オークランド屈指の老舗ステーキハウス「 Tony's Original Steak & Seafood Restaurant(トニーズ)」。1963年の創業以来、200万食以上のステーキを提供してきたと豪語する、街の食文化の生きた歴史そのものであり、オークランドの象徴的な存在です。
店内はこれぞステーキハウスといった内装で、クラシックで温かみのある昔ながらの雰囲気を提供しています。スタッフの誰よりも古株のおばあちゃんソロ客などもおり、歴史を感じます。平日夜でほぼ満席。グーグルマップから直接予約できるので、必ず予約してから訪れましょう。
アルコールは高くなく、クラフトビールやグラスワインは1杯13ドル前後。ワインの品ぞろえが豊富ですがカクテルやノンアルコールの飲み物も用意されており、なんなら無料の水で通しているカップルなどもいました。前菜に「クリスピー・カラマリ」。柔らかいイカのリングに、レモンペッパーで優しく風味を付けた特製の衣をつけ、カラッと揚げました。添えられたガーリックマヨネーズ「アイオリ」が、イカの旨味と絶妙にマッチします。ビールにピッタリだ。
看板メニューの「シーフードチャウダー」。魚介の旨味が溶け込んだ濃厚でクリーミーな味わいで、約30年間レシピが変わっていないという、まさに伝説的な料理です。
ニュージーランド産ラム肉のランプをローストしてもらいました。良くも悪くも羊臭さは抜けており、それを期待していた私には少々物足りない。伝統的なミントソース(?)も私の口には合わず、普通に塩コショウで良かったかな。
こちらは「トニーズ・オリジナル」。「我々の名を冠した一品だから、美味しいに決まっている」というメニューの自信に満ちた紹介文の通り、まさに店の歴史とプライドが凝縮されたひと品です。
いわゆるスコッチフィレ(アメリカで言うところのリブアイ)であり、秘伝のマリネ液に漬け込むことで、肉の旨味を最大限に引き出しています。恐らく300グラム以上はあるのですが、これで45ドル(約4千円)というのは大層お値打ち。以上の料理を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり6-7千円といったところ。東京のステーキハウスで同量同質のものを楽しめば2-3倍は請求されることは確実で、素晴らしい費用対効果です。「Botswana Butchery(ボツワナ ブッチャリー)」でも同じことを思い居ましたが、やはりニュージーランドでは肉と野菜、アイスとコーヒーを楽しむのが吉ですね。

関連記事
焼肉ではなく、洋風の肉料理をまとめました。ステーキやローストビーフがテンコ盛り。赤ワイン片手にガブガブ楽しみましょう!
- 肉料理ふくなが/守山(滋賀) ←もはや新しいジャンルの食べ物。
- ピーター・ルーガー(Peter Luger Steak House)/Brooklyn(NY) ←王者の貫禄。
- Peter Luger Steak House Tokyo(ピーター・ルーガー)/恵比寿 ←日本人の丁寧気質が力を発揮。
- CHACOあめみや /千駄ヶ谷 ←東京でも屈指の老舗ステーキハウス。
- トラットリア グランボッカ/飯田橋 ←サイドメニューはイマイチだけど、肉がとにかく旨くて安い
- トラットリア タンタボッカ/北参道 ←A5和牛のシキンボ200g。USリブロース500g。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト)/恵比寿 ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- ルビージャックス/六本木一丁目 ←店員と恋に落ちるステーキ。
- BLT STEAK ROPPONGI/六本木 ←噛み締めるたびにミートの旨味がぽぽぽぽーん。
- ウルフギャング・ステーキハウス/六本木 ←ハンバーガーは都内随一!