パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)/パース(オーストラリア)

パースの中心部(CBD)に位置する「パーメリア ヒルトン パース(Parmelia Hilton Perth)」。1960年代後半に建設され、1979年からヒルトンが運営している老舗のホテルです。2020年大規模改装を完了しました。
ロビー階につき、コンベンションセンターやコーヒーショップ、レストランなどと隣接しているため、宿泊者と全然関係なさそうな人々が出入りしており落ち着きません。フリースペースで弁当を食べているリーマンなどもおり、宿泊者としてはテンションだだ下がりです。
「ダイヤモンドメンバーなのでお部屋をアップグレードしておいた」との案内があったのですが、部屋は特に広くなく、動線も悪く、薄暗い。テレビにキャストする機能はあるのですが、妙にブツブツ途切れるので使い物になりません。他方、寝具の状態は良く、周辺環境も夜は静かなので、ぐっすりは眠れました。
冷蔵庫は空っぽで、ミネラルウォーターとコーヒー・紅茶などは無料で用意されています。ダイヤモンドメンバー向け(?)にエルメス風のショッパーに入ったチョコレートが供されましたが、砂糖の甘味が強く、今すぐ太りそうです。
クローゼットは広々としており、写真の他にもうひとつ棚がありました。出張者がひとりで泊まり1-2週間滞在、みたいな利用を企図した誂えなのかもしれません。
ウェットエリアも実に簡素であり、洗面台・トイレ・シャワールームが一体化していました。扉のカギも壊れており、やはり複数人での滞在は難しい仕様に感じます。ミニバー脇のワイングラスは超不要なので、洗面所にコップぐらい置いて欲しいところです。
シャワーブースはただシャワーからお湯が出るだけであり、ガラス戸の大きさも物足りなく、ウェットエリアがビッチャビチャになります。設計したやつ出てこい。
共用設備に参ります。プールがあるとは聞いていますが、プールがあるだけであり全く物足りません。
プールに隣接するフィットネスセンターは、全308室のホテルという意味では、まあこんなもんでしょうか。
エグゼクティブラウンジに参ります。ダイヤモンドメンバーやクラブフロア滞在者(?)が利用することができる設備です。
しかしながら朝食は激ショボで、スクランブルエッグと豆とポテトとハムがある程度です。野菜は1ミリも無い。これは私が口うるさいだけでなく、他のゲストたちも皆一様に「え?これだけ?」という反応を示していました。我々は此処で食事を摂ることを諦め、近場のカフェにブランチを摂りに行くことに。
カクテルタイムは17-19時でアルコールとツマミが提供されます。朝食の傾向を見るに全く期待していなかったのですが、酒のラインナップは悪くなかったです。
ツマミも朝食に比べると相対的にマシかなあという印象。とは言え私はつい数日前に「ヒルトン名古屋」に滞在したばかりであり、どうしてもあちらの質の高さと比べてしまう。しかも名古屋のほうが安いのだから笑えない。

史上最低クラスに酷いヒルトンでした。ハコは無個性でつまらなく、サービスもビジネスホテルに毛が生えた程度。ヒルトンはもう少しブランドとしてクオリティの均質化を図って欲しいなあ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。