みかさ/神保町

プレミアム系焼きそばのパイオニアであり、みかさ系の総本山でもある当店。元々は熊本のお好み焼き屋さんがルーツのようであり、東京進出にあたりテナントの小ささから焼きそば専門店へ業態を変更したそうです。
ご存知の通り世界屈指の行列を誇る人気店なのですが、平日の13時近くにたまたま前を通りかかった際に、待ち行列がゼロであったため、食後ではあったのですが勢いで入店。これはデザートです。
メニューはやきそばのみという潔さ。味はソースか塩の2種。麺が無くなり次第閉店というシステムなので、電車を乗り継いで行かれる方は、早めの時間にお邪魔したほうが良さそうです。
私はソース味を注文。大盛は無料です。着席から10分近く経ってからご対麺。注文を受けてから茹であげ、そこから焼いていくため時間を要します。

紛うことなき大盛りであり、まるで陸に上がった二郎のようでもある。玉子のビジュアルがなんとも言えないですね。目玉焼きではなく、あえて黄身を崩したアンビバレントな外観。麺や肉、ソースと絡まって粘り強い味わいを奏でます。
なんと言っても麺が旨いですね。北海道産の小麦をもちいた手ごねちぢれ麺。水分を多く含んでおり、生麺推しのパスタ料理屋のようなモチモチとした食感。ど真ん中で私のタイプ。ソースも旨い。野菜や果物にたっぷりのスパイスで調味し、1ヶ月以上熟成させるという代物です。
卓上にはイカ天かす、からしマヨネーズ、紅しょうが。イカ天かすが良いですね。後のせサクサクと食感を変化させ、食べる楽しみが継続します。からしマヨネーズと紅しょうがは人工的な味わいであり好みが分かれるところでしょう。

渋谷で食べた際にはピンと来ませんでしたが、当店は味が良く量が多く値段も安い。富士宮を始めとしてご当地で独自の進化を遂げ続ける焼きそばですが、新機軸を打ち出したみかさ系は決して無視できない存在。神保町を訪れた際には是非どうぞ。


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