利用に向いてそうです。
寝具はドッシリとした誂えで悪くない寝心地です。照明のスイッチが部屋の至る所にあり、どれがどこと連動しているのかが分かりづらく、寝る前に難儀したことを記憶しています。やっぱりスイッチ一発で照明もカーテンもジャーンと済ませたい。ワーキングデスクは広く、大型テレビにキャストすることもできて便利。ネット環境も快適で、一日中引きこもってweb会議する日もあったのですが、一度として繋がりに不安を覚える瞬間はありませんでした。そういう意味で、数週間前に滞在した「Hilton Auckland(ヒルトン オークランド)」は心から酷かった。
ベランダからはゴールドコーストのビーチならびに高層ビル群を望むことができます。「繁華街に位置するため周辺の飲み屋のBGMが夜間にうるさい」との口コミがあったのですが、高層階に滞在したこともあってか、私はそれほど気にはなりませんでした。
ウェットエリアが広い。広いうえ、壁面がガラス張りなので途轍もない開放感があります。もちろんトイレやシャワーを浴びる際にブラインドをおろすことも可能です。明るく広々としているため掃除がし易いのか、ヒルトンとは思えないほど掃除の質が高かった。逆サイドからの写真。バスタブはなくシャワーブースのみですが、私はあまり湯舟につからないタイプなので問題ありません。一方、シャワーもトイレも全て同じ空間に押し込められているので、ひとりが何かを使用すれば、もうひとりは何も使用できなくなるのが欠点です。
ツマミの種類は限られていますがその質は中々のものであり、「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」のクソラウンジに比べるとマンモスラッキーです。

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これはウォークインクローゼットと呼ぶのでしょうか、部屋に入ってすぐ左の謎ゾーンがクロゼットとミニバーのエリアとされており、動線を考えると意外と使い易かったです。ちなみにコーヒーとお茶類は無料で提供され、冷蔵庫は空っぽでした。日によってミネラルウォーターが置かれていたり置かれていなかったりするサービスの非一貫性は、さすがヒルトンといったところでしょう。
共用エリアに参ります。当館は複数の屋外プールに屋内温水プールもあるのが自慢なのですが、いずれも浅くコースロープを取っているわけでもなく、子供が水遊びする程度の設備です。もちろんビーチは歩いてすぐなので、充分と言えば充分です。
フィットネスセンターは窓のない地階にあり、バックヤードを通り越して監獄のようです。とは言え黙々とトレーニングに勤しむのであれば、無駄に日焼けしないこのスタイルも悪くありません。エグゼクティブラウンジは2階のプールエリア脇に位置しており、カクテルタイムは完全予約制の2部制(第1部は午後5時から午後6時30分、第2部は午後6時30分から午後8時まで)で運用されていました。面倒くせえなあと思いつつも、混雑を避けて質の高い体験を保証するためのものと考えれば悪くないシステムです。
飲み物は地元のワインとビールが盛りだくさん。また、その日のウェルカムカクテルの用意もあり、着席と同時にスタッフが用意してくれます。ツマミの種類は限られていますがその質は中々のものであり、「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」のクソラウンジに比べるとマンモスラッキーです。
また、天気が良ければ屋外のスペースをラウンジとして使用することもでき、夕暮れ時には爆イケな雰囲気をクリエイトしてくれます。もしラウンジを柔軟に使えるオフィススペースやふらっと立ち寄って1杯飲むカジュアルな立ち寄り場所として想定しているなら期待外れに終わるかもしれませんが、これを「滞在プランに組み込むべき、予約制の無料プレディナー・イベント」と捉えるならば優れた価値を提供すると言えるでしょう。

朝食は宿泊者全員が1階の「Catch Restaurant(キャッチ レストラン)」を利用する決まりです。最近のヒルトンはダイヤモンドメンバーであっても温かい料理は追加で10ドルを請求され、淹れ置きでないコーヒーを楽しみたい場合は更に5ドルを徴収されるという、何か罰でも受けているかのような気分を味わえる仕組みに変化しつつありますが、当店は追加料金を請求されることなく、どの料理でも楽しむことができました。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。